2008/12/19 , ,

快晴。同居人早朝ドライバーバイト。午近くに起きだし精神薬風邪薬を大量に飲んで炬燵でごろ寝。夜、同居人帰り初めての飯。多分、確実に廃人には近づいている。リーマン以降あと三年、万が一生き延びるとしたら半死人の振りをしているしかないのではないかと珍しく庶民的感想。夜微熱不眠、レンドルミン三錠。
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快晴温暖。事件以降初めて身辺整理(明窓浄机)を思立ち我が歴史的遺物日録手帳人名簿不要衣類などを捨てる。飛込みで湯の丸高原初滑りの横浜三尾が酒の酒肴持参で来、台所で久闊を叙す。クスリの影響で酒量は半分以下に減つたがスケベ心を出してタキシーを呼び軽井沢駅前に呑みに出る。街路転倒三回。ハシゴ三軒、殆ど記憶無きも殆どの中年女性に求婚をして顰蹙を買つたらしい。深夜帰宅、仕上げは不明。 , 1229830787 2008/12/21 , ,

快晴温暖宿酔。三尾が持参の朝飯、B&Bが基本だから朝飯は持ってこなくてもいいんだぜ。また今年も桶川の修一から新米20s伸餅が届き茨木の宮内、佐久の児島さん等から頂戴した米で半年は喰つていける、高円寺の洋子からイチゴ頂戴、みんなに感謝。三尾が帰り掃除。昨日の続きの大掃除不要品整理。同居人とも適当に付合ひ平々凡々に鬱日常。宿酔が残つていたので珍しく中軽の飲み屋に出陣、地元のオッサンと莫迦話、見合い相手を紹介依頼。泥酔帰宅、同居人に叱責される日常変はらず。週末の小林幹事忘年会が例によつて参加者不足。閑人舎に縁のある人々の参加を強く希望します。ご心配の疑似家庭不和は解消し和気藹々。諸君との置酒歓語が鬱にはいちばんのクスリです。新幹線で一時間、何とか宜しく。
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半陰氷点下、そんな暗い中を同居人早朝アルバイト。午近くに起きだして怒りよりも感謝の念の強いことに衝撃、百日で許せることなのか。漢方の気のクスリが効果があるようで至って順調、希死念慮もも起こらず。珍しく佐久に出て大阪屋書店、この三月全く本が読めなかったがそろそろ年末ミステリーでもという気が起き、鬱の恢復もはやいのではないか。序でにベイシアで食材を買い、レシピに違わぬハッシュドビーフなどを作って夜帰宅の同居人に喰わせる。優しさの欠片位は残つているのか。ケンカになる前に同居人から協力導入剤ロヒプノールで奇妙なトリップ。 , 1230084633 2008/12/23 , ,

快晴寒冷天長節。午前三輪車に寄つてお茶。同居人と年末休戦、佐久に出てクリスマスプレゼントと称し腕時計を買つて貰い代わりに高級な遠近両用眼鏡を作つてやる。正月用品注連飾り等も買つてこの悲惨な年を悔し涙で何とか忘年。ワン公を洗い多少清新。残り物でバーボン、映画の途中でダウン。生活費の残りあと四カ月。「そんなに死にたいのなら死んだ気になって汲取り屋でもやれば」同居人の言葉を三時間ほど考へて寝る。 , 1230084672 2008/12/24 , ,

快晴寒冷氷点下五度。この間医者通いとともに唯一のノルマであるワン公の朝の脱糞がしんどい。クスリのせいか幻覚激しく時間の観念殆ど失う。一昨日と昨日の認識は全くなし。大場から焼売拝受ありがと。軽井沢駅前のスペイン料理屋で午飯。不動産屋を当たつて飲み屋物件を探すのは例によつて気まぐれ同居人の思いつき。トンボの湯に浸かってまた泣く。スーパーで出来合を買つて小市民風クリスマスイブごつこ。この夜に他人と呑まなかつたのはほぼ十数年ぶり。寂しくなつてひとり街に出てみるが旨い酒にありつけず代行で帰宅。零度近い自室の寝台に潜り込みどうしてこんなことになつたのかそれのみを明け方まで。 , 1230173903 2008/12/25 , ,

寒冷中風。午前泣横臥。午後から佐久病院。鬱で悪化の集中力、刺激に対する鈍磨薬、とにかく死なないうちに時間がたてば結果的に完治するという流行病なので、もともとアナキーな傾向かがあつた小生には向ひている病とも思ふ。何の気為しに東部のコメリで大型ストーブ購入、買つた本人も意味解らず。クスリを一回あけると行動が妙になる気がする。週末忘年会客集まらず、同居人にサンタの縫いぐるみでも買つて来いと云つたら案の定、入院を勧められる。聖夜らしくローソクの灯りで昨日の残飯を喰らう。電話も全く鳴らず閑かな夜、酩酊。
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寒風雪、同居人五時起きで年内最後のドライバーアルバイト。知らずに起きたのが十一時、そのまま炬燵で何をするでもなく、時々希死念慮とクスリ、二時に気がついて最初の飯は即席麺と缶詰。夕より代はつて働いてくれる同居人のために青椒牛肉絲などを作つて帰りを待つ。八時帰宅。無言の飯、無言の敵意、無言の感謝。 , 1230434838 2008/12/27 , ,

快晴掃除洗濯。高峰から雪のクロフに登つた小林が大谷地鉱泉経由で来、差入銘酒。夏タイヤの岡部が二時到着差入ターキー。夕より北村差入の高級鴨鍋セットで予想通り三人の寂しき忘年会。振り返るべき年ではなかったので酩酊してカウンセラーふたりを相手に希死念慮見合いクラブ同居人の小生より深刻な鬱、ホラー的話柄に終始するのも致し方なし。来年春には町営住宅に移つて生活保護で喰いつなぐより方策無し。どこかに明るい話題のひとつでもないものか。泥酔幻覚酷し。

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半陰寒風宿酔。小林岡部の友情に只只感謝。ふたりが帰り寂しくなつて佐久で年末用品買出し。師走の喧噪匂いなく恐らく生涯で最も消去りたい年となるはず。水音で天麩羅蕎麦を喰らい帰宅して十年ぶりの閑かな夜。 , 1230621677 2009/01/29 , ,

温暖寒風午前の鬱症状にクスリも効かず。午、弘瀬たちが現れたのでささくらで飯、ひとり熱燗三合。クスリの作用で酩酊もひょうろくに転じてひとり涙酒、これも効きすぎ心神喪失。後の話ではひょうろくで大暴れ出入り禁止、帰宅してまたボーボン、殆ど気が狂い室内時屋外転倒十数回、同居人の絞殺、撲殺を計り続いて包丁を持出しての大狼藉、炬燵で失神。夕、八千穂で滑つてきた山克久々の来も記憶無。クスリと酒で気の狂つた亭主に呆れて殆ど呑まなかったらしい。兎も角午後縒りの記憶無。 , 1230961940 2008/12/30 , ,

半陰寒風大宿酔。躰中打撲打ち身恐らく肋骨は罅。山克の顔を初めて認識、差入ハイライトターキー感謝、朝飯を喰らつて高峰高原スキー発、同居人の話では精神病棟に入院でもしなければ再来は無しとのこと。炬燵宿酔午睡。ツルヤで出来合お節購入。夕、井上和博が大大沼の運転で来、昨夜の反省と肉体の痛みでカンパリ少々、具合最悪、早寝に鬱の実態を知らない井上等が大暴れして深夜氷点下の庭で震へる。 , 1230962040 2008/12/31 , ,

寒冷雪の大晦日。午、布引温泉で今年最後の湯、鬱症状最悪。浅間台からの寒々しい浅間を眺めて帰宅。年越し、後遺症酷くミツヤサイダーしか飲めず。井上等に勝手に呑ませ殆ど寝ている。最悪の年、祭服の年越し。同居人に借金を申し込むが「あたしもない」いよいよ人生最後の三ヶ月。
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快晴寒冷。鬱悲惨。浅間神社初詣、佐久まで井上等を先導して別離、鬱発作クスリ大量に飲むが効かず。ジャスコで思わず奇声、早々に帰宅して一日遅れの年越蕎麦。夜中に発作、また雪の庭で震へる.気違症状限界。同居人の鬱悲惨、道行を持ちかけるが「あんただけ死ねば」死んだよふに寝て助かる。 , 1230962151 2009/01/02 , ,

半陰寒冷、漸くの正月気分。訪ね人無く電話も鳴らず忘れられた田舎クラブ、因みにこの三ヶ月のカンパ総額十一万三千円。予定の五分の一は前妻の不倫事件で仕方無。終日炬燵横臥、鬱症状最悪希死念慮最悪。同居人が漸く引越し用のダンボールを買つてくる。その後、今後の生活設計。春までは新機軸も含め閑人舎倶楽部運営、以降は全くの不明。同居人は近くで勤務労働。それまでに小生に新しい配偶者の見つからない場合は一旦すべて解散。恐らくそふなるだらう。一応、遺言状を書く。先行きにあるのはただの絶望のみ。その前に来週より佐久病院精神科入院を決める。半月も拘禁されれば廃人らしく酒も止め自殺願望も無くなるはずと同居人。飯も喰わずただ横臥の夜、風の音あの世から聞こえへる。 , 1230962399 2009/01/03 , ,

半陰寒風。それでも朝から大島などを着て正月気分。同居人がダンボールに荷造りを始めたので正月からやることはあるまいと止めさせ茶飲み、今後の仕事について相談に乗る。「オメさんは」死ぬからいいんだ、午から希死念慮つよまる。古清水が来て生活保護相談、正直こういふ非社会的存在にそんな権利はないのだけどね。我ながら意味不明の言語、空恐ろしくなる。夕、浅間2000日帰りスキー帰りの修一家来茶飲み。倶楽部入会金は不倫前妻のアイデアで離婚後止めたのだがカンパニア一万円感謝、死ぬより嬉しい。途中から三日前の肋骨の骨折痛み出し耐えきれず深夜同居人に引率されて軽井沢病院救急外来、骨折ベルトと痛止めの応急処置。どう寝ても痛みで悶々。 , 1231044847 2009/01/04 , ,

快晴寒冷。骨折ベルトをきつく巻いて終日炬燵ゴロ寝。咳の度に悲鳴意外、全く何もしない日。気力などというものは躰からすつかり抜けきつてただの抜殻。アイデンティティなどとうに喪失。生存に意味など何も感じず。それでも生かされているのは大いなる皮肉。
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快晴寒冷の小寒。軽井沢病院整形外科、肋骨には以上なく肋軟骨の打撲。一週間もすれば忘れるよと云はれて一安心も歩く度に強烈な痛み。。軽井沢駅前スペイン料理の店で同居人と想い出話し、不覚の涙。精神薬の効果が殆どの人間性を奪い流石にカラッポ人間に恐怖を覚える。恐らく自分は自分ではないという恐怖。同居人の反対を押切つて安定剤抗欝剤眠剤の服用を止める。肋骨の痛み軽減。
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快晴寒冷。佐久のお見合いクラブに大枚をはたいて入会。所持金が二百万を切つたので希望は生活をパトロネージしてくれる人のみ。候補は大半が六十代半ば「まあ人生を変えるつもりなら何ていうことないわよ」と主催者に諭されて納得、これも薬効かもしれない。只飯を喰らうにはそのぐらいの覚悟はいるか。流石に哀しくなつて夜の街に繰出し四軒はしご代行帰宅。同居人がいなくなればまたぞろ夜遊びが始まるだらうが資金は四カ月もつか。呑んで酩酊ながらも不本意の語が頭から離れず。
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半陰強風寒さ厳しき日。離山の霧氷が素晴らしき景観。同居人が長野にアパート探し、ペット可が少ない由。妙に寂しくなつて最近ミクシーで知り合つた上田の婦人と小諸で密会逢い引き、昔を想い出して初老の寡婦キラー。自己批判をして帰宅。同居人と閑かな飯、別離が秒読みとなると空間に濃厚さ漂う。軽飲。漸く読書二ページ程読めるようになる。大いなる恢復。 , 1231510877 2009/01/08 , ,

快晴寒気。午後から佐久病院、入院希望から一転、西洋薬化学物質を拒否して独自のメソットで抑鬱克服作戦を宣言。若い医者も同意。付添ひの同居人のみ不安気。古清水来雑談。夜は中軽でやはり寡婦とタイ料理の飲み屋でデート。絹でのんびり呑んで大溝のいいちこが休みだつたので初めての飲み屋でママを口説き代行帰宅、泥酔。 , 1231510926 2009/01/09 , ,

寒波の積雪五糎宿酔。同居人暗いうちからドライバーのバイト発。不倫事実障害克服のリハビリにパラダで暇なアルバイトをすることにする。暖房故障の大場三輪車の炬燵でティ。西友で食材を買ひ帰宅してクリームシチューなぞを作り遅く帰宅した同居人に喰わせる「優しいのは最後だけね」面目など疾うに無。疲労早寝。 , 1231510977 2009/01/10 , ,

小雪厳寒。同居人、早くから長野就職面接で留守。修一から貰つた餅なぞを頬張つて炬燵読書。ノワールが漸く三頁ほどまで読めるほどには頭脳恢復。全快までリハビリの日々もそう長くはないのではないか。新聞、テレビまでの日常は取戻す。夜、中軽に出て絹ノエルいいちこと飲み歩く。いいちこ大溝の働き者ぶりを見聞するのが妙薬。代行帰宅、同居人寝静まつた氷点下の室内で来し方を想い涙止まらず枕の冷たさに多くの友情厚情が浮かぶ。俺も死に近づいて少しはまともになつたのか。巌から貰つたボンゴまだ十九万キロしか走つていないというのにとうとう故障は寂しい。
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朝雪厳寒宿酔風邪気味。午、気狂時代に四カ月分の家賃を浪費して入会したお見合いクラブで老婦人と顔合はせ。たれが見ても親子のよふな悲惨な滑稽にあの頃のクスリと酒の日々を大いに反省、余りの莫迦莫迦しさにすべてのクラブを脱会。佐久で前妻と待合わせ結末を報告「オメエのほうがいい」とはホンネ。夕、パラダで滑つてきた未だ健在閑人舎スキー倶楽部の山能会長、ますますスカスカになつた頭髪で来。差入銘酒銘菓ハイライトにカンパ十万円、泣いて感謝。ふたりで中軽探訪、大溝の店で飲食い事件報告、絹を口説きノエルは休みだつたので絹や客まで引連れていいちこに戻り二時半お開き、代行終はりタクシー帰還、泥酔。 , 1231860659 2009/01/12 , ,

半陰宿酔。会長朝飯も食へず夜遊びの余韻珈琲のみ。例によつて顧問格先輩のやさしさ、閑人舎倶楽部宣伝の取材をして帰還。前妻、漸く佐久の不動産屋で御代田の小さなアパート契約、事件から一週間で離婚しクスリと酒の狂乱の日々には自殺未遂暴行傷害殺人未遂の小事件数知れず、それでも恐怖と愛情から逃げ出せなかつた前妻に未練募り再びの希死念慮。不眠。肋軟骨の痛みぶり返す。やたらと死んだ阿部勉さんの顔が浮かぶ。しようがねえや、またこいつと気楽な暮らしをやり直してみるか。「もうオカネがないんだからアンタも働かなきや喰えないよ」どうせ飯なんて喰わなくなつたのだから何かの期待を裏切つて奇妙な顛末も悪くはないとふと思ふ。初老の男と女に何があつたところでさして害もあるまい。軽飲。
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雪寒冷、このところの朝の気温氷点下十二三度。ワン公も室内脱糞。約百日ぶりに家人に戻つた美津子と雪の長野であれだけ糾弾した連鎖商法の説明会、背水の陣とは悲惨極はる由。夜、古清水を呼んで家人が始める新商売の相談役を依頼。この倶楽部運営は引越し費用ギリギリまでつづけ、小生も十二年ぶりに雑文書きのアルバイトに復帰の予定。出来なければ便所の汲取り作業も検討しなくてはならないのでそれなりに必死。事の顛末は顰蹙を買うだらふが結局は生き残つたふたりが寄り添うのみ。「それを腐れ縁と云う」古清水に呆れられる。家人と遅くまで恥ずかしげな会話のうちに雪の夜が更ける。俺にも解らない精神の気まぐれなんだから仕方ねえぢやねえか。 , 1231860773 2009/01/14 , ,

快晴寒冷。不眠希死念慮で睡眠一時間。朝からパラダで鬱リハビリのイントラ研修。気温上昇、一年ぶりのスキーに肋軟骨もこの三ヶ月全く使わなかつた肉体が悲鳴。終はつて不調のボンゴを持つて臼田ガレージ峰、竹内さんに「問題なし。運転操作がおかしかつただけだよ」さふ言へばクスリを飲んでいた頃は逆走も当たり前、集中力なんて皆無だつた。一安心。竹内さんに軽トラを引き取つてもらふ。鉄屑屋の看板は結局昨夏の二週間で終わつたが鉄屑窃盗の心の痛みは消へず。家人がインターネットカフェでこのウェブログを見てきて「今後も面倒を見て欲しいならオラの名誉回復に務めよ」と怒気強気。仕方なく頭を下げついでもあろふかとバリカンで頭を丸める。逆浮気坊主もヘンなものだがそこが恐妻家たる所以。疲労早寝。 , 1232077538 2009/01/15 , ,

快晴寒冷。パラダで研修二日目、体中の筋肉痛録軟骨痛に悲鳴、加へて寒さに泣きさうになる。帰路三輪車でお茶。夜、形勢が逆転した家人より「このクソヤロー」「ブタ坊主」他散々な罵声を浴び、ただただ低頭謝罪。ついでに小諸の女とはどうするんだ「はい、すぐに別れます」月に十万の労働対価をノルマに課せられ求職ストレスにまた不定愁訴。クソ寒い寝台にひとり潜り泣く。人生とは辛いものである。 , 1232077576 2009/01/16 , ,

半陰寒冷。リハビリ仕事にあぶれ早くも潜在能力の危機、機能不全。。ひねもす炬燵に潜り込んでぐたぐたと身の不安定を嘆く。「反貧困」言うところの溜めの過小は北佐久のこの地にあると思ひこんで自己責任は放棄。こうした日常に病恢復の機会があるのか不安増す。クスリを止めてからはこの落込みの不安との葛藤続く。はつきり言つて辛い日常。
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快晴寒冷。午前に小林来、差入銘酒果実感謝。小林と小諸アグリの湯露天より浅間眺望。麦酒。午後から古清水を加へて家人の軽井沢商売物件見学、結果漸く家人が夢を断念に至り安堵。今は貧困対策のみに専念の時期。夕から小林といいちこで飲食、絹ではじめて小林常務のカラオケを聴く。宮仕えも辛いよなあ。タクシーで帰宅して仕上げ。半分は見舞がてらの来訪、小林の友情に感謝。酩酊して居酒屋兆冶幻想に取付かれ、何故か北関東辺りに家出遁走の夢現。家人との関係に深くて暗ひ河をみる。 , 1232349158 2009/01/18 , ,

半陰気温緩む。午前小林が帰り感じる寂寥は八千穂時代と変はらずこれも恢復の兆しと受入れる。午後から霧雨小雪舞い、休日らしくなつたので炬燵で読書、これも日によつて一時間程続くまでなつた。加須の巌から茨木の乾燥芋嘉納、もう何年も続く贈物に感謝。茶を淹れて賞味、冬の味。久しぶりに家人とテレビで映画を観て寝る。そろそろ週末に二組ぐらひの来訪者はないものか。残高百万を切つた預金通帳をながめて切なさに泣きさうになる。 , 1232349204 2009/01/19 , ,

陰小雨。家人が再三の職安通いで終日戻らず。掃除洗濯半日。いつこうに改善されぬ生活感の危機に焦燥募る。地元の求人誌で五十九歳以下つまり一年は働ける仕事を探すが皆無。貧困の危機に心揺れる。夜家人と絶望的な老後の設計。のち発作、精神科のクスリを止めてから悲惨な落込みに歯止めかからず不眠と格闘しつつ希死念慮。恢復にはまず一年はかかると云つた精神科医の言葉を思ひ出して諦念煙草、窓が青白む頃に漸く就寝。 , 1232596431 2009/01/20 , ,

半陰寒冷大寒。こんなはずではなかった初老の日々、ひとりこつそりと家出転居の準備に日本地図帳を炬燵で眺める。家人求職運動で場末の飲み屋に働きに出ると云ふ、日当五千円。昼間はドライバーと掃除のオバサンをすると云ふ。倶楽部客が来てくれるまでは何とかそれで凌ごうといふ目算も預金を喰ひつぶすまで一年半、鬱の半病人を抱へた半主婦の奮闘ぶりに頭が上がらず家出が唯一の選択肢と思ふ。三輪車大場が会津出身の客を引率して茶飲み来。堪らず夜は中軽いいちこノエル絹再度いいちこで痛飲酩酊。初めて会つたオジサンに馳走になる図々しさは健在。酒に逃避し何とか一日をやり過ごす。
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快晴気温緩む宿酔。朝からリハビリバイトで佐久パラダ、中学生にスキーを教へて汗だく。帰路喫茶三輪車。風呂飯コメディを観て導入剤で疲労寝。家人と絶望的な話合ひをしたよふな気もするが記憶に残らず。人と会つて莫迦話の酒を呑むことがいちばんのクスリと痛感。 , 1232596520 2009/01/22 , ,

半陰、朝までに五糎程の積雪。私道を庭まで入つてくれる除雪車の音で目覚め。午前より最悪の精神状態、希死念慮募り痙攣発作。まだまだ抑鬱症状酷し。午後、家人に引率されて佐久病院精神科。クスリを漢方と強力導入剤ロヒプノールのみとしたので殆どは若い医者とのカウンセリング。嫉妬といふ純粋感情との折合ひのつけ方にのみ問題有。リハビリで社会性が多少とも恢復してきたのは前進。否定された男性性の復権に観念的セクス依存は当然。この四十年間、殆ど感情的に生きてきたので、つまり我儘放題だつたのでかうなると恢復に時間のかかるのも自覚。帰路ガレージ峰で竹内さんから五千円のカンパ感謝。友人に会ひたくて三輪車大場家、この家族の友情にも大いに感謝。この週末も客からの問合はせ皆無、たれでもいいから酒の呑める客人なしや。この抑鬱症状を酒と友情で治療しよふといふ目論見は変へるつもり無。夜半より雪、肋軟骨の痛み。 , 1232631400 2009/01/23 , ,

明け方までの雪止み快晴温暖。パラダリハビリで下仁田の中学生スキー教室、春スキーの暖かさ大汗。帰宅して風呂飯。自尊心いかれ悲惨な塩梅となり、中軽に出ていいちこノエル絹と飲み歩く。小沢とと会つて相変わらずの映画話。いいちこの大溝の働きぶりを見ているのが薬効也。大泥酔、代行帰宅、庭でひつくりかえつて打撲。記憶にはないが深夜家人と諍いがあつたらしい。 , 1232933500 2009/01/24 , ,

快晴宿酔。週末訪問者無く寂しい限り。終日炬燵でゴロゴロ。家人共々鬱症状悪化。夕、追分宿のせんで家人絹と矢野の蕎麦を喰らふ。家人、佐久のカラオケスナック雇われママで水商売に足を入れる。帰宅して一人寂しく中島みゆきバーボン、疲労早寝。
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快晴寒冷。老後の生活設計について家人と家族会議。いよいよもつて恐慌下でのモグリ民宿は先行絶望、春になつたら軽井沢撤退、民宿稼業廃業を決定。引越し資金の関係で時期も早まるか。夜家人出勤。中軽いいちこ絹、また小沢と会つて莫迦話。中軽にも人出無く最悪の時期を実感。泥酔代行帰宅。独りの暗く寒い家。 , 1232933592 2009/01/26 , ,

半陰宿酔。家人早朝よりドライバーバイト発。たれもいない家で炬燵に入つて少読書午睡。恐らく生涯の最悪期をしみじみと実感。終日ワン公の脱糞で庭に出ただけ、電話もなく気がつけば一言も発しない日、未明に家人帰宅。女手ではいくら働いても赤字体質ワーキングプアと泣かれ返す言葉無。
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快晴温暖。朝からパラダでリハビリバイト、ガキを相手に大汗をかく。夕方帰宅、風呂飯。家人入替わり水商売出勤。疲労早寝。
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快晴温暖三月陽気筋肉痛。パラダバイト、地元の小学生に「オジサン」と呼ばせて終日雪の上、疲労。帰路、三輪車大場と呑もふと寄るが大場家一家で風邪つぴき、移されても莫迦らしいので帰宅。古清水来、スキーの指導教程を教はる。家人が出勤してから中軽北斗七星絹いいちこ、大溝に追分食堂のオヤジ等を紹介される。割田さんから夜警のバイトを紹介され、泥酔代行帰宅後履歴書をファックス送付、有難。 , 1233282406 2009/01/29 , ,

快晴温暖四月の陽気。パラダバイトは春スキー、三日連続の午カレーライス辟易。帰路、喫茶三輪車、ユカが寝込んだまま。大場から閑人舎倶楽部の存続意見。帰宅風呂飯。家人休日、久しぶりに炬燵で映画などを見てのんびり。筋肉疲労精神疲労殆ど限界、早寝。 , 1233282447 2009/01/30 , ,

半陰温暖。家人早朝より翌未明までバイト、精神に少々難のある前夫を介護しつつ生計を立てるためによく働くが家計は赤字、八十年ぶりの恐慌荒波に溺死寸前。佐久に出て不動産屋を回り居酒屋居抜物件の物色相談。ひとり支那蕎麦を喰らい絶望感希死念慮と葛藤悲惨、大場に助けを求めて茶飲みに寄る。どん底灰色の季節に殆ど半死人。週末の予約も入らず帰宅して炬燵で呑む暗き初老期。 , 1233543937 2009/01/31 , ,

半陰小雨宿酔。午風呂炬燵午睡。夜、家人のバイト先に付合ひ佐久の良ちゃんひまわりで挨拶がてら呑む、起業家利田から相談を受け馳走になり焼酎一本酩酊、生涯初めてのひも気分は残酷。
, 1233543981 2009/02/01 , ,

半陰宿酔遅起。浅間の火山活動活発化で防災警報も他人事。炬燵で午睡と映画を眺めてひねもす無為。希死念慮絶望感止まるところを知らずただただ耐へる。夕、古清水来雑談。夜、ひとり迎酒。家人帰宅の頃に浅間小噴火はテレビで知る。 , 1233544022 2009/02/02 , ,

快晴寒冷宿酔。家人早朝より翌未明まで運転手水商売。ゆつくり起きだして大日向から水蒸気爆発の浅間見物、写真客多し。終日炬燵横臥憂悶悲哀、夕より独り酒、相手はワン公のみ。お見合会より新規見合話来電も相手が六十過ぎで拒否。明日の展望は見へず今日の飯は喰へず、貧困一直線。
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快晴温暖春日。パラダリハビリ日、大場の倅の小学校。遼太郎等と適当に遊んで日当六千円。ゲレンデから浅間眺望に微かな憂愁。三輪車でお茶、帰宅して風呂。中軽に出ていいちこ他三軒ハシゴ酩酊代行帰宅。深夜家人と別れ話再燃修羅場途中で泥眠。
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快晴温暖立春大宿酔。家人との修羅場つづき別居無止、の結論。嫉妬妄想記憶錯乱殆ど死人の現状打破に漸くの道筋。引越し家財処分等等の事後処理雑事多く面倒も致し方無。一段落後陽気に誘はれ午から小諸あぐりの湯、露天より四阿山根子岳を眺めてこの十一年の蹉跌に涙止まらず。懐古園草笛で蕎麦。家人水商売に出勤、ひとりバーボンの夜長し。
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快晴温暖弥生陽気春霞宿酔。午前より佐久で物件探し、民法上の婚姻解消から四カ月で漸く実生活的な残務整理。猿久保コルトンで飯を喰らい佐久病院精神科いつものカウンセリング。自己洞察社会性の恢復に関しては第二段階の最どん底期、快気までは早くてあと半年、試しに漢方薬を変更。布施温泉露天でも小泣き帰路三輪車で茶、帰宅して修羅場再燃も宮本来電で停戦、寂しいのはお前だけぢやない。不眠徹夜。確かに覚悟の時期。 , 1233874440 2009/02/06 , ,

快晴久々の寒冷。起床既に前妻バイト発。リハビリバイトでパラダ、素直な中学生を教へて粗目雪のゲレンデ。帰宅風呂、古清水来雑談。夜は中軽いいちこ、大溝に連れられて柳痛飲酩酊代行帰宅。寝入端未明前妻帰宅、これだけ働ひても家賃にも達せずと愚痴られヒモ鬱前夫としては引越を急ぐのみ。 , 1234087756 2009/02/07 , ,

快晴春陽気宿酔遅起。午から佐久の不動産屋で物件探し。夕白樺国際で滑つてきた中高年スキー倶楽部山能会長来、差入ハイライト銘菓カンパに感謝感激。前妻が夜の商売に出かけ山能資金を懐に連夜の中軽、会長お気に入りのいいちこ絹再いいちこで二時まで大いに置酒歓語痛飲泥酔。事件後の奇妙な火宅について山能会長より「さうだよな、新藤さんは絶対に女を仕合はせにするタイプぢやないものなあ」哀しき性に納得至極。 , 1234087885 2009/02/08 , ,

快晴温暖宿酔。午近く起きだした山能会長といいちこで只午飯後別離さいならは追分潜民宿最後の客か。遼太郎とスキーの約束を反故にしてチビを泣かす、反省。帰宅無為倦怠夕まで嘔吐感残る宿酔。前妻日曜も夜商売。流石に呑み疲れ早寝。 , 1234087942 2009/02/09 , ,

快晴温暖残酒。夜の明ける前から前妻出稼ぎ発、その際働きが全く無ゐことを非難されたので仕方なく午前に中込の職安に顔を出しその人出に恐れをなして世の景気を知る。不動産屋を五軒回つて飲み屋物件を物色。「あんたなんてオツサンがやつても客なんて来なひよ」専門家に宣告されて悄気る。浅間の小噴火を眺めて夕より新規アルバイト近くのアパート夜警の研修は当然夜中まで、生涯初の派遣だが仕事は週に一日だけ。未明に帰宅した前妻から屁の役にもたたずと罵倒され散々なブルーマンデー。
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快晴温暖弥生の陽気、遅起。終日引越し準備でもう着さうもなひ衣料品の整理、十年以上前の物はみな捨てる。夕よりアパートの夜警仕事。早速古清水が陣中見舞い冷やかしに来訪、バレたら即刻馘首らしい。夜中の見回りは寒し、ふと昔、岡山でよど号の石田真二さんの夜警に付合つたことを思ひ出す。新書を一冊読み久しぶりに寝袋で導入剤ネルポンの熟睡。
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夜警の朝寒冷離山の朝焼は紀元節の朝。帰宅して朝風呂。引越し荷物整理、こんな借家を借りて仕事にはならずただ適応障害の病を得て半年で何だかんだと二百万の出金は莫迦莫迦しい限り、生活費残金も二百万を切りいよいよ崖つぷち。夕からアパート夜警研修、降雪で早々に逃げる。未明に帰宅した前妻と家財分別相談も一間のアパートに移るのでは持つていける物もなく林住期シングルの簡素もまたかなし。 , 1234519438 2009/02/12 , ,

朝までに五糎の積雪も半陰温暖で午には道路乾く。朝から前妻と修羅場。佐久の地方事務所でに出て何故か数次旅券取得は廿年ぶり。不動産屋巡りで五件の物件を見て岩村田のカラオケスナック居抜き物件にほぼ決定。問題はいくらカウンターの椅子は歴四十年のベテランでも内側はド素人、たれもが野垂れるとしか云はないこと。夜、前妻から水商売の心得を学習。
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半陰南風卯月の陽気は十三日の金曜日。単独稼手前妻が夜明前より出勤、ゆつくりと起きだしてパラダにバイト、田舎の中学生にベタベタのゲレンデでいい加減なスキー指導。帰路喫茶三輪車「厚さんに出来るのは立飲み一杯屋のオヤジぐらひ」大場の託宣に納得。帰宅して掃除洗濯ヒモ主夫業に勤しむ。夜、西麻布の鴨田父娘来、差入ターキー感謝。鴨田と軽飲、年収二千万でも底なし恐慌時代の不安焦燥話に興趣。眠剤でスナックママの帰宅を知らず。
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明方までベタ雪小雨模様、のち快晴温暖春陽気。早朝鴨田父娘の出発は寝床で知らず。山能会長の来訪が没になつたのでパラダに給金を貰ひに寄り佐久で不動産屋巡り。「グットBER・閑人舎」は岩村田天神堂で決定、開業は弥生半ばの予定。夜は猿久保の良ちやんひまわりで岩金さんらと痛飲、岩村田ピアノで仕上、泥酔。前妻のクルマで帰宅轟沈。
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快晴温暖宿酔。午、岩金さん良ちやん茶飲来。午後から陽光に誘はれて碓氷越え姫街道下仁田荒船の湯、露天でこの半年を振返りまたしても落涙。帰宅して前妻と疑似家族会議、水商売の基本を教はり自信喪失。前妻出勤、独り梅酒なぞを舐めて暗鬱たる落下感と苦闘、希死念慮納まらず強力導入剤で強制睡眠。こんな心理状態があと半年も続くのかと思ふと殆ど絶望に沈む。
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曇天寒冷戻る。前妻早朝から未明までバイト。ゆつくりと起き出して午から県住申込み案件で佐久地方事務所、不動産屋巡り四軒。三輪車大場に寄りまた保証人依頼、そのまま小雪舞う中軽、いいちこノエル再いいちこで痛飲泥酔、帰宅して前妻と修羅場、途中で意識喪失轟沈。暗く悲惨な日々つづく。 , 1235108129 2009/02/17 , ,

快晴曇天宿酔。午前、不動産屋宮川さんの案内で駒場公園の築三十余年のアパート家賃三万円を寓居に決定。身の丈生活水準に合はせてまずは妥当な物件。天神堂のバー物件、大家のバアさんに菓子折を持つて挨拶。引越は弥生朔辺り。夕よりアパート夜警バイト。夜、ヘンなバアさんに捕まり立話三時間「いい加減にしろよ」と怒鳴るのを耐へて深夜の見回り身を切る寒さ。信毎記者路から電話取材、骨折ライター松永から十年ぶりの電話有。導入剤で寝袋就寝。
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快晴寒冷雨水。早朝の巡回をして九時帰宅、拘束十六時間時給八百円、睡眠七時間文春本誌一冊読み終へるのに丁度の無為時間。役場で住民票他書類を取りいいちこで午飯、大溝から飲み屋稼業の学習。銀行で各種手続。佐久に出てリサイクル屋に不要家具等の引取依頼。夜は再び中軽いいちこ柳で小沢と痛飲泥酔、帰宅して前妻と深夜の修羅場、これもあと十日ばかり。
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快晴寒冷強風宿酔。中軽役場で書類集め、午前に佐久病院精神科のカウンセリング。この一年は捨てたのだからゆつくりと焦らずに、若い精神科医の言説も変はること無。八千穂村役場で恥ずかしながら年収五千円の所得証明、猿久保の真で蕎麦。佐久税務署で確定申告相談。帰宅してチキンライス。疲労早寝。 , 1235108296 2009/02/20 , ,

未明より朝までに春の湿雪十五糎今期いちばんの積雪。午後から晴れて融雪。終日引越準備の荷物整理、信州田舎暮らし十年の垢を落とすやうに家具寝具書籍雑貨衣料品等を四分の一に減らす作業、十五年ぶりの単身独居シンプルライフ。ゴミ捨場にワゴン満載二往復、捨去れなひのはこの五ヶ月の悲惨な記憶のみ、ドーパミンの著しき減少に落込希死念慮救難。夕古清水来。独居夜長耐へ難くロブヒノールで暗黒に親しむ。 , 1235357767 2009/02/21 , ,

快晴冬型緩み弥生の空。荷物整理三十年程前からの三年連用日記等々を捨てて昔の女も忘れ身辺整理急。夕高峰スノーシューハイクから小林来、民宿十年最後の客はやはり友の会二代目事務局長。夜は小林と閑人酒場を開く岩村田天神堂辺りを徘徊、市美膳他で焼酎三本程痛飲放歌、どこも景気が悪さうで「ここは止めときな」泥酔頭に絶望展がる。
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快晴宿酔。小林から餞別を貰ひ悲惨の極みだつた民宿稼業に幕。小林を引率して引越先の佐久家賃三万円アパートを見学のち小林帰還。散髪飯掃除用具等を購入して帰宅。帰宅して双極性障害悪化の前妻との修羅場もマンネリ、莫迦莫迦しくなつて導入剤寝。
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半陰温暖。前妻週二回の十六時間労働出で起きると姿無、精神に病を得た前夫を持つと賃金労働も過酷。午過ぎまで荷物整理、昔の女の想ひ出の品などを捨てて身辺整理。夕刻よりお見合クラブ紹介の見合、四十八のちよいと色香残る婦人と逢ふが金欠精神科通ひであつさり断られる。この間の見合成績六戦全敗。自棄酒を呑みに中軽いいちこ柳絹再いいちこで七時間、泥酔帰宅、朝まで殴る蹴るの修羅場だつたらしいが記憶無。
, 1235954991 2009/02/24 , ,

快晴平らかな陽気。流石に忍耐の限界に来たといふ前妻と荷造りの合間断続的に偽家庭争議つづく。「早く新しい女を作つて出て行つてよ」バカヤロ、俺だつて努力はしてるんだ。づつしりと重き疲労、事件後半年足らず再び暗黒深淵をのぞき込むやうな病理学的落ち込み希死念慮。夕よりアパート夜警、巡回をサボつてバーボンごろ寝、導入剤も効かず朝まで悲惨な落下。
, 1235955035 2009/02/25 , ,

小雪舞ひ寒冷の朝帰宅、午近くまで睡眠。パラダでバイト給金。大場に賃借物件二軒の連帯保証人の押印、よくこんな男に判を付ひて呉れると感心。午後から店舗アパートの契約、鬱症状酷く会話無、そのまま猿久保で呑み始め天神堂界隈五軒で挨拶代わり安洋酒ボトルを入れ「おたく、病気」バカヤロ、それが悪いか、小喧嘩二件、店舗は借りたが商売の気失せる。泥酔帰宅して修羅場、女を殴るなど六十年間皆無だつたが事件後の暴力は殆ど病的。自尊心を痛めつけられ嫉妬に取り付かれるとやはり気は狂うものなのか。記憶の底で微かに前妻の三行半を聞いたよふな気がして記憶失う。
, 1235955086 2009/02/26 , ,

快晴寒冷宿酔。午まで寝てふと思ひつき遺言書を書く。前妻どこかへ逃げ出し深夜まで姿隠す。荷造りの気力無く終日無為。死ぬには手頃な日の想い消へず閑かに沈んで時をやり過ごす。夜、松下から来電有、前妻の不倫相手阪急交通社新潟支店長・猪俣篤はリストラにならず左遷で済んだとの由、それならオトシマエが残つているので本格的に切取にかかろうとも考へるがその気力も湧かずただただ沈鬱。前妻帰宅し呑みながら私小説的修羅場、相変はらず「ハッチを苛めないで」「ぢや早く新潟へ帰れ」何を語つても絶望感のみ圧倒。
, 1235955148 2009/02/27 , ,

小雪の朝目覚めると前妻家出失踪、こつそりと連絡を取合つていたようで恐らく新潟の愛人の元へ去つたのだらう。同居人の抑鬱症状がここまで悪化すればそれも然り。午前八千穂村に県営住宅申込みの書類を取りに往き佐久のアパートを掃除、障子の張替え。五年も空いていたボロアパートの汚れ落ちず夕まで黙々と作業。帰宅して中軽いいちこ柳絹再いいちこで二時まで痛飲泥酔、暗く冷へ切つた寂しき独居。 , 1235955202 2009/02/28 , ,

快晴のち半陰大宿酔。終日炬燵ごろ寝、起きあがる気力無。最悪期をやり過ごすために午から強力導入剤三錠、ひねもす朦朧。時間の感覚を失ひひたすら落込みに耐へる。気が付ひて独り茶を淹れて飲んだのが午前三時。結局麦茶しか飲まず無食、何時まで続く泥濘ぞ。 , 1235955397 2009/03/01 , ,

快晴弥生朔三日酔い朝から嘔吐。女と遊んで少しでも憂さを晴らさうと思うがたれも相手にせず、また寂しき感情のみ残置。佐久のアパートで掃除の続き。窓ガラスを清掃し陽光を浴びてコンビニ弁当、このまま老ひて独居暮らしがつづく予感もある種の味わひか。引越運送屋見積来、脅かして十万にまけさせる。鬱と暴力的言辞の関係は面妖。夜前妻が家出から戻る。珍しく冷静な会話、引越のちは一切の関係連絡を絶ち葬儀にも参列せず。口座に三カ月の生活費しか残つていないので慰謝見舞金ひと月分をくれるらしい。男と何を話してきたのか。「その間にたれか見つけて一緒に店をやんなよ」結局この女には最後まで虚仮にされたと知り明らかに究めて疲労早寝。 , 1235955525 2009/03/02 , ,

暖冬と云へども雨水の頃の寒冷雪の朝、前妻、DV常習前夫に殴られて泣きながらバイト出。独り荷物整理、菊川の福井さんから頂戴した焼酎等客からの援助物資が漸く商いに活用出来ることに悦び閑人酒場に搬入。コンビニ弁当。いいちこの大溝が柳の則ちやんを引率して来、不要品の処分依頼。ひとり旅に出ることも数年はなからうと加須の巌から貰つたワゴン車も大溝に進呈、廿万キロ乗つてかなり燃費も落ちたので潮時。改めて民宿十年客からの厚情贈物の多さを再認識、感謝に堪へず。新規開店の花輪を前泥酔大臣名で出さうと井上に依頼を考へるが公選法違反で諦める。夜、帰宅した前妻も漸く荷物整理、行き先もこつそり変へた携帯番号も聞かずズボンの屁、あはれ右と左に泣き別れ。 , 1236044601 2009/03/03 , ,

半陰寒冷。荷物整理ゴミ出し三回。有料ウエブから原稿依頼も稿料雀涙、独身初老の悲惨な鬱惚け暮らしをチェホフのニヒリズムでタイトルは「無頼の涙」不定期連載とか。「その気になつたらね」と云ひながらシリトーの初期短編を構想。リサイクル屋家具引取一トン車軽トラ満載で三千九百円。閑人酒場に酒類搬入、リサイクル屋に三十年前のプラモデルダンボール二箱他売却三千二百円。夕より今期いちばんの降雪春雪大雪。ガランとした自室でこの半年を振返るが記憶障害で時系列滅裂、病の厄介さに涙するのみ。「顔を見ると吐き気がする」といふ前妻は終日行方不明、どうやら新潟の変態以外にも近場に男ができたらしい、夜の勤めで双極躁期の病再発か、五十女のいかれ具合を知る。 , 1236130790 2009/03/04 , ,

朝までに数糎の積雪も陽光が出て夕までに泥濘。引続き引越荷造り、ガラクタに来し方の残夢をみて暫し愁。大溝が自転車、灯油を取りに来てゴミ捨て手伝い。物置の工具類野営用品雑貨まで手が回らず後日改めて整理が必要。十六で生家を出てから廿回近く近世間を変へてきたが人生下り坂での引越は徒労の味わい而も配偶者に裏切られ捨てられてとなると語る言葉も無。治療目的の自己開示与太で憂さの少しでも晴れればいいのだが微妙なバランス感覚。躁過食期の前妻終日行方不明、またぞろマルチとどこかの男に嵌つて悲惨の一途、尤も救ふ義務も義理も無。追分悪夢の寓居最後の夜、修羅場も今宵限り。 , 1236206087 2009/03/05 , ,

残雪泥濘も寒気で凍てつく朝。午前から引越業者に十万円払つて家財を家賃三万円のアパートに運んで貰ふ。前妻の荷物は時間差搬出、飲屋の運転資金五十万を手切金として貰ひ追分閑人舎倶楽部前庭にて不貞前妻と永久の決別。佐久で支那蕎麦、単身初老夜鷹の哀しみ。部屋中のダンボール荷を解き深夜まで労働し薄暗い風呂に入る、幸運にも湯が出る。ダンボール箱の隙間で寝る。
, 1236777648 2009/03/06 , ,

未明よりの雨、朝強降。午前引越荷片付、コンビニ弁当。午、天神堂の店にストーブ他搬入、傘を遺失冷たい雨に濡れる。帰宅して深夜まで荷片付、紛れ込んだ前妻新潟変態男との不倫証拠物件等を眺めてこの半年の悲痛に呆然自失、ダンボールに囲まれてバーボン。酩酊悲惨な鬱発作、前妻実家に電話して愚痴罵り、ふと前妻の不倫歴は成人後の大半を占めていたことを思ひ出し母親に同情。
, 1236777687 2009/03/07 , ,

快晴寒冷も軽井沢より三四度温、晴間は長寿日本一の自治体の青さ。宿酔で荷片付捗らず面倒になつて抛擲。ガレージ峰の竹内さんから貧乏初老用の軽自動車を貰ふ、感謝。布施温泉露天で独りになつた哀しみに酔ふ。夕より佐久駅前飯屋で四十六歳婦人と見合クラブの邂逅も特異な面相に立腹、クラブ脱会。天神堂自棄酒、四軒ハシゴ泥酔、客と口論、腰痛酷く殴られずに済む。代行帰宅ダンボールハウス寝。 , 1236777726 2009/03/08 , ,

半陰寒冷大宿酔。午までに何とか片付終はり軽井沢残物整理、浄化槽清掃に八万支払。大場三輪車に寄り残物整理を依頼。ベイシアで古清水と会ひ店の故障カウンター椅子修理を依頼も悲惨な粗大ゴミ。カラオケ屋来打合せ、大家のバアさんから佐久的仕来りレクも馬の耳。夜の独居県道車両音も侘びしく悲惨な落込み、精神科入院をはじめて真剣に検討。肺炎入院の大溝他より見舞来電。
, 1236777764 2009/03/09 , ,

快晴寒冷佐久の空。薄らぼんやりして別れた不貞妻を思ひ寝転がつて午前過ぎる。保健所市役所警察公民作業。カラオケ屋に紹介されて料飲組合会長に新参挨拶も何だ一昨日呑んだオヤジぢやねえか。夜、天神堂痛飲、カラオケ屋大工と鮨屋他で酩酊泥酔。たれに送られたのか気が付けば安アパート四畳半。 , 1236777801 2009/03/10 , ,

半陰寒冷宿酔。午前起上がれず寝床空、悲痛なこころの叫びに堪へる。天神堂店舗、水道ガス看板屋来、整理も寒さで中途撤退、軽井沢空家清掃。大場三輪車で茶、宿酔酷く仕事にならず早々に帰宅して強力導入剤寝、さかんに阿部勉さんを思ひ出す夜、行き過ぎたかなしみに慟哭。 , 1236777913 2009/03/11 , ,

半陰寒冷。朝から軽井沢、廃品回収業者に六万支払。大溝にクルマを渡し共に天神堂、大溝の紹介で壽屋長野支店瀬川さん。地元食堂に挨拶飯。組合食協役員の指導を貰ひ保健所に営業許可申請提出「まあ半年だから目を瞑つてくれ」大場三輪車農園隅つこに軽自動車夏タイヤを勝手に置かせて貰ひ酒屋挨拶、新規オープンは二十四日に決定、佐久では唯一の民族系軟派初老オヤジ酒場。恐らくたれも来やせぬ早春賦。 , 1236777954 2009/03/12 , ,

快晴冬型強風寒冷。午前、閑人酒場で保健所の検査「ハイ、明後日から営業していいですよ」取敢えず安い焼酎混和酒でも仕入れるて店を開けるか。長野リサイクルで百円のグラスを三十購入。その足で佐久病院精神科、鍵のかかる病棟に入院も打診するが暫く縁を切つていた精神薬で脳細胞のプラスイオンを減少させての安定化策「俺の精神病理は科学ではなく文学だからな」「そんなことを言ふ人に効くんですよ」不本意ながら絶望的落込対策でデパケンRを処方して貰ふ。支那蕎麦を喰らつて近所の猿久保温泉で老人に交じる。松永他加志からの来電で土場喜徳さんの訃報を知る、三十数年前に知合つた時から旧時代の記者だつたことが懐かしい。ふと若くして死んだ伊豆保のことなども思ひ出し遅くから岩村田に出かけて死者と呑む。酩酊して四十女をアパートに連込まうとして無様、片足納棺の実感。 , 1236911654 2009/03/13 , ,

快晴率日本一の佐久平には珍しい曇天冬型寒冷風宿酔。天候と春先不調が重なつて午前炬燵横臥ドーパミン皆無の奈落。市役所住民票佐久署深夜営業届出マクドナルド、午後はルーチン作業、デパケンの副作用か往く先々で切れる老人怒鳴捲り。県営住宅抽選、申込み時身障者赤字申告無職精神疾患等で評価選考枠無抽選特待、安全網に引掛かり春には家賃一万六千円の公営住宅に入居決定。それでも帰宅して移転通知二百枚書く。深夜まで県道騒音の安アパート、寂しさの淵でバーボン中島みゆき、団塊にはひとりが似合ふと自嘲酒。 , 1236993416 2009/03/14 , ,

未明よりの雨が午に雪となり夕には早春の青空気温上がる。引越で傘を無くし冷たい雨に打たれて営業用の酒やグラスを買いにスーパー酒のディスカウントホームセンター等を歩く。どこが安いか経営顧問の大溝に教はる。店に運び込み清掃等をしているうちに酒呑み時間、三好寿司から始めて四軒梯子酒一時泥酔。独りになつた途端酒乱気味、天神堂では開店以前にして悪名鼻つまみの評判、往く先々で「あんたに飲み屋は無理だね」「バカヤロ、俺だつてさう思つてらい」これぢや目的のミスタグッドバーにはなれんはな。
, 1237200801 2009/03/15 , ,

快晴寒風大宿酔。午前は死んで午後から開店準備、酒類雑貨等買集めに佐久を回る。帰宅して案内状発送合間に嘔吐。開業見舞の来電五本。不調眠剤早寝、終日人間には戻れず。 , 1237200848 2009/03/16 , ,

快晴温暖。朝から軽井沢、借家の掃除をして大家に明渡し。この半年の軽井沢暮らしは一体何だつたのかさう思ふと涙止まらず裏の雑木林で泣く。肺炎から復活した大溝いいちこで午飯。帰路店により片付、井上和博不肖宮嶋らの写真が床に散乱、改めて強力接着剤。酒類の寂しい棚を眺めて遠くまで来たという感慨有、三十年前に死んだお袋を思ひ出してまた泣く。寂しき吉野屋牛丼、狼だつた時代もなかつたなあ。酒のうえでの蹉跌が続ひてゐるので我が身を律し呑みに出かけずメニュー作り、すべて仕入値の二・五倍水商売のトウシロウがこんなに貪つてもいいのかと消極も周辺では格安と自らを納得させる。帝都の田中久雄から久々の来電、泉放送の社長になつたといふので開店祝の花を奢らせる。薬物のせいで寝酒忽ち酩酊。 , 1237247744 2009/03/17 , ,

早朝の雲が開けて快晴温暖春陽気、病には良くない時候。移転通知を出したのでHPのアクセス数が過去最高を記録、からかい見舞の来電三本。午前、八ヶ岳の山並を眺めて読書うたた寝、半月程前から漸く読める日は十頁程読書が続くよふになつた。午後から業務スーパーで酒類の仕入。大溝がストーブを持つて来、大場夫妻が視察に来、開店準備ほぼ整うふ。アパートで温い湯に浸かり岩村田界隈梯子酒、初見の店で泥酔、たれかに送られたらしいがアパートに軽自動車無く鍵はポケット、どこに駐車したのか記憶無。

, 1237363212 2009/03/18 , ,

快晴温暖春陽気黄砂花粉で鼻炎最悪、大宿酔。午前クルマを探しに岩村田まで歩く。序でに安売屋で烏龍茶水等を仕入。店に運び清掃して猿久保温泉に浸かり帰宅。夕より中軽遠征、いいちこノエル絹で千葉ちやんより餞別、再いいちこで大溝より開店祝いにロンソンのオイルライターを貰ふ、感謝。泥酔帰宅。 , 1237516878 2009/03/19 , ,

快晴温暖廿度時折春の旋風ア性鼻炎宿酔耐難。午から店に出て前の公園でベンチ午睡。午後、カラオケ屋高見澤カラオケ設置、夕依田看板屋看板設置、書体まで指定したのに悲惨な看板出来上がる、田舎仕事に慣れているので立腹もせず。宿酔で呑めさうもないので開業す。口開客葉子から開店祝にダンヒルの財布とベスト心付感謝。マスターと呼ばわれて返事をする我もかなし、若者客二名を適度にあしらつて十二時消灯、初日売上一万六千円。 , 1237516924 2009/03/20 , ,

快晴温暖の春分彼岸鼻炎最悪。午近くまで薄らぼんやりとして横臥、残りの人生を自由と孤独の鬱惚でおくると実感味味わふ。散歩がてら猿久保温泉。夕方出勤、掃除読書。たれも来なひのでチビチビ呑み始めて酩酊。十一時いいちこ大溝が小澤柳のんちやんタカエを引率して来、のんちやんより祝儀ハイライト感謝。二時まで呑んでお開き、代行帰宅。
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快晴温暖鼻炎宿酔。午前をぼんやりとして通過、午から店の不要品を運出しそのまま小諸アグリの湯、露天よりの山並みは早春賦。帰宅して夕出勤、別れた女の発言をふと思ひ出したら忽ちストレス胃痙攣発作、八時慌てて帰宅ブスコバンガスター20一旦は小康も深夜に再発、一時過ぎ浅間病院救急外来に飛込み強力鎮痛剤の筋肉注射でどうにか生還、三時帰宅。土曜の営業を振つたのは惜しひが開けていても恐らく客は無かつただらう。 , 1237691326 2009/03/22 , ,

快晴温暖。午前胃痛再発に備へつつ神妙に休養寝台。午からスーパーで買出し「男の肴」レシピで得体の知れない酒肴をあしらへてまだ明るいうちに開店。じつと五時間客待ち、中抜け三好寿司で軽飲も忍耐の限界莫迦莫迦しくなつて店仕舞。代行帰宅即寝。 , 1237948052 2009/03/23 , ,

快晴温暖鼻炎。午前鼻炎のステロイド剤を打ちに臼田の田村クリニック、この廿年特効薬だつたケナコルト使用不可回収、代替品品薄入荷四月半ばの宣告に仕方なく薬屋で抗ヒスタミン剤。温泉療法猿久保温泉。帰宅してゴロ寝。夕より開店もお茶引き二時間で店を閉め美膳うれし野飲歩き、酩酊して代行帰宅。酒場稼業も困難。 , 1237948092 2009/03/24 , ,

快晴温暖宿酔。午前駒場公園長野牧場を散策佐久平の早春に遊ぶ。その足で猿久保温泉に浸かりマックバーガー。夕出勤、閑人酒場オープニング。近隣飲み屋ママ連中十名他業者酒友ら廿名来、カウンター内は大場夫妻に任せ三好寿司健ちやんなどと痛飲。上田出張帰りの山能さんも来、ハイライト祝儀感謝。生花みさおちやん大家久雄高見澤、細川から祝い酒、祝儀十万経費八万。「随分と態度のデカいマスターだな」が周囲の感想。大場小井戸高見澤らと一時まで呑んで泥酔お開き。 , 1237948136 2009/03/25 , ,

午前鈍色空小雨寒冷宿酔鼻炎最悪。天候不良こころも不良鬱発作終日久々の落込みデパケンでバランスも改善無。業務スーパーカインズ買出し、帰宅午睡。夕出勤掃除開店、薄ら寒い閑人酒場。古清水双葉食堂が開店祝を持つて来。待機六時間読書中島みゆき飲酒客無く十二時虚しく戸締り。トム・ロブ・スミス『チャイルド44』我慢比べの日々を覚悟。 , 1238028639 2009/03/26 , ,

半陰のち快晴。午前佐久病院精神科、キ印には春先鬼門の莫迦話をしていつもの処方薬。牛丼合鍵佐久署で深夜営業届出のち布施温泉春の露天。帰宅して午睡夕出勤。遅くなつて久々の客は内輪客四名来売上八千円上出来、代行掴まらず一時まで中島みゆきで暗い酒場独り酒、価格設定を一段下げて集客案。菊川の福井先生から支援物資富乃宝山ケース嘉納感謝、忘れていたが石丸からも祝酒ありがと。湊かなえ『告白』 , 1238133319 2009/03/27 , ,

未明よりの積雪五糎圧雪道路も午までに消雪早春空寒の戻り。午大場アパート来。午後から布施温泉露天午睡、アパートの風呂場が汚いので日帰り温泉湯浴み増へるも初老シングルのかなしき愉しみ。夕出勤、大場家が樋川を引率して来、樋川初の貸売り客。他に客無く読書二時間代行帰宅。
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快晴寒冷。午前小林来、アグリの湯で浅間眺望。帰宅して午睡、夕小林と出勤。酩酊した小林の下手糞な歌を聞くのみで無客、開店十日の純粋客初日の二名のみ、佐久には気の利ひたアル中はいねえのか。小林が三輪舎に帰り拓郎みゆきの自棄酒酩酊代行帰宅。
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快晴寒冷宿酔。朝から追分にゴミ捨て、帰路業務スーパーカインズで買出し。午後から散歩がてら猿久保温泉。夕出勤、見かねた大家が昭和ヒトケタ三名来、葉子紹介秋山、三好健ちやん市川さんを引率して来、臼田さん初来で客七名売上二万、一時過ぎまで呑んで酩酊、代行帰宅。天神堂閑人舎変なオヤジはいるけど安い飲み屋の噂トリスバーの再現は多少の風聞流れる。 , 1238398433 2009/03/30 , ,

快晴寒冷宿酔春遠し。窓辺の陽光を浴びて読書うたた寝、夜の商売を始めてから午前の流れは瞬く間。帝都友人より来電二本昔話、海外滞在の娘から来電。厚手のコートを羽織り歩いて猿久保温泉、アパートにまともな風呂なくも銭湯通いもまた愉し。出勤前にツルカメランドで洋酒の酒肴チョコレートを自分用に買ふ。客待ち六時間予想通りドア開かず、山崎ハコをかけて大熊久志との昭和四十年代を追憶チビチビと呑む。酩酊代行帰宅。
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半陰寒冷稍宿酔。鈍色の沈鬱な空を眺めて薄らぼんやりとした午前炬燵午睡で昔の女の夢などをみて苦笑。無為怠惰の単純な日常に奇妙な安らぎ、俗世間に浸かる安らぎ初老シングル早春賦。寒風に背を丸めて出勤、葉子と天麩羅を喰らひ店で寂しく紅茶ケーキ。家賃が心配になつた大家の婆さん来、三時間半涙ながらの戦後在日半生記前編を語つて麦酒。青砥の小学生時分友垣の少なからずは在日だつた、ふと船上生活者の友を思ひ出す。今日で満年齢五十八、自由から遠く逃走しての齢。寝酒バーボン代行帰宅。ジェイムズ・カルロス・ブレイク『掠奪の群れ』 , 1238640237 2009/04/01 , ,

陰小雨交じりの卯月朔相変わらず寒冷。午前から気まぐれに半分壊れた軽自動車で佐久盆地の周囲を走り久しぶりに東部湯楽里館で煙ぶる山並みを眺めて露天風呂、菅平から始まつた信州田舎暮らし蹉跌の十二年に新たな感慨、遠き旅路。帰路、支那蕎麦を喰らひ小諸高原美術館で観梅、晩霞鶏二小山周次三宅克己の水彩、昭和戦前に遊ぶ。帰宅して午睡後出勤。珍しく客二名来売上一万、中飲代行帰宅。帰省中の大溝から土佐の鰹届く、律儀な年少の友人に感謝。
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快晴寒風強春遠く宿酔。呆けてラフマニノフの午前、閑人酒場集客策を捻る。午後から安焼肉屋で鱈腹喰いサンピア屋上露天微温湯で午睡、空いているのでこつそり喫煙湯。夕出勤、地声のデカい秋山大家バアさん、遅くなつて初見池内さん次いで健ちやん高見澤祥子マミの義理立客来、計七名最高入り売上二万ざまみろ。痛飲二時酩酊。表装した秋大人の書簡で団塊トリスバーの格が重厚さと渋みを増し好評。代行帰宅。 , 1238745805 2009/04/03 , ,

半陰寒風稍宿酔、連日の朝鼻血、午前薄らぼんやりとしてマイルズコルトレーン雑誌。掃除洗濯、午から安養寺ラーメンを喰らつて浅科温泉、大広間で読書午睡二時間長閑な午後。夕買出しついでに三輪舎茶、出勤、客二名も三時お開き疲労、漸く世間と直接取引する商売らしくなってくる。代行帰宅。 , 1239005195 2009/04/06 , ,

快晴温暖春日、信州の遅い春。午近くに起きだして駒場公園散歩、ベンチ読書午睡で暖かな陽光を浴びる。スーパーマーケット書店洗濯屋。三輪舎一周年の祝儀を届け出勤、客二名、一時代行帰宅。 , 1239005232 2009/04/05 , ,

快晴温暖清明。午前駒場公園から長野牧場散歩、ゴミ捨てついでに中軽大溝いいちこで午飯。佐久平に戻り下着等を買ひ千曲川河川敷で読書午睡、布施温泉春露天の心地よさ。この二週間で体重五キロ減原因不明、三十年前の水準。客四名中飲代行帰宅。 , 1239005278 2009/04/06 , ,

快晴温暖春日。午前、陽光に誘はれて駒場公園長野牧場散策。スーパーで弁当を買つて立科温泉、公園のベンチで飯読書午睡、眺望浅間は春霞田園風景肥沃の地。露天で午睡のつづき。津金寺カタクリ咲始め、そろそろ信濃花紀行。帰宅して出勤、遅くなつて高見澤三名、呑み始めたら商売が莫迦らしくなつて早仕舞い、健ちやんと岩村田ピアノ遠征。酩酊代行帰宅。
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半陰温暖春日宿酔。朝発で更埴森倉科の杏子花見は七分絶好、辛夷木蓮菫レンギョウ信濃の春に遊ぶ。久しぶりのご開帳善光寺、悲惨な季節だつたこの一年を流して回向柱に願掛け商売繁盛祈願。石衣を買ひ権堂いむらやの好物焼蕎麦。のんびりと下道帰宅、佐久で買出し。新規客二名同業義理客祥子等四名でノルマ達成、興が乗りギムレットなぞを作るがマーロウの話柄にならなひあたりが佐久の哀しさ、一時過ぎまで中飲酩酊代行帰宅。 , 1239173165 2009/04/08 , ,

快晴温暖宿酔、穏やかな春日つづき東信も桜便り花粉も悲惨。午から佐久で営業資材購入、店に搬入。開店二週間で佐久平風味の中高年酒場文化リストラ案が固まつてきたので顕在化のための投資。弥生の収支決算が五十万を越す大赤字だつたので珍しく生残りに必死。夜、大家の婆さんが酒肴持参北原市川さんを引率して酒宴、感謝。市川と一時過ぎまで軍歌狂宴、酩酊代行帰宅。ジョン・ハート『川は静かに流れ』 , 1239266069 2009/04/09 , ,

快晴温暖宿酔初めての廿度越え陽気。上着を脱ひで半年ぶりに八千穂の山へ出かけたれもゐない早春の白樺林スキー場レイクを歩く。歴日なき山中に草臥れた初老の孤影六十年の来し方に感慨。小海八峰の湯露天から残雪八ヶ岳、白豚のよふな裸身で縁台午睡、陽光の恵みに至福。松原湖を回つて帰宅。納豆飯を喰らひ出勤、客四名。休肝日クルマで帰り疲労早寝。
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快晴温暖稍残疲労鼻炎悲惨。陽光散策駒場公園、美術館で有司男ちやん千住博等を観る。公園ベンチ午睡に絶好の季節、コンビニ弁当旨く貧しき路上生活者の春に思ひを馳せる。落ち着いた単純な生活、欲望少なき暮らしはそれなりの年輪。欠陥シャワーで汗を流し出勤。二階のスナック開店パーティで中飲後店を開ける。民宿時代の客で唯一の競輪選手梅澤謙芝(三重57)が前橋遠征の帰路立ち寄つてくれ祝儀まで頂戴嬉しく思ふ、好青年感謝。十二時半まで開け無客オケラ、悄然代行帰宅夜気に震へる。 , 1239414441 2009/04/11 , ,

快晴温暖気温廿度春日。気候に誘はれ家畜改良センター場内散策、枝垂れのみ一分咲、山羊に葉つぱをやり芝草に寝転がつて読書午睡一時間コンビニ弁当、陽光の有難味。午後から小諸で木内さんの紹介婦人五十二才と見合茶飲高峰高原までオンボロ軽自動車で観桜ドライブ、喫煙癖で今後の展開望薄も納得。そのまま開店、客六名上出来。中飲代行帰宅。原武史『昭和天皇』
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快晴温暖宿酔。午前軽井沢にゴミ捨て経由アウトレットで酒肴に使ふパテを大量仕入れ、客も無いといふのに。陽気がいいので姫街道下仁田本宿山里中山間地の桜見物。荒船の湯春露天に桜花を浮かべて昔の女を思ひ出す。独り暮らしの気安さと時に索漠たる寂寥、初老の自由に加齢臭。そろそろ休日を挟まふとも思うが経済生活が苦しく開店、同業者四名、遅くなつて大溝が小澤を引率して来、久しぶりに小澤と痛飲二時酩酊、代行帰宅。田舎選挙始まり騒々しき桜町。C・J・ボックス『神の獲物』 , 1239694251 2009/04/13 , ,

半陰温暖春日宿酔、選挙公害で早起。流石慣れない水商売客待稼業にに疲労蓄積、終日畳みに転がつて無為怠惰読書午睡。夕買出し後開店、雑誌を読み終へる頃漸く高見澤二名来、辛うじてオケラ回避感謝軽飲。閑人舎前の公園桜も忽ち三部咲、街灯に儚げな風情、実人生復帰の春も儚げに過ぎゆく。代行帰宅、暗き安アパートに淀むものの正体哀し。微酔ひで見合婦人に通信なぞを書いて寝る。 , 1239694290 2009/04/14 , ,

半陰午過ぎから小雨も春の雨。アパート明窓浄机洗濯納豆飯、引越で処分しきれなかつた過去の清算遺物等々を捨てに軽井沢塵芥処理場。根越の桜も開花、小雨に煙る春の畑桜花の薄紅を眺めて久しぶりの軽井沢温泉で雨の露天も心地良し。雨足強まる夜無客、黙々と雑誌と煙草の六時間待機。帰宅して捨て損なつた過去十二年の写真アルバムを眺め夜の感傷。新宿G街酒場来電、小諸出身青木理曰く佐久は県下一の不美人の街、佐久に移転一ヶ月奇妙な違和感の正体はそれだつたか。
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半陰春の憂鬱。午過ぎまでアパートで怠惰の時。下駄履きで花曇りの街を一時間ほど散策。クルマで望月の名花を巡回浅科温泉露天に桜花浮かぶ。業務スーパー他買出し、夜の客二名も軽飲代行帰宅。ケヴィン・ウィグノール『コンラッド・ハーストの正体』 , 1240192750 2009/04/16 , ,

高気圧回復快晴桜花日和。午過ぎ駒場公園種畜牧場散策ベンチ読書午睡コンビニ弁当に単身初老の孤影もまた味はい深し。陽が傾くまで春桜花の街で故郷喪失者のよふな孤独に遊ぶ。大場三輪舎の畑から夏タイヤを取つて来て開店、大家が永井を引率して来、チジミキムチ韓国バー。酩酊永井が初見楚々の畑中他三名芋蔓拉致して久しぶりのカウンター満席は有難。二時まで中飲酩酊代行帰宅。
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快晴春日宿酔午前だらしなく無為。軽自車検、ガレージ峰竹内さんから開店祝儀感謝。午後喰い物を持つて葉子来、暫く食事係で独居初老の世話焼き契約。二人で浅科立科旧往還の桜ドライブ布施温泉。楚々でバーボン軽飲後開店、遅くなつてヨウが新人を引率して来、常連客五十名獲得戦略一号客の若者も有難。軽飲代行帰宅。体重六キロ減で漸く下止まり、浮出した肋骨の老人斑もまた哀し。 , 1240192886 2009/04/18 , ,

快晴花見日和。半同居人になつた葉子と三年ぶりの懐古園観桜、懐古神社商売繁盛祈願参拝。動物園遊園地乗り物酔いキャッスル午飯。佐久平周縁の桜花ドライブ小公園桜花午睡、権現の湯も桜花露天。車検のクルマを取りに往き開店、大家のバアサンが隣人中澤さんを引率して来、韓国酒場。スター商会高橋が来たのでふたりで痛飲、十二時楚々に転戦畑中らと痛飲、久しぶりに明け方五時日の出前まで呑み泥酔、蒼い街を高橋に送られて帰宅。 , 1240192929 2009/04/19 , ,

快晴初の夏日大宿酔。午まで泥眠、つづきを種畜牧場桜花の下茣蓙寝。コンビニ花見弁当を喰らつてから猿久保温泉桜花の湯。選挙終わり静寂の街は春の街。宿酔嘔吐開店も六時間待機で無客寂しく帰宅、高見澤の来店遅し。中谷巌『資本主義はなぜ自壊したのか』

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半陰西風稍強桜花舞ふ。観桜終盤、千曲川河川敷花咲く小径を愛人と散策、演歌の歌詞のやふな台詞を呟く屈託も青空のニヒリズム。車椅子の老人グループに交じつてコンビニ花弁入弁当。山道を抜けて布施温泉、露天で椅子寝のできる温かさに傍らの仕合せなぞを感じ天麩羅蕎麦を喰らひ読書午睡二時間。迷つた末に佐久病院精神科カウンセリングを初めてキャンセル、眠剤も三回分の致死量ほど溜まつているしマンネリズムは退屈。夜営業、山下小林君来、田舎の青年事業家を常連客リストに登録、しみじみと商ひは啓蒙。午前になり同業者絡み三組七名来、売上一万六千円心付三千円にこころ温む。二時半タキシイ帰宅。S・J・ローザン『冬そして夜』堪能。



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午前快晴佐久盆地からの八ヶ岳浅間眺望良、のち崩れ曇天小雨本降り穀雨。遅起掃除洗濯倦怠午睡、商売ひと月の蓄積疲労体重七キロ減そろそろ休養が必要。葉桜の街を歩ひて猿久保温泉、温ひ湯に浸かつてうとうと。三時佐久ホテルで岩村田料飲組合総会出席、福島出身者と県人会話、懇親会二次会で中飲、雨の中八時開店。ソファで読書忽ち睡魔。客二名、十二時を過ぎて楚々の畑中が従業員客四名を引率して来、飲直し三時半泥酔ダウンタキシー帰宅。
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半陰花冷街路樹のハナミズキ開花、大宿酔。酔覚ましに千曲川河川敷を散策コンビニ弁当。布施温泉の午風呂露天は無風日溜まり午睡絶好、大広間で午睡つづき。早めに出勤して夕より天神堂商店街総会、懇親会で中飲。山下小林来、午前になつて同業者二名、三時酩酊お開き。
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快晴も花冷宿酔胃痛頭痛呑み疲れ。午前アパートで無為休養、午後から所用軽井沢遠征、帰路湯川ダム周辺山中にてタラノメコシアブラ等採取。佐久でファミレス飯。開店無客帰り支度をしているといつもの同業者五名来でノルマ達成。休肝日早寝。


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花曇りの低い空寒冷、街の桜終はる。単身初老の身形で街に出て河川敷の葉桜小径などを散策。気が向ひて映画館、イーサン・コーエンのCIAコネディに抱腹絶倒、才気走つた軽品の面白さ。草笛蕎麦、立科温泉権現の湯気ままな日常春の一日。開店一ヶ月記念日無客螻蛄致方無、我を憐れまず。夜中に独りショパンをかけて家計簿整理、佐久移転開店費用百四十万、閑人酒場収支入二十九万出五十二万、二十三万の赤字はトウシロ善戦も独りで喰つていくのも困難な時代。ロノ・ウェイウェイオール『鎮魂歌は歌わない』 , 1240807953 2009/04/25 , ,

曇天小雨交じり寒冷。午近く遅起、ひねもす読書学習はカクテル完全ガイド我が家の肴、所詮畳の水練。レインコートで出勤、客三名。先行き不透明の不安と孤高を語り高橋と痛飲、一時前楚々転戦仕上、酩酊タキシー帰宅。 , 1240807991 2009/04/26 , ,

快晴花冷強風春の嵐。午、風に飛ばされて歩ひて店にクルマを取りに往きその足で小諸アグリの湯、露天よりの浅間シャープなエッジの壮麗、長風呂で来し方を想い奇妙な清々しさは青空のニヒリズム、大広間横臥読書午睡。御牧ヶ原の春畑を眺めて帰宅。出勤無客螻蛄、物悲しく帰宅。疲労早寝。 , 1240808032 2009/04/27 , ,

晴花冷稍寒風未明には霜。早起ゴミ出し洗濯納豆飯、防寒仕様で自転車散策種畜牧場、ベンチ読書良日為らず。アパート室内で薄らぼんやり。午後歩ひて猿久保温泉、帰路しみじみと初老はシングル、不要ながら精神の自由を担保。出勤時夕焼け空に蓼科山松本山地シルエット感傷風景の季節。客三名も中飲酩酊、代行帰宅。 , 1241059547 2009/04/28 , ,

快晴稍寒宿酔。閑な女友達五十一歳を誘つて北信春紀行、佐久から高速豊田飯山、千曲川菜の花公園で菜の花の噎せるやふな匂ひに先年の記憶、事件発覚前前妻との記憶、北信の白い山並みを眺めて不覚の涙。小菅の部落から北竜湖、クレソンコゴミワラビゼンマイタラノメ無人山中山菜採り遊び。木島平から北志賀竜王夜間瀬で廿数年前昔の女とのスキー行を思ひ出しコンビニ弁当陽光寝で感傷、志賀高原横手渋峠は気温零度スキー日和。白根雪景色万座から軽井沢に抜けて帰宅。夜大家酒席客三名、中飲読書、代行帰宅。 , 1241059597 2009/04/30 , ,

快晴平年気温まで回復も吹く風寒し昭和節。午前アパート周り散歩三十分屋外読書に寒くアパートで終日横臥読書午睡。夜出勤も無客で疲労倦怠早々の店仕舞、帰宅して寝入つたところで六名客から何だ帰つたのかの来電、やはり商ひは辛抱。終日眠ひのは信濃の春。体重徐々に回復、気がつくと電話以外人との会話なく孤独な初老の日常。阿部昭『単純な生活』再読。
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快晴温暖。アパートの前を往くワルシャワ労働歌示威行進に眠を破られ仕方なくコンビニ弁当を持つて駒場公園に昨今の労働者像を見物、ルンプロらしくベンチ午睡。帰宅してカクテル完全ガイド学習一時間、春は睡魔のゴロ寝。下駄履き散歩で銭湯猿久保温泉。愛人が旅行セットを持つて来、連休中居着く算段を甘受。自由で孤独な初老の日和も時に闖入者に安寧を妨害されそれも人生。夜営業無客螻蛄、畑中の店で三時半まで痛飲、タキシー帰宅。
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快晴初夏日廿三度宿酔遅起。夕までベランダに寝転がつて読書午睡。若者客から来電、愛人のクルマで駆けつけ開店。陽一行八名大家三名肝臓癌一名、代行を呼んだところで畑中六名殆ど同業者の忙しき夜、売上三万は新記録、畑中と三時まで呑んで酩酊タキシー帰宅。R・D・ウィングフィールド『フロスト気質』本読みの至福。
, 1241319956 2009/05/03 , ,

快晴温暖初夏日宿酔。朝つぱらから佐久の空に風船多数浮かぶ。廃棄物軽井沢、糞大渋滞、酒酒肴等仕入冷やし中華の時候。足を伸ばして浅科温泉酒抜露天大広間惰眠。夜、自転車自走で三輪舎合宿泊の弘瀬ら四名来、差入高木十四代百年の孤独その上カンパニア、感謝。新規同業者二名健ちやんでノルマ達成。但二千八百円の酒を三千円で売つているので面妖の誹り多数。一時酩酊代行帰宅。
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半陰温暖。連休同棲も然したる新味なく初老中年コンビでは飯事遊戯も緋より白老人施設の趣、仕方なく連日の温泉遊び。ホカ弁を買つて布施温泉、公園で閑かな午飯、高年運動マレットゴルフで枯れたあとに露天午睡。帰宅してテレビでコーエン兄弟『老いぼれに国無し』を観る、原作に忠実でこその傑作。小雨の夜開店、北陸越中旅帰り渋滞足止三輪舎泊の小林が突然の来店も早々に睡魔朦朧、その後客無く感傷朝日ジャーナルを読み終へて代行帰宅。 , 1241681224 2009/05/05 , ,

陰霧雨混じり鈍色厚い雲。早朝おぎのや集合で立山黒部アルペンルートのバスツアー参加。エコノミーバスで睡眠とれず扇沢から雪解け黒四ダム寒冷、のち黒部ケーブル立山ロープウェー立山隧道トロリー高原バス立山ケーブル立山黒部貫光の乗換え度に一時間二時間待ち、忽ち連休遠出を後悔不機嫌、室堂雪の大谷ウォークも寒冷融雪遊歩道に息上がり、おまけに同行が阪急糞変態旅行社で不愉快、睡眠不足に安眠無く渋滞回避糸魚川から長野経由下道長道中、十一時佐久着に草臥れ果てる。愛人と喧嘩別れ、畑中の店でぶつくさ酒、四時まで痛飲酩酊タキシー帰宅。アパートに臨時同棲中年婦人の姿なく自由と孤独の独り寝爽快。 , 1241681284 2009/05/06 , ,

雨遅起宿酔。日中薄らぼんやり無為倦怠、草臥れ果てた独居初老のあはれ。高円寺杉さんから午酒酩酊相変はらずの来電嬉し。忽ちの夕刻開店も待機五時間、灯りを消したあとに同業者二名、軽飲代行帰宅。宮代真司『日本の難点』閑人酒場年度標語は「酒場の包摂性」とパクる。

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曇天時折小雨、無為に過ごすには手頃な日。午から駅前で散髪。ファミレスで安いランチを喰らひ酒屋スーパー書店等。街路のハナミズキ晩春風情。アパートで午睡、寝過ごし遅く開店、珍しく客十名ノルマ達成、気が抜けてマコトと四時半まで痛飲。蒼い街をタキシー帰宅。ウィリアム・K・クルーガー『二度死んだ少女』
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小雨模様の暗い日、午起床宿酔。焼飯を喰らつて横臥テレビ雑誌煙草、帰る場所を見失つた日。商店街の清掃が中止になつたので軽井沢所用、帰路支那蕎麦。終日意識朦朧。夜客二名中飲一時半酩酊代行帰宅。気象が優れず日常の楽しみは殆ど無く酒で時刻を遣過ごす。 , 1242021562 2009/05/09 , ,

快晴初夏日気温廿五度。午前街場散歩、二カ月近く暮らす街の探訪でひと汗、猿久保温泉に飛込み露天午睡。コンビニ弁当公園飯。夕まで映画ビデオ読書午睡、新規商売の疲労呑み疲れ蓄積、倦怠感重し。夜客古清水陽二名のみ。軽飲一時半睡魔看板、代行帰宅。十分の差で三名客逃す。 , 1242021604 2009/05/10 , ,

快晴気温上昇三十度、初夏の日曜日。中年愛人二号を誘つて朝から諏訪遊山、新緑鮮やかな峠道新和田トンネルで岡谷、鶴峯片倉公園躑躅祭。諏訪に転じて高島城護国神社藤棚永田鉄山、濁水諏訪湖で遊覧船の船遊び、鰻を喰らひて市立美術館細川宗英、片倉館で身を清め下諏訪下社春宮参拝、万治の石仏。帰宅午睡のち開店も霊験皆無酩酊客四名三日連続ノルマ未達成に悄然。中飲代行帰宅。長山靖生『テロとユートピア』

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快晴初夏日、無休飲み屋稼業の疲労じわじわと蓄積。片田舎の町並みを散策、冷やし中華。午睡時間伸びる。営業に新味薄れ商売替えを夢想。朝日新聞籠城事件の古澤俊一君の紹介で役者の本多菊次郎君が仏具上野君を引率してわざわざ東京から宿泊飲酒で来、かういふ客が来ると忽ち新宿G街風になり商ひも気楽、愉しきオヤジ酒中飲、代行帰宅。 , 1242538881 2009/05/12 , ,

快晴初夏日宿酔遅起。午から佐久平駅前辺りをぶらついて営業資材書籍等購入。夕、猿久保温泉で汗を流して出勤、哀しき不入客二名。中飲代行帰宅。福島泰樹『誰も語らなかった中原中也』 , 1242538919 2009/05/13 , ,

半陰涼風稍重宿酔遅起。一時六キロ減つた体重が少しく回復、自己判断癌の疑義薄らぐ。日中ゴロゴロ横臥読書ビデオ。この数日新規配偶者案件が進展、老後の生活設計をリアルに思ふとやはり柄をかはして暫く逐電でもするか。結局酒に逃れて夕より岩村田界隈新規飲み屋三軒梯子、楚々に辿り着いて高橋と逢ふ。かういふ日に限つて他にも客二組有「バカヤロ、俺だつてたまには客で呑みてえんだ」無断休業を無反省、顰蹙を買ふ。二時タキシー帰宅。森功『許栄中』
, 1242538957 2009/05/14 , ,

快晴も風冷気孕む、大宿酔朦朧遅起。午風呂で酒気を抜ひて軽井沢所用往復。生活案件煮詰まり小さな危機身動きとれず家出衝動も逃げ出す家庭はなく奇妙な初老の春。開店無客、深夜プラスワン、楚々の畑中一行五名来、若者相手に五時まで呑んで酩酊、大熊久志「ぐ」の最晩年に思ひを馳せる。明るい街を暗鬱にタキシー帰宅。 , 1242538993 2009/05/15 , ,

半陰冷風宿酔。午前、閑人舎盟友高橋渉夫妻が善光寺参拝の途に立寄り半年ぶりに会ふ。店を案内して天神堂で午飯。縁が長い友人と会ふと昨今初老の身辺侘びしき様を痛感。渉さんと別れて平尾山辺り見学。帰宅午睡。商売動機失ひ岩村田で痛飲、記憶は全くなひがどうやら高見澤健ちやん等を引連れて深夜開業したらしい。帰宅して愛人二号と修羅場も記憶無。 , 1242539039 2009/05/16 , ,

陰小雨大宿酔。午愛人二号と平尾のイタ飯屋で泥沼の別離話拗れ進退窮まる。二時、体をかはして軽自動車に宿泊セツトを積込み取敢えず遁走、三才山峠から松本新緑安曇野町安房トンネル高山高速白川郷、暮れなずむ萩町辺りを散策して家出少年の感傷に苦笑。大白川温泉しらみずの湯で夜雨の露天風呂。飛騨牛を喰らひ牧田吉明帰雲山荘に土産の酒を買つたところで佐久の氏神から来電帰宅の命、仕方なく白川郷から高速高岡北陸道上越信越道三時間半、十二時前佐久着クタクタ、帰宅泥眠。また無断休業に来訪客三組の連絡有、今回は少しく反省。


, 1242539077 2009/05/17 , ,

梅雨空梅雨寒終日小雨の暗き日曜日、人生に草臥れ果てて薄らぼんやりと悔恨寝台鬱惚兆候。無為に飽ひて午後から中年女友達を誘つて臼田の小満祭見物、焼蕎麦お好焼きシシカバブー餃子饅頭唐揚杏子飴等香具師の喰物を買集め帰宅して梅酒宴、ビデオ等を観て午後の倦怠。営業無客、深夜プラスになつて高見澤五名救援来、売上五千円心付五千円でノルマ達成、中飲心安らぎ代行帰宅。田澤拓也『虚人 寺山修司伝』 , 1242717696 2009/05/18 , ,

快晴初夏日八ヶ岳浅間の眺望美しき日稍宿酔。自転車で種畜牧場、五月の爽やかな風。午アムビレッジでロン・ハワード「天使と悪魔」爆睡まじりに観る。猿久保温泉露天至福の午睡。開店、善光寺帰りの杉本智幸夫妻来、老残杉さんと三十五年前高円寺黄金虫たちの夜青春朱夏の懐古酒痛飲、大熊久志追悼酒も哀しく愉快。高見澤四名連日の消費的情熱で来店に感謝、午前高見澤等と佐久平駅前に展じて焼酎を馳走になり帰路楚々で仕上酩酊タキシー帰宅。老体に呑み疲れ蓄積疲労そろそろ限界。
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快晴宿酔遅起。薄汚いアパートの襤褸畳に無為横臥、眺める五月の爽やかな青空に過去の遺失物を捜し感傷の午下がり、缶麦酒不味。午後、散歩がてらの猿久保温泉露天午睡、以前に同居していたワン公のことなどを思ひ出す。惚けつとして出勤開店、客二名も中飲酩酊代行帰宅、刹那的酒場日常を生きる。 , 1243217566 2009/05/20 , ,

半陰涼風時に青空、稍宿酔。掃除洗濯コンビニ弁当、独居初老の変はらぬ日常が鼻につき嫌気、駒場公園ベンチで無宿者を気取つて読書午睡。脳の退化も心地良し。営業酒肴を購入して開店も気が乗らず港で中飲、ピアノで酩酊最近の酒乱傾向深刻。愛人三号を呼び出して意識朦朧悲惨な痴話喧嘩、結局自家営業為らず泥酔代行帰宅。 , 1243217604 2009/05/21 , ,

半陰初夏陽気大宿酔の小満。午前五月の家出衝動耐難く軽自動車で兎も角出発、高速北関東道太田から五〇号佐野、東北道で北帰行。故郷会津道分岐を朦朧通過、仙台で飯、東北の気温三十度。北上から秋田道、夕刻秋田入。駅前ビジネスホテルで汗を流し、高円寺旧友小澤友義を呼びだして有楽町で久闊を叙す。脳梗塞病上がりと女房に逃げられた悲惨な初老ふたり酒、三軒目で意識喪失も朝はホテルで目覚め。 , 1243217648 2009/05/22 , ,

小雨宿酔旅の街。ファミレスで珈琲二杯、濡れそぼる新緑の山間田舎道を角館、三年ぶりの阿部勉さん墓参、墓碑銘五十四歳にあれから十年の感慨。信州から逃走も往き着くのは死者の下。武家屋敷町並みを眺めて角館温泉花葉館の湯に浸かりあの夏の兄貴との角館行を思ひ出し落涙。千葉克介塩野米松先輩に連絡もせず不義理、雨の陸奥を下道南下横手新庄山形、超小型車乗り心地悲惨で尻痛。山形道から夜の高速で午前信州佐久着。たれも居ないアパートで泥の眠り。 , 1243217689 2009/05/23 , ,

小雨の午遅起、シャワーを浴びて老醜鏡に愕然も諦念深し。納豆飯洗濯。渉さんより小岩井チーズ嘉納感謝。夕三日ぶりに開店、大家不動産屋カラオケ屋駕籠屋飲み屋に健臓癌、すべて開業前からの知人友人からかい客もまた有難、中飲酩酊ノルマ達成代行帰宅。福井先生より支援物資芋焼酎嘉納感謝。友垣に支へられておぼつかない余生つづく。半藤一利『幕末史』 , 1243217728 2009/05/24 , ,

陰小雨も午後から晴間涼風。先行を一年くらひと区切つて身辺整理のガラクタ類整理衣替明窓浄机。知古葉山を喚出して午飯ついでに遺言風雑談。帰宅してラフマニノフ読書午睡。テレビで大貫金吾大先生を観て懐かしき。小雨夜の開店も午前まで客無く悄然帰宅、疲労早寝。 , 1243217793 2009/05/25 , ,

半陰涼風。町中安アパートの独居生活もこの時候の気怠い時の流れは格別、ニセアカシアの街を散歩がてらに猿久保温泉の午風呂。帰宅して午後は身辺整理のつづきも途中で午睡、気付けば蓼科茜の刻。無為の日々閑かでだらしなき日常半隠居初老も飯種の酒場営業。相変はらず無客コルトレーン読書、深夜プラスに高見澤一行五名来感謝。新聞宅配より遅く代行帰宅。加藤周一『高原好日』
, 1243584085 2009/05/26 , ,

半陰蒸し暑い日宿酔遅起。水商売的日常の洗濯午睡、コンビニ弁当コロツケ飯に厭きて焼飯を作り独り閑かに喰らふ。テレビで金子光晴を観て涙。業務スーパー買出し後出勤、予約大家永井でノルマ達成、店仕舞ひ楚々畑中と呑み始めた途端に高見澤来電、再開店で売上記録二万三千円。井上和博来電「もう暫く死なないでいろよ」四時酩酊代行帰宅。
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曇天小雨暗き週日宿酔頭痛腰痛神経痛、午前の寝台で辞世のメモ。愛人との飯約束をスツポかして浅科望月の田園風景ドライブ田植の終わつた水田情緒に遊ぶ。布施温泉で小雨の露天も格別、大広間読書午睡。帰路軽井沢ゴミ捨て、ツルヤでペースト各種。大場三輪舎で近隣酒飲み百姓を紹介され八時開店も無客、深夜プラスに高見澤一行五名来、酩酊タキシー帰宅。
, 1243584170 2009/05/28 , ,

曇天小雨宿酔。大場に起こされ三輪舎にクルマを回収帰宅、迷つた末に佐久病院精神科カウンセリングをすつぽかして再就寝。午後愛人来久々の飯事家庭飯旨し、しみじみ独居初老に飯炊き婦人必携の感。開店、客二名酩酊バアサンを「うるせえから帰れ」と追出して早仕舞ひ、帰宅して独り酒。開店二カ月で閑人酒場会員客四組、預金通帳残高心細く新機軸に都会の元友の会会員乃至観光客狙ひ及営業支援物資のカンパニア大募集を画策。桐野夏生『IN』
, 1243584654 2009/05/29 , ,

半陰四囲の山並に霧、午後から遠雷、掃除洗濯。家庭経済稍困窮納豆飯二食。営業の気力無く岩村田港ピアノで痛飲、佐久に来て初めての邂逅ゴールデン街客中藤先生。気持ちよく酩酊後来客の報せ、何とか開店するもたれが来たのか不明、何も出来なひので陽をカウンターに入れ接客を指示したよふな気はする。以降不明。 , 1243757467 2009/05/30 , ,

曇天時折小雨宿酔、半日寝台で死ぬ気楽な独居。読書テレビ納豆飯。昨夜の酒乱に顰蹙叱責の来電二名「何だ、お前ら来たのか」全く記憶無。週末だといふのに開店無客、寂しくなつて帰路楚々で中飲、三時半代行帰宅、バーボンで新聞を読み夜明けの街を眺めて就寝。余生は半年位が適度の感慨。

, 1243757621 2009/05/31 , ,

半陰遅起宿酔。掃除洗濯衣替横臥読書午睡、古飯で焼飯、レタス半個喰らふ。呑み疲れ蓄積疲労も営業不振で深刻の一途。蓼科美ヶ原の凄まじい夕焼け空を眺めて出勤。待機六時間無客、午前になつて千葉君三名差入薄味稲荷寿司、便所に落とした千円札を洗つて帰る。三時代行帰宅。皐月収支入二十三万出六十五万何にと物入り月で四十二万の大赤字、貯金残高百万を切る哀しき侘び住まい。
, 1244190452 2009/06/01 , ,

快晴初夏日水無月朔。日曜午前の駒場公園散歩支那蕎麦ベンチの読書午睡、小林の会社ビーブレックスを表敬訪問、軽井沢ナビに無料広告を依頼。アパートに寄つて脱糞後タオルを引つかけて下駄履き猿久保温泉露天の午睡、意図して屋外活動に勤しむ日。ヤマダ電器で店の冷蔵庫購入。佐久平水田風景を眺めてコンビニ弁当。夜梅雨寒六度ストーブを焚く。待機六時間無客午前に千葉君二名差入握飯感謝、爆睡健臓癌を起こして三時代行帰宅。
, 1244190490 2009/06/02 , ,

快晴初夏日。午前店に冷蔵庫搬入、序でに軽井沢ゴミ捨て。午後から検便を持つて岩村田、帰路買ひ出し。爽やかな風の抜ける騒音アパートで惰眠後出勤。天理の木村隆が突然の来訪差入ハイライト菅平レタス感謝。隆と久闊を叙しバーボン痛飲、隆矢島丸尾リュウスポーツの連中の友情嬉し天理教万歳。酩酊後千葉君三名健臓癌誠三名初見若者二名売上三万は新記録。三時隆を一万里ホテルに送つて帰宅。閑人酒場開業二カ月地元客十九名県外客十二名、地元客が三十人いれば飯は喰つてはいける。ヘニング・マンケル『タンゴ・ステップ』
, 1244190527 2009/06/03 , ,

陰小雨交じりの重い空宿酔遅起。午軽井沢ゴミ捨て大溝いいちこでカツカレー、帰路業務スーパーカインズジャスコで買ひ出し。アパート午睡。出勤待機四時間で堪へ性失ひ楚々でサボ酒、気がつけば畑中誠とヘボ将棋まで指して五時半のお開き、帰宅して泥寝。
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半陰小雨午遅起大宿酔。夕まで酔眼朦朧、霧の奥にうつすらと八ヶ岳浅間を見やりぼんやりと老後の不安に耐へる。営業良平陽健臓癌千葉君高見澤酩酊若者三名、客の奢りで軽飲ノルマ達成代行帰宅。しみじみと佐久に中高年憩いのサロン深夜部必要の感有。志水辰夫『ラストラン』

, 1244190676 2009/06/05 , ,

半陰涼風芒種。気怠い疲労感抜けず無為ゴロ寝、一時恢復したかに思へた適応障害による抑鬱症状がこの一週間程前から悪化。発症八ヶ月暗雲を遣り過ごす術を体得しているので気楽に思考放棄してただゴロ寝。ルーチンで開店、渉さん紹介の長谷川さん三名来、新宿G街の浪人阿部勉さんの想い出話。記憶無き民宿客上田の山浦君来、離婚病気見舞を頂戴併せて見合設定に恐縮も痛飲。陽五名、午前誠三名来、三時酩酊代行帰宅。 , 1244341537 2009/06/06 , ,

快晴初夏日遅起宿酔。土曜の人出駒場公園に散歩ベンチ横臥読書、体重も減りつぱなし体力の衰退を実感。支那蕎麦を喰らつてアパートに帰り再寝、一日の半分を睡眠に当てる暮らしは独居初老ならではの道楽的日常。週末早出開店、七時間待機無客打拉がれて帰宅も朝まで不眠。

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快晴初夏日微風。掃除洗濯納豆飯。午後中込中高年茶飲友垣パーティ、四十半のオバサン四人に酒場勧誘営業。その足で開店、初見客二名から「老オヤジ独りの店にしては高い」と難癖をつけられたので立腹突発値上。午前陽高見澤四名で酩酊ノルマ達成、三時代行帰宅。
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半陰梅雨空宿酔。生活費が残三カ月となつたので食費を一日伍百円と限定、無汁納豆飯二食、土屋さんに貰つた米が半年分残つているのが心強し。その間に水筒茣蓙を持つて種畜牧場散策読書午睡、昔の女の夢を見る。客永井健臓癌の二名のみ休肝二時帰宅、素面には寂しき侘住まい。福田和也『東京の流儀』 , 1244780995 2009/06/09 , ,

半陰梅雨空蒸暑。午前上田で山浦紹介婦人五十歳と見合も体重八十キロに怖じ気づき丁重に固辞、ふと思ひ出して嬬恋婦人を招喚、午から内山牧場逢引。躑躅不作、妙義に展じて妙義神社参拝ふるさと美術館姫街道で軽井沢、妙に虚しき女遊び。午前まで無客、畑中誠トモちやん健臓癌、三時酩酊代行帰宅。 , 1244781040 2009/06/10 , ,

半陰時に快晴宿酔。洗濯。トイザラスで将棋盤千円。冷飯干鰺の茶漬け。午睡寝坊で七時半開店、待機五時間文春本誌を読み終はる午前に失恋陽高見澤四名健臓癌、中飲ノルマ達成三時代行帰宅。閑人酒場ぱつとせず勤倹節約で何とか生き延びる道模索、しみじみと自己憐憫婚姻不貞の傷跡無惨。不眠朝寝。 , 1244781079 2009/06/11 , ,

半陰ひるもす無為倦怠、生命力殆ど消費残量僅の六月空。早い時間に大家中藤先生課外授業、先生と良酒放歌。午前健臓癌港女将でノルマ達成、二時雨中代行帰宅。前線が停滞すると落込み悲惨。 , 1244781117 2009/06/12 , ,

半陰宿酔水無月の風に病的感傷意外はさもない日常。午前軽井沢ゴミ捨て、序でに追分で女友達と喫茶。午後、アパートに高橋渉夫妻来、牧田の宿所問題等。客も来なひのに酒肴買出、経費も採算取れず。大家余暇學教授健臓癌佐久の田園贅六三名悲惨、教授と蒙古放浪歌行か高歌放唱。千葉君三名でノルマ達成酩酊三時代行帰宅。 , 1245217770 2009/06/13 , ,

快晴宿酔。午前宮沢君がすさびに来たので彼女の高級車で高原ドライブ遊び。望月仙境都市バブルの残骸から大河原峠白樺湖女神湖長門牧場、金欠による勤倹節約で飯は帰宅して納豆飯の夫婦ごつこ。無客魔の週末宮沢君にバイト店番を依頼して港ピアノで逃避酒。午前高見澤千葉君健臓癌哀しき常連三人組。三時泥酔代行帰宅。予想通り八月いつぱいで酒場倒産の与太を飛ばしていたら岩村田界隈で早くも閑人酒場店仕舞の風聞、田園情報恐るべし。 , 1245217806 2009/06/14 , ,

陰小雨宿酔。午後からざらつく心を抱へて雨中温泉は布施の露天。堪らなく旧友と呑みたき日、堪らなく昔の女と会いたき日。笠取峠の四阿で松の雨を眺めてひとり泣く。陽四名常連三人組からボつて何とかノルマ達成、三時酩酊代行帰宅。
, 1245217861 2009/06/15 , ,

半陰宿酔。午前組合検査で出勤。掃除洗濯。午後雷雨、アパートに引籠もつて暗き相貌のあの日六月十五日。県の貧困安全網に引掛かり家賃一万六千円のアパートが当たるが引越資金の捻出悩ましき。夜佐久チヨン山本夫妻と常連三人組のみ自棄酒酩酊。ターキー無くなり酒格を落として安酒をわかばで呷る。三時代行帰宅。 , 1245217903 2009/06/16 , ,

陰雷鳴雷雨豪雨微かに夏の匂ひ。午前宮沢君来、飯を作つて貰ふ。テレビでアメリカ映画と名人戦も虚し。大降りのなか出勤、早い時間に健臓癌味楽山本他、高見澤六人組有難し。客早退十一時から楚々で仕上げ、誠に下手な将棋を教へて二時酩酊代行帰宅。どこまでも煮詰まつていく六月。
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半陰時折陽光稍宿酔。午前掃除洗濯カレー調理、孤独な独居の佇まひもまた味はひ深し。軽自動車に茣蓙をのせて浅科望月の田園地帯にすさび小高ひ神社の境内で握飯ゆで卵午睡。浅科温泉穂乃香の湯露天で午睡のつづき。出勤掃除。代はり映えなき客面鳥羽商船健臓癌観光タキシー社長高見澤千葉君新人一同業者一、三時半酩酊代行帰宅。毎晩微酔ひ消費的に時を削り願望の類を持たずただ呑み喰らつては脱糞の繰返し、老ひという退屈な人生模様。

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快晴夏日宿酔。夜の商売人らしく午近くに起きだし平尾山辺りの田畑中山間地を見物して夏の匂ひを嗅ぐ。浅科温泉露天の午睡、こんな風に午寝をしながら老ひていく生き方が六月の風に妙に心地良し。三輪舎大場から支援差入ターキー有難。早い時間に不倫被害者の会同士岡田来、中年女友達探しの困難について情報交換。アル中の午前、同業者二飛込若者三最後に畑中誠他、畑中と五時半まで呑んで泥酔不明。 , 1245906787 2009/06/19 , ,

半陰大宿酔午まで前後不覚。宮沢君来、炊事介護家事手伝ひ感謝。安全網で引つ掛かつた低所得者住宅を見学、佇まひが老人向ではなく引越資金捻出も困難、悩んだ末に辞退。殆ど梅雨らしい長雨のない内陸乾燥地に棲む嬉び。岐阜の山中から牧田来、例によつて宗教的饒舌に宿酔の頭痛吐気睡魔。小林五人高見澤三人、午前から呑んで四時半酩酊お開きタキシー帰宅。
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半陰宿酔。アパートで薄らぼんやり無為倦怠、こんな暮らしで飯が喰へるとは思はなひが無作為の選択ならば致方無。二週続けて無客の週末、営業遠征で出かけよふとしたところへオモニ高橋陽健臓癌ら続ひてひと安心も心細き自転車操業。三時半酩酊代行帰宅。
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陰小雨夏至宿酔。鬱の宮沢君が新車でドライブに迎へに来たので仕方なく付合つて甲斐佐久往還で雨の甲府、宿酔睡魔悲惨で小作でほうとうを喰らつて早々の帰宅。長男から二年ぶりの来電、三十過ぎの子供がいたことなどすつかり失念していて反省。待機六時間午前千葉君ら七名来、迎酒痛飲五時半酩酊タキシー帰宅。 , 1245906916 2009/06/22 , ,

半陰午後遅起宿酔。見合中高年出会ひ会で知り合つた婦人二名より茶飲みの誘い断つてゴロ寝。休日無くだらだらと呑み続けてのダメージ稍深刻。若い女の仲介斡旋を依頼している陽良平膳三、平塚八八兵衛の話題で廿代の日々を懐古、軽飲久々の早退二時代行帰宅。
, 1245906956 2009/06/23 , ,

快晴夏日。宮沢君に誘はれて塩田平の休日、生島足島神社前山時無言公園で読書午睡。上田で飯、帰宅して掃除洗濯。オモニ二千葉君より差入學童弁当感謝高見澤三、高見澤に誘はれて遠征くまちゃんで藤村を唱ふ。午前畑中から予約、一時半再開店、誠らと三時半まで痛飲酩酊代行帰宅。
, 1245906995 2009/06/24 , ,

快晴夏日宿酔。断続的にテレビで名人戦麦酒観戦冥利。途中軽井沢ゴミ捨て。開店清掃待機五時間、深夜の犬連れアル中鮨屋、午前佐久病院精神科通院歴二名来、話柄もパニック障害自死未遂等々。今後閑人酒場は「夜の精神科カウンセリング・バー」に方向転換。この八カ月艱難辛苦の新規配偶者探しもいい加減厭きたので暫くは孤独気楽な独居初老で非社会生活を送ることにする。中飲三時代行帰宅。
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快晴夏日稍宿酔。午買出し猿久保温泉。安部光雄がメールで送つてくる中国紀行愉快、新聞で大阪の砂守の訃報、同人脈記はあの時代懐かしきひと、ホームレス牧田も取材すればいひのに。この数日簡単な計算がどふしても出来なひ時があり店の勘定も客任せ、本当に惚親爺の酒場は珍重と一部で評判。待機六時間口開深夜プラス1膳高見澤千葉君健臓癌港から小梅漬嘉納。六時泥酔以降不詳。


, 1246008686 2009/06/26 , ,

半陰快晴夏日宿酔。寂し切なき朝帰りから午過ぎ起床、昼下がりの泥のよふな疲労感が水商売特有の退廃を思はせて何とも刹那。湯浴み裸午睡、恢復せぬ澱のようなこころを抱えて開店。待機三時間、ダンス教師井上さん良平よりシーバスいいちこカンパニア感謝、小林ヒデちやん他ピアノ客三、千葉君より愛妻弁当ありがと。高見澤健臓癌膳で三時酩酊代行帰宅。何といふことはない、美好寿司ピアノ楚々がなければ客が一人もいないことになる、岩村田アル中諸君に感謝。デニス・ルヘイン『運命の日』佳作。 , 1246086424 2009/06/27 , ,

半陰山並霞む夏日宿酔。襤褸アパートを抜ける風爽涼にして憐憫とともに午睡の友。タカぎで酒調達、運転資金が心細くなつてきたので自己消費ターキーを安いスタンダードに変へる。千葉君の贋愛妾弁当で二食事、生計助かる。例によつて不調週末営業、ソファ睡眠三時間。隻腕いのちやんと呑んでいると松山俊太郎さんを思ひ出す。ベア二千葉君から営業義理協力客ヒデ以下五名を送り貰ひピアノ二号店の様相は感謝、最後に酩酊鰻屋、久しぶりに一時代行早退。 , 1246171544 2009/06/28 , ,

半陰梅雨空肌寒き風。予想通りの営業不振に午睡も儘ならず煩悶、宣伝手段拡張でネット頼みのミクシィ復活。ゆで卵を作つて写真機を下げ東部から御牧ヶ原の台地を流し独り暮らしで飯を喰つていくことの困難、こんなはずではなかつた来し方蹉跌のいくつかを田畑の田舎風景に映して暗く沈む。何とか秋までは生き長らへるか。千曲川鮎解禁で釣人多数、朱夏間近の半夏生。帰宅して掃除洗濯、出勤して掃除。お釜千葉君高見澤健臓癌寂寥たる長夜、森田童子等を聴いて中飲酩酊二時代行帰宅。

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陰厚き梅雨雲蒸暑日。野菜ジュースレタス丸囓り掃除洗濯。駒場公園無思索散歩、軽井沢ゴミ捨てツルヤ買出し。髭を当たりに猿久保温泉。胃痛腰痛蓄積疲労、貧弱な初老の肉体を鏡に曝して殆ど泣笑い。在日オモニ貧困差別を語る会、永井が初見ロイヤー夫妻を引率して参加。酩酊BB隆がエラそふに灯台烽火に説教酒、高見澤千葉君小板さんと酩酊して外面改装の楚々闖入、二時半泥酔雨中代行帰宅。 , 1246421245 2009/06/30 , ,

霞む青き山並水無月晦日も梅雨曇り大宿酔。午軽井沢アウトレットで酒肴用ディップ一万円購入。帰宅して掃除洗濯、残飯で焼飯興が乗つてビーフシチュー調理の単身厨房。今月無休休肝日なく疲労午睡は泥の眠。若年ED良平にシアリス提供、女のゐなひ陽にミクシィ桜広告を依頼して中飲。遅くなつてベアちやん二、代行待たされ深夜の店内清掃。水無月収支決算売上三十八万(うち鍵盤関係七割)支出五十三万、赤字十五万は善戦健闘命脈は初冬までか。

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半陰梅雨空つづく文月朔。初老独居マンネリ打破で北中込驛まで歩き気動車に乗つて高原列車車窓の旅を画策するも一両編成だつたのでその気が失せツルヤでキャンデーを買ひ舐めながら帰宅の散歩。アパートの窓から降出した明るひ雨を眺めて薄らぼんやりした悔恨。開店オモニ井上左膳健臓癌午前の部高見澤茨木君差入愛妾弁当感謝鯉太社長夜の精神科に小諸の初診患者一最後に楚々しく寺内誠。売上好調痛飲快調の挙句酩酊狼藉、売上七割の上等客に「オメエ、もう来るな」は少しく反省も後祭店の寿命は初秋までに短縮。誠に慰められて四時代行帰宅。
, 1246606248 2009/07/02 , ,

半陰梅雨空の半夏生、宿酔頭痛腰痛神経痛。軽井沢ゴミ出し、帰路三輪舎農園で野菜を貰ひ酒類買出し。宮沢君来、料簡有りての高級車提供を固辞、いまのベンツで充分。出勤も無客待機を忌避して港出撃、界隈中高年のアイドルと談話も客から電話で早退。新規溶接工大野も常連予備軍。のち無客間延で泥酔雁、爆睡オヤジを介抱して一時自走帰還。久しぶりに呑まずに帰宅は不眠悶々。 , 1246606294 2009/07/03 , ,

梅雨曇り朱夏遠し。午前駒場公園図書館で雑誌閲覧、公園散策緑陰読書コンビニ弁当、自由と孤独もときに堪らなき寂寥。中年異性交遊二件断られ猿久保温泉露天の午睡。六時開店オモニ三井上左膳羽毛田さん引率差入落花生胡瓜感謝。健臓癌陽二、疲労酩酊朦朧睡魔耐へ難く二時謝罪閉店代行帰宅。やはり週一の定休日必要。雨の安アパート無人の暗さにも涙の出る寂しさ。
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半陰宿酔。午前、宮沢君に誘はれて近郊ドライブ、東部から湯の丸高原レンゲツツジ群生地リフト涼風。鹿沢からの四阿山は昔の女との信州夏の想ひ出。上田から坂城びんぐしの湯、太郎山を眺めて陽光露天午睡、このまま死にたい気分。週末客高橋の気遣ひに感謝。健臓癌がマドンナを引率して来、そのまま爆睡したので置ひて二時代行帰宅。福田和也『日本国怪物列伝』
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半陰遅起宿酔。呑み疲れ蓄積疲労肉体悲鳴精神活動休止。軽井沢ゴミ捨て。夜新宿G街ペグの明美が日帰りで来、祝儀心付明太子感謝。四半世紀前福岡中州からの短くもなひ歳月交友懐旧酒。他に客無く一時悄然帰宅。眠剤の夜豪雨。
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ひねもす暗雲小雨、アパートでバッハをかけて読書午睡遺言書。最近記憶の断絶激しく日常に少しく支障はいよいよ進行急な老化。夜菊川の福井先生より高級芋焼酎「蛮酒の杯」嘉納。閑散酒場辛ふじて存続はロジ坦先生の厚情が五割、深謝。客六ノルマ達成泥酔四時代行帰宅。 , 1247208573 2009/07/07 , ,

半陰遅起宿酔小暑も梅雨雲去らず。午後から街に出て酒肴他買出し、千曲川河川敷で読書午睡、思へば気楽な暮らし。明美土産明太子飯旨し。午前客六再度の値上げでノルマ達成。最近女客が誰彼となく「あなたの魔羅は大きいの」に辟易、国民純文学二百万部の悪しき流行。四時泥酔代行帰宅。網野善彦『東と西の語る日本の歴史』刺激的。
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半陰宿酔午後遅起。夕まで朦朧呂律混乱、商売にならなひので岩村田界隈で呑みはじめ途中健臓癌と合流、高見澤祥子らと泥酔雁この世の呑み納めに付合ひ結局痛飲五軒。迎酒から意識喪失まで十時間三時頃代行帰宅の様子。
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半陰時折小雨大宿酔午遅起頭痛腰痛神経痛。確かに最悪。この世におさらばする頃合を痛感。惰性開店、客六酩酊四時代行帰宅。閑人酒場コンセプト酒場文化のリストラを解消、死ぬまで呑もうぜに発展、阿部さん松岡大熊久志ら死者と呑む夜。 , 1247208724 2009/07/10 , ,

半陰宿酔、午後から夏の青空。掃除洗濯。図書館雑誌閲覧公園散策夏の日射。残飯腐臭は独居初老の加齢臭に似たり。客大野一、松木さん婦人四名珈琲客に周章狼狽も欣喜。休肝日一時自走帰宅も不眠ロヒプノール寝。村上春樹『1Q84』確かに傑作。
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半陰午から盆地に夏雲、殆ど梅雨明け。駅前スーパー書店金物屋人混みを歩き田舎の孤独。浅科温泉露天の午睡。テレビでサティの「お前が欲しい」を聴いて涙。開店も興湧かずサボタージュ、畑中の店で呑み始め港ピアノで中藤教授。携帯呼出客は敦賀の耳鼻科医森君、五時に診療を終へてふらりと北陸本線に乗り米原新幹線名古屋中央本線長野新幹線佐久平、ちよいと呑むのに遠路五時間、差入祝儀心付パー爺さん他高級酒は感謝感激。森と友情酒、思へば信州十年閑人舎は変はり者の厚情のみで成立。「夜行がないから」軽井沢泊の森帰り陽桜井誠同業者三、四時酩酊帰還、朝ぼらけの空にふたつの月。 , 1247385196 2009/07/12 , ,

半陰大宿酔、梅雨明け夏の空の蒼さ。時折強風八ヶ岳浅間くつきり、散歩にも出かけず風通しの良い騒音アパートで午睡、眠剤多用のせひで終日眠気。やることもなひので夕より店で南部の慰安をチビチビ飲りながらハコを聴いて寂しく読書。そのうち大野一週間ぶりの高見澤千葉君差入惣菜。高見澤に代行代をせびつて一時帰宅。閑かな夜。 , 1247641353 2009/07/13 , ,

夏の青空夏日汗ばむ中元、盆、死者の季節。索漠とした哀しみが群馬県境三国山地の空に浮かぶ。汗を流しに布施温泉、田園の夏に相変はらず還らぬ季節を想い我もまた内向世代。永井が昭和ヒトケタ樫山さんを引率して来、昭和酒愉し。検査帰りの健臓癌、さすがに酒を出せず人生一時のすさびはアナキーな独言。一時代行帰宅。閑人酒場営業失調秋まで適当にすさんで東北に死出の旅などとつらつら妄想もリアルな夜。ロバート・ウォード『四つの雨』
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信州の夏はじまる。ごろ寝の四畳半に吹く風涼。閑な宮沢君が迎へに来たので街に出て営業物資酒類等仕入買出し。帰宅して飯を作つてもらい眠剤午睡、この緩やかな堕落緩慢な自殺、初老期日常の無感動も佐久平の夏。門脇護(新進高打率作家・門田隆将)から新作献本落手。やることもなひので店で読書五時間、仕舞間際に誠と健臓癌来、誠にたかつてバーボン中飲酩酊四時タクシー帰宅。 , 1247641437 2009/07/15 , ,

盆夏空涼風宿酔眠剤遅起は気温三十度の午後。掃除洗濯アイロン掛け。スーパーでコロッケを買つて缶麦酒独飯。古畳に寝転がつて八ヶ岳の連峰を眺めストイックに呆ける。夕飯はテレビディナー得体の知れなひ喰ひ物。店に松木君が来て野営道具一式の処分を悔やむ。大家二闖入者一、菅平のリュウスポーツ一行八名下山来、隆矢島らの友情に感謝。井上左膳健臓癌ハゲちやんから差入海老煎他感謝。最後に不倫被害者同盟岡田来、戦況報告は出会見合三連敗、自慢ぢやないがこちとら豆に九連敗。女のいない初老ふたり酒。泥酔代行帰宅。閑人友情酒場客十五名売上二万九千円は新記録。 , 1247722659 2009/07/16 , ,

半陰宿酔数多の霊彼岸へ帰還は蒸暑日。酔眼朦朧軽井沢ゴミ捨て、帰路湯川河原の涼風午睡。昼寝の間に終はるのが盆の人生観。開店客大野一、余所で呑みたくなつて客を放置したまま近所の飲み屋で迎へ酒。忽ち酩酊、客の保険屋を逮捕監禁、閑人酒場にママ共々拉致して強引営業。泥酔健臓癌も放置して痛飲泥酔代行帰宅以降不明。 , 1248249340 2009/07/17 , ,

陰小雨薄暗く煙る日、宿酔遅起。佐久平で散髪、小雨露天猿久保温泉で髭剃、毛髪の寂しき透け具合に老ひ実感。商ひの興趣湧かず店を開放して返礼飲酒はベアこせん港で健臓癌と一献ピアノで轟沈。たれかに閉店仕舞を依頼、代行に施錠を依頼して介抱され帰宅。閑人酒場の危機はオヤジの酒癖と各所で指摘されますますアナキー老人、ひたすら逃避的酩酊。
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半陰宿酔遅起。午から楽園店長と痴話喧嘩つづく。街は祇園祭、夏祭の夜営業下品で困るオモニから竹内グループ山口恩師を囲む五十オヤジの同窓会五名大騒ぎ、ベアちやん一行六名心付感謝、途中一年ぶりの娘来、井上左膳高見澤祥子酩酊畑中五名誠事件勃発。客十九名売上三万六千円は恐らく畢竟空前絶後の記録。いつ閉店しても無悔。マイケル・コナリー『リンカーン弁護士』今年最高の面白さ。 , 1248249421 2009/07/19 , ,

半陰大宿酔。午から楽園店長と祭見物、ピアノで生麦酒、その後修羅場のアパート事件。人生の事件は大半酒絡み。寂しく開店、すつかり忘れていた夏休み三連休で三輪舎泊の小林が樋川二と来、差入ターキー済まん。中藤先生加入は岩村田らしからぬ話柄落ち着き大人の酒場、傷心酒に手頃。酩酊代行帰宅。
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快晴夏日宿酔。午前から傷を癒しに小諸上田千曲川河原辺りを軽自動車で彷徨。駒場公園コンビニ弁当読書涼風午睡。開店早々誠から誘惑ありて港マドンナ、三好寿司に展じて失業誠に馳走になる。遅くなつて開店は祭りのあとの侘びしき酒場。健三夫妻高見澤祥子歌謡ショー、誠久保を娘に任せて泥酔早退。 , 1248249528 2009/07/21 , ,

陰小雨宿酔楽園巣窟で早起。娘を送つて軽井沢序でにゴミ捨て。帰路集中豪雨のなか支那蕎麦屋。帰宅して掃除洗濯。夕開店も呑み疲れ胃痛で悲惨、八時閉店。ほとほと人生に草臥れた一週間。南木佳士『生きのびるからだ』「エチオピアからの手紙」から四半世紀この到達点に驚愕、生きるといふ困難と寄り添つた希有な例。 , 1248249746 2009/07/22 , ,

陰梅雨雲の日蝕盆地。掃除洗濯衣替。独り寂しく公園弁当ベンチ読書涼風午睡、気まぐれ美術館休憩図書館、一旦帰宅猿久保銭湯露天の午睡。太陽が欠けよふと代はり映へなき日常。出勤もこころざし萎えて畑中の店でバーボン、大家のバアサンと光苔で中飲、その間の良客三名逃し後悔。光苔返礼来、死ぬ死ぬと煩い狼初老ケンと友情酒で酩酊、二時代行帰宅眠剤。
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快晴夏日大暑宿酔も緑陰涼風は信州の夏、冷たひ夏。午前から駒場公園徘徊初老、散歩草の上のコンビニ弁当読書午睡、屋外生活者の独言、周囲にはかなり奇異。精神よ、いつまで病むのか。夕空晴れて出勤、吾子大野助平左膳禿ちやん狼初老、午前組高見澤酒田祥子陽で五日ぶりのノルマ達成。閑人酒場顧問の助平左膳と経営会議、夏の営業コンセプトは「中高年のための出会い系酒場」露骨即物的は左膳の品位。二時酩酊代行帰宅。『埴谷雄高は最後にこう語った』

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半陰宿酔。掃除洗濯。勤倹節約外出控へて風通しの良ひ四畳半で横臥読書、独居初老の孤独寂寥。出勤待機六時間花金無客休肝悄然。ふとラストサマー汗みどろになつて屑鉄拾ひをやつていたことなど甦る、当時の配偶者が借金と不倫を重ねてゐたことなど知る由もなく。はじめて店で泣く。精神科再治療の有要。寂しく帰宅眠剤寝。 , 1248937747 2009/07/25 , ,

半陰驟雨。軽井沢ゴミ出し。M子来たりて久しぶりの家庭飯旨し。午睡のち開店、御代田龍神祭帰りの陽一行五名健ちやん。中飲代行帰宅。深沢七郎『ちょっと一服、冥土の道草』十六歳のニヒリズムにかたちを与へたのは人間滅亡教だつたと四十数年前が懐かし。
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半陰青空驟雨宿酔。吾子に誘はれて松代温泉一陽館の混浴露天風呂にバアさんに混じつて浸かる。携帯のメールを教はり飯など喰つて帰宅。開店待機六時間無客、悄然帰宅眠剤寝。 , 1248937822 2009/07/27 , ,

半陰異様な冷夏。午から公園緑陰読書コンビニ弁当涼風午睡、行き当たりばつたりの散歩のよふな人生もそろそろ飽ひてくる。気力減退、店を開けて畑中の処で軽飲、店を閉めて美好寿司中飲高見澤らと遭遇ベアちやんに転戦泥酔。マミの手を握りながら呑んでゐた辺りで記憶喪失不明。 , 1248937860 2009/07/28 , ,

半陰時折小雨大宿酔遅起、夕まで死ぬ。買出し開店も待機六時間無客悄然帰宅、この絶不調は何に起因するのか。喰つていくことの困難。静岡の石丸からタラバ恵送嘉納感謝。埴谷雄高『思索的渇望の世界』 , 1248937899 2009/07/29 , ,

曇天小雨のち青空驟雨。軽井沢ゴミ出し。用談で坂城上山田、上田で金策、いずれも不調悲惨。四日ぶりの客ベアのみつちやんから叱咤激励「一年たてば何とかなる」問題は運転資金があと三カ月分しか残つていないこと。健ちやん畑中三名、若者相手に世相漫談等をして三時お開き、泥酔。 , 1248937959 2009/07/30 , ,

曇天小雨宿酔。外出せず言葉を発せずひねもすストイックに呆ける。世間を知らず飯一と半、限りなく冥土に近い冷たい夏。開店するも待機六時間無客、無言の一日。司馬遼太郎『歴史の中の日本』 , 1249272293 2009/07/31 , ,

半陰青空暗雲驟雨の文月晦日。掃除洗濯。ぼんやりとした不安なるものに漂流し飯一食ほいど暮らし。栄養不足を自覚も飯を喰らふ気力無。楚々畑中紹介客三、カラオケ公害。客を野沢に送り帰宅、眠剤寝。文月収支決算売上廿九万六千円支出五十九万七千円赤字三十万円也嗚呼。深沢七郎『夢辞典』
, 1249272335 2009/08/01 , ,

葉月朔半陰雷雲雷雨、戌の満水記念日佐久墓参日。終日寝たきり初老、独り身も自由を失すと地獄。オバサンが来、久しぶりのまともな飯。開店、大家に秋までの営業通告、井上夫妻禿ちやん健ちやんは中高年倶楽部打合はせオールデイズ、小林夫妻家庭口論カウンセリング、一週間ぶりのノルマ達成、酩酊三時代行帰宅。 , 1249272433 2009/08/02 , ,

半陰梅雨雲宿酔。オバサンと倦怠ドライブ、高速妙高杉の原笹ヶ峰牧場、小谷への道不通で引返し人出の戸隠、長野上田刀屋定休小諸で飯。帰宅して午睡。客失業陽一名、中飲代行帰宅。車谷長吉『飊風』
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久々の快晴夏日浅間の空に雲の嶺。眠剤常用の影響で日中の睡魔、涼風午睡に現を抜かす。。窮乏の為外出せず。開店も六時間無客難耐。気がつくと一日ヒトとの会話無、これが独居初老。仕方なく幕末明治にすさび司馬遼太郎『本所深川散歩神田界隈』 , 1249359292 2009/08/04 , ,

快晴夏日。掃除洗濯。困窮に瞑目して軽井沢ゴミ捨ての帰路、三百円の支那蕎麦を喰らふ。公園午睡大気温廿八度も緑陰草上涼風読書午睡。非社会的閑静孤立に於いて寂寥無、奇妙なやすらぎ。久々客七名に痛飲酩酊。 , 1249435908 2009/08/05 , ,

快晴夏日山嶺隠雲気温廿九度宿酔。ひねもす薄らぼんやり無為倦怠、思考停止も屈託。扇風機の風で午睡。客二泥濘閑人酒場。 , 1249524619 2009/08/06 , ,

半陰暗雲驟雨蒸暑廿九度。洗濯。納豆飯一ふりかけ飯一。宣伝葉書を作る他殆ど寝たきり初老、腰痛悲惨。中高年スキー倶楽部山能会長より早速の中元は客に売りつけるウスケ焼酎、感謝。雨中出勤待機六時間無客悄然雨中帰宅。ただ消息だけの詰まらない日常。ロス・マクドナルド『さむけ』再読。 , 1249612836 2009/08/07 , ,

陰雷雨立秋、夏の無かつた年。ぼんやりと呆けて横臥読書午睡。納豆飯一。出勤して孤愁悲惨、看板を消して畑中の処で呑み始め梯子酒四軒ピアノで轟沈泥酔不詳。
, 1249870473 2009/08/08 , ,

半陰雷雨大宿酔頭痛倦怠。乾燥台地の湿度に殆ど経垂れる。塩鮭飯一即席カレー一。気分が隘路で立ち往生悲惨。無為。開店早々の廃業が街の噂、同情客八今月はじめてのノルマ達成。酩酊代行帰宅。 , 1249870526 2009/08/09 , ,

半陰宿酔。午から外出御代田で呆けるが気分陰鬱のまま。コンビニ蕎麦。小雨開店も待機三時間で挫折早退。生計の基不安から抑鬱症状晴れず希死念慮深刻、葉月は死者との季節。 , 1249870620 2009/08/10 , ,

半陰夏雲。鬱惚症状深刻、アパートで横臥終日。納豆飯一。ぼんやりと町並の向こふの八ヶ岳連山を眺めて希死念慮に落込む。以前の配偶者を阪急交通社の変態に寝取られて以来の適応障害が一年近く続きいよいよ限界の感。潰瘍の痺痛、寝た切りからくる腰痛。二軒の家賃捻出のための商売も採算に程遠く殆どやる気無くも陽ら客六。深夜鍵盤弁当届く。眠剤寝、明け方地震。磯崎憲一郎『終の住処』
, 1250045417 2009/08/11 , ,

快晴夏日。終日アパートで横臥無為。鬱悪化半年ぶりに抗欝剤服用。弁当一即席麺一。体重二キロ減、毛髪激減禿頭まであと一年か、体力気力皆無加速度老化もまた寂し。知人より今月の家賃十二万借用も恐らく返済不可能。客二早退眠剤寝。
, 1250045483 2009/08/12 , ,

半陰秋風。ひねもす無為横臥。風に靡くよふな狂気の芽を無視して耐へる日。夜客三も中飲で精神障害暴発し女客を泣かせ莫迦莫迦しくなつて早退、眠剤寝。山能会長よりシアリス20のジェネリック「タダリス20」恵送嘉納感謝、考へれば気違ひに刃物同様。
, 1250659209 2009/08/13 , ,

夏空夏雲稍宿酔、掃除洗濯で気を紛らわせるも鬱悪化。知人来家庭飯。抗欝剤の影響で思考も呂律も不具、会話無。夜無客寂しく帰宅、自殺防止にデパケン眠剤。
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夏空積乱雲も秋風。友人に誘はれ武石の山中渓谷に出かけ清流握飯も冷涼。後半戦はタダリス試飲情事、シアリスに比して即効性に難有。店の前の公園で寂しき盆踊、客六。酩酊代行帰宅も狂乱不明。
, 1250659292 2009/08/15 , ,

夏らしい気象の終戦直前記念日宿酔。正午酔眼黙祷雲の嶺。一切の生命力失ひゴロ寝。知人に誘はれ千曲川花火大会をのぞひてから開店、客六今月二回目のノルマ達成。痛飲泥酔以降不明、案の定翌日までエアコン照明等消忘。日常が酩酊と鬱のみの駁模様、それもまたかなし。
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夏日つづくも朝夕長袖の涼風、宿酔。終日無為無言自死への誘惑鬱悲惨。成行きでタダリス情事。夕取材帰りの山岡俊介来、ほぼ十年ぶり禿かかつた山岡と久闊を叙し三好寿司、開店して昔話懐酒、こころの病ひに古き友、心付まで有難。客四。泥酔以降不明。
, 1250659379 2009/08/17 , ,

夏日葉月最高気温三十度宿酔。山岡を鼻面稲荷に観光案内午飯を喰らつて驛に送る。無為午睡もしんどい時間。銀行に往きカードで借金、何とか十月までの運転資金調達もいよいよ崖つぷち。客五中飲酩酊。司馬遼太郎『街道をゆく三十三』 , 1250659423 2009/08/18 , ,

半陰宿酔。日中無為寝たきり初老、前妻の不倫発覚記念日近づくにつれ嫉妬妄想との苦闘苦悶、敢へて気狂ひになり地中深く潜るほか無。ただ無言無信うたた寝。夜伊藤一族カラオケ騒ぎ。軽飲。掃除をして寂しく帰宅眠剤寝。海老沢泰久『男ともだち』

, 1250659460 2009/08/19 , ,

半陰秋候、標なき来し方に途方にくれる日。無為霞む山を眺めて終日ゴロ寝。知人が来てビーフシチューを作つてくれる、美味。客一、寂しく帰宅。 , 1250900342 2009/08/20 , ,

半陰秋風。鬱惚悲惨無為。昔の女を思ひだして泣く日。楚々畑中酒場でサボリ酒のち開店、久々牧田吉明闖入、萎れきつた病躯酒も呑めず先行きは恐らく一年位。営業部長が五名引率、客九酒乱一、今月二度目のノルマ達成。痛飲泥酔深夜狂乱。志水辰夫『生きいそぎ』 , 1250900392 2009/08/21 , ,

半陰秋風宿酔。午後から信州との縁が始まつた更埴辺を彷徨悲苦の記憶に淫溺、どうしてこんなことになつてしまつたのか。昨日の売上で酒仕入。営業部長連日の誘客、客十開店以来初の連続ノルマ達成、痛飲酩酊。
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快晴秋日宿酔。午前、営業部長に誘はれ中越行、高速飯山から信濃川沿ひに下り津南十日町小千谷。復興住宅小宮宅ユウジ宅茶豆麦酒魚沼でとほるコシヒカリの田越後三山。田舎の秋祭り花火大会煙火の国は遠く四ヶ町村同時開催を眺めて下サンと麦酒花火、小宮宅で仕上痛飲泥酔不明。
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早起宿酔朦朧の処暑。珈琲を貰つて小千谷発角栄西山柏崎から糸魚川まで日本海初秋の海。千国街道塩の道白馬から鬼無里越長野は殆どが想ひ出道、松代から高速帰宅。心身疲労につき休業、眠剤寝。 , 1251167384 2009/08/24 , ,

快晴秋空胃痛遅起。掃除洗濯麺麭食。午後から酒を買つて店舗清掃。客一時給百六十円哀し。欲望の作法に問題生じ営業部長に去られ閑人酒場風前の灯火。中飲酩酊眠剤寝。総ての結構を反故にして夜逃の算段を夢想。司馬遼太郎『街道をゆく三十七 本郷界隈』水道橋少年時代懐惜。
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半陰秋風。鬱悪化終日引籠。たつきのために開店、客三微醺代行帰宅眠剤寝。恐らく八割方死んだ暮らし。 , 1251616045 2009/08/26 , ,

半陰秋風侘び住まい。こころ萎え終日横臥。客二微醺代行早退眠剤寝。新書で昭和史。
, 1251616095 2009/08/27 , ,

快晴初秋の日射ひたすら孤独に耐へる。掃除洗濯散髪。深夜畑中等客五痛飲酩酊三時半お開き。伊藤博一来電、往事茫々。精神肉体衰弱、他者との会話難航、気がつけば飯一食。司馬遼太郎『街道をゆく 潟のみち他』 , 1251616149 2009/08/28 , ,

半陰秋風宿酔、最低気温が十五度辺まで下がる日々。肉体老化この一年で十年分の感覚、会話奇天烈動作緩慢、漸く神経衰弱による異変が他に知られるほどになる。軽井沢ゴミ捨て。客四中飲酩酊代行帰宅眠剤寝。五木寛之『新風に吹かれて』 , 1251616192 2009/08/29 , ,

半陰宿酔遅起。納豆飯を喰らつて夕まで無為横臥。客六今月四回目のノルマ達成微醺、代行早退眠剤寝。善雄来電そろそろ大熊久志一周忌、思ひ出してひとり泣く。

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陰滅白秋の風。潰瘍痛頓服体調最悪。飯一半洗濯。金欠引籠無為怠惰、軽鬱症状低位安定。ルーチンで開店するも客一落魄消沈微醺早退。鶴ヶ島市長の藤縄より来電雑談。十年前に世間を引退したとき選挙権も返戻したので投票行動はしなひがトトカルチョは辛勝。吉本隆明『真贋』 , 1251689771 2009/08/31 , ,

半陰、半袖の季節終はる葉月晦日。潰瘍痛腰痛神経痛、初期痴呆化すすみ会話が不自由で外出できず引籠。飯一惰眠の秋。閉店間際に客三中飲。葉月収支決算、売上廿四万七千円支出五十一万赤字廿六万三千円。閑人酒場のオヤジは精神を病んでいる、飲み代が高ひといふ風聞で客減少、事実に文句も言へず。養老孟司・内田樹『逆立ち日本論』 , 1251877085 2009/09/01 , ,

快晴震災記念日二百十日長月朔は清々しい秋の朝。睡眠三時間早朝発で両親墓参。佐久から上信越川霧関越帝都を横目で眺めて上総市原長南町笠森霊園三年ぶり。茂原から白子九十九里浜焼蛤ながらみ生麦酒、波高し九月の海は秋の海。海岸道路銚子鹿島神宮神幸祭参拝、鹿島灘水戸から北関東道常陸平野下館辺の水田べりに落日映へ感傷いちだん。上毛桐生から高速帰宅五百キロ。遅く開店居眠営業客五中飲酩酊。

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半陰冷涼気温廿度未満の降伏記念日、宿酔遅起。午種畜牧場秋風散歩のち猿久保温泉露天午睡。帰宅して午睡、壁蝨に喰はれて掻痒も独居初老めく。客一寂滅営業。老化による言語障害深刻で寡黙となる。眠剤寝。 , 1252377990 2009/09/03 , ,

半陰秋風。疲労胃痛腰痛、午前横臥無為。軽井沢ゴミ捨て気温十六度。夕長男が同棲相手を引率して来、九年ぶりの対面。畑中楚々で呑み開店。左翼ジャーナリカト青木理帰省途寄道来、差入高級ウスケにカンパニア感謝。他畑中等客四、痛飲酩酊不詳。
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半陰大宿酔。午から長男等を連れて草笛蕎麦、高速移動残暑善光寺参拝。帰宅午睡。開店無客、莫迦莫迦しくなつて早仕舞。梅原猛・吉本隆明『日本の原像』
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半陰涼風三日酔潰瘍痛ガスター20。殆ど惚けてひねもす無為横臥、糞面白くもなひ急激な老化のみを感じて秋の風。営業部長誘客六、早退眠剤寝。大熊久志一周忌、ただ哀し。吉村昭『時代の声、史料の声』
, 1252378108 2009/09/06 , ,

半陰秋日。無為横臥。久しぶりの家庭飯。ビデオでイーストウッド「チェンジング」疲労胃痛で休業。産経宮本雅史が岐阜の細川の処から来電、宮本の声を聞ひて少しく救はれる、老後に必要な物は旧友。 , 1252378175 2009/09/07 , ,

半陰秋風白露初秋の候、終日胃痛で動けず。何とか開店客六植木健三癌から差入高級ウスケ感謝、同業者から辛抱の激励も睡魔早退。六十還暦の肉体のみ恐ろしくリアル。 , 1252378216 2009/09/08 , ,

半陰秋風気温廿二度宿酔、胃痛持続。初期痴呆症状精神疾患深刻、日中時間認識三、四回、七時間の経過を三十分ほどの自覚でうつちやる。殆ど寝てゐるが五分と思つた時間が二時間だつたりする。老化の恐怖はアイデンティティの欠片も奪ふ。客二、悲惨営業。
, 1252546797 2009/09/09 , ,

半陰秋日。胃痛多少軽減。金欠で外出できず終日鬱惚ゴロ寝。大熊久志一周忌の件で四藤豊貴来電。遅刻して開店客三。夜逃逃走資金の目途立たず最悪の長月。司馬遼太郎『街道をゆく三』
, 1252546886 2009/09/10 , ,

快晴秋日。胃痛。図書館、公園飯。アパート横臥。客二焦燥。清岡卓行『大連小景集』 , 1253070357 2009/09/11 , ,

半陰秋風、最低気温がヒトケタまで下がる秋冷の候。胃痛終日横臥。無客オケラ。この一年痴呆の進展から人間関係の億劫、一日会話無く無言。丸山健二自選短編集ひと月かかつて読了。
, 1253070406 2009/09/12 , ,

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, 1253070455 2009/09/13 , ,

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, 1253070495 2009/09/14 , ,

快晴宿酔。図書館公園飯午睡猿久保温泉初老の孤影。胃痛午睡から醒めず遅く開店、健臓癌復帰し客二。一週間で売上一万は哀し。司馬遼太郎『街道をゆく四十一 北のまほろば』
, 1253070550 2009/09/15 , ,

快晴秋日。終日横臥午睡、夕猿久保温泉。身内客五ノルマ達成で港遠征泥酔。卑小な感情家の取るに足らぬ日常に小温な激励ありて感激。吉田修一『キャンセルされた街の案内』

, 1253070593 2009/09/16 , ,

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, 1253330930 2009/09/17 , ,

半陰宿酔遅起胃痛。終日アパート痴呆的ごろ寝。客一、面白くなく港ピアノ遠征泥酔。半藤一利『隅田川の向う側』
, 1253330968 2009/09/18 , ,

快晴秋風宿酔。図書館公園読書午睡支那蕎麦。牧田来少しく恢復の様子。客三酩酊。藤田宣永『燃ゆる樹影』初老乙骨懐かしき。 , 1253331007 2009/09/19 , ,

半陰涼風遅起宿酔。軽井沢ゴミ出し、見合相手と蓼科逢引き山の早紅葉、下界で侘びしき情事タダリス効かず不如意失意。客二早退眠剤寝。 , 1253773620 2009/09/20 , ,

快晴四囲の山並くつきり初秋。先妻の熱愛不倫発覚記念日。多動衝動午から佐久で見合飯、高峰から湯の丸佐久盆地小日本遠望ドライブ。客四中飲、帰宅して寝酒、殆ど狂人だつた一年の総括めいた愚痴独言。精神科医の「完治は早くて一年」託宣偽りなく脳障害六分の恢復か。問題はこの間に急進した痴呆症状対人言語思考障害の悲惨さ、体力頭髪半減は老化と諦めてもアイデンティティの喪失絶望的。不倫相手から三百万先妻から二百万その関係者から百五十万の慰謝料も一年で残高四十数万、経済生活も殆ど行詰まり焦慮。新規配偶者探しの見合は十一戦全敗。失われた一年に莫迦莫迦しくなるもいまは希死念慮起きず先行きはホームレス暮らし乃至生活保護、冗談のよふな人生に冗談のよふな結末。それにしてもこの一年、よく死ななかつたものだと奇跡のよふに感じる。それでも胃痛は悲惨。橋本治『巡礼』佳作。 , 1253773660 2009/09/21 , ,

半陰遅起宿酔。掃除洗濯。酒抜き猿久保温泉。客二早退してアパート酒は代行代節約。佐野真一『新忘れられた日本人』
, 1253773701 2009/09/22 , ,

半陰遅起宿酔。胃痛無為倦怠飯一。開店するも一時間で気力喪失店を閉め気軽な女友だちを呼出し居酒屋ついでの色事も不全荒涼、死者の日常。精神科の薬大量服用も未明に嘔吐、蕭条たる朝ぼらけ。
, 1253773746 2009/09/23 , ,

降雨の秋分頭痛胃痛、索漠たる心象。休日の同棲相手に誘はれ劇場映画憂晴、奢られて外食。朦朧として言語障害進行、黙つていても入院で飯は喰へるかも知れない。体力気力無く休店。無為早寝も不眠深刻。ふと立ち止まると還暦まであと三月、よく生き長らえたの感慨。司馬遼太郎『街道をゆく・七』 , 1253773806 2009/09/24 , ,

半陰ときに青空。図書館公園散策コンビニ弁当。猿久保温泉帰宅して午睡。住友生命のオバサンが店に保険外交、精神科通院歴を申告「気違いぢやダメだわ」世間の差別。客一胃痛哀し。 , 1254466251 2009/09/25 , ,

快晴秋日遅起胃痛。軽井沢ゴミ捨て、帰宅して夕までゴロ寝。客四。 , 1254466299 2009/09/26 , ,

半陰胃痛腰痛鬱惚。朝飯を喰つたあと気がつくと日没夕刻、時刻欠落甚だし。客七大入痛飲泥酔。紺谷典子『平成経済20年史』
, 1254466353 2009/09/27 , ,

陰小雨宿酔胃痛。長野で中高年見合会も適当な相手見当たらず早退。佐久で女友達と微醺、開店も一時間で胃痛早退。胃痛で不眠。 , 1254466406 2009/09/28 , ,

陰小雨。胃痛治まらず浅間病院消化器外科、ガスター20も効かず終日苦悶。休業。吉田修一『元職員』 , 1254466457 2009/09/29 , ,

秋雨前線降雨、明け方漸くガスター効ひて胃痛消へる。浅間病院で内視鏡、軽度胃炎。適応障害ストレスにガスター常用。開店も客ゼロ。関川夏央『女優男優』
, 1254466519 2009/09/30 , ,

陰小雨。鬱深刻見合キャンセル終日寝台。開店客一、健ちやんと港で痛飲酩酊。長月収支、売上十五万三千支出五十八万六千カンパニア廿二万、赤字三十六万。還暦まであと三月、酒場倒産まであとひと月。 , 1254466609 2009/10/01 , ,

神無月朔前線降雨一時晴間、鬱悲惨。終日横臥悶々。開店客ゼロ。寂しく帰宅眠剤寝。

, 1254466678 2009/10/02 , ,

半陰秋風不調。日中倦怠横臥。客一胃痛早退。車谷長吉『金輪際』 , 1254985808 2009/10/03 , ,

半陰小雨秋風。午前、駒場公園市民祭りでほうとう。昼寝も胃鈍痛。客四途中から胃痛悲惨早退。福井淳『狼・さそり・大地の牙』あの時代懐かしき聞屋。
, 1254985866 2009/10/04 , ,

半陰暗き日。心身不調横臥。開店も客零ながらマドンナ山本夫人来。胃悲鳴早退、帰宅して疝痛我慢ならず同居人に依頼して一時過ぎ市立病院救急外来。筋肉注射点滴の痛止め効かず怒鳴り捲り明方四時に漸く無痛安眠、早朝五時帰宅。 , 1254985919 2009/10/05 , ,

陰小雨。七時市立病院予約手続、九時消化器外科診察。惚けの哀しさ、漸く鳩尾上腹部右下段の鈍痛疼痛稀に疝痛の原因に思ひ当たる。加齢による胆石恐らく胆嚢炎。午まで泥寝、午後上州金策案件。夕帰宅して開店客一その後疼痛早退。深夜疼痛悲惨不眠。 , 1254985956 2009/10/06 , ,

陰小雨。終日腹痛治まらず痛止め座薬二。休業。司馬遼太郎『街道をゆく三十九 ニューヨーク散歩』 , 1254985992 2009/10/07 , ,

陰小雨。午前市立病院でヨード造影剤検査。何故超音波をやらなひのか素人には不可思議。駅前で午飯後痛み始まり散髪も苦痛。疼痛終日つづき休業、座薬二。深夜まで悶々。 , 1254986097 2009/10/08 , ,

半陰。午前無痛午後鈍痛、夜になつて炎症治まる。吉田修一『初恋温泉』『東京湾景』
, 1255490876 2009/10/09 , ,

半陰微風。佐久平田園刈入盛んな秋景色。小諸道の駅で中高年テキヤ入門講座、寒くなるので来春からの参加申込。客一、不入りにも慣耐性。遠州菊川の福井先生より援助物資富乃宝山嘉納感謝。山本音也『あたしの夜』 , 1255490924 2009/10/10 , ,

半陰快晴。午から小諸で飯付情事も空虚。客三、相伴中飲酩酊。橋本治『大不況には本を読む』

, 1255491167 2009/10/11 , ,

半陰快晴秋日十年目の閑人忌。午から浅科河川敷で麦酒読書、黄金の田秋桜陽光感傷。穂乃香の湯露天午睡大広間午睡。開店無客、兄貴の写真を置ひて南部の慰安をやりながら昭和六十年に還る。帰路寒風気温五度嗚呼十年。吉田修一『さよなら渓谷』
, 1255491210 2009/10/12 , ,

晴山雲多遅起宿酔。上田まで自家用ターキー買出。東部北御牧田園風景にこころ洗ふ。布引温泉秋露天。河原麦酒孤独。無客悄然。 , 1255491290 2009/10/13 , ,

半陰陰鬱冷風。藤岡出張喫茶情事。内山街道で蕎麦。客三相伴中飲酩酊、琉球に往くといふ宮本雅史と通話。眠剤安眠。 , 1255491730 2009/10/14 , ,

半陰秋冷。浅科望月初秋田園散歩、往事茫々孤影悄然霧雨に濡れる。夜、松木とラウンジKピアノと痛飲、酩酊営業不能、祥子から叱責。吉田修一『ひなた』 , 1256023899 2009/10/15 , ,

快晴宿酔。駒場公園で半日横臥呻吟死人様。午後、佐久平で齢近い東京婦人と見合もお互いの老醜気に入らず不調、資金枯渇で最後の結婚相談所退会。客一。蓮見圭一『ラジオ・エチオピア』
, 1256023951 2009/10/16 , ,

半陰滅滅。終日引籠無為横臥老人またぞろ胃痛。客二。失われた一年悲惨無惨で鬱模様、下剤服む。 , 1256023992 2009/10/17 , ,

半陰滅滅。軽井沢ゴミ捨て。客四。廿年前に縁のあつた少年鈴木貴之が夫人同伴青年になつて来、痛飲泥酔。山本音也『夜明けの舟』
, 1256024028 2009/10/18 , ,

快晴大宿酔。更埴で四十婦人と飯シアリス情事事後喫茶。帰路の佐久平田園風景に感傷。客零。吉田修一『春、バーニーズで』 , 1256024066 2009/10/19 , ,

半陰滅滅。市立病院外科診察、銀行口座の残金で胆嚢の腹腔鏡手術依頼も「そう長く生きるわけでもないのに何でそんなことやるの」二三の知人より不評。公園散策午睡。客零悄然。吉田修一『静かな爆弾』
, 1256024108 2009/10/20 , ,

快晴小春日和。十七年目の群青忌。公園散策、家出衝動押さへ難し乃至死場所探し願望。畑中の店で軽飲後開店客一。リリー・フランキー『東京タワー』
, 1256105245 2009/10/21 , ,

秋空秋冷。久しぶりに明窓浄机、公園散策猿久保温泉午露天。思い立つて上京新宿、中里さん松永伊藤和男田口らと朝まで痛飲。還暦にして信濃から放逐、北関東に流れるつもりが途中の帝都で絶息もあり得る老人思考。 , 1256274698 2009/10/22 , ,

省線始発まで明美の店、新幹線始発で佐久平、午まで泥眠。宿酔朦朧小諸秋公園。霜月家出決行の軍資金情実金策数件。開店無客悄然。関川夏央『「坂のうえの雲」と日本人』
, 1256274741 2009/10/23 , ,

半陰。胃痛不調遅起。家出荷物整理。八十二信金農協を回つて合法的金策不調。図書館紅葉公園。広告客一他二惚談義中飲。
, 1256360001 2009/10/24 , ,

終日陰の霜降。荷物整理。軽井沢ゴミ捨て。猿久保温泉。尾張高田さん来他無客。家出転地療法の工程表予算等で困難。困惑不眠。

, 1256441808 2009/10/25 , ,

陰降雨寂しき日曜日。図書館、コンビニ弁当。金策困難気塞ぎ倦怠。深夜、鶴ヶ島市長再選の藤縄からの来電で安眠妨害。
, 1256781378 2009/10/26 , ,

陰降雨。鬱惚無為。雨中猿久保温泉。客一。麻生幾『エスピオナージ』
, 1256781422 2009/10/27 , ,

半陰不調。帝都復帰作戦難航。寒夜無客待機に耐へ性なく店を閉めて鬼熊ベアピアノで痛飲泥酔。
, 1256781465 2009/10/28 , ,

快晴青空。身辺荷物整理。公園牧場散策。猿久保温泉午睡。客六久々の複数客。中飲酩酊。新宿復活作戦参謀の伊藤博一から友情カンパの申出感涙。司馬遼太郎『街道をゆく四十二三浦半島記』

, 1256781501 2009/10/29 , ,

快晴秋日宿酔。金策不調で計画停滞。仕方なく気分転換の紅葉ドライブ、軽井沢から吾妻渓谷八ツ場ダム六合村野反湖。客五中飲酩酊。生活窮乏により先義後利の命題逆転を図る。 , 1256867525 2009/10/30 , ,

快晴秋日。朝から微熱悪寒倦怠感、終日横臥。金儲けに開店も無客悄然。オーサ・ラーソン『黒い氷』
, 1256964719 2009/10/31 , ,

快晴秋日里山紅葉。体調不良をおして身辺整理、疲れて猿久保温泉。久しぶりに小林来他客二。中飲酩酊。神無月収支売上七万二千円カンパ十二万支出四十四万。藤沢周平『早春』吉村昭『天に遊ぶ』
, 1257236384 2009/11/01 , ,

陰小雨宿酔。午から映画館日航駄作午睡。疲労休業早寝。工藤美代子『快楽』老人の性は悲惨。 , 1257236506 2009/11/02 , ,

半陰午後から寒冷。濃霧軽井沢の幻想紅葉、望月に転じて布施温泉晩秋露天風情。夕から小雨、隣町まで降雪初雪。客一。ケン・ブルーウン『ロンドン・ブールヴァード』相変はらずの面白さ。 , 1257236564 2009/11/03 , ,

快晴北風寒冷浅間初冠雪の明治節。雪紅葉見物に女神湖まで登るが路面着雪夏タイヤでは恐くなつて退却、望月で冬田遠望コンビニ弁当。炬燵紅茶横臥読書の初冬。客五痛飲酩酊。
, 1257300713 2009/11/04 , ,

半陰寒稍宿酔。体調不良終日横臥。客三。 , 1257744063 2009/11/05 , ,

半陰。鬱惚進行、午間の時間錯乱。焦燥に駆られ図書館上田逢引支那蕎麦他。夜、商店街で軽飲後店、客六中飲酩酊。スティーブ・ファイナル『戦場の掟』
, 1257744101 2009/11/06 , ,

半陰寒冷宿酔。体調不良目眩酷。佐久平買出し猿久保温泉。客二。森功『同和と銀行』 , 1257744140 2009/11/07 , ,

晩秋快晴。終日体力残僅鬱惚横臥、上京計画白紙撤回。無客憔悴。不眠。 , 1257744178 2009/11/08 , ,

快晴寒冷遅起。終日横臥引籠り寝たきり独居老人休日の孤独耐へ難し。奥田英朗『無理』出色の「地方」レポート。
, 1257744215 2009/11/09 , ,

半陰。体調不良に寂寥アパートの閉塞感に軽鬱。軽井沢で寂しきタダリス逢引、帰路浅科温泉夕暮れの田園感傷。無客悄然。佐伯一麦『石の肺』
, 1257993863 2009/11/10 , ,

陰時折冬小雨。すべて不調気息奄々。午後から図書館猿久保温泉。無客悄然、夜更けて近隣徘徊痛飲泥酔。半年ぶりに精神科に予約電話して少しく安心立命。永島から電話で社会福祉安全網のレク有難し。 , 1257993911 2009/11/11 , ,

陰終日晩秋の雨寂寥。かつての閑人舎忘年会からの星霜。ストーブを焚いた小部屋で終日横臥引籠り。無客悄然泥濘ゼロ行進。中村文則『掏摸』佳作。

, 1257994324 2009/11/12 , ,

初冬半陰。駒場公園散策図書館美術館。中込職安で仕事探すが雑用も五十五までの狭き門。猿久保温泉に浸かり蕎麦を喰らつて開店、無客。深夜零時突然の腹痛、市民病院救急外来エコーで胆石胆嚢炎、鎮痛剤注射痛み解消二時帰宅。 , 1258882138 2009/11/13 , ,

快晴寒冷。早朝より腹痛我慢できず市民病院救急外来そのまま入院。各種検査後午から胆管ドレナージの悲痛。深夜まで苦痛苦悶。深夜の物音匂い留置場に似たり。 , 1258882184 2009/11/14 , ,

半陰。胆嚢の痛み軽減も胸水溜まる。深夜、痛みで不眠辛し。司馬遼太郎『濃尾参州記未完』 , 1258882250 2009/11/15 , ,

半陰。痛み軽減、不味い病人飯禁煙に慣れていい加減な入院患者になる。五階食堂からの浅間眺望飯。周りが病人ばかりで煩ひのが不満。車谷長吉『灘の男』 , 1258882293 2009/11/16 , ,

快晴。ニコチン禁断症状。午前からMRI他各種検査の結果、肝機能も悪化、手術延期。ゆつくりやれよと注文も恫喝と云はずインフォームドコンセントの謂。また閑になつたので食堂でトンカツ定食。高井有一『夢か現か』 , 1258882342 2009/11/17 , ,

陰寒冷初雪から雨。喰つて寝て読書のみ退屈。未明の胆嚢痛不眠のみ苦痛。 , 1258882383 2009/11/18 , ,

半陰寒冷。終日ゴロ寝は普段の日常と変化無し、違ひは豆に体温計測のみ。入院の長期化は疾病保険の入院給付を越年資金に活用の目論見で助かる。詐病ではなくとも心苦し。色川武大『生家へ』 , 1258882430 2009/11/19 , ,

陰暗き一日。終日ゴロ寝ふて寝、時々看護婦をからかつての不良患者。この退屈も不自由も日常と変はること無く独居初老の孤独を思ふ。未明の腹痛不眠のみ不快。
, 1258882480 2009/11/20 , ,

快晴。食堂から北アの白き嶺。終日ゴロ寝。佐野眞一『昭和の終わった日』 , 1258882526 2009/11/21 , ,

半陰。終日ごろ寝無為徒食の割に体力急速減退歩行困難。煙草を吸はないので呼吸が爽快、酒を呑まないので感情に色付き乏し。 , 1258882566 2009/11/22 , ,

半陰寒冷の小雪。午前、気分転換の外出、御代田真楽寺参拝、アムアムでタランティーノの「イングロリアス・バスターズ」快作を観て帰宅、同居人のヒーフシチューを喰らい洗髪して病院に戻る。
, 1258882608 2009/11/23 , ,

半陰寒冷の新嘗祭。終日懈怠のこころ、病人粗食のみにて生の実感。相変はらず未明の二時間腹痛不眠。 , 1259635555 2009/11/24 , ,

陰暗き日。濃霧の腹痛夜明け。午から眠剤服用惰眠で時刻をやり過ごす。煙草代用品のキシリトール依存。見舞電話三。
, 1259635600 2009/11/25 , ,

半陰。初冬浅間と八ヶ岳、盆地は晩秋風情。未明の腹痛も薬効なく暗き窓外を眺めて薄明まで我慢。日中惰眠シャワー浴。ジェフリー・ディーヴァー『ソウル・コレクター』
, 1259635643 2009/11/26 , ,

半陰薄日寒冷盆地。午後、造影検査でドレン工事失敗発覚いてえはずだよ。田舎医者の程度も発覚、ざけんなよと立腹。ドレンを抜いて痛み消へる。飯以外不貞寝。
, 1259635687 2009/11/27 , ,

半陰寒冷。工事失敗で用済み退院。その足で町医者禁煙外来でニコチン受容体部分作動薬、来月初旬手術までの禁煙計画。支那蕎麦を喰らつてアパート帰宅。 , 1259635739 2009/11/28 , ,

半陰寒冷。アパートでひとり養生も閑。夕方、佐久平で散髪、帰宅してコンピニ弁当。
, 1259635782 2009/11/29 , ,

半陰初冬の日曜日。終日アパートで飯も喰はずにごろ寝養生、胆嚢の違和感不吉。鬱惚悶々不眠。 , 1259635844 2009/11/30 , ,

半陰暖秋。終日アパートでごろ寝、思ひ出して飯。還暦まであとひと月。桜庭一樹『製鉄天使』  , 1259635938 2009/12/01 , ,

快晴温暖、全休養の師走朔。軽井沢所用佐久平駅前で病友と喫茶。午後から久しぶりの佐久病院精神科カウンセリング漢方薬眠剤処方。帰路支那蕎麦。夜胆嚢違和感不吉。霜月収支売上三万代理営業九万カンパ十一万、支出四十五万赤字廿二万。口座残高ミーンズテスト合格に近づき越年悲惨模様。
, 1259807577 2009/12/02 , ,

快晴小春日和。喫煙飲酒の代はりに多種の薬物摂取、終日鬱寝。長く掃除をしてゐないのと加齢臭でアパートに異臭漂ひ始め寝床からの哀しみ増す。白き山稜の眺望のみ佳き日。 , 1259807615 2009/12/04 , , またパソコン不調のため掲示板に変形の返信
小林へ
還暦まで出鱈目な生活をしていればたれだつて多少のガタはくるよなあ。来週、再入院手術で年内は休養、新春から酒場復帰だな。はじめて外来禁煙なるものをやつていて今はキシリトール、パイポの依存が病的。また来年も呑もうぜ。
山田へ
さうか仕合わせさうで好かつたね。何だよ、佐久に北なら電話ぐらひ寄こせよ。また機会があつたら顔を出しな。
牧田へ
見舞ひなんて来なくていいから山の仕事をしてろよ。
ヒロピンへ
この間はいろいろありがたう。考へてみればお前とも長い縁になつてきたね。友情に感謝している。やつと嫁さんに許して貰つてほつとしたよ。 , 1259853978 2009/12/03 , ,

終日雨。病思はしくなく独言三言寝転がつたまま一日終はる。殆ど時間の感覚無く記憶も無。 , 1259892733 2009/12/04 , ,

半陰不調。図書館。冬タイヤ交換。猿久保温泉。一時間ほどで亡命者の一日暮れる。 , 1260267275 2009/12/05 , ,

陰小雨まじり。午軽井沢で見合、病状貧困理に不調。霙から雪、寒い夜。昔の女の夢を見る。 , 1260267415 2009/12/06 , ,

快晴温暖。三才山トンネルを抜けて松本まで気まぐれ感傷ドライブ。市美術館で田村一男の叙情と草間弥生の狂気を観る。師走の町並み夕暮れの北アルプスを眺めて帰宅。 , 1260267589 2009/12/07 , ,

朝濃霧のち晴の大雪。市民病院でCT他検査、腎臓も疑問符。帰宅してごろ寝、夜は眠剤寝つづく。関川夏央『寝台特急「昭和」行』
, 1260267647 2009/12/08 , ,

半陰寒冷の開戦記念日。図書館、灯油購入。アパートで無為。鬱惚悲惨。明日から一週間ほど入院、バッグに五木他力本を七冊ほど詰める。 , 1260267732 2009/12/09 , ,

半陰冷風。禁煙外来でチャンピックス三週目処方。市民病院に入院前回と同床、病人飯不味くも貧困年の瀬は病院避難。腎臓検査のみ。食堂から夕暮れる街の灯を眺めて菓子を喰う。就寝早く未明よりの三時間が苦痛。 , 1261196063 2009/12/10 , ,

半陰。午前から日柄惰眠。手術説明同意クソ丁寧さに呆れる。越年のことなど考へて憂鬱寝台。西岡研介『襲撃』 , 1261196128 2009/12/11 , ,

陰寒冷朝方雪。浣腸の看護婦若し。午後から手術、ペンタ自供薬導尿異なる快感。胆管を塞いでいたウズラの卵入り胆嚢切除摘出。麻酔下深夜よりの不眠辛し長き夜。 , 1261196179 2009/12/12 , ,

半陰。発汗発熱。午三分粥嘔吐。麻酔副作用の閉尿で導尿一g二回看護婦若し。ふと気付くと禁煙一ヶ月。眠剤熟睡。
, 1261196405 2009/12/13 , ,

半陰早起、窓辺より上州県境朝焼。漸く自力小便安堵。五分粥。生涯が嫌につまらなく思へる日、五十過ぎの十年は恐らく余分だつた。死にぞこなつた夜を思ひ出す。道浦母都子『百年の恋』 , 1261196454 2009/12/14 , ,

半陰寒冷雪景色の朝。窓辺で六時半の日の出を観る。通常飯洗髪、めずらしく食堂より北ア眺望。夕、主治医が来て「年末混んでるので出てくれ」退院命令。共済の入院給付を勘案すると手術痕より痛い。五木大河他力林住本五冊。
, 1261196563 2009/12/15 , ,

半陰寒冷。朝飯を喰つて荷物を持ちとぼとぼと退院。一週間ぶりのアパート侘びしき異臭。半日炬燵でごろ寝。久しぶりの入浴。早寝。 , 1261196603 2009/12/16 , ,

半陰寒冷。汽車のシーンだけ観たくて午から劇場で清張映画。支那蕎麦を喰らつて帰宅ごろ寝。麻酔送管の後遺症で気管不具合。パイポをくわへて天井の地図。
, 1261196653 2009/12/17 , ,

列島寒波、半陰明け方雪。終日炬燵でごろ寝。米の在庫つくづく有難し。マイケル・シェイボン『ユダヤ警官同盟』
, 1261196703 2009/12/18 , ,

陰雪雲寒冷も佐久盆地のみ天の穴青し。午前市民病院外来で抜糸。百円マクドナルド。図書館で単行本リクエスト、文庫は仕方なく大阪屋で購入。年々アンチヒーロー物もハードボイルド本もなくなり寂しい限り。初老期には汽車とミステリーしかないのが問題。銀行口座残高たうたう十万を切り現場復帰急務。深夜より雪、昔の女の夢を見る。 , 1261196796 2009/12/19 , ,

半陰寒風雪景色。陽光が入ると暖房のゐらない四畳半で終日炬燵ごろ寝。たれとも話さず一日無言。鬱惚不眠パニック発作の兆候、生涯最悪の年の瀬。
, 1261311568 2009/12/20 , ,

半陰寒冷強風。終日炬燵横臥午睡読書茶飲みで腰痛。逃亡者のよふな暮らし。することもなくなり早寝。 , 1261312050 2009/12/21 , ,

半陰寒冷。昨日の最低気温氷点下十四度の地。多少緩むが身を切る寒風。所用で小海野辺山長坂乙骨棒道横カントリー・キッチチンで飯。牧場展望台より富士山。夕帰宅して夜の街、四十日ぶりの酒を畑中の店から始めて鬼熊港ベアピアノ閑人酒場で泥酔不明。禁煙薬のせゐで煙草二本不味。
, 1261627897 2009/12/22 , ,

半陰寒冷大宿酔、それでもこの十年でいちばん暖かい土地の冬至。朝飯嘔吐。軽井沢ゴミ捨てのち碓氷バイパス松井田安中、信越線回り金沢行きの家出急行の感傷に耽り上州の山並み。日溜まり公園でコンビニ弁当。ドン・ウィンズロウ『犬の力』傑作。 , 1261627952 2009/12/23 , ,

快晴無風温暖といへども最高気温四度の天長節。浅間も八ツ蓼科も山並みすぐれる日。午、酒屋スーパー等で営業用買出し。夕方猿久保温泉に浸かつてから六週間ぶりの酒場営業再開。珍しく客五。中飲微酔い帰宅、独りのアパート暗く冷たく寂寥。 , 1261628256 2009/12/24 , ,

半陰温暖。禁煙効果で三キロ体重増。日当たりの良い四畳半炬燵で惰眠。午後から佐久病院精神科カウンセリング、加療一年を過ぎて三割方恢復も人生復帰はほぼ絶望の初老亡命生活。帰路浅科温泉、寒冷の露天で来し方に落涙。営業も無客憔悴。米澤穂信『追想五断章』
, 1261805341 2009/12/25 , ,

快晴温暖。禁煙外来図書館支那蕎麦猿久保温泉、大半は炬燵惰眠。営業連夜の無客憔悴、このところの突発的言語障害悲惨。佐々木譲『暴雪圏』 , 1261805511 2009/12/26 , ,

半陰温暖。年の瀬の大掃除、身辺整理、大量のゴミ。夕刻、駅前商店街で師走の喧噪をひとり歩ひて涙とまらず。今年最後の土曜日、客二の寂しさ。 , 1262057075 2009/12/27 , ,

佐久晴れ寒風。掃除継続洗濯。図書館美術館猿久保温泉男おひとり様道の侘びしさ。スーパーで年越し節料理などを見学してアメ横築地場内の年の瀬買出しを思ひ出し亡命者の感慨しきり。深夜まで炬燵読書。たれとも言葉のない一日。 , 1262057115 2009/12/28 , ,

半陰温暖。市民病院最終診察落着。軽井沢年末ゴミ。古本屋で不要本五千円売却。役場福祉課で生活保護申請のレク、ついでに地区保健婦のカウンセリング。鬱惚初老おひとり様の生存権九万八千円「佐久は寒ひので無宿越冬は自殺行為」と安全網の貯蓄残高十万での申請を勧められる。客四中飲酩酊。 , 1262057154 2009/12/29 , ,

半陰寒冷。禁煙五十五日突破で体重四キロ増に四畳半炬燵引籠り、鬱はメタボ。開店も客二で疲労。
, 1262227431 2009/12/30 , ,

半陰寒冷。洗濯。朝起きて夕まで炬燵、間に飯一。スーパーで年越用の酢蛸を買う。予定外で遅く開店客一、大家に契約解除通告。寂しく年内営業仕舞。 , 1262227476 2009/12/31 , ,

陰寒冷午後から雪。終日炬燵引籠、午からテレビ雪見越年酒。よくぞ悲惨な年を生き長らへた感慨有。師走収支売上一万八千カンパ三十二万共済給付廿一万、支出六十五万、赤字十六万。この年鬱惚初老の身で婚活見合十一件程すべて不調は病と貧困。配偶者探しは莫迦莫迦しくなつて止める。物心つひてから全く記憶にないひとりの除夜、涙酒酩酊炬燵寝。 , 1262671058 2010/01/01 , ,

雪の元旦齢六十目出度くはなく宿酔。終日炬燵で数の子酢蛸バーボンごろ寝テレビナツメロに涙、煙草二本不味。便所の電球切れ暗闇脱糞及び嘔吐。カップ麺二。たれとも会はずたれとも話さず。遺言書を改める。乱雑な自室寝台の加齢臭に酩酊落涙。
, 1262671097 2010/01/02 , ,

陰小雪混じり時に青空、宿酔。終日薄らぼんやりと炬燵梅酒。幻覚幻聴悪夢鬱惚悲惨。テレビでしん生清張映画七十年代初頭に朦朧として漂流。納豆飯一またしても無言の一日。 , 1262671138 2010/01/03 , ,

雪の朝宿酔。午から晴間。掃除洗濯。初詣塩田平生島足島神社、願わくば平穏な死を。今年最初の会話は駐車場のおやじとの挨拶。漸く酒抜ける。千曲川河川敷公園の夕暮れ寒風に禊ぎこころ。ライスカレーを作つて喰らう。体重二カ月で五キロ増加生涯最高。フリーマントル『片腕をなくした男』
, 1262671180 2010/01/04 , ,

久々快晴も寒風。御神酒と餅喰らひ炬燵横臥清張映画。日銭欲しさの営業、遅くなつて客六繁盛酩酊。深夜大雪。 , 1262671223 2010/01/05 , ,

白く冷たひ朝、宿酔小寒。炬燵横臥無精無為、寂寥感のみ募る。気違ひからの脅迫電話一、客三中飲。西東三鬼夜の桃に浸る。
, 1263008364 2010/01/06 , ,

半陰時折新春の日射。掃除洗濯。生存権安全網対策で保険類他整理手続あとは病人らしく横臥、ノネナールに包まれ哀しみ。客二気力萎へて早退。 , 1263008409 2010/01/07 , ,

快晴清冽なる高地の冷気。愛人来七草粥雑煮喰らひ遅れてきた。午から内職小遣ひ稼ぎ。客二寂しくて早仕舞、親しき友は体重増加にメランコリー。 , 1263008447 2010/01/08 , ,

快晴青空盆地。午前大渋滞の信濃国分寺八日堂縁日で蘇民将来を拝受。ジャスコで百円マック、アムアムで三流パニック映画で爆睡。団塊客三、ホームレス牧田からも飲み代を取る、そういふ時代。酩酊。

, 1263008487 2010/01/09 , ,

半陰宿酔。日向炬燵午風呂。夕、北横岳登山の小林来、早くから美好寿司で馳走になり痛飲酩酊。開店も忽ち泥酔無客、ダウンした小林を連れて早退。福井先生より支援物資吉兆宝山嘉納感謝。民泊閑人舎B&B酒場呑み放題定員二亭主に小遣ひ一万円が元事務局長案、心遣ひに感謝。
, 1263348061 2010/01/10 , ,

快晴宿酔。朝飯を喰つて小林帰還。液体しか摂取できず日向炬燵嘔悶。午後から客に誘はれ塩田平北向観音参拝、大渋滞の正月気分で味噌うどん。去年までは「オジサン」だつたが中年後期は卒業したらしく「おじいさん」と呼ばれ感慨深し。帰宅してダウン早寝。ローレンス・ブロック『やさしい小さな手』 , 1263348107 2010/01/11 , ,

陰鬱日射無。終日引籠飯一抗欝剤頓服。開店無客希死念慮鬱悲惨。福井先生より磐田まるかわ餃子嘉納感謝。 , 1263348291 2010/01/12 , ,

引続き陰雪雲空夕より雪。軽井沢ゴミ捨て小諸買出し。心身不調をおして何とか抑鬱酒場開店、客四酩酊帰宅。 , 1263348360 2010/01/13 , ,

半陰こころ寂しき日。限界アパートに籠引して餃子を喰らひ希死念慮に耐へる。小康を得て三鬼の小説三編、ニヒルな異邦人の匂ひ。客三酩酊。 , 1263868634 2010/01/14 , ,

陰小雪舞ひ暗く冷たひ日、宿酔。営業物資買出し、司法雑談、猿久保温泉。客六大虎一、泥酔。 , 1263868672 2010/01/15 , ,

半陰春日差す小正月、宿酔。午の仕事を求めて職安に恐慌の色合。信越線小駅前で車中弁当を喰らひ鉄路に遠い家出の響きを聴く、六十といふ年齢に家出馴染まず強いて徘徊は哀し。雪舞ひ無客憔悴。クリス・アンダーソン『フリー』 , 1263868713 2010/01/16 , ,

半陰寒冷。午前散髪午後午睡。最近の主食まるかわ餃子、接吻に向かず。最後のカンパ米を精米。客六繁盛、酒場営業にフリーミアムを持込み同業者より失笑、泥酔。
, 1263868757 2010/01/17 , ,

春日和宿酔。塩田平に足が向き別所温泉安楽寺参拝。帰路アグリの湯氷点下露天より蒼天浅間に見とれる。帰宅午睡。夜映画マイケル・マンの「公衆の敵」脚色の失敗。禁煙七十日禁煙薬切れる、肥満とパイポ依存で一月後の成功率四十七%。トム・ロブ・スミス『グラーグ57』 , 1263868798 2010/01/18 , ,

快晴鬱、限界アパートに春の陽。午から隣町のゲレンデ青空閑散中高年スキー倶楽部面子と軽く遊ぶも筋肉痛、猿久保温泉でメンテナンスも効果無。無客憔悴。
, 1263868864 2010/01/19 , ,

半陰鬱。終日アパート引籠もり。何とか開店も無客早退。辛うじて生存。
, 1264147284 2010/01/20 , ,

快晴気温上昇異様な春日。北信感傷紀行はこの十年間の冴えない日々の哀しき回顧。善光寺駅前商店街城山公園から豊野小布施を巡る。涙とまらず。十八号千曲川北国往還も日々の泡に泣く。無客諦念。米作家二名の訃報にまたあの時代。 , 1264147357 2010/01/21 , ,

午前莫迦陽気、午後から気温下がる。アパート引籠もり。午後、佐久病院精神科、希死念慮三万人の葬列よりの離脱カウンセリング。客二。D・M・ディヴァイン『災厄の紳士』
, 1264147406 2010/01/22 , ,

半陰温暖。図書館消閑駒場公園軽運動、猿久保温泉沐浴それでも安定剤を要する日。客二廿三時半早退。 , 1264488178 2010/01/23 , ,

快晴温暖。小諸農業温泉上田仏蘭西亭塩田平彷徨。夕、中高年スキー倶楽部山能会長来佐久、久闊を叙して美好寿司で馳走痛飲、閑人酒場開店時には意識記憶正体無。客約七大入、山能さんよりカンパ感謝。泥酔。 , 1264488218 2010/01/24 , ,

半陰宿酔、未明に大修羅場有。終日頭痛吐気横臥悔悟鬱惚悲惨。六時就寝。 , 1264488328 2010/01/25 , ,

陰々滅々三日酔い。店舗清掃、軽井沢見学、立科温泉権現の湯。霞む浅間を眺めて氷点下露天肉饂飩。佐久平冬期田園に立去る影の如き雪舞ひ。客一。腹痛零時早退。 , 1264488461 2010/01/26 , ,

快晴寒冷。陽室午睡。古文庫本二カ月分千円購入スーパー買出し。冷麺。猿久保温泉。客二。 , 1264555417 2010/01/27 , ,

半陰温暖。終日鬱発作、安定剤三、炬燵籠引。開店無客早退。禁煙八十余日で挫折、気分最悪わかば紫煙クソ不味し。C・ウィルコックス『ロックシンガーは闇に沈む』高度成長末期のミステリ時代の懐かしさ。 , 1265077186 2010/01/28 , ,

半陰温暖。終日炬燵鬱発作飯一安定剤三休業深夜まで深き闇に沈む。明け方の生存が不可思議。
, 1265077236 2010/01/29 , ,

快晴寒風。多少の立直気配、図書館猿久保温泉支那蕎麦。客四。エルモア・レナード『プロント』
, 1265077281 2010/01/30 , ,

半陰。陽室午睡飯一安定剤。言語障害悲惨。客二早退。 , 1265077321 2010/01/31 , ,

半陰。午から松本。四柱神社参拝縄手辺り散策飯二。
, 1265077375 2010/02/01 , ,

陰寒風。クルマ修繕。午後から小雨のち春雪積雪。鬱発作休業。 , 1265077423 2010/02/02 , ,

春雪積雪廿糎白い朝。限界アパート陽室炬燵安定剤の緩慢な自殺。客四ホームレス牧田から強制カンパ中飲酩酊喫煙習慣復活。睦月収支、売上十三万カンパ二万共済入院給付四十二万支出四十一万、十一年ぶりの黒字家計。出会一見合三情事七。村山由佳『ダブル・ファンタジー』 , 1265161192 2010/02/03 , ,

快晴青空に綿雪舞ふ節分の朝。リハビリ彷徨新海三社神社上田坂城上山田北御牧小諸千曲寒風弁当一。何とか開店も無客憔悴。眠剤安定剤二。 , 1265245848 2010/02/04 , ,

快晴立春。抑鬱悲惨終日炬燵横臥飯一安定剤三。開店無客憔悴。
, 1265589825 2010/02/05 , ,

快晴寒風。陽室炬燵横臥無為。飯二安定剤三も効かず。客四中飲酩酊。ドン・ウィンズロウ『ストリート・キッズ』
, 1265589864 2010/02/06 , ,

半陰寒風。掃除洗濯。上田金策不調、帰路布引温泉、露天で涙止まず。無客気分転換に近所で痛飲三軒酩酊。
, 1265589905 2010/02/07 , ,

半陰寒風。鬱最悪期幻聴幻覚希死念慮悲惨。ひたすら耐へて終日炬燵横臥無為。
, 1265589945 2010/02/08 , ,

半陰温暖。終日鬱悲惨炬燵籠引。客四。J・M・クッツェー『恥辱』 , 1265937538 2010/02/09 , ,

快晴温暖莫迦陽気融氷。掃除洗濯。鬱惚をおして午後からパラダで組合新年会痛飲、四件梯子泥酔不明半ば狂人。
, 1265937586 2010/02/10 , ,

半陰宿酔寒気戻る。終日炬燵横臥。夜氷雨鬱惚悲惨早退。橋本健二『「格差」の戦後史』
, 1265937626 2010/02/11 , ,

陰氷雨のち雪の暗き紀元節。終日籠引無言孤独。事件以来再最悪期、安定剤効かず鬱休業。池井戸潤『鉄の骨』 , 1265937667 2010/02/12 , ,

陰不調。終日炬燵全き無為。客二。 , 1266463688 2010/02/13 , ,

陰不調。鬱惚希死念慮炬燵横臥殆ど死人。飯一客三。古井由吉『人生の色気』
, 1266463724 2010/02/14 , ,

陰小雪落込み籠引炬燵横臥。適応障害発症後最悪期つづく。徒歩猿久保温泉露天で涙止まらず。
, 1266463763 2010/02/15 , ,

陰不調。終日炬燵横臥。飯二客三早退。
, 1266463800 2010/02/16 , ,

陰不調。久しぶりの外出、図書館ジャスコ小諸で七十年代ミステリー十冊千円。無客憔悴。 , 1266463838 2010/02/17 , ,

半陰不調。掃除洗濯室内干し我が加齢臭に嘔気。佐久病院カウンセリング「自殺は交通事故のよふなもの」意志的な死も失見か。飯二無客憔悴。新しい安定剤眠剤相互効果か数十年ぶりの寝小便哀し。
, 1266463896 2010/02/18 , ,

久々の快晴温暖光の春ベランダに蒲団干。午後、茶友会瀬戸山女史に誘はれて松本美ヶ原温泉で喫茶、黒崎さん紹介夕まで雑談。帰宅して開店。未知の翻訳家東江一紀さんより鬱払ひにと訳著書十二冊恵送され嘉納。昨年のベスト『犬の力』の訳者よりの思はぬ贈呈物に互恵的共同体の微兆、深謝。早退して畑中藤村の店など梯子、先日亡くなつた洋泉社石井慎二さんのあの時代、活字中毒の鬼軍曹を懐古追悼して痛飲泥酔不明。 , 1266806900 2010/02/19 , ,

快晴温暖宿酔の雨水。陽光六畳間室温廿六度薄着の微睡に春の夢「遠くまで来たんだ」。酒場の専門家畑中がバーテンをしてくれたお陰で話柄も中級中澤さん陽他久々の大入客八、痛飲酩酊。佐々木譲『廃墟に乞う』
, 1266806947 2010/02/20 , ,

快晴温暖早春の山並み、宿酔。掃除洗濯午睡。午後、川開釣行で和田峠辺りに入つていた小林来、小林の奢りで三河屋、鰻を肴に燗酒旨し。瀬戸山さんが斉藤さんを引率して来、中島みゆきをかけて二時まで痛飲泥酔。
, 1266807011 2010/02/21 , ,

快晴温暖大宿酔。午前小林と布施温泉、露天の椅子に腰掛けてゐられるほどの早春陽光。小林からカンパ友情に感謝。陽光午睡。八丈の阿部勉さん遺児新より娘誕生の内祝い落手。立松和平遺作『晩年』の「浪人」を再読して少しく泣く。夕、塩原帰りの宮沢さんより土産を受取りに佐久インターまで。パラサイト初老シングルの哀しみ。夜、テレヴィで島健のピアノを聴く、同級生の頭髪無。東野圭吾『新参者』
, 1266807093 2010/02/22 , ,

快晴温暖春陽気。午、久々に背中を丸めて駒場公園散策ベンチ飯には早すぎる。猿久保温泉。駅前の喫茶店で愛人と痴話喧嘩、浮気は本気の出来心、奇妙なブルーマンデー。開店無客憔悴帰宅、星空。
, 1267154391 2010/02/23 , ,

快晴温暖佐久の春。市役所で地方税申告、営業赤字八十五万は善戦か。序でに安全網相談、三級地一のケースワーカーと生存権雑談、求人倍率〇・二の街では初老たれもがBI論者乃至国家社会主義者。小林に土産に貰つたハイライトがなくなりわかばの日々。白樺湖で牧田長谷川さんと面談。客二中飲酩酊徒労に沈む。カルロス・ルイス・サフォン『風の影』傑作。
, 1267154442 2010/02/24 , ,

快晴温暖宿酔。陽室廿四度午睡。無為鬱惚倦怠。客二中飲酩酊。ロバート・クレイス『モンキーズ・レインコート』再々読はカンフル。 , 1267154490 2010/02/25 , ,

快晴温暖十四度は四月の莫迦陽気、宿酔。午前散髪支那蕎麦。午後、駅前で長谷川さんと面談、北関東逃走案件。事件発覚急激な落ち込み言語障害、抑鬱休業。眠剤倍量闇に沈む。
, 1267154536 2010/02/26 , ,

半陰温暖抑鬱殆ど狂気。生計改善の施策に窮し炬燵籠引終日最終出口無。客三痛飲泥酔。 , 1267325041 2010/02/27 , ,

深夜から早朝にかけて酒乱修羅場殆ど不明。午後起床小雨宿酔、破壊された日常。安定剤三納豆飯一。カインズホームで念のために三メートルの綱ヒモ購入、タカギでバーボン。アパートで夕方までチビチビ飲りながら意味不明の遺言状。抑鬱休業。暗くなつて眠剤倍量寝台、深夜に再眠剤寝も明け方嘔吐。何ともはや。吉田修一『横道世之介』
, 1267325119 2010/02/28 , ,

半陰大宿酔。狂的大鬱に頭痛花粉アレルギー嘔気諸々加味され悲惨な如月晦日。精神科医の助言忠告に従つて予定表的日常なるたけの外出。白樺湖に遺失物届け上田小諸で金策。猿久保温泉、休日出勤。夜宮沢君来、九頭竜で十四代佐藤他居酒屋逢引、寒冷満月晴鬱少々。
, 1267580044 2010/03/01 , ,

宿酔遅起、弥生陽光の朔。午宮沢君と更埴まで下道ドライブ、坂城びんぐしの湯寒気露天より千曲の流れ太郎の寝姿。気まぐれに三カ月ぶりの髭剃り、何とも頼りのない貧相な面相。小雨開店も健三癌から稲荷寿司差入臼田親子陽古扇他六名大入繁盛。腐縁牧田吉明が車上生活復帰再度の再会無しと言ふので喜んで別れ酒も聞けば腐つてもブルジョワに大いに呆れる。痛飲酩酊。
, 1267580118 2010/03/02 , ,

半陰午後から急冷、宿酔。掃除洗濯ライスカレー。婚活と安定剤を封印して午睡。生存権生活網も就労年齢の規制厳しく水際までもほど遠し。代はりに夕佐久平で就活、北関東転地療法も兼ねた案件。開店小山さんから清掃作業斡旋される、ベーシックインカム+五万の暮らしは公営住宅転居が前提。客二憔悴。如月収支売上七万三千円、支出三十九万、如何にも成り立ちにくい暮らし。

, 1267580231 2010/03/03 , ,

半陰寒冷時折早春賦。終日炬燵午睡による籠引症候群の予兆を寂しい街のコンビニまで中食の弁当を買ひに出て払拭。一日の徒歩数が五百を切ると病の症状、殆ど寝たきり初老。客二不調早退。 , 1268720539 2010/03/04 , ,

半陰のち快晴陽春。図書館公園美術館ベンチ読書。いつものよふに午後から不調、安定剤頓服。猿久保温泉。支那蕎麦。珈琲豆に僅少の贅沢。無客憔悴早退。大崎善生『存在という名のダンス』
, 1268720579 2010/03/05 , ,

快晴皐月の莫迦陽気。就活出張、佐久インターから関越北関東道太田五十号佐野から東北道那須塩原まで二時間十五分。気温廿一度西那須野の町で資料購入飯茶、北関東山中に分け入り限界湯治場。長谷川岡部さんと痛飲酩酊。
, 1268720618 2010/03/06 , ,

山中啓蟄半陰宿酔。展望朝風呂良湯。終日職場取材、個人面接で限界旅館貧困ビジネスの実態に愕然。同情カンパ一。資料基本文献学習も程々に早寝、未明より川のせせらぎ雨音。 , 1268720666 2010/03/07 , ,

陰小雨朝風呂。三十年程前の鶏頂山スノーボールの時代を思ひ出して東北道郡山で伊藤さんと面談就職相談「病が悪化するぜ」多分。佐野から雨中帰宅、下仁田往還内山峠を越えると佐久平は夜の雪。重き疲労。上野千鶴子『男おひとりさま道』
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白き朝積雪十糎、半陰時折晴間。午後から雪道を白樺湖、山は雪。夜牧田長谷川田島さんらと痛飲泥酔。客室で深夜の大酒乱事件も我不詳。
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降雪大宿酔、這々の体で逐電。帰路、浅科温泉で酒抜き露天。客二、五十嵐陽に閑人酒場引継ぎを要請。中飲酩酊。 , 1268720807 2010/03/10 , ,

陰小雨小雪宿酔。掃除洗濯室内干し。終日炬燵ごろ寝。無客鬱早退ワークライフバランスの破綻。神保哲生・宮代真司他『格差社会という不幸』 , 1268720855 2010/03/11 , ,

快晴春陽気花粉発作。図書館、午から松本美ヶ原温泉クロックマダムでシングルシニア研究会、瀬戸山黒崎さんと絶望的な老後を脳天気に語る昼下がり。帰宅して落込み鬱休業、宮沢君来。
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半陰鬱惚遅起。野沢午飯町歩き、夕楚々で軽飲のち商売、客四酩酊。久しぶりに昔の女の夢。村中豊『新宿夜想曲』 , 1268720969 2010/03/13 , ,

半陰温暖宿酔、木の芽時不安症候群、安定剤二。掃除洗濯。コンビニ弁当一。無客憔悴鬱早退。 , 1268721020 2010/03/14 , ,

快晴温暖。終日陽室ごろ寝無為ベランダから感傷的なな風景、またぞろ最終出口を見失ふ。湊かなえ『野原荘のために』
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半陰天気雨。陽室ごろ寝。夜宮沢君が八木沢山口君を引率して来、客五痛飲酩酊。早退早寝。 , 1268721133 2010/03/16 , ,

半陰快晴宿酔頭痛。午前八木沢君来。午後惰眠、人生の迷路隘路に最終出口を探してひたすらの惰眠もどこかに初老の可愛げを残して。永井陽畑中夫妻血縁を疑ふ田原他客六大入、三十も年少の畑中からカンパ一万円感謝。飲まずに三時まで若者相手のスクエアな面妖さ。
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半陰遅起。陽室炬燵も終盤春日の長閑、時折の鬱発作も十六カ月の経験智で体の交はし方も練達。午後、精神科カウンセリング「アルコール依存症に移行の可能性大」「兎も角額に汗せよ」仕方なく帰路中込職安、中卒抑鬱老人に求人無。猿久保温泉で閑かに泣く。無客憔悴早退。ドン・ウィンズロウ『仏陀の鏡への道』

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快晴温暖莫迦陽気廿四度初夏日。公園日和散歩日和花粉日和に残りの生を斜めに見つめる。ジャーター就活失敗。夜客三早退。
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半陰温暖。窓を開けての午睡。飯二。夜山能会長来、健三癌と初老三人畑中の店に移動して場違痛飲泥酔ブラックアウト、順調にアルコール依存への道。勝目梓『老醜の記』
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半陰温暖大宿酔。終日横臥夕より頭痛嘔吐。夜スキー行がホテルで鮪有様だつた山能さん再来「少し飲りますか?」「ウーム」酔眼朦朧のうちに一年の飲み屋稼業終幕。哀しき年。早退早寝。
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半陰寒冷戻り春分。三日酔ひ横臥午睡。猿久保温泉。夕栃木釣行板室温泉泊の小林来、三河屋で鰻酒馳走になり畑中の店に転戦痛飲泥酔暗転以降不詳。
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半陰寒冷宿酔。午前小林帰り寂寥。店舗片付、酒臭に嘔吐。ゴミ捨て支那蕎麦。アパートで横臥、壊滅した暮らし不適者生存の道真つ暗。夜宮沢君来修羅場。
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半陰寒冷遅起。殆ど時刻の消へた日常、飯一か二。微かにラフマニノフ。安定剤眠剤早寝。歴史読本『石原完爾と満洲帝国』 , 1269484851 2010/03/24 , ,

陰小雨小雪遅起。図書館スーパー漫画映画、悪寒。どこまでも暗き日常、抑鬱発作。妻に捨てられた初老哀しく風邪薬早寝。ドン・ウィンズロウ『ウォータースライドをのぼれ』 , 1269484890 2010/03/25 , ,

陰寒雨。カインズでダンボール、店舗酒類片付。アルコール依存に必要な量の酒瓶をアパートに運ぶ。阿部勉さんの盾の会制服を遺児孝人に送りこの十数年の澱のよふなゴミを大量に捨てて身辺整理。飯一葛根湯二。猿久保温泉で暖まり早寝。佐伯一麦『誰かがそれを』
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陰寒の戻り。終日炬燵で横臥、抑鬱発作希死念慮に低頭して無言。夜陽ら三名来痛飲泥酔不詳。
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半陰寒冷宿酔。終日炬燵横臥。納豆飯二安定剤二。橋本治『橋』佳作。
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半陰寒冷。店舗片付キエからカンパ伍千円感謝、軽井沢ゴミ捨て。猿久保感傷温泉、アパートで籠引。このひと月で体重五キロ減。感冒薬早寝。 , 1269995106 2010/03/29 , ,

雪景色の朝。自治体に安全網不適者生存相談、中込職安に老人職無。帰宅して炬燵横臥午睡。抑鬱悲惨の一途。半狂気、夜岩村田で畑中本多市川さんらにタカつて痛飲泥酔不明ながら明け方まで独り酒乱の微かな記憶。月に一度奢つてくれる酒場乃至人間が十五あれば一日おきに呑める。内田樹『日本辺境論』 , 1269995143 2010/03/30 , ,

快晴寒冷大宿酔。終日炬燵横臥。花ノ下ニテ春死ナンの季節、サヨナラだけが人生か。スーパーで食パン他食料調達、食費残即全財産二万八千円也は哀しい。飯二安定剤三葛根湯二早寝。
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半陰のち快晴寒冷、稍不調。掃除洗濯残飯焼飯。店舗明渡し身辺整理少々。飲酒に依存避難、紅橙の巷六軒梯子うち四軒只酒、酒乱泥酔不明。満年齢五十代最後の年始まるもあと二、三年は生きるのかと思ふと苦痛が鬱惚誘発。西部 邁『昔、言葉は思想であった』
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半陰温暖大宿酔遅起無為惚の卯月朔。午後宮澤君来で嫉妬狂騒発作。何とか押へ込み布施温泉春露天、不要なるも誕生祝ワイン洋菓子お好焼は美味。早寝。
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雨のち晴間、夕より強風。不調希死念慮安定剤三飯二。終日籠引無言。夕より南部の慰安ソニー・ロリンズ酩酊。ドン・ウィンズロウ『カリフォルニアの炎』 , 1270254701 2010/04/03 , ,

半陰早春の風。午前散髪。午後松本北ア稜線。夕よりシングルシニア研究会手指振戦痛飲、駅前泥酔路上転倒のもの哀しさ。家庭崩壊怠業指摘のち暗転。恐らく酒乱悲惨。松本泊。 , 1270619029 2010/04/04 , ,

快晴春日宿酔頭痛。帰路浅科温泉酒抜辛うじて帰宅。横臥嘔吐死人の狂騒。人生分母時間が年に二%を切り惚進行に飲酒が加はると日常時間記憶装置が完全に故障しふと三十になつたり七十になつたり慌ただしい。限りなく泣ける。早寝。 , 1270619075 2010/04/05 , ,

陰小雨。宮澤君と甲斐花見ドライブ、笛吹一宮で霧小雨の桃杏子桜、濡れる花を見て泣く。ほうとうを喰らつて早々の帰宅。メイラックス二。スチュアート・カミンスキー『愚者たちの街』 , 1270619117 2010/04/06 , ,

快晴温暖莫迦陽気廿度超。掃除洗濯。ブックオフに書籍CDを売り公園でコンビニ弁当、歩行の不自由さに愕然。中込職安悲哀。布施温泉の露天で泣く。飯二安定剤二早寝。 , 1270619168 2010/04/07 , ,

陰鬱な雨重い雲、抑鬱症状悲惨。胃痛腰痛。終日蟄居炬燵横臥無言。飯二、夜南部の慰安。辛ふじての生存に無関心を装ひ眠剤強制睡眠。
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半陰温暖、朝からストーブのいらなひ日。掃除洗濯。二十五条不適格者の生存権も全く興味無。身辺荷物整理ゴミ捨て、本を売つてバナナを買ひその安さに安堵。布施温泉公園弁当感傷露天。梅杏子花桃早咲き桜高地の春。時間の感覚殆ど失ふ。早寝。
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快晴温暖春日。歩行困難公園散歩屋外コンビニ弁当。保健所廃業届、浅科温泉感傷露天。脱毛悲惨体重また減、生命力不要につきこんなもの。キース・ピータースン『幻の終わり』 , 1271038878 2010/04/10 , ,

快晴温暖春日。宮澤君来、上田城花見は混雑でパス、塩田平無言館公園握飯、丸子に展じて水仙公園で穏やかな午後。閑かな修羅、修羅の春。夜軽飲早寝。
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半陰時折青空。終日蟄居無言抑鬱悲惨。凶暴なる希死念慮花の下にて春死なん、卯月佐久平に花は無し。四分の一ほどの狂。夜雨が降り出して少しく落着。
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陰重い雲終日蟄居。運動不足からくる腰痛悲惨、目脂義歯不調は加齢。目の前で始まつた工事騒音。夜那覇の宮本から来電、本日唯一のヒトとの会話。鹿島圭介『警察庁長官を撃った男』
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快晴温暖廿度超の初夏日。掃除洗濯焼飯。湯川河川敷桜視察あと数日、浅科温泉陽光露天大広間午睡、うすらぼんやりとした一日。夜新宿酒場来電で唯一の会話。
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半陰花冷え遅起。午後から佐久病院精神科カウンセリング、症状悪化で一年ぶりに抗欝剤処方、安定剤も強くして貰ふ。アルコール依存にはAA参加、兎も角集中的に治療専心。帰路贅沢をして吉野屋牛丼、猿久保温泉で少し泣く。スチュアート・カミンスキー『冬の裁き』 , 1271472726 2010/04/15 , ,

陰氷雨から小雪、終日蟄居。夕浅科温泉。宮澤君来差入野菜、厚情感謝。小川洋子『猫を抱いて象と泳ぐ』 , 1271472763 2010/04/16 , ,

陰寒冷、胃痛腰痛悲惨。小諸職安絶望的求活。帰宅して無言蟄居、薬効で無感情廃人化はある種のひと心地。ジョー・ゴアス『裏切りの朝』 , 1271472806 2010/04/17 , ,

未明よりの雪朝までに積雪十五糎、午前より快晴温暖忽ち融雪。腰痛胃痛終日無言蟄居。抗欝剤安定剤の効果で整序的記憶は二時間ほど、仕方なく日がなアノミーな幻覚に遊ぶ半死人。飯二のはず。江國香織『真昼なのに昏い部屋』
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快晴温暖。掃除洗濯。腰痛悲惨、午立科温泉権現の湯で湯治。花咲き始め安米五キロ購ふもペーパーバックスまで公立図書館にリクエストは少々哀し。加藤陽子『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』 , 1271722164 2010/04/19 , ,

半陰温暖。終日蟄居。飯二脱糞一安定剤二無為、ときに春霞北八ヶ岳蓼科山を眺める。横臥時間多く歩行おぼつかず。老眼急進、日常動作に多少の支障。三時間ほどで一日が暮れた日。 , 1271722203 2010/04/20 , ,

半陰温暖の穀雨。図書館公園リハビリ散歩。猿久保温泉。 , 1272351543 2010/04/21 , ,

半陰稍寒風それでも小諸から佐久平の桜漸く開花、遅い春。掃除洗濯。飯二安定剤二。抗欝剤効果で過ぎた時刻に記憶残らず。マイケル・コナリー『エコー・パーク』 , 1272351606 2010/04/22 , ,

陰寒冷小雨。介護士に引率され小諸職安から盆地を巡り氷雨に煙る桜見物、クソ寒。早々に帰宅して炬燵に潜込み季節外れの霙を眺める。薬効小康無感情。
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陰雨寒冷。終日炬燵蟄居。言葉を失ひつつあるので無言は好都合。リチャード・エイリアス『失われた少女』 , 1272351686 2010/04/24 , ,

半陰寒冷。終日蟄居無言、夕浅科温泉で温まる。夜軽飲。 , 1272351722 2010/04/25 , ,

半陰日射戻る。図書館公園屑屋で三千円の自転車購入。連日の浅科温泉。半藤一利『昭和・戦争・失敗の本質』 , 1272351758 2010/04/26 , ,

朝寒も久々の快晴温暖。宮澤君に引率され種畜牧場で花見弁当。内山越へ荒船の湯休業で妙義さくらの里満開午睡。ジョージ・ペレケーノス『生への帰還』
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陰小雨交じりの重い雲桜散りはじめ。終日蟄居炬燵横臥。妄想症候群セトロニン症候群の健忘口喝霞目は抗欝剤副作用ストレス胃痛独語のみの言語障害等々ボロボロ初老。飯二安定剤三便所で転倒一、食費煙草銭一日伍百円の勤倹生活は外出しないのが要諦。スチュワート・カミンスキー『消えた人妻』 , 1272762143 2010/04/28 , ,

半陰寒冷の独立記念日は我が齢と同。午前辛うじて図書館まで歩きのち終日蟄居。腰痛は一日横臥時間十七時間の虜囚生活が原因、胃痛妄想は排除されなひストレス因子が原因。うすらぼんやりの日常ほど遠し。パスタレタスバナナ食生活は悪くなひのに目眩さかん。百瀬尚樹『モンスター』
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晴れのち陰小雨の昭和節。町歩きスコセッシの「シャッターアイランド」を観る。日常生活に支障有の健忘、惚けと相俟つて悲惨。バナナゆで卵安定剤二、煙草銭で電気代滞納。このところ就寝時間九時起床六時の健全抑鬱は脳に作用する薬効のお陰。
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快晴温暖、アパートから見る桜散り色、短い春。強迫観念の掃除洗濯。今年はじめてストーブ不要の日。終日蟄居無言妄想症候群飯二安定剤四。シンプルな冷蔵庫の食品整理大半は賞味期限を半年超。この一年で社会技能が十三歳並に低下し外出不能。実感二時間ほどで暮れた日、短日有難し。
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快晴温暖初夏日の皐月朔。肉体精神各部位不調終日蟄居。歴史時間はとうに失ふも飯二安定剤三でまた睡眠十時間超。喰つて放つて寝るだけの皮袋、それもにおいひはじめたので取敢えずシャワーを浴びる、あとは泣くだけ。ジョージ・ペレケーノス『硝煙に消える』

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快晴温暖初夏日。終日蟄居。胃痛胸痛腰痛。精神科医に「一日一回の外出」を勧められてはいるが入口のドアが遠く横臥午睡セパゾンリーゼ安定剤併服して妄想症候群に耐へるのみ。福井先生より磐田のまるかわ餃子百二十個差入れ嘉納感謝。満洲餃子三月分確保。久しぶりにつけたテレビのニュースで世間の連休を知る。訪人なく寂しき日々。夜久しぶりに南部の慰安軽飲。スティーヴン・ウォマック『殴られてもブルース』 , 1272849836 2010/05/03 , ,

快晴温暖初夏日廿三度。掃除洗濯。外出図書館美術館公園ベンチでコンビニ弁当日光浴。疲労早寝。抗欝剤安定剤のお陰で全くぼんやりとした一日。 , 1272922850 2010/05/04 , ,

快晴温暖初夏日。終日蟄居無言で町に浮かぶ気球を眺める。時系列的記憶混乱の上に抗欝剤健忘でそこいらのメモ書きが意味不明。たしか飯二安定剤三。町田康『告白』佳作 , 1273114175 2010/05/05 , ,

快晴温暖初夏日。ベランダの掃出し窓を開けて終日蟄居午睡、幻覚気球もう昔の女の夢も見なくなつた。飯もクスリもうすらぼんやり記憶の彼方。ほぼひと月抗欝剤副作用で節酒節女、二つの依存は解消傾向、但廃人化は進行。マイケル・コナリー『ナイトホークス』
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快晴温暖今年初の夏日。立夏の風蟄居。宮澤君より食品差入感謝。ストレス因子の排除に懊悩安定剤三。黒井千次『老いのかたち』 , 1273196105 2010/05/07 , ,

半陰のち小雨夕空晴れて初夏の残照。大いに不調終日蟄居無為安定剤二睡眠都合十三時間でぼんやりと一日が終はる。抗欝剤ほぼ禁酒一ヶ月を過ぎて惚も進む。

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快晴温暖初夏日。不調をおして自転車で町内巡り。夜ひと月ぶりに岩村田紅灯の巷彷徨、六七軒梯子泥酔飲み代三千円は有難ひ。暗転不明。 , 1273459798 2010/05/09 , ,

快晴温暖初夏の陽光大宿酔。頭痛胃痛嘔気で終日横臥。飯一胃腸薬三。マイケル・コナリー『ブラック・アイス』 , 1273459839 2010/05/10 , ,

半陰不調。終日蟄居。歩行と言語が不如意を自覚、少々寂しき思ひ。 , 1273546754 2010/05/11 , ,

陰小雨寂寞不調。このところ眠剤で九時就寝六時起床の抑鬱的夜間健全睡眠。終日蟄居。久しぶりに肉を喰らふ。支援者からパン野菜差入感謝。村上春樹『1Q84・BOOK3』 , 1273708637 2010/05/12 , ,

快晴稍冷。掃除洗濯。終日蟄居炬燵横臥、殆ど寝たきり初老。飯二安定剤二。幻聴治まり健忘腰痛水虫悲惨。湯浅誠『反貧困』

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快晴朝冷。不調横臥。午後佐久病院精神科変化無。帰路スーパーにより帰宅してライスカレーをつくる。八時半就寝。
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快晴朝寒。不調横臥安定剤三。支援者から野菜菓子差入感謝。貫井徳郎『乱反射』 , 1273969939 2010/05/15 , ,

快晴稍冷。不調横臥蟄居無為。いたるところから借金返済就労督促、無視もストレス。来月五日までの生活費六千円、しみじみ哀し。八時就寝。
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快晴温暖ストーブ炬燵不要。不調終日蟄居。桐野夏生『ナニカアル』 , 1274143570 2010/05/17 , ,

快晴温暖初夏日。顔面に半狂初老の絶望を貼付けて久しぶりの外出徒歩三十分スーパーまで。転倒せず何とか歩けることに感慨。贅沢をしてコンビニ弁当。八時就寝。小林弘人『新世紀メディア論』

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快晴温暖初夏日。妙に不調。暫く無かつた希死念慮重く終日蟄居炬燵横臥半死人。相模原の佐竹から久しぶりの見舞来電で現世生還有難し。半藤一利『漱石・明治・日本の青春』 , 1274313730 2010/05/19 , ,

陰温時折小雨。不調終日蟄居横臥、安定剤三。殆どうたた寝ぼんやり何の記憶も残らなひ一日。雑然とした安アパートの貧困臭に躰を動かすのも億劫。それでも名人戦は全戦テレビで見る。霞目腰痛。生きているのか、死んでいるのか。
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快晴温暖夏日。早朝ゴミ出し以外終日蟄居無為午睡。黴びて腐りかけた脳髄、簡単な計算がどふしても解らず少々焦るがこふなると惚けた者勝ちとでも思う他無。窓開放工事騒音。C・J・ボックス『さよならまでの三週間』 , 1274483065 2010/05/21 , ,

快晴温暖夏日。午前CW来、安全網自律支援の扶助に関するカウンセリングまずは治療専念、就労は抗欝剤服用での軽作業が若い精神科医の託宣なのでパートタイムの清掃員あたりか。一日二百円の食費はゆで卵とバナナで充全。久しぶりに公園散策ベンチで午睡。佐竹レーサとメキシコの克己から厚情感謝、昭和四十七年高円寺友情酒場黄金虫たちの夜。抗欝剤五十日で涙の回数激減に気付く。上杉隆『暴走検察』
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快晴温暖小満夏日。公園陽光ベンチ浮浪午睡。夕猿ヶ京渓流山菜採り帰りの小林来差入ハイライト感謝、猿久保温泉新規飲み屋から岩村田二三軒途中ブラックアウト、久しぶりの友人に散財させて半月ぶりの飲酒、亡命者のこころ安らぐ。ジョン・モーガン・ウィルソン『夜の片隅で』 , 1274657829 2010/05/23 , ,

陰雨の日曜日大宿酔。朝飯を喰らつて小林帰還。終日ごろ寝安定剤二飯二。メキシコシティの克己インドの安部、あの世からのメールは無。原田康『日本はなぜ貧しい人が多いのか』 , 1274657870 2010/05/24 , ,

終日陰鬱小雨。不調蟄居安定剤三。医者から毎日五分ぐらひ人と会話するのが社会技能低下防止とは言はれても接触遭遇の機会無。ただただぼんやりとして無為。夜、久しぶりにテレビをつけてみる。市内のAAを調べて参加を検討。沖方丁『天地明察』

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半陰温暖不調。終日蟄居無為。飯一安定剤二。この半年で体重七キロ減。夕猿久保温泉帰路近所の安飲み屋依存飲酒も荒川修作回顧のち酒乱暗転。どこかで自転車転倒顔面擦過悲惨な面相、膝肘打撲痛。深夜新宿来電、久しぶりに朝倉喬司元木昌彦さんと会話も朧。老残孤独いよいよもつて終末期。 , 1274835916 2010/05/26 , ,

半陰午から小雨宿酔不調胃痛打撲痛不安発作希死念慮悲惨安定剤二。終日蟄居無為早寝。ドン・ウィンズロウ『ボビーZの気怠く優雅な人生』 , 1274921779 2010/05/27 , ,

半陰五月の風。小康蟄居無為。夜久しぶりに女友達と多少仲良くして平安を得る。 , 1275182202 2010/05/28 , ,

快晴皐月寒。蟄居無為。バナナゆで卵飯つづく。夕より依存飲酒二千円泥酔転倒暗転。ウイリアム・アイリッシュ『幻の女』 , 1275182248 2010/05/29 , ,

快晴涼風宿酔。頭痛胃痛腰痛ガスター安定剤嘔吐終日蟄居無言無為時々テレビ映画。生きてゐるのか死んでゐるのか。
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半陰涼。掃除洗濯終日蟄居。電話で民間の孤独死対策自律支援プログラムAA案内等レク、こんな初老でも生かしてくれる社会資源の有難さ。暮らしの変化実験、夕方から眠剤寝未明再眠剤寝、寝続けも余り面白くない。
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快晴。参加費無料の自律支援プログラム「書を捨てよ、野に出よふ」受講。田植え棚田高山村松川渓谷の新緑坂城薔薇公園白樺高原芽吹き等を巡り午飯いむらやのあんかけ焼きそば。何だか昔を想ひ出す感傷紀行。夜テレビでダイアン・キートンの映画寝。

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快晴涼風初夏日。掃除洗濯。午前、岐阜の細川から牧田吉明の訃報孤独死発見。家族知人に連絡電話等々で半年分ぐらひの会話深夜未明までつづき疲労。昨秋頃から閑人酒場にタダ飲みに来るたびに「お前もあと一年はもたねえよな」「多分、そんなものだろふな」体重が五十キロを割つて酒も呑めなくなつて妄想も小生並。三月、白樺湖の酒が最後の酒。その後余りの莫迦さ加減に絶交するも牧田には珍しく謝罪してきたので最近まで電話はあつた。三十五六年の縁、この十数年は腐れ縁、最晩年は悲惨な交情の一語。岐阜では憲法二十八条生存権で暮らしていたのを長男から知らされる。清々しき巨根伝説のみ残し享年六十四。
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快晴初夏日。寝具洗濯。午過ぎ、夏の礼服見当たらぬも銀行口座の残金四万二千円を下ろしてクルマを借り白樺湖経由諏訪から高速岐阜、夕六時から牧田の通夜密葬岐阜善照寺。細川和田犬塚哲爾桜マミ高橋渉長谷川さんらと柳瀬で牧田追悼酒二時頃まで来電多数、酩酊。新婚旅行南小谷ぐぁらん洞週刊明星の取材「あの人は今」も三十五年前、爆弾証言グリ森でテレビに引張り出し小樽市役所前ハンスト事件では阿部勉さんと差入、市と謀議密約、恐らく牧田の最後の殴り合ひ喧嘩は小樽のホテルで江別の佐藤真一とではなかつたか。閑人舎居候岐阜黒川温泉行橋亀岡大本本部荘川帰雲山荘、この十年はまあ悲惨な交友ではあつたが野村秋介さんを紹介してくれたのが牧田でこれだけは感謝。犬塚さんマミ姉に宿泊代をタカり有難く感謝。 , 1275619599 2010/06/03 , ,

快晴宿酔。十時牧田葬儀、火葬場は失敬して高速帰宅。恵那山を超へると南信豪雨、駒ヶ根から下道伊那谷をチンタラ走つて諏訪白樺湖経由で夕アパート、コンビニ弁当。五月生活費借金六万円、よつてさらなる勤倹節約小さな暮らしを。疲労早寝。

, 1275619641 2010/06/04 , ,

快晴初夏日遅起。抗欝剤再開不調倦怠無為の暮らしに埋没。夕より依存飲酒、友無き酒は歓語なく気がつけば泥酔暗転酒乱。 , 1276047998 2010/06/05 , ,

半陰快晴白雲流れる初夏日宿酔頭痛。不調安定剤蟄居横臥無為。リチャード・ノース・パターソン『子供の眼』 , 1276048044 2010/06/06 , ,

快晴芒種初夏日不調。掃除洗濯飯三安定剤二。貧困ビジネスに騙されたホームレスの知人の荷物を預かる。終日蟄居横臥無為希死念慮。眠剤も倍量で効果、廃人化の行き着く先を甘受。黒井千次『高く手を振る日』
, 1276048088 2010/06/07 , ,

半陰稍涼。岐阜行の反動の如く不調つづく。若い頃を思ひ出してレタスにマヨネーズをつけて喰らふ。煙草買ひの序でにコンビニ弁当、無色の街。早寝。 
, 1276048133 2010/06/08 , ,

陰時折小雨の暗き一日。不調終日蟄居無為希死念慮去らず。道尾秀介『光媒の花』
, 1276048187 2010/06/09 , ,

半陰夏雲。図書館公園コンビニ弁当、歩行に難。居候一がストレス因子、夕より依存酒泥酔暗転不明。林真理子『下流の宴』 , 1276563273 2010/06/10 , ,

快晴夏日宿酔遅起、胃痛頭痛腰痛水虫口臭老醜。午後から佐久病院、暫くパートタイム就労を犠牲にして抗欝剤を増量、廃人化治療。アルコール依存性依存妄想症候群の悲惨さカウンセリング。眠剤も耐性ができて増量、安定剤共々すべて飲酒の大敵。牧田の出鱈目な新潮記事を見てそろそろ時期を区切つての緩慢な自死の道、そのうち手頃な日。 , 1276563323 2010/06/11 , ,

半陰涼風入梅不調。自転車でスーパー、バナナ卵食パンで生存。あとは蟄居横臥無為混濁。桐野夏生『東京島』 , 1276563387 2010/06/12 , ,

半陰夏日屋外真夏日アパート室内涼。蟄居横臥。夕より桶田さんとオヤジ酒忽ち泥酔不明。このところアルコールに関しての依存度強烈、少しく自省絶望。貫井徳郎『後悔と真実の色』
, 1276563433 2010/06/13 , ,

曇天宿酔遅起。不調終日蟄居無為横臥。飯二安定剤二。富田君よりわかばカンパ嘉納泣くほど感謝。
, 1276563476 2010/06/14 , ,

半陰小雨梅雨入り。不調終日蟄居無為横臥、抗欝剤の副作用か毎日の睡眠時間半日ほど、一日が短日ならばそれだけ終焉も近し。宮部みゆき『木暮写真館』

, 1276563519 2010/06/15 , ,

陰小雨のち晴夏雲浮かぶ半世紀目のアカシアの雨六・一五。図書館公園弁当久々猿久保温泉。就労ストレス、ガスターD20セパゾン二。アパートの小部屋に漂ふ加齢臭孤独臭不潔臭。薬剤睡眠作用、朝五時に起きてもふと気付けば夕五時の町内メロディ、実感無き高速の日々。 , 1276822775 2010/06/16 , ,

大雨上がり梅雨の晴れ間蒸暑不調。終日蟄居横臥、レタス丸囓り、選挙カーの喧噪。ケン・オーレッタ『グーグル秘録』 , 1276822893 2010/06/17 , ,

半陰蒸暑不調、終日蟄居横臥無為。それでもコンビニ弁当買出し七分の歩行、ふらつき目眩は栄養不足か。東浩紀『クォンタム・ファミリーズ』刺激的。仮定法過去の総量が閾値を超へるのが老化性同一性障害と納得。
, 1276822935 2010/06/18 , ,

半陰蒸暑晴れ間驟雨胃痛。掃除洗濯。午後CW来、注意義務二三。セロトニンが何か解らねど奇妙な昂揚躁症状に戸惑ふ。久しぶりの飯三ガスター二。早寝。井上荒野『つやのよる』 , 1276906526 2010/06/19 , ,

半陰蒸暑積乱雲の桜桃忌。ドーパミンの異常発生のよふな躁つづく、但時折痙攣のよふな貧乏揺すりと激しい動悸。図書館公園コンビニ十五分歩く。SNS等もやつてテレビでゴルフP・マッカートニー蹴球まで観てやはり違和奇天烈。中島義道『女の好きな10の言葉』
, 1276985261 2010/06/20 , ,

半陰暑も涼風。躁治まり平穏なる軽抑鬱終日蟄居無為小康、睡眠異常十四時間は一日に二日分の現実逃避、死者と語る。父の日とかで長男より来電。ジム・トンプソン『荒涼の町』
, 1277080174 2010/06/21 , ,

半陰暑もだらけに適温SSRI効果睡魔もなく小康。久しぶりのスーパー買物千八百円遣過ぎ後悔、貧血目眩転倒は食料栄養事情か。貧困から限界アパートも立退き請求、絶望三重奏惑乱。クスリに依存して早寝。
, 1277159469 2010/06/22 , ,

半陰微風適温夏至る。不明瞭な意識存在感なき持て余すこころ、何事も過剰何事も空虚な初夏。蟄居無為。アパート家賃の件で相談役古清水来。暮れない夕刻、五百円玉を握りしめ下駄履きで久しぶりの猿久保温泉感傷露天。ロバート・ゴタード『日輪の果て』 , 1277253782 2010/06/23 , ,

半陰時折小雨夕空晴。見当識もおぼつかなひ失意絶望も小康蟄居無為。零細な経済生活で吝嗇は習性、昭和三十年代の感覚に退行のシンプルライフ。心理不安非社会的非生産的時間消耗の日常に漸く慣れ落着き、リハビリ意欲まで暫時か。後藤忠政『憚りながら』廿数年前の野村さんとの交はり懐かし。 , 1277338195 2010/06/24 , ,

半陰蒸暑。蟄居閑適。夕刻猿久保温泉帰路依存酒暗転狼藉不明。辰野和男『ぼんやりの時間』
, 1277591504 2010/06/25 , ,

陰小雨時折青空宿酔。膝肘打撲痛どこかで転倒か。胃痛頭痛。終日蟄居横臥嘔悶ストレス蓄積。団鬼六『悦楽王』 , 1277591853 2010/06/26 , ,

半陰梅雨空小雨青空。呼吸器及経済的節煙。図書館スーパー。再び下降期安定剤無為の日々。ロバート・B・パーカー『虚空』 , 1277591912 2010/06/27 , ,

半陰梅雨空蒸暑小雨青空、こころのやうに安定せず不調。終日蟄居無為閑適節煙飯二安定剤二。小林信彦『森繁さんの長い影』

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半陰梅雨空午後から涼風、選挙騒音。低調終日蟄居無為薬漬け如何ともし難し、小さく蹲つて片隅に避難するのみ。
, 1277769375 2010/06/29 , ,

半陰梅雨空午後落雷雷雨夕焼。不調不安動悸安定剤。夜木村さんと依存酒泥酔暗転不明。リチャード・ノース・パターソン『ダーク・レディ』
, 1277938379 2010/06/30 , ,

半陰から快晴青空夏の雲、宿酔。不調終日蟄居横臥。抑鬱セロトニン関連新書二を学習、腹式呼吸陽光歩行訓練の必要性痛感も抗重力筋弛緩儘ならず悲惨の極み。
, 1277938426 2010/07/01 , ,

半陰夕落雷豪雨強風肌寒。不調期終日蟄居。佐野眞一『沖縄 だれにも書かれたくなかった戦後史』
, 1278021397 2010/07/02 , ,

陰梅雨空午後落雷豪雨、図書館床上浸水。不調ながらも小康低位安定。飯二珍しく来電三「孤独死予備軍か?」「リストには載つている」夜、久しぶりにテレビで蹴球。スティーヴ・ハミルトン『狩りの風よ吹け』

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半陰梅雨空微風夜雨半夏生。図書館コンビニ弁当。午後小林来、差入煙草食料品感謝。立科温泉権現の湯。夕より鰻屋からはじめ久々の狭斜の巷、小林の奢りで痛飲ひと月ぶりの会話談義も三軒四時間で酩酊ダウン、しみじみとだらしなくなつたの感慨有。
, 1278282666 2010/07/04 , ,

半陰小雨午後から快晴、宿酔。小林帰り終日蟄居横臥いつもの日常。半藤一利『ぶらり日本史散策』

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陰鬱梅雨空夜豪雨涼。意識的アパシーちいさな世界小康、終日蟄居横臥。テレビで「スラムドック・ミリオネア」佳作。福田和代『オーディンの鴉』
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半陰涼微風。掃除洗濯。図書館公園銀行スーパー洗剤等西瓜喰ひたしと思へど勤倹節約。夕より依存を気にしつつ上原翁と中飲酩酊早寝。 , 1278468157 2010/07/07 , ,

半陰梅雨空午後夏の陽光一転驟雨の小暑。終日蟄居脱力横臥、調理焼飯ピーマン肉詰。ブリジット・オベール『カリブの鎮魂歌』

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半陰のち快晴涼風夏日ぼんやり。午後佐久病院精神科カウンセリング、見せかけにせよSSRIのセロトニン調整で「閑かな幕引きの時刻を哀調をもつて。但、泣けなくなつた」最近は自己分析も変異。神奈川の佐竹レーサより厚情支援物資煙草酒珈琲食料品菓子嘉納、旧き友情に深謝。選挙公害安眠妨害。柚木裕子『最後の証人』 , 1278635969 2010/07/09 , ,

陰梅雨空小雨拠つて少不調、焦燥不安の動悸安定剤二。終日蟄居横臥午睡二時間失はれる筋肉。飯二缶麦酒二。ジョン・ハート『ラスト・チャイルド』上半期ベスト。 , 1278717024 2010/07/10 , ,

快晴夏日。屋外暑公園散策発汗コンビニ弁当、休日の外出は非社会的不適合者に居心地悪し、温泉も混雑反省。椰月美智子『フリン』佐野洋子『役にたたない日々』女深沢七郎のニヒリズム快、正しき老後、正しき余生。 , 1278807458 2010/07/11 , ,

陰梅雨空時折小雨薄暗ひ日曜日。終日蟄居無言、労働放棄三カ月で貧乏人の就労意欲もオブローモフの節句働きに近し。菊川の福井先生より缶ピース三嘉納、久々のバージニアン葉旨し感謝。世間の天下国家愚民騒ぎにそつぽを向ひて佐野洋子に身を持崩し『神も仏もありませぬ』『問題があります』恐らく「老後」の基本文献のひとつ。 , 1278890575 2010/07/12 , ,

陰梅雨空時折小雨夕暫し晴間。終日蟄居。佐竹レーサ来電、ヒトとの会話久しぶり。小康、外出しなひので銭不要、カンパ高級煙草で脳以外不自由なき閑適。夜半より豪雨。門田隆将『この命、義に捧ぐ』門脇の厚情を思ひ出す。 , 1278978149 2010/07/13 , ,

陰降雨、以前なら希死念慮の気象もSSRI効果でただ呆けるだけ。終日蟄居。小飯二の生存カロりー少しく貧血立眩み。横臥テレビ「朗読者」「ミレニアム」「カラヤン」レーサ都さん来電。隣組より食パン卵バナナ(三百五十円相当で一週間の朝飯確保)救済差入感謝。佐伯一麦『芥川賞を取らなかった名作たち』 , 1279063947 2010/07/14 , ,

陰終日断続的に大雨小雨。稍不調終日蟄居安定剤胃痛薬、朝から夕刻までほんのいつ時、一日が薄らぼんやり不明。ローレンス・ブロック『殺しのパレード』 , 1279235975 2010/07/15 , ,

陰降雨盂蘭盆親想ふ、夕多少散雲開天。気象影響稍不調、傘を差して図書館スーパー食料。「洗濯物が溜まつている」などといふことを想起するのは生涯であつただらうか。立松和平『下の公園で寝ています』 , 1279236075 2010/07/16 , ,

久々晴天夕刻落雷豪雨。CW来ネガティブシンキングもそれなりに社会復帰工程表。終日蟄居不安動悸安定剤飯二。初級老人講座「人間滅亡教」肝臓損傷の鶴ヶ島市長より飲み屋から来電、もうみんな若くない。山田風太郎『あと千回の晩飯』再読。 , 1279323344 2010/07/17 , ,

快晴白雲、異常降雨の梅雨明け夏の表情。外出の一歩が儘ならずレタスを囓つて終日蟄居横臥。いよいよ重力に抵抗する筋力衰退恐らく七十代の肉体年齢、思へば哀し。小さき人の無為暮らしもなかなか困難。麦酒バーボン独酌。福田和也『大作家”ろくでなし”列伝』 , 1279406933 2010/07/18 , ,

快晴夏日。初老の夏休みに殆ど戸惑ひ。安アパート小さき暮らしに暦日無し、終日蟄居無為。夜独酌軽飲、遠く煙火を聞く。 , 1279508825 2010/07/19 , ,

快晴真夏日三十二度酷暑。仕方なくアパートに引籠もり炎熱を避ける。掃除洗濯。この夏を乗切る体力は残つてゐそふにもなひので身辺整理疲労。ジョン・グリシャム『謀略法廷』 , 1279572082 2010/07/20 , ,

快晴真夏日酷暑ぐるりの山から湧く積乱雲盆地の夏。アパート身辺整理大掃除洗濯、軽井沢ゴミ捨て。以前にスーパーで何度か見かけた薄気味の悪い冴へなひ夫婦の片はれがのちに宰相になり、今日はその別荘周辺が騒々しい。冷やし中華を喰らひ帰宅水風呂扇風機を出す。悲惨な腰痛は寝たきり初老の宿痾。夕よりエアコンのある居酒屋に避難酩酊、EDを忘れてオバサン漁色顰蹙のち暗転不明。 , 1279674731 2010/07/21 , ,

快晴酷暑宿酔。国道沿ひの襤褸アパート交通騒音絶へざる振動暑苦しさ限界、水シャワー扇風機で耐へる。夕山崎に飯を馳走になり就職相談、道路工事現場旗振深夜のスーパー清掃員夜警その他紹介される「もつと軽作業はねえかい」居酒屋に移動、依存タダ酒旨し酩酊。 , 1279760932 2010/07/22 , ,

快晴酷暑宿酔、汗みどろの夏は十年ぶり。図書館公園歩行訓練。自転車泥棒に遭ふ平成ニッポンリアリズム、三千円もしたのに。水シャワー扇風機。就労は盆過ぎ残暑の候に決定。軽躁期の志操、ウォルデン初老編、九時就寝の健全。 , 1279836701 2010/07/23 , ,

快晴酷暑微風稍宿酔の大暑、軽躁治まり夏バテ胃痛腰痛。終日蟄居無為無言全く予定のなひ暮らし、早ひところ寿命が尽きてくれなひものか。夕より独居の侘びしさ摘み裸で麦酒梅酒独酌、早寝。マイケル・サンデル『これからの「正義」の話をしよう』かういう本が売れる時代の切実さ。 , 1279925365 2010/07/24 , ,

快晴酷暑無惨。頻繁な目眩は栄養不足か熱中症初期か。図書館のつひで暑中漫歩、つひつひ放置自転車の施錠に目が行きカントカントと純粋理性批判、衣食足らぬ非社といへども道徳忘れじ。室温も三十度超湿度六十%、夜独り麦酒十五年ぶりくらひに除虫菊の夏を焚き昭和三十年代の感傷。森功『腐った翼』新聞広告写真で見た森がすつかりオヤジになつていたのに感慨有。
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快晴惨暑午後落雷豪雨で涼。終日蟄居。三十数年変化のなかつた体重がこの一年で八キロ減、体力は殆ど無きに等しひものの久しく感じなかつた脳の軽快さに戸惑ひ。卒中で倒れた有力支援者よりカンパニアの申し出感激、厚情に甘へて菫のよふに小さく生きよふ。求職話一飯二来電二。江刺昭子『樺美智子 聖少女伝説』佳作。 , 1280098195 2010/07/26 , ,

快晴夏日も爽やかな微風夕落雷雷雨、騒音振動を別にすれば気象は避暑地の夏、緑田川遊び信州の夏。掃除洗濯終日蟄居、初老の孤独寂寥身に滲みごく穏やかな日常、惰眠尽きず。中村文則『悪と仮面のルール』
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快晴酷暑山の端雲湧く。図書館スーパー食料品三百円。午後、相模原の佐竹レーサ来、差入わかば四〇他感謝。四十年前の旧友と久闊を叙し布施温泉生麦酒、岩村田に出て久しぶりに畑中の店港ピアノ狭斜の巷レーサの奢りで痛飲泥酔、廿代の高円寺あの時代に遊ぶ、往事茫々。半藤一利『世界は回り舞台』
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快晴のち半陰夕落雷雷雨大宿酔。レーサと駒場公園市立美術館胃痛頭痛嘔吐。午後レーサ帰還後からつぽの胃から胃液嘔吐夜まで横臥悶々、眠剤効かず明方まで不眠悲惨。酒も呑めなくなつたとしみじみした哀しみ、何も残つてゐない。 , 1280447194 2010/07/29 , ,

曇天降雨涼三日酔ひ。終日蟄居。寂寥ひしひし希死念慮久しぶりに泣く。夕より漸く細々食餌。細川来電で少し救はれる。ときに独りは病の因と痛感の独言初老。病に倒れた山能さんから厚情、深謝。リチャード・ノース・パターソン『最後の審判』
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半陰雲多し微風稍涼。掃除洗濯。図書館市役所スーパー自転車転倒肘擦過、寝たきり初老性運動障害。暮らしの匂ひになつた哀しみ以外小康大過無。向田邦子『隣の女』再読。神吉拓郎『花の頃には』再読。
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半陰無風蒸暑。終日蟄居横臥も苦痛、安定剤二。立眩み頻発胃痛腰痛座骨神経痛歯痛は加齢歯槽膿漏、繕ひよふのなひ襤褸。人生の線引き念頭の身辺整理捗らず歳月の塵芥に辟易。四時間もテレビ、D・アロノフスキー「レスラー」佳作、半藤長い夏は苦笑文士劇。呆気なひ文月急行で過ぎる。山田風太郎『人間臨終図鑑・上巻』再読。 , 1280618187 2010/08/01 , ,

半陰どんより稍蒸暑、団塊には昭和と戦争、死生観の葉月朔。神経痛歯痛亢進不安心悸低調終日蟄居無為、間々身辺整理、死際の詞藻。文月収支厚情煙草カンパもあり十三万余、あと三割カットで健全生計。簡易食底つく。 , 1280710620 2010/08/02 , ,

半陰微風夕雷過易。神経痛目眩頻繁、体力殆ど失ふ。スーパー買出し二千七百円、思ひ切つて西瓜一欠を買ひ帰宅して喰らふ不相応の贅沢。眼前の工事現場騒音振動選挙公害悲惨。麦酒心太煎餅雷鳴の夕辺。山田風太郎『人間臨終図鑑 下』ヒトも六十五を越すと発狂死激減、面白く無し。 , 1280790794 2010/08/03 , ,

半陰微風。二カ月ぶりの散髪二千円、リサイクル屋で高級自転車三千五百円、犬猫病院二千五百円、寂しき居酒屋独り酒二千円泥酔暗転、思はぬ大散財の一日。ライスカレーとピーマン肉詰を作る。どふやら天性の暗愚とゐうものを知る。竹中労『無頼の天鬼簿』あの刺青を見たのはどこでだつたろふか。 , 1280883503 2010/08/04 , ,

快晴微風宿酔。終日蟄居無為。不調目眩腰痛不安心悸安定剤一飯二。夕三本の缶麦酒で酩酊。早く来なひか人生終焉、但恣意的でなひからここからが長さふ、嗚呼イヤダ。沢木耕太郎『無名』 , 1280959580 2010/08/05 , ,

快晴酷暑モンロー忌、電気代を気にして扇風機連続運転。図書館コンビニ弁当三百円。午後佐久病院精神科カウンセリング、抗欝剤安定剤漬けで外面症状は典型的な初老期鬱、老化と貧困。待つてゐると来なひのが電車と死。「ぢや一年ぐらひ死んだ振りをしてるか」「それも一計」帰路、安全網恵金で西瓜一片二百円パンツ一枚で贅沢にかぶりつく、この夏の澄んだ表情。暗くなつて猿久保温泉伍百円。網野善彦『歴史を考えるヒント』再読。 , 1281046194 2010/08/06 , ,

快晴熱暑併し早朝夜更の風に冷気、また秋か。終日蟄居無為、胃痛腰痛に加へて床擦痛、横臥睡眠も一日十五時間以内と反省。ときに憂愁寂寥耐へ難く少し泣く。夜麦酒バーボン来し方懐古独り酒、感傷依存「早く死ねなひものか日記」。鶴見俊輔『想い出袋』 , 1281135619 2010/08/07 , ,

快晴蒸暑宿酔。水浴びて半裸で蟄居無為下降期不調、惚け進み身辺整理進まず焦燥。玄関ドアに唐黍が掛かつていたので茹でて食す、多分大場の差入。恐喝依頼案件一「引退したんだ」固辞。夜止まれぬ居酒屋依存酒弐千円酩酊暗転。島成郎『ブント私史』 , 1281233422 2010/08/08 , ,

半陰快晴朝晩秋風遅起宿酔。呆けて薄ぼんやり高校野球、気がつくと遅い午後、その間五時間の記憶飛ぶ。スーパー買出し弐千四百円。夕缶麦酒遠雷遠花火。どこから入るか虫刺され四、何故か哀しく枕を濡らす不調期。 , 1281304952 2010/08/09 , ,

朝まで雨のち半陰快晴秋空。依然下降期終日蟄居無為。貧困就労圧力、恍惚も味わひもなき不安心悸希死念慮安定剤漬け、恐らくまだ二三年かかる緩慢な自死。それまでの不自由と孤独、屁を放てもひとり。夜松木君差入来、たれでもいいからと飯盛酌婦紹介依頼。自室依存酒中飲早寝。 , 1281391849 2010/08/10 , ,

半陰午後降雨夕雷鳴。終日蟄居、低位小康低頭して四畳半の防空壕でぢつとしている病床六尺。胃痛嘔気癌家系をぼんやり意識。ガラガラの冷蔵庫に小さな暮らしニッチな匂ひ焼飯冷やし中華、レイジーな日々鬱々最終出口見へず。ミッチェル・スミス『ストーン・シティ』 , 1281479078 2010/08/11 , ,

半陰午後驟雨カメムシ発生風向きは初秋。低位小康彼岸の顔貌たちに少しく落涙。胃痛腰痛歯痛ある種の蟄居痛持続、時限爆弾から伸びる琴線をそつと避けるよふな生存。スーパーで犬餌他千伍百円、夜漁色依存居酒屋弐千円懸命な動的平衡、泥酔暗転。中島京子『小さなおうち』団塊は半世紀前に岩波の四角い童話本で最初の感傷を知つたのだと思ふ。 , 1281565080 2010/08/12 , ,

半陰時折小雨涼早い秋。相変はらず低位小康も何とか底打ちの気配、終日蟄居横臥レイジーな独居初老の生存、盆の来訪者彼岸の人のみ。アパートのベランダから御巣鷹の尾根を眺めやりあの夏の生存客乗などを思ひ出す。井上ひさし『一週間』ひょうたん島青葉城吉里吉里啄木良くも悪しくも東北的戦後民主主義九条主義者の抑留譚。 , 1281657848 2010/08/13 , ,

半陰涼。秋風の吹抜けるアパートで終日薄らぼんやり無為惰眠。低位小康、昔の女を思ひだして仮定法的過去に拘泥悔恨、寂しさ哀しみの根つ子。飯二安定剤二。夜駅前居酒屋依存酒泥酔暗転。日垣隆『手作り弁当を食べてる場合ですよ』 , 1281746408 2010/08/14 , ,

半陰遅起宿酔。低調終日蟄居無為多分飯二、気がつけばあつといふ間の盆夜遠花火。アナログテレビで倉本聰「歸國」音楽島健は高校の同級生、もふ廿年近く逢つてゐない。山平重樹『裁かれるのは我なり』週間実話の連載本が朝日の書評に載るのは快挙、山平とも五六年呑んでゐない。とまれ旧友の名に接するのは嬉し懐かし。 , 1281837406 2010/08/15 , ,

快晴盆空残暑玉音放送記念日。不調期底打感こころに小さな余白。掃除洗濯流汗。スーパー食品千五百円煙草千九百円葉月生活費残僅。半裸ゴロ寝それでも少しく老後余生絶望的経済設計に思ひ致す。中込の千曲川煙火大会ベランダから遠望。悪代官顔次官・守屋武昌『「普天間」交渉秘録』人口五万の小町の助役・土建屋が振興利権で政府国を翻弄するベタ過ぎるピカレスクは嗤へて悲しい。
, 1281911604 2010/08/16 , ,

半陰快晴朝涼日中残暑酷。終日蟄居無為怠惰独食二。午後から思はぬド壺に嵌つて急降下襖悶、ヒトはこんなときに彼岸に誘はれるのか。二番底にぢつと耐へるのみ、横浜増田見舞来電で何とか危機脱出。福井先生から支援物資磐田まるかわ餃子嘉納感謝。島田雅彦『悪貨』 , 1281998924 2010/08/17 , ,

半陰快晴残暑酷、午後落雷強風驟雨で一服の涼。低迷期ぢつと低頭蹲つて耐へるのみ、飯二安定剤二。夜久しぶりに楚々畑中の店で馳走になり若者に昔の雑誌作りアジ的講釈。安居酒屋に転戦、老友上原さんとシングルシニアの悲惨な末路を語らひ酩酊、帰路自転車転倒打撲。佐野眞一『宮本常一が見た日本』新文庫版で再読。
, 1282091126 2010/08/18 , ,

半陰快晴残暑酷宿酔。終日半裸アルコールの汗かき無為蟄居低迷。独食二安定剤一不自由と孤独の晩夏に悶へる、孤独死の方が何ぼかましにも思へる。気がつくと独語多し、狂ふより惚ける向き。体力低劣も食費足らず内職にも手が着かず屁を放つてもひとり、老ひの味はひ皆無。赤染晶子『乙女の密告』問題作にも知的感興全く湧かず。
, 1282170644 2010/08/19 , ,

半陰残暑低迷。久しぶりに畑中依頼の無給内職五時間、カネにならなひ与太話。松永タカシの有料ブログで三千円ぐらひで買つてくれねえかな。一週間の名目食費が二千五百円なので三千円は大金。静岡の池田一さんと袴田事件雑談。佐竹レーサ来電、メキシコの黒崎克己にガキ誕生とか見上げた生殖能力欣喜。夕希死念慮治まり難く悲惨な塩梅でアルコール依存に直行、安居酒屋七百円。初見大工の阿部と痛飲泥酔暗転。また自転車側溝に落ち転倒打撲、このまま路上行死もいいのではなひかと朦朧沈思。
, 1282264624 2010/08/20 , ,

半陰残暑宿酔。今回の希死念慮低調期長くシンドイが辛ふじて結果生存つづく。終日蟄居掃除洗濯餃子飯二。神津の所から食品差入。萩原魚雷『活字と自活』西部古書会館赤きよ香大岩懐かしひ高円寺的日常。
, 1282346903 2010/08/21 , ,

半陰残暑。不調終日蟄居無為。久しぶりに消費的な微熱をもつて内職などをしたのが祟つたか出口の見つからなひ暗闇から抜け出せず半裸寝汗悶々悲惨。安定剤でひたすら忍耐、それでも限界はあるよふな気がする。テレビで根岸吉太郎「ヴィヨンの妻」谷川温泉の事件現場は四回も往つたものだつた。
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半陰快晴残暑。妄想妄想また妄想、希死念慮この二年でも最悪期、安定剤と眠剤で何とか死んだ振りをして遣り過ごす。ぼんやり読書も全く出来ずただ現実逃避の睡眠に隠れる、夢想に昔の女数人。やたらと過去二回の自殺未遂を思ひ出す。殆ど神経衰弱と腰痛歯痛の現実。夜まで結果的によく生き残つた。深夜軽飲。今頃になつて人は意外に死ねないといふ諦念。
, 1282516554 2010/08/23 , ,

半陰快晴処暑でも残暑。朝まで湯流しつ放しは安定剤副作用、独居のリスク。不調心悸希死念慮ドツボに嵌り自己開示も自家中毒で最終出口なし、安定剤眠剤で終日睡眠隠居ともかく悲惨を極む。福祉課ケース・ワーカー来「入院したら」「自死の方が世のためになる」その時の場所までは言はなひ。暗くなつてディランで軽飲、身辺整理に気を揉む。最悪の夏救ひなき夏、次の扶助まで十一日生活飯代残七千円、西瓜喰いたし。アニータ・シュリーブ『パイロットの妻』 , 1282604861 2010/08/24 , ,

半陰快晴残暑午後落雷豪雨。ひねもす不調にどつぷりと浸り漂ふのみ。安定剤貪り惰眠。夜上原中島の奢りで依存酒痛飲泥酔。酒も陰惨、自転車転倒濡れた路上で泣く。宮本常一『塩の道』 , 1282698132 2010/08/25 , ,

半陰快晴残暑宿酔夕落雷豪雨。早朝アパートの独居老人から散歩に誘はれるが起きられず。殆ど狂人的日常、寂しさの溢れる器。飯一安定剤三目眩打撲痛右腕上がらず。それでも憑かれたよふな依存酒、カネがなひのでシアリス20を売つて阿部と痛飲泥酔。また自転車転倒路上で動けず。高山文彦『運命』沢木に並ぶ。佐江衆一『昭和質店の客』この夏の戦争物ではいちばん。 , 1282788104 2010/08/26 , ,

半陰残暑宿酔夕落雷暴風雨停電。こころ不調手足肋骨打撲擦過痛も破滅終焉未だ遠し。こつこつと身辺整理、喰い物が切れたので雨上がりのスーパーで食品千八百円、帰路路上涙、この頃どこでも泣けてきて困る。何も想はず薄らぼんやりとした瘋癲の暮らしを願ふ。アパート依存酒軽飲、昔の女を思ひ出す。井出孫六『信州奇人考』高原平地の歴史に学び何か打開策はなひものか。 , 1282865442 2010/08/27 , ,

半陰残暑夕落雷。不調安定剤惰眠。金欠初めてカードローンに触手、依存酒の資金、後暗く安居酒屋の片隅で飯盛女を探し意地汚く自棄酒痛飲泥酔暗転に駆込む。野坂昭如『「終戦日記」を読む』鶴見俊輔座談『新しい風土記へ』
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半陰残暑宿酔遅起。不調終日蟄居安定剤漬け横臥惰眠。依存酒狭斜の巷誘惑耐へ難くもアパートで独酒中飲、気がつけば秋の虫さかん。若月俊一『信州の風の色』再読。八千穂村のナロードたちを思ひ出す。 , 1283124992 2010/08/29 , ,

半陰残暑。霧の中早朝散歩駒場公園種畜牧場、リズム運動腹式呼吸。終日蟄居レイジーな時刻、寂寥居たたまれず。夜身近な女からの電話で救はれる。南木佳士『先生のあさがお』傑作。
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半陰残暑。早朝散歩。掃除洗濯、不調少しく恢復傾向は希死念慮にこころが莫迦莫迦しく疲弊したせひか。スーパー配給米野菜他三千三百円。暗くなつて依存酒阿部清水と痛飲泥酔暗転、二人にタカつて千五百円。はつきりアル中への道を選びとる。加藤典洋『さようなら、ゴジラたち』九条論等刺激的でゐたく面白ひ。
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半陰残暑夕小雷雨お湿り時折初秋の風、宿酔遅起。徐々に復調気配。畑中来、新タウン情報誌「アイコン」の編集老顧問レク、復調したら広告営業でリハビリ就労半社会復帰でも考へよふ。コンビニで小林と偶会、早速営業六千円。静岡の石丸が小樽から鱈場蟹を恵送嘉納、律儀な若者に感謝。それを持つていつもの安飲み屋カズで久しぶりに陽と依存蟹酒痛飲酩酊伍百円。阿部とインチキ商売「水汲み代行」謀議、頼りになる葉子から商法アドバイスを貰ひ深謝。窪島誠一郎『信濃絵ごよみ人ごよみ』
, 1283305643 2010/09/01 , ,

半陰残暑宿酔の長月朔。湧水水汲み代行業の企画立案、当然先行業者あり価格設定で殴込み、大場から小諸辺りの銘水も商品化しろとアドバイス、兎に角半社会復帰を目指す。畑中のタウン誌に与太話原稿送る。パソコン不調。依存酒カズと八時間大酒泥酔暗転危機的状況。吉本隆明『わが「転向」』
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半陰残暑大宿酔遅起の敗戦記念日。日中胃痛嘔吐。農協病院精神科アルコホーリックと自裁の病理についてカウンセリング鳥肌立つ。嫌酒剤の前に意志の問題「まあ時間はかかるでせうが」精神科医は気長の構へ。スーパー食料千弐百円。夜医者のアドバイスで近所のAA集会「依存症のマットです」悲惨な宿酔の酔眼で聖なる酒場の挽歌体験を語る「多分、このままぢや長くなひので」でも元売春婦のエレインがゐない。富岡多恵子『室生犀星』 , 1283477935 2010/09/03 , ,

快晴残暑三日酔ひ早朝散歩。長月になつてもこの東信亜熱帯、狂つた夏。クルマのオルタネーター故障。パソコン復旧、松永に小遣ひせびりの与太、十数年ぶりの原稿に文章の何たるか文体格式品位を殆ど失念喪失には意気消沈。まあこれも気長にか。兄貴の田舎出羽では「当たつた」「下がつた」で老人はこの世を去る。解りやすひ。夜依存酒断ち横臥テレビ。内田樹『昭和のエートス』同世代の共感。 , 1283559052 2010/09/04 , ,

快晴残暑。午前散髪二千八百円。午小林来、差入わかば無花果感謝。秋桜街道今年はうら寂しい花とのこと、藤蔵屋で蕎麦馳走になる、量多いも味平凡。小林に連れられて和田峠黒曜の水場視察取水、人出多し、水味不明。帰路立科温泉権現の湯、残暑露天。燦々セキヨウ時からカズで莫迦話痛飲酩酊奢り酒旨し、帰宅して仕上げ。生きいそぎから横尾的Y字路または裏通り隘路で立竦むよふな時間に転異。秋の風待望の日々。 , 1283730011 2010/09/05 , ,

快晴残暑宿酔。早朝小林と公園牧場道一時間散策天然の旅情。午前小林帰り宿酔の寂寥、死んだ女にくれてやりたひ寂寥。水シャワー扇風機午睡、たれか飯盛女でもゐないものか。佐竹レーサからの支援金券でジャスコ可冷凍食料品多々購入感謝。図書館。夜涼風横臥テレビ。音だけ聞こへる遠花火に刹那。葉月収支五万弐千円赤字借金。多作門脇の七平賞慶賀。 , 1283730052 2010/09/06 , ,

快晴残暑。早朝散歩。温湯シャワーぐだぐだ無為。犬病院。太平洋戦争のテレビドラマ。牧田関連来電三カンパニア一。依存酒悲惨アル中仲間とカズからおかん、痛飲酩酊泥酔火曜日午前三時、寂寥泡立つ思慕鎮まらず。赤坂憲雄『旅学的文体』〈語り得ぬ過去の堆積が老いの証〉ならばアジールとしての終の棲家、幻郷を東北に追ふ。 , 1283825780 2010/09/07 , ,

漸く秋の西風、吉本を気どれば「標のなかった恋のあとの月」宿酔。荒井由実風に言うなら一年で「いちばん好きな季節」白露も今年は悲惨。天大気の透明度秋、八ヶ岳も浅間もくつきりしとした稜線居ずまい姿勢。不調終日蟄居無為。畑中来、若者が創る佐久の新規創刊タウン誌「アイコン」の無報酬編輯顧問引受ける、広告営業で小遣い稼ぎが目論み。鶴ヶ島市長藤縄来電「新幹線代と飲み代を出すから」週末の牧田吉明を偲ぶ会に上京しろ。その日のこころの気象次第。松永他加志の「現役雑誌記者によるブログ日記!」(オフィス・マツナガのブログ)に十数年ぶりに書ひた与太駄文、松永が編輯して同情で一本弐千五百円の原稿料、才の乏しさにゲラを見て汗顔赤面。来週から月五、六本掲載予定、よければ乞閲覧。半社会復帰事業水汲み代行注文第一号は翻訳家の東江一紀さん、ドン・ウィンズロウ他ミステリの翻訳では第一人者。嬉しく有難ひ。門田隆将『風にそよぐ墓標』絶望と闘へない落伍老人からみても堰を切つた門脇の横溢した週刊誌魂を感じる。但装幀がいま三ゐただけなひ。
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終日降雨半袖では肌寒ひ日、久しぶりの小康。階下の上原老人がひやむぎと味噌を持つて茶飲み来、雨で仕事なく朝から呑んでる精神科通ひの孤独なアルコホーリック、正しくアル中吹き溜まり限界アパート。終日蟄居無為。夜助言者来電少しく救はれる。テレビドラマの宣伝を見て門田隆将『なぜ君は絶望と闘えたのか』孤独な週刊誌デスクといふドラマではなく、週間新潮の正義感でもなく、この土佐のいごつさうの向日性に感心。門脇を誤解してゐたのかもしれなひ。

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半陰大気入替はり初秋、田園の色。久しく忘れてゐた軽躁グルゥヴィ。自転車で中込職安就活六十歳以上時給七百円以上勤務時間六時間前後軽作業除く三K「お宅、佐久の雇用状況をナメてんぢやなひの」後期就労年齢に現実は酷。ジャスコで食料品贅沢購買はレーサ支援の金券、友情有難し。消閑秋風午睡。夜AAの集会に往こふとしてアパートを出るが足は安居酒屋依存酒、自己嫌悪自棄酒ガブ呑み泥酔。自転車転倒。多分、自転車事故で死亡の確率高し。 , 1284169113 2010/09/10 , ,

快晴秋風怠惰日遅起宿酔。終日蟄居無為。禁酒禁煙につひて考案も思考停止、女はもとからゐない。少々気鬱ぎ。肉野菜炒めライスカレーゆで卵を作り芋天蕎麦を喰らふ。力の入らなひ日常。夜蝦夷ヶ島薄野から佐藤真一光文社辻井酩酊来電「バカヤロ、俺は九時には寝てるんだ」橋本治『リア家の人々』傑作昭和三部作最期は古典悲劇の結構で小津映画の非力な父権を終戦から安田講堂落城までの「戦後」を仮借ない筆で暴露。多分、いまいちばん面白ひ小説のひとつ。
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半陰快晴初秋の涼風。掃除洗濯炊事ピーマン肉詰め二袋十五円のモヤシ炒め他。双極性障害の兆候はなかつたのに軽躁、妙な高揚感つきまとふ。ものの書によると大抵は自裁の前段、気をつけろと書ひてある。牧田の偲ぶ会、折角藤縄が上京の顎足を持つといふのに新幹線の停車場遠く、その一歩踏み出せず。夜新宿より参加者の叱責来電多数、これが病と陳謝。〈千差万別な原書の語りを、変幻自在に訳すその手腕は芸術的〉な翻訳者、東江一紀さんより最新刊『世紀の空売り』献本嘉納感謝。水汲みにも往かねば…。内職四時間二本、愚かな来し方に苦い自嘲。肩痛で中止、孤独と不自由に襲はれ遅くなつて安居酒屋カズで痛飲伍百円、昭和四十二年のやふだ。 , 1284256105 2010/09/12 , ,

半陰快晴秋風宿酔。軽躁状態つづく。リハビリ内職肩痛まで四時間、どふしてもマトモな文章が書けず焦燥。朝夜AAの助言者(スポンサー)とカウンセリング一時間半、救はれる。調理ハッシュドビーフ、肉入り焼きそば。終日蟄居。〈がさつ、ぐうたら、ずぼら。実に美しい濁音の響き〉(伊藤比呂美)を味わふ。テレビで戦争ドラマ沖縄戦。本読み遅寝。 , 1284350524 2010/09/13 , ,

朝小雨のち半陰快晴夕焼け雲。遅起蟄居ぐうたら。夜スポンサー来、社会復帰プログラム検討会。「無能の人をやれよ」つげファンとしては憧れの理想的不適者生存。水汲みに次ひで、やはり無料の石に辿り着く。伊那中央構造線ゼロ磁場・分杭峠、戸隠神社奥社、出口王仁三郎、御文庫の皆神山信州三大パワースポットでせつせと石ころを拾ひ集め、能書を述べて売る。素晴らしき新商売、擬似科学商法。いまこの躁状期に何らかの先鞭。小川洋子『原稿零枚日記』さすがに酔はせる。平成の百鬼園先生だと思ふ。 , 1284453091 2010/09/14 , ,

初秋快晴。スポンサーと「無能の人兄弟舎」を立上げ初仕事。カインズホームでポリタンクを買つて和田村「星糞峠」伏流水(硬度9・5の超軟水「黒糞鉱泉」ミネラル皆無水)水汲み、道の駅で矢尻材料購入、大門街道利休庵で名物掻揚げ丼蕎麦美味し。白樺湖、鷹山黒曜石ミュージアム、蓼科第二牧場初秋爽快ドライブ。帰宅して野菜、生花で理科実験開始。民主党代表選を見て昔の吉祥寺選挙話を思ひ出し菅直人との縁を少し書く。夜おかん呼出、美好寿司健三癌井上左膳等と久々痛飲忽ちブラックアウト記憶喪失。就労家庭内財政規律を考慮は抑鬱解脱か。 , 1284529811 2010/09/15 , ,

終日秋雨大宿酔の老人の日、夕まで酔眼朦朧。長袖靴下の出番。菅平八千穂民宿時代の最多宿泊者のひとりだつた広野秀雄さんの訃報。世話になつた人だ。転向のせひでちよつと低調。冷蔵庫の腐り物処分、かういふのもエントロピーの増大か。山岡来電、山岡のブログでも小遣い稼ぎ計画「田舎暮らし失敗日記」でも書くか。福岡伸一対談集『エッジエファクト』勉強になる。 , 1284600773 2010/09/16 , ,

終日しとしと降雨、肌寒最高気温十七度。こころは小康堅持も肉体不調、歯痛胃痛腰痛喫煙過多の嘔気。終生の課題「すべてに過剰な」生き方。乏しい記憶思惟に縋つて少し内職。雨でAA集会に出掛ける気が起きず怠惰横臥して『アルコホーリクス・アニノマス』(02年縮約版)読了、依存危機感を募らせ逆効果。テレビで政界夜話を斜視あくまでデタッチメントを貫く。生存の色気を封印、分を知り最少身の丈の生物的生存。QOL12点ぐらひが理想。 , 1284686375 2010/09/17 , ,

半陰秋日小康。内職三時間。パソコン容量一杯立往生、悪戦苦闘の末不明。消閑お絵描き三時間。秋風午睡。夕空の寂しさに耐へかねて安居酒屋二軒、三時泥酔不明。 , 1284940375 2010/09/18 , ,

半陰小雨も秋日、大宿酔。午遅起。夜まで酩酊嘔気は抗欝剤副作用。終日蟄居、気がつひたときには宵闇、悲惨な怠惰無為、稍躁も凋む。幻覚妄想の微兆に怯へる。アル中永井より都会のAAの無意味さにつひて来電。意気指数低下。「無能の人商会」企画趣意書作成。久しぶりに空を飛ぶ夢。 , 1284940425 2010/09/19 , ,

快晴秋日。掃除洗濯調理。夏秋物衣替え。パソコン漸く復活。秋日蟄居無為。下降期は頭を低く無理には創造的な何事もしなひこと。最低限のルーチンに徹して夜明けを待つ。生活費も不要。久しぶりに安定剤予防的頓服。本を読めずに横臥テレビ。夜スポンサー来、一緒にカウンセリング飯。早寝。 , 1284940470 2010/09/20 , ,

朝方小雨のち半陰快晴白雲秋色。小康ずぼら終日蟄居。スポンサーと飯二、茄子の炒め物。「無能の人兄弟舎」作戦会議。抗欝剤の服用中止実験の提案。横臥テレビぐうたら。助言者帰り寂寥孤独不自由。夜依存酒悶々も内職、小川ワールド奇天烈でも二千五百円呉れるのだらうか心配。 , 1285025746 2010/09/21 , ,

半陰快晴秋の涼風。何とか小康。だらだらと内職、井上和博のことなど。一枚千五百円で売るお絵描き。松永のブログで深沢七郎の肉声を数十年ぶりに聴き、曳舟の夢屋を思ひ出して泣ける。夜、依存酒若者編輯レク、阿部と貧困酒中飲。帰宅して「無能の人兄弟舎」企画書などお遊び、老人生活費捻出の試行錯誤。村山由佳『アダルト・エデュケーション』官能小説も回春ならず。 , 1285112111 2010/09/22 , ,

快晴秋日小康、抑鬱症発症二年目の記念日。終日だらだらと洗濯炊事午睡、鬱惚老人的日常。内職二千五百円。夕、ジャスコで食料品。夜寂寥依存酒カズおかん知らぬ間の雨、二時泥酔。あちこちから就労支援圧力ストレス。
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終日降雨午後落雷強風、遅起宿宿。致し方なかりし事よ秋の雨。稍低調気味そろそろ下降期か。山岡ブログ内職三時間。肌寒気温十九度、湯に浸かりたくて傘をさし久しぶりの猿久保温泉、露天風呂で泣くのは意外に効果的療法、ノルアドレナリンの放出促進作用か。煙草税増税を期にニコチン酸依存から脱却などとネガティブ思考。藤森克彦『単身急増社会の衝撃』二千三十年問題までは死んでいるので安心、全国百九十万の同士特に単身貧困の連帯可能性を夢想、青き書生的理想主義。 , 1285290862 2010/09/24 , ,

朝まで小雨のち半陰冷涼初秋から仲秋一直線。掃除洗濯蒲団入替へ。下降期予兆、本読めず内職原稿書けず。テレビでアメリカ野球。尖閣問題、華夷思想恫喝に屈辱の日、この辺境の将来への禍根計りしれず。東江さんより過分な厚情の来信。夕焼空寂寥依存酒安酒場三軒、どこかで工藤と会つてアパートで仕上げ泥酔。 , 1285462037 2010/09/25 , ,

半陰小雨のち快晴秋日、遅起大宿酔。ライスカレーを作り独食一。夕まで殆ど酔眼朦朧酩酊、終日蟄居の意識障害。もう五年たつたのか、国勢調査記入、はじめて単身独居無職生存不適格者の哀しみ、殆ど死人。夜、門脇原作のテレビドラマを観る。気がつけば一日の終はり。 , 1285462074 2010/09/26 , ,

半陰一時快晴秋空、冷へると思つたら最低気温五度。また秋か。少しく電池切れ、終日蟄居無為ぐうたら。松永から状況的発言を求められるが時事には関せず、非社の節度。陽が南に傾き陽光が室内まで差込む季節。高原の町は寒くなると眠る。それまでひと月か。夜テレビで門脇のドラマ。東浩紀・宮代真司『父として考える』 , 1285539932 2010/09/27 , ,

陰鬱小雨寒冷寂寥。洗濯室内干しは何故か侘びし。ストーブを出す、炬燵をつくる。秋雨のなか冬眠の頃を考へドーパミン減少。やはり下降期か。畑中来、広告営業の件。若者に社会復帰の心配をして貰ひ有難ひ。「西友の辺りの中澤御大八十歳が奢つてくれると思ひますよ」では電話でも待つか。夜カズに自転車を取りに行き軽飲三百円。折り悪く降り出した雨に濡れて帰宅。保坂正康『田中角栄の昭和』〈仮病で兵役を逃げ皇室軽視、恥ずかしさを知らない〉等、新鮮な視座有。小沢一郎のDNAを知る好書。 , 1285622720 2010/09/28 , ,

小雨半陰快晴秋日。午後からスポンサー来、買出し揚焼きそば。図書館の借出本溜まるが消化不良気味で遅々たる歩み。東江さんよりまた献本と「黒曜の水」再注文、感謝。久しぶりに長閑な夕飯。立松和平『晩年』を読んで、阿部勉さんのことを少し書く。少休止インターバルの日々。 , 1285721574 2010/09/29 , ,

快晴清涼秋日。スポンサーと黄金の田園刈入れ風景、初秋高原遊覧。内山峡神津牧場内山高原荒船山荘、仕舞ひの秋桜赤蜻蛉。生きるとは何と辛く苦しいことか生老病死論議。北海道クリームシチューゆで卵テレビ。錯乱の気配、安定剤早寝。 , 1285806133 2010/09/30 , ,

終日小雨どこまでも暗ひ日。スポンサー帰り寂寥。掃除惰眠。福井先生より支援物資珈琲豆半年分缶ピース八缶感謝。山岡から厚情感謝。なんの生産手段も持たず施しで生きる老人には滂沱の有難味。農協病院精神科「自己憐憫は精神医学ではどふ定義するんだ」「寂しがり屋でせう」カウンセリング、アルコール鬱の注意事項抗欝剤止めるな等々。夜自己憐憫依存酒、泥酔反省。三浦哲郎『おふくろの夜回り』 , 1285901821 2010/10/01 , ,

快晴秋日宿酔遅起の神無月朔。洗濯。宿酔鬱、終日蟄居夕まで嘔吐。角田光代『ひそやかな花園』非配偶者間人工授精といふ特異な家族小説、上手な作品に感心。 , 1286058904 2010/10/02 , ,

快晴秋祭りも終日蟄居。久しぶりの停滞沈黙期スタビライザー複数回。こころ失ひ横臥。雨宮処凛『なにもない旅 なにもしない旅』貧困「つげ度」は殆どこの時代のショージ君。つくづく昭和の明るさと立石ドブ川の匂ひを懐かしむ。 , 1286058994 2010/10/03 , ,

半陰冷涼秋日。久しぶりの下降停滞期がはつきりする。終日蟄居無為横臥、室内乱雑腐臭加齢臭貧困臭。惰性消閑潰時読書も脳内特急通過。霞目歯痛胃痛腰痛右手の痺れは転倒打撲長期後遺症、ひと、老ひに至るの実感。横関大『再会』今期乱歩賞、比喩の全くない平明文体の読難さ、これではエンタメ為らず。 , 1286151572 2010/10/04 , ,

半陰涼風秋日。体調不良パソコン不調つづく。レイジーな横臥消閑読書だらだら。夜今月最期の生活費三千円を持つて孤舟依存酒三軒、泥酔。星野智幸『俺俺』心苦しくなるほどの、存在の耐へられなひ軽さに拠るリアリズムは秀逸。底の抜けた社会の向かふに昭和天皇陵の原始共産制再帰といふ佳作。 , 1286332237 2010/10/05 , ,

半陰快晴遅起大宿酔。パソコン調整をBブレックスの小林に依頼、近くに言ふことを聞く専門家がいると助かる。アルコール鬱、精神科医の託宣どおり悲惨。賞味期限の半月ほど過ぎた納豆飯、パスタ。佐竹来電、大場来。マイケル・ルイス『世紀の空売り』漸く〇八年リーマン・ショックの内実を知る。コンゲームの痛快と恐るべきリバタリアンのマネーゲームは宇宙的な虚無。ノーベル経済学賞といふのは何なのか。快作か怪書。 , 1286332277 2010/10/06 , ,

快晴秋日。小林に無料修復して貰つたパソコン受取り、感謝。東江一紀さんからウィンズロウ『フランキー・マシーンの冬』訳者献本嘉納、感謝。これほど待ち望んでゐた小説も久しぶり。早速横臥読書、勿体なひので上巻のみ。これから勝手にフランキーを名乗ることにする。東江翻訳の妙はひとつに官能描写。佐竹レーサから支援物資旧三等品煙草大量五十個嘉納、感謝。夜、週間新潮の野村健がいきなりの来佐久、楚々おかん他三軒痛飲ボトルを入れさせ小遣ひまで貰ふ、野村と新潮社に感謝。忘れていた昔話多々ゴールデン街のよふな夜、当然泥酔。喜ばしきことばかりの日、鬱を忘れた日。 , 1286414228 2010/10/07 , ,

快晴秋日宿酔。法務局仕事の野村来、岩村田商店街に野村の知人表敬訪問。午後、野村を駅に送り和田峠「黒耀の水」水汲み。千五百米帯では紅葉はじまる。帰路、和田村ふるさとの湯、右掌二本痺れ麻痺湯治、支那蕎麦。生活改善取組みもなかなか成果上がらず黄昏の小径に佇む。反省早寝。 , 1286497752 2010/10/08 , ,

半陰秋の乾ひた冷涼な風。終日蟄居横臥レイジー本読み。冷やし中華麻婆丼。夕、猿久保温泉つひつひ依存酒安飲み屋三軒最後はタークマターの暗黒エーテル概念。ドン・ウィンズロウ『フランキー・マシーンの冬』痺れる。廿代のはじめマリオ・プーゾの「ゴツドファーザー」に衝撃を受けた世代、つまり団塊には絶対のお薦め本。これを面白くなひといふ人間とは友達になりたくない。 , 1286594823 2010/10/09 , ,

半陰のち小雨遅起宿酔。終日蟄居、掃除。内職三時間パソコン不機嫌格闘二時間、気がつけば雨の夜。長月収支八万二千円財政破綻ローン限界、後がなくなり焦燥。五木寛之『僕が出会った作家と作品』疲労早寝。 , 1286679780 2010/10/10 , ,

快晴秋日。怠惰午睡心地良き日。スーパーで食料品一週間分二千円。松永と山岡から内職与太話催促、夜中まで書く。高井尚之『団塊モンスター』タイトル倒れのクソ本。中里憲保『北の球聖 久慈次郎』週刊誌業界最長老のひとり、殆どゐなくなつた先輩のひとり。〈父は息子とキャッチボールをする〉に落涙。 , 1286764405 2010/10/11 , ,

快晴白雲温暖秋日。右手の痺れ悲惨。十一回目の「閑人忌」孝人と新に電話。カズに焼酎提供。久しぶりに山平の『最後の浪人 阿部勉伝』鈴木義昭『風の中の男たち』立松和平『浪人』を再読。すつかり忘れていたこと多々有、長生きも辛ひもの。友なし酒なし寂寥。 , 1286855224 2010/10/12 , ,

半陰快晴鰯雲。稍重不調期は躁の反動か。安定剤、終日蟄居無為。CW来、右手負傷加療申請。助言者来、調理伴食。猿久保温泉。心的疲労早寝。
, 1286926192 2010/10/13 , ,

半陰快晴温暖。こころの気分、稍重から重。悲惨期、スーパー食料品買出し以外はじつと逼塞。内職、阿部勉さんのこと。夜依存酒。ゴールデン街都さん奥山来電、以降不明。 , 1287014557 2010/10/14 , ,

半陰快晴宿酔。右手握力なく字が書けず箸も爪切りも上手く使えず不便、さすがに浅間病院整形外科。後期高齢者に混じつて待ち二時間。「尺骨神経麻痺」快癒まで半年から一年、恢復も八割まで二割の軽い痺れ後遺症は加齢により避けがたし。服薬リストにメチコバール加はる。パソコン不調、雑文二本消失。がつかりして怠惰無為。 , 1287098343 2010/10/15 , ,

半陰快晴秋日。内職四時間。夜依存酒、工藤と会つてのち暗転不明。
, 1287270973 2010/10/16 , ,

快晴鰯雲大宿酔。午前小林来、大河原峠紅葉ドライブ。女神湖蕎麦、和田峠水汲み小諸アグリの湯。
夕嘔吐。体中打撲打ち身、右手利かず尺骨神経麻痺悲惨。吉野屋牛丼喰らひしもアルコール拒絶、アパートで小林独酌、わが身胃痛打ち身で悶々。アルコール鬱悲惨。 , 1287271012 2010/10/17 , ,

半陰快晴夕焼け空。午前小林帰り寂寥。全身至るところ打撲痛右手麻痺悲惨、終日蟄居横臥養生。アルコール依存のもたらす暗黒がかなり深刻、多分我慢の為所。ブリン・ゼックハウザー&アーロン・サンドスキ『賢者たちの決断』 , 1287359028 2010/10/18 , ,

半陰消耗。終日蟄居無為。受容に至らぬ抑鬱悲惨。ぢつと耐へるのみ。萩原朔美『劇的な人生こそ真実』昭和四十七年天井桟敷の芝居が懐かしい。 , 1287443471 2010/10/19 , ,

半陰。午前、佐竹レーサ来、差入酒肴他感謝。霧の蓼科スカイラインゴーストタウン仙境都市で別荘荒らしのマネ大河原峠だけ空抜ける。兜布の岩周囲霧のみ。和田峠黒耀蕎麦、和田宿本陣皇女和宮御宿泊地、権現の湯で専門家に尺骨神経麻痺のマツサージ。夜レーサ依存酒、岩村田三河屋から港鬼熊痛飲、帰宅して仕上げバーボン酩酊将棋、気がつくと二歩で幕切れ。昔話、馳走になる友情酒の旨ひこと、大感謝。 , 1287619110 2010/10/20 , ,

半陰宿酔の群青忌。レーサを引率して十国峠超え上野村、御巣鷹の尾根慰霊の園宿酔登山。日航新入社員四〇名ほどの団体、安全憲章の白々しさに切れる老人「いいか貴様等、肝に銘じるんだぞ」「ハイッ」考えてみれば事故後に誕生の連中か。山の紅葉。猪豚肉饂飩。不二洞、天空回廊登り坂足動かず老ひの悲哀。下仁田でレーサと別れ帰宅、独りパスタ寂寥。疲労早寝。 , 1287619253 2010/10/21 , ,

陰鬱時々小雨。筋肉痛、終日横臥蟄居。老人独居、洗濯物室内干しの侘びしさ、匂ひの貧しさ。深夜電力ボイラー腐食漏水で電気代倍増、修理代金で当月たずき危機。内職三時間。山岡厚情有難し。右手不如意、字も書けず箸も持てず不便の極み。 , 1287704720 2010/10/22 , ,

陰小雨。駅前散髪。筋肉痛横臥。十数年ぶりに藤吉来電、文春献本依頼を失念。これを見たら送つとくれ。夕猿久保温泉右手湯治。帰宅して秋雨独酌、募る寂寥。久々の安定剤、早寝。宮崎国夫『伝説の真剣師・小池重明伝』 , 1287793426 2010/10/23 , ,

久々の快晴、インディアンサマーなれど霜降。掃除洗濯炊事の老人家事日和。千曲川河川敷桜公園で屋外読書午睡、黄金田園と青空が目に滲みる。あと一年ぐらひ生きてみよふかと思ふのは、そろそろ恢復期か。内職二時間。夜、独りテレビ、ターキー、缶ピースの寂しき長閑。内田樹『下流志向』 , 1287877023 2010/10/24 , ,

半陰、午後遅くから陰冷涼氷雨、晩秋、秋の逃げ足。炬燵をつくり灯油購入。ぼんやり横臥テレビ。麻婆豆腐丼二。室内に野菜腐臭に似た老人独居臭、昔の都営住宅のにほひ。いまいち気鬱の日々、死ぬまでこれがスタンダード基本姿勢と思へば気楽な諦念。早く死なないかと思つて早寝。 , 1287961242 2010/10/25 , ,

陰ときおり小雨冷涼。松永厚情感謝、食料品買出し一日三百円枠厳守。ネットで阿部勉さんの動画を見ていたく感慨、あの東北訛は丁度知り合つた頃か。衣替え。外飲費なくアパート独酌軽飲。恢復期のはずが歩み遅し。ボイラー不調また湯熱くならず。蒲団にダニでもいるのか、虫刺され多し。右手で爪切り使へず身体性の不随に老ひのかなしみ。 , 1288049410 2010/10/26 , ,

半陰寒冷、秋の逃げ足。掃除洗濯炬燵午睡。温いシャワーで温水器の故障を知る。これからの季節、温水のない暮らしはきつい。久々の贅沢コンビニ弁当。夜依存酒三軒二千円泥酔。大村彦次郎『荷風 百閨@夏彦がいた』好書。 , 1288149930 2010/10/27 , ,

濃霧快晴陰、寒冷宿酔。最低気温零度最高七度、浅間八ヶ岳初冠雪の晩秋とも初冬とも。CW来、内職二万弱申告。竜王戦久々に羽生を応援してみたが中盤らしからぬ敗着手。終日蟄居炬燵寝無為。納豆飯二。気鬱稍重。 , 1288223185 2010/10/28 , ,

陰寒冷小雨。右手麻痺痛炬燵寝。午後佐久病院、アルコール依存のカウンセリング「まあ酒をやめるつもりはなひので、そのうち転倒行死するんぢやなひかな」「本人がそのつもりなら仕方なひですか」解りやすい緩慢な自死。夜早速、耐へ難き渇望依存酒二軒酩酊。 , 1288404426 2010/10/29 , ,

快晴冷涼。午前宮澤君来、南相木ダム紅葉狩りドライブ。立原高原馬越峠の紅葉、滝見の湯に浸かつて新蕎麦。帰宅してグリーンカレー、ナンを焼き相伴。疲労早寝。 , 1288404468 2010/10/30 , ,

陰終日雨降り、終日大鬱。終日蟄居終日炬燵で無為。全く記憶に残らない消失した日。事実のみ甘受。 , 1288480534 2010/10/31 , ,

陰重ひ空時折小雨。気鬱安定剤二。「潮」で山田昌弘の「生涯婚活論」我が意を得たり、も心身低調。スーパーで七十八円のバナナ(五本)十九円のモヤシ他一週間分の食費千円少々、低水準でも物価安定はデフレとは言はない、は新鮮な論考。炬燵横臥、高村薫の原作テレビドラマは余りにもキッチュ。赤坂憲雄『東西/南北考』「ひとつの日本」への欲望、柳田民俗学の呪縛から「いくつもの日本へ」古い本だが「赤坂東北学」の決意表明を断固支持。老人鬱的学習の暗い日曜日。 , 1288567027 2010/11/01 , ,

午前陰降雨、午から快晴気温上昇汗ばむほどのインディアン・サマー。終日蟄居無為無縁無生産。洗濯。冷蔵庫残飯二。生活経済とアルコール依存につひて絶望的考察。北方謙三『抱影』で消閑。 , 1288652117 2010/11/02 , ,

快晴温暖小春日和。終日睡魔は眠剤の影響か。身体性の不随意も諦念。独り暮らしになつて会得したスキルはアイロン掛け。夕より依存酒、久しぶりに健三癌と美好寿司馳走酒、永夜痛飲泥酔不明。ヘニング・マンケル『リガの犬たち』 , 1288745590 2010/11/03 , ,

快晴寒冷の宿酔明治節。終日蟄居無為、室内陽光暖房汗ばむ午睡。低迷はアルコール鬱か。天麩羅蕎麦支那蕎麦。宝島文庫一。早寝。 , 1288824501 2010/11/04 , ,

快晴寒冷の宿酔明治節。終日蟄居無為、室内陽光暖房汗ばむ午睡。低迷はアルコール鬱か。天麩羅蕎麦支那蕎麦。宝島文庫一。早寝。 , 1288917247 2010/11/05 , ,

快晴小春日和宿酔。アルコール鬱不調の淵に佇み無為無策。安定剤二。傷みかけた鶏肉で一週間分のシチュー。犬猫病院余計な血液検査出費。神無月収支赤字六万負債借残に打ちのめされる。生活改善財政規律喫緊の課題、ドカ貧越年の危機。畑中の広告営業労働次第か。吉村昭『白い道』 , 1288997908 2010/11/06 , ,

快晴秋冷。不調低調すがれる暮らし。それでも内職三時間腱鞘炎。夜依存酒の泥濘。泥酔電話魔、記憶にあるのは影山田口長男……。生活費底をつくが、米他冷凍庫に食品多数。燃費のいい生活改善の要。佐野洋子訃報、女深沢七郎老人のアイコンの予定通りの死は残念。 , 1289099390 2010/11/07 , ,

快晴霜朝寒冷宿酔の立冬。不調終日蟄居横臥無為病的倦怠。倒身襖悶縒れてすがれる。在庫野菜でライスカレー。無縁孤舟病、ぼんやりと警視庁流出資料等を見て社会の底の抜け方を実感、ノルアドレナリンの枯渇も実感。テレビで老けた二木を見て懐かしむ。やることもなひ日ので早寝。 , 1289170686 2010/11/08 , ,

快晴温暖。午宮澤君来、紅葉和田峠水汲み山上のみ霧小雨。和田宿で久しぶりの外食トンカツを馳走になり感謝。帰宅午睡。人とゐても低調。怪我をした宮澤君を浅間病院搬送。冷凍シチューを喰らひテレビで拳闘を観て漠然とした一日終はる。警視庁資料流出と尖閣ビデオで明らかに時代の相貌変はる。社会の底が抜ければ情報も無縁化する。徳田雄洋『デジタル社会はなぜ生きにくいか』単身世帯無縁化貧困の世の中も0と1の世界に近い。 , 1289249813 2010/11/09 , ,

快晴寒冷強風。掃除洗濯残飯二。終日蟄居無言。生活の品、些細なことをそつなく正しく、例へば午前五時の起床シャワー。定時の服薬。フランク・マシアーノに倣ふ自分流の生き方という擬制で何とな持ち堪へる不調期。川本三郎『向田邦子と昭和の東京』オリンピックまでの昭和三十年代へのノスタルジー。団塊向け軽好書。 , 1289346186 2010/11/10 , ,

快晴寒冷稍強風。図書館。蟄居無為横臥午睡。残飯保存食整理、固焼蕎麦。テレビ竜王戦。気がつくと爪が伸び月が変はつている暦日無き暮らし、手触りのない日常。まずは営巣補食のみ擬制で最低限の継続、死ねない以上仕方無かりし。眠剤も耐性で効果薄くなる。暫くは沈黙交易のよふな非社生活。内田樹『街場のメディア論』正論痛快。 , 1289430741 2010/11/11 , ,

快晴寒冷秋の空。一並び日は昔の閑人舎早すぎる忘年会バブルの懐古。終日蟄居アジール避難。ライスカレーコロッケ蕎麦納豆飯すべて解凍食。竜王戦、中継が終はつてからネット観戦、漸く羽生らしい大逆転。夜は連夜のタランティーノ娯楽。威圧メール一。絲山秋子『妻の超然』格段の才佳作。 , 1289521163 2010/11/12 , ,

半陰のち快晴気温緩む。低位安定。眠剤効目時間短くなるも午の睡魔。山岡厚情感謝、久々の外出スーパーで食品千円弱。図書館で新刊リクエストに制限は痛ひ。購入図書選定委員と老人的論争始める。本を買ふカネのなひのは不便。旧友よりの通信に救はれる。同棲のワン公故障。佐野眞一『畸人巡礼怪人礼讃』 , 1289603233 2010/11/13 , ,

半陰温暖。歩行できなくなつたワン公動物病院、首ヘルニアからの神経痛。飼主の椎間板ヘルニア座骨神経痛右手神経麻痺は老老介護。午前小林来、紅葉懐古園散策。藤舟鰻重馳走になりアグリの湯混雑。夕より安居酒屋馳走依存酒、泥酔のち不明。 , 1289774293 2010/11/14 , ,

半陰宿酔。終日蟄居残飯二。横臥テレビ拳闘他。永井来電、アルコール鬱レク。夜沖縄宮本来電、寂しいのはお前だけぢやない。中島義道『不幸論』いつもの薬効。 , 1289774336 2010/11/15 , ,

半陰朝のゴミ出し初冬の寒冷。腰痛神経痛右手麻痺。低調終日蟄居無為。宮澤君来焼蕎麦魚フライ飯。ぐだぐだとして二時間ぐらひで終はる短日、ぐれて暮らすと一年もひと月。 , 1289871042 2010/11/16 , ,

快晴寒冷。掃除洗濯。陽光温室で横臥うたた寝長閑。支那蕎麦焼き蕎麦鮭飯。畑中来、来週は広告営業でもやる。東江さんより向寒歳末義援厚情、感謝。内職二時間、依存酒三時間酩酊。生活の友・内田樹『武道的思考』普天間「尊皇攘夷」論は刺激的達見。 , 1289955432 2010/11/17 , ,

快晴寒冷。図書館。スーパー食品弁当二千円ドカ貧なのに贅沢浪費を反省。資料整理、内職四時間、すべて終活。寒風歩行訓練、猿久保温泉。露天でも泣けなくなつたのは何の兆しか。帰宅して単身孤立者に越年宴会の誘惑通信二。勤倹節約に励み伍千円ぐらいの節料理セットを予約するのが年内の設定目標。 , 1290035074 2010/11/18 , ,

快晴寒冷。早朝ゴミ出し、白浅間。低調が常態固定化、終日蟄居。灯油ポリタン空哀し。内職五時間、与太記事二。ハッシュドビーフ、ピーマン肉詰め、天麩羅蕎麦。コロンボを観ながらバーボン軽飲。早寝。連夜の性夢は車谷長吉『妖談』から来た。掌編手本。 , 1290123279 2010/11/19 , ,

快晴寒冷。低迷。最低限のルーチンだけ固守して終日蟄居無為横臥。残飯三。気分転換にインターネットに顔を出す。ヴァーチャルな二次情報は忌避するべきなのだらうが。夕から寂寥アパート独酌独話、幻聴と遊ぶ。幻覚はまだみない。寝台で幽体離脱を試みるが失敗(昔は任意でできると思つてゐた)成功すれば結果は孤独死か。 , 1290209623 2010/11/20 , ,

快晴寒気緩む。掃除。納豆飯一缶詰飯一伊勢饂飩一。終日蟄居陽光温室下着で横臥無為。自動読書。テレビで映画を観たよふな気もするが失念、記憶に空白。朝倉かすみ『夏目家順路』奇妙な味はひ。 , 1290293967 2010/11/21 , ,

快晴温暖。洗濯。図書館。温室横臥無為ときに襖悶。オートマ読書。納豆飯缶詰飯レトルトカレー。犬関係経費借入。腰痛神経痛神経麻痺義歯不調悲惨。湊かなえ『往復書簡』相変はらず。 , 1290378835 2010/11/22 , ,

朝焼け珈琲。半陰のち小雨の暗きひ。メモ日録備忘録感想等溜まり雑文を記して半日。スーパー食料品千八百円。相変はらず手応えのなひ日常空間に焦燥は恢復期の兆しと思ひたい。西村賢太『暗渠の宿』都鄙の文化環境なぞもあり迂闊にも初読、痛く感心。 , 1290464869 2010/11/23 , ,

半陰ときどき晴れ間寒冷の新嘗祭。低調。図書館。パスタ納豆飯。内職二時間。夜、畑中の店で馳走酒軽飲。津野海太郎『したくないことはしない 植草甚一の青春』懐かしき「ワンダーランド」。 , 1290555979 2010/11/24 , ,

陰小雨のち晴れ間寒冷。気分状況低位安定。図書館。自炊天麩羅蕎麦、缶詰飯。夜依存酒安居酒屋二千円、工藤と偶会馳走になつたよふな気がする。西村賢太『どうぞ死ぬ身の一踊り』佳作。
, 1290727460 2010/11/25 , ,

半陰緩む。宿酔横臥。宮澤君来チャンポン馳走になり佐久病院。アルコール依存「酒を抱きてけふも堕ちなん」(阿部勉)に決めたと言ふと「ぢや飲酒はひとまずテーマから外ませう」帰路。、布施温泉。クルマから降りて嘔吐。テレビで子供映画を観て早寝。 , 1290727513 2010/11/26 , ,

快晴温日。掃除洗濯。終日蟄居内職。麻婆丼焼き蕎麦。ぐだぐだテレビ相撲竜王戦拳闘ウィキリークス他。中島義道『仕事とは何だろうか』 , 1290811744 2010/11/27 , ,

快晴緩暖。異様な変調、終日睡魔午睡と今までになひ大食欲、無意識向精神薬摂取か。腰痛右手痛全身無力倦怠。身体の不随極まる。十日で四キロ余りの体重増加も異様。そろそろ人生も終焉か。身辺整理未だ中途。市立図書館「推薦図書」の殆どがハウツー本も異様。アパート六畳間以外の世間を見るのが間違ひ。絲山秋子『海の仙人』 , 1290900217 2010/11/28 , ,

快晴初冬の透明な大気、冠雪の山。変調か不調か不確かな心身を持て余す。終日蟄居、缶詰飯カレー饂飩腐りかけたバナナ二本それでも空腹感は薬害か。安定剤二。内職進まず焦燥から逃避フテ寝。月単位で体力と言語能力の衰劣を実感、ついでに末期の目でも養われなひものか。何となく秒読みの気分。 , 1290989695 2010/11/29 , ,

快晴初冬の青空、室内温室。掃除洗濯。スーパー食料品、書店で久しぶりに新書三冊。缶詰飯二麻婆丼。睡眠障害の如き去らぬ睡魔ねぶた。身辺整理他やることはいくつかあるが、すべて「明日でもできること」の先延ばしモラトリアム暮らし。曰く冬眠。暫く強風を避けてアジールに引き籠もる。絲山秋子『ニート』以前から「超然」が作家のキーワードだつたことを知るがうまく読み解けない。 , 1291072108 2010/11/30 , ,

快晴冬の陽光燦々。慢性睡魔異常。あるがままなすがまま。内職三時間。納豆飯缶詰飯。松永から歳末義捐金二千五百円感謝。それを握りしめて依存酒酒場二軒千円。酩酊自失。絲山秋子『ラジ&ピース』 , 1291235918 2010/12/01 , ,

師走朔快晴宿酔。図書館。CW来、来期所得目標月収三〜五万と大風呂敷。貧困が板につき始める侘びしき実感。冷麺残飯麻婆丼。デイサービスセンターで体力回復の水中歩行リハビリ三〇分(自己負担百五十円)。一年ぶりに錆びつひた躰を動かす、軋み歪み捻れ痛。「困窮者のわりにはメタボ」の託宣に恥じ入る。高平哲郎『今夜は最高な日々』あの時代のいくつか懐かしい名前。 , 1291235977 2010/12/02 , ,

快晴温暖。午前デイサービスで転倒防止の水中歩行訓練。二カ月ぶりに煙草購入。午から夜までネットテレビまたネットで竜王戦観戦。やはり今期の羽生は少しおかしい。松永原稿三〇分、都会の週刊誌職場事情も悲惨とのこと。これからは若者も「自分探し」なんてバカなことはやめて「明るいペシミズム」を実践した方がよいのではないか。珍しく建設的な意見を吐く。疲労早寝。 , 1291333275 2010/12/03 , ,

久しぶりの雨、時折晴れ間午後から強風の何となく暗ひ日。午前デイサービス水中歩行。雨中図書館。ライスカレー二食。変質したワイン。全身軽筋肉痛。西村賢太『小銭を数える』「慊い」なぞといふ漢字を覚へる。疲労早寝。 , 1291433715 2010/12/04 , ,

快晴冷込み厳しい冬の朝。掃除洗濯。ライスカレー二食流石に飽きる。内職昔話殆ど記憶薄れ四時間も知的不調。テレビで安保。疲労泥の眠り。 , 1291507290 2010/12/05 , ,

快晴温暖。朝の八ヶ岳美しい。久しぶりの水中リハビリで筋肉痛悲惨、終日睡魔も異様。欲求のままに一日の大半をごろ寝。スーパー食料品、一週間の食費は三千円以内。缶詰飯冷凍飯で焼飯蕎麦。夜ウォルデン老人版、無能の人につひてぐだぐだ考察。八丈島の新から活きた伊勢エビ恵送嘉納感謝。池澤夏樹編『本は、これから』 , 1291586903 2010/12/06 , ,

快晴温暖。デイサービスで水中歩行訓練サウナ発汗、疲労。マンネリ内職二時間。焼きソバ焼き飯。冬タイヤ交換。夜カズで新からの到来物八丈のロブスター賞味美味。阿部の奢りで痛飲酩酊。 , 1291683445 2010/12/07 , ,

曇天寒冷の大雪宿酔。洗濯。焼飯缶詰飯バナナの補食。午身体リハビリ疲労筋肉痛。睡魔炬燵ぐうたら。二カ月ぶりに煙草購入わかば一バット一。心身不随意ぐだぐだ。早寝。未明初雪。 , 1291764624 2010/12/08 , ,

半陰寒冷。リハビリ一時間。内職二時間。ライスカレー缶詰飯バナナ。筋肉痛睡魔。読書不調はネットバカの思考回路に問題発生か。夜依存酒、本多さんと偶会馳走になる。痛飲泥酔。 , 1291855871 2010/12/09 , ,

半陰寒冷。午前内職三時間、京都の任侠を偲ぶ。午後リハビリ。このところルーチン読書能力低下は運動疲労のせひか。ただ薄らぼんやりとした私念思惟に漂流して刹那的な一日暮れる。街に師走の慌ただしい風、ふとまたこの一年の悲惨な来し方に落涙。 , 1291930272 2010/12/10 , ,

未明の雪、今年初の積雪。日中快晴寒冷。リハビリ疲労の極。福田都さん来電、朝倉喬司さんの訃報、孤独死に感慨。前日の内職原稿に書いたばかりの人。松永来電は松崎の訃報、どうでもいい。午後は惰眠。ハッシュドビーフ天麩羅饂飩バナナ二本ゆで卵。この無気力と冠雪浅間の美しさ。 , 1292024155 2010/12/11 , ,

快晴穏暖。睡魔は薬剤副作用、終日蟄居逼塞惰眠。なんだか詰まらなき日々ぐうたら過ごす。後藤正治『清冽』「倚よりかからず」の詩人の佳作ポルトレ。無意識下のイノセントに惹かれる。 , 1292115274 2010/12/12 , ,

快晴寒冷。このところの常終日睡魔と疲労感。読書の持続性なし。胃痛腰痛。夕に朝飯の記憶無、ゴミ出し等の予定はメモを冷蔵庫に貼るがそれでも失念、数式博士の塩梅。新聞で足立の記事。内職二時間「一人負けの記」、「超然」につひて。テレビを観ながら熟睡。不調といふより変調。 , 1292192821 2010/12/13 , ,

陰小雨寒冷最高気温五度強風。リハビリ筋肉痛。掃除。納豆飯缶詰飯焼きそば。幻聴頻繁、睡魔同様。江國香織『抱擁、あるいはライスには塩を』傑作。 , 1292287466 2010/12/14 , ,

朝小雨のち快晴寒冷。掃除洗濯。浅間病院神経麻痺外来診察。スパゲッティ他。リハビリ。竜王戦ネット観戦。宮澤君誕生日来、洋酒洋菓子。新聞で松田哲夫の今年の新刊本八割読了の閑適。疲労早寝。花村萬月『旅の柄』 , 1292482618 2010/12/15 , ,

快晴寒冷ゴミ出し。竜王戦テレビ、ネット観戦。途中リハビリ。コロッケ蕎麦他。佐竹レーサより歳末義捐の厚情感謝。疲労早寝。 , 1292482660 2010/12/16 , ,

半陰寒冷冬日。午前リハビリ。午後浅間病院整形外科、尺骨神経麻痺(軽度)の通電検査、電流拷問を想像して診察台横臥。強打打撲が因でなく加齢による変形とのこと、新年に靱帯を切る一泊手術の予定。久しぶりの書店、越年用にマイケル・コナリーの新刊他新書二、身の程知らずの贅沢二千四百円。文春・このミス『ラスト・チャイルド』は順当か。わがベスト『フランキー・マシーンの冬』も上位、大人のノワールの少なさは寂しい。焼きそば缶詰飯バナナ。生活保障半年、内職報酬目標三万未だ達成できず新年に持ち越し。横臥テレビで湯浅誠などの貧困論議。疲労早寝。 , 1292539343 2010/12/17 , ,

快晴寒冷。午前リハビリ筋肉痛、帰路醤油と何かを購入。午後ぐうたら午睡。メモを忘れたので喰ひ物(多分二・五食)の記憶一切失念。来電の記憶も微か、たれかは忘却。米の在庫、恵送されたサトウの餅で越年安泰。内職のつもりがテレビで映画、途中でダウン。十時を過ぎると睡魔に勝てず。 , 1292630720 2010/12/18 , ,

快晴寒冷。掃除。午後、小林久々岡部来、差入煙草感謝。布施温泉麦酒ソースカツ丼、五時から三河屋港で痛飲酩酊すべて奢りの有難さ。アパート仕上げ、久闊を叙し語り呑む九時間長酒の忘年会。 , 1292795087 2010/12/19 , ,

快晴気温緩む大宿酔。午前小林等帰還、寂寥アパートで洗濯。蟄居午睡。内職一時間。飯二のはずが記憶無し。ただただ脱力、今年も残り僅かな「役に立たない日々」。久しぶりの猿久保温泉でアルコールを抜く。生産性の欠如如何ともし難し。 , 1292795203 2010/12/20 , ,

快晴師走日和、三日酔い。腰痛リハビリ。散髪。パスタ缶詰飯寿司。歯茎の出血は歯槽膿漏と過剰喫煙。年末予約客一、越年客勧誘。テレビ午睡早寝。気まぐれに今年のベスト現代日本編。圧倒的ベスト1は『抱擁、あるいはライスには塩を』以下『原稿零枚日記』『俺俺』『BOOK3』『悪と仮面のルール』『高く手を振る日』その他諸々は記憶も朧。 , 1292875259 2010/12/21 , ,

半陰寒冷。数日来の身辺整理進まず気力減退期。リハビリ疲労。肩痛腰痛歯槽膿漏。焼きそば天麩羅蕎麦バナナ。静岡未知の人より到来物米餅簡易食品、越年安泰感謝、ネット義捐も捨てたものではない。テレビで梅酒映画。 , 1292970529 2010/12/22 , ,

半陰のち快晴寒気緩む冬至。リハビリ、筋肉痛解消も肩打撲痛。内職二時間で飽きる。本読み障害はネットバカの可能性有要注意。夜カズでタダ酒痛飲泥酔。 , 1293061755 2010/12/23 , ,

半陰のち快晴稍宿酔、天長節。掃除洗濯。内職三時間。図書館。パスタ、ライスカレー、素饂飩。時系列の記憶曖昧、幻聴頻繁、自意識異常。胸焼肩痛腰痛下半身顫動身体不随意の困難。越年資金一万円を切る侘びしさ、それでも気分障害は低位安定。創作メモ二時間。寒冷頭重早寝。 , 1293147714 2010/12/24 , ,

半陰、朝可憐な粉雪舞う。ときどき青空寒風寒冷。リハビリで身体劣化の再確認。訓練目的は多少の散歩など日常茶飯にさして不随意を感じない肉体の構築。あと一、二年は寝たきり老人になりたくはなひ、といふ我儘私念。身も蓋もなく言へば自覚的に死にたひだけのこと。ライスカレーもう一食は失念。内職二時間。マイケル・コナリー『死角』プレ聖夜にウスケを舐めながら。小品でも結構満足と思ふ孤独な夜。 , 1293230744 2010/12/25 , ,

半陰この冬いちばんの寒気強風。炬燵避難、読書午睡。内職一時間もパソコン不調で中断。味噌ラーメン他は失念。単身孤律知的気分障害を味わひつつの聖誕祝祭日。夜凍へて依存酒二軒、貧しき人々と寂しく呑み出費伍百円、泥酔不明。松本健一『三島由紀夫と司馬遼太郎』天皇に触れなかつた文明評論家等々は新鮮。 , 1293327239 2010/12/26 , ,

半陰寒波襲来強風宿酔。図書館。師走の街ジャスコの書店等歩く。正月飾り百円、弁当二百円。帰宅してハッシュドビーフ作る。コロッケ飯美味し。テレビでディランのドキュメンタリー、懐かし。旧友より来電二。夜半の風鳴り孤に滲みる。 , 1293402265 2010/12/27 , ,

半陰寒風寒冷クリスプな大気、冠雪の浅間素敵。リハビリ肩痛。炬燵読書午睡。胸焼け胃痛頻繁。小掃除。宮澤来、酢蛸他差入感謝。梅酒洋菓子パッキャオ、師走疲れ早寝。 , 1293490530 2010/12/28 , ,

半陰時々晴れ間寒冷。今年最後のリハビリ。ライスカレー納豆飯バナナ。午後山岡来、布施温泉歳末混雑。久闊を叙して三河屋港で奢られ酒アパート仕上げ痛飲八時間。気がつけば雪の夜。山岡盗聴事件について十年目の真相解明、惚けてもそれなりの勘は鈍らず。 , 1293660871 2010/12/29 , ,

快晴のち陰小雪舞う寒冷宿酔。山岡と和田峠水汲み山は積雪。草笛で蕎麦、駅送り。厚情感謝。ダンボール箱を買つて東江さんに宅急便。帰宅すると東江さんより厚情贈答客紹介感謝も二度手間惜しい。掃除。猿久保温泉雪露天。高島易断運勢によると来年は運気底打ち準備運。疲労早寝。 , 1293660938 2010/12/30 , ,

半陰時々寒冷も陽光温室。歳末貧困大掃除。午後佐久病院精神科、軽運動効果、鬱惚人格に救ひ無し等々カウンセリング。帰路大混雑ツルヤで山岡厚情の越年酒肴、ナマス松前漬け味付け数の子伊達巻き二級酒ダイヤ菊購入。到来物の酢蛸等を並べて夕より独り越年寂寥独酌。通常九時就寝を延長、十時過ぎてテレビで越年は明日と知りまたボケに愕然、外は雪。恐らく来年は暦日なく越年も不明のうちにとなりさう。佐野洋子『そうはいかない』毅然としてひつそりとした消へ方の手本。 , 1293749841 2010/12/31 , ,

半陰寒冷ときに小雪。大掃除二日目、腰痛胸焼けガスター20。鰤照焼き飯鯖缶飯。テレビで昭和四十年代アーカイブをだらだらと観る。猿久保温泉クソ混み。夕よりバーボン節酒肴独酌大晦日、少し泣ける。今年も生き残つた感慨。一昨日より携帯電話遺失も何ら不便痛痒なき暮らし。師走経済支出十二万三千円マイナス二万の贅沢反省。今年を三時間足らず残して酩酊闇におちる。 , 1293840554 2011/01/01 , ,

半陰から快晴の歳旦、迎陽六十一の春。雑煮の作り方判らず素餅も入れ歯で喰いづらくハッシュドビーフ。タッパーの節酒肴を並べて炬燵で梅酒古ワインちびちび独祝。腰痛神経痛神経麻痺胸焼けの元旦老人日常。賀状十一通。短睡頻繁。テレビで鉄ちゃん番組みんなの歌六〇年代に涙。大場夫妻年賀麦酒差入感謝。節句働き内職一時間も記憶霞んで中断。奥泉光『シューマンの指』純文的湊かなえ統合失調症いれこ構造、四重仮構ミステリーの佳作。 , 1293921543 2011/01/02 , ,

快晴寒冷稍残酒。年初洗濯。午前からぐだぐだ炬燵テレビ節梅酒ワインの微睡正月。地元の少年等の走る駅伝ラグビー鉄ちやん番組渥美清の居なひ寅さん映画に涙。新聞の書く孤族となりて昔の家族を懐旧、昔とは父母の居わせし頃を云い、とか何とか。何故か家出欲求失願は家無き老人の必然に呆然。ボヘミアンから足を洗ひ半寝たきりの半可不随意。珈琲豆切れて果実茶。非常時との対話、死ぬには手頃な日妄想漠々。広瀬隆『二酸化炭素温暖化説の崩壊』反世論が正しいといふヘンな時代。なるほどなあ。 , 1294014948 2011/01/03 , ,

快晴寒冷陽の出のいちばん遅い日。午前からそろそろ飽きてきた節摘み最後のワインを薄ひバーボンに換へてアルコール浸り夢現、その間たしか素餅四枚ほど、駅伝ゴールは眠りのなか。渡辺京二の逝きし十九世紀に逍遙してアパート蟄居の正月気分。腰痛神経痛霞目入歯の不具合加齢の混乱記憶ほか不随意を味わひ少し泣く。奢侈からとほく恬としてこの春も「孤立」と「一人負け」の暢気な暮らし、そのうち突然の終焉といふ褒美。年金手続き。長男来電、こどもの声を聞くと嬉しひのは何故か。いつ寝たのかは不明霧の中。多分、なめらかな時の移ろひ。 , 1294096967 2011/01/04 , ,

快晴寒冷零下七度宿酔。小掃除。ホームセンターで時期はずれのポリタン探し。チカチカの蛍光灯を新しくして部屋明るくなる。凍てつく和田峠黒曜の水汲み、帰路田圃のなかの寒風吹き荒ぶ小さな社に初詣。侘びしき正月風景。夜最期の節酒酩酊。今年も冴へない年になりそふで愉しみ。 , 1294186513 2011/01/05 , ,

快晴寒冷小雪遅い日の出宿酔。宮澤来初雑煮を喰らつて正月終へる。午後からリハビリ、身体鈍つて疲労。生活保障の入金でまた暫くの生存、余滴のよふな退屈な日常はじまる。腰痛神経痛霞目ほか老化留まるところを知らず。正月サボり癖内職進まず。節残飯保存食も腐りかけ。疲労早寝。 , 1294264695 2011/01/06 , ,

快晴強風寒冷寒の入り、積雪三センチの朝白い街。ゴミ出し洗濯。午前リハビリ筋肉痛。午後炬燵本読み惰眠間食。去年のシチューを解凍して喰らふ、納豆缶詰飯。パソコン不調、こころも小康から不調の兆し。貴志祐介『悪の教典』確かにあつという間の八百余ページだが十年前の『模倣犯』が懐かしい。病人サイコパスがリアルな時代相もアパシー。 , 1294357641 2011/01/07 , ,

快晴寒冷。リハビリ腱伸ばし。去年のコロッケ四日前の焼きそば残飯整理。スーパーで食パン野菜ジュースほか。正月ボケ稍不調。渡辺淳一『孤舟』悲惨。 , 1294439041 2011/01/08 , ,

快晴寒冷。炬燵惰眠冬籠少しく低調。スーパーで食パンバナナ、大阪屋で文庫本二は今年最初の贅沢。勤労圧力リハビリ内職もその気にならずは身体リハビリの効果。杉田成道『願わくは、鳩のごとくに』前日の悲惨な老人小説と同年齢の主人公の初老的含羞の好ましさ。会津の血に親近。 , 1294531001 2011/01/09 , ,

快晴寒冷遅起。午、天狗岳冬山登山の小林来、差入わかば感謝ラーメン馳走になる。午睡ぐうたらテレビでラグビー。夕より三河屋港で痛飲泥酔。山岡より内職再開の催促。西村賢太『人もいない春』佳作。 , 1294625116 2011/01/10 , ,

快晴寒冷真冬日宿酔。小林と猿久保温泉一番風呂後小林帰還。掃除洗濯。スパゲッティ他。炬燵ぐうたら。山田稔『マビヨン通りの店』すがれた老人・加能作次郎ほか。何もしてゐなひのに疲労早寝。 , 1294692890 2011/01/11 , ,

快晴寒冷真冬日。午前浅間病院、来月尺骨神経麻痺手術「あんまり当てにならねえからセカンドオピニオンを求めるべきところ生活保障ではそふもゐかぬ」医者の渋面。スーパーで食パンバナナの主食桜でんぶ節分豆他、寒風に寂寥つのり立ちつくす。帰宅して炬燵に根の生へたぐうたら惰眠。残飯整理。夜ドレーク方程式宇宙のちつぽけな存在を愛おしんで中島みゆき独酌独話、今年こそ死ねそふな予感。中島岳志雨宮処凛他『世はいかにして昭和から平成になりしか』若者の話を聞く。 , 1294788274 2011/01/12 , ,

快晴寒冷真冬日、夕より小雪。ケースワーカー来、生計再建今期労働報酬目標を月五万円に設定。リハビリ。内職三時間。麻婆丼二。夜カズで自腹初外飲、水澤に連帯保証人依頼。阿部加藤とアパートで朝まで痛飲泥酔。渡辺京二『逝きし世の面影』名作読了長い正月終はる。 , 1294956448 2011/01/13 , ,

快晴寒冷最高気温零下一度の真冬日。午大宿酔で起床喉の痛み。掃除。軽井沢ゴミ捨て。帰路初外食支那蕎麦三百円、その旨さに落涙。懐旧の念と悔恨、寂寥胸に溢れ耐へ難き一日。 , 1294956547 2011/01/14 , ,

快晴寒冷底冷え真冬日。喉の痛みは感冒か。早朝内職一時間。リハビリ筋肉痛。図書館。炬燵横臥惰眠。稍不調につき早寝。 , 1295042711 2011/01/15 , ,

久しぶりに陽光のなひ陰々滅々なる真冬日。座骨神経痛程度にこころも諦念。焼きそば冷凍トンカツ一週間分揚げる。炬燵まつたり花茶ホットカルピスシベリアケーキ。マーク・ストレンジ『ボディブロー』久々正統ハードボイルド、端正さに好感。 , 1295144532 2011/01/16 , ,

半陰寒冷最高気温零下四度灰色の街。終日蟄居灯油をケチつて冷蔵庫のよふな部屋炬燵の暖。カツサンド他は失念。殆ど冬眠死んだふり。 , 1295217113 2011/01/17 , ,

半陰のち快晴。寒冷雪解けず老人の死にそふな真冬日。スパゲッティ他一食。リハビリ発汗、感冒快癒。寒室炬燵暖熱茶、夜だけストーブ。テレビで藤原新也。中卒西村賢太受賞は愚行自慢芸といふより憐憫中毒。天野節子『烙印』然したる感想無。 , 1295308918 2011/01/18 , ,

快晴寒冷身体萎縮手足の霜焼真冬日つづく。掃除洗濯。パソコン不調心身低調。残飯二・五ぐらひの腹具合だがが何を喰らつたか失念。ボケ快調に進行。銭湯代はりのリハビリ疲労。人生の一大事は灯油代のみ。炬燵冬眠。寒冷は依存酒も改善。佐伯啓思『日本という「価値」』明快保守の転換期論に学習腑に落ちる。 , 1295388481 2011/01/19 , ,

快晴寒冷真冬日つづく。午前内職二時間思考疲労中断。ハッシュドビーフ他失念飯一。幻聴さかん。リハビリ疲労。炬燵惰眠。電気料金沸騰温熱機器利用過多反省。山岡厚情感謝。金欠外飲不可でも酒依存症状軽減は不可思議。夜感冒性微熱早寝。 , 1295481452 2011/01/20 , ,

快晴寒冷真冬日の大寒。風邪気味稍不調低調。リハビリ疲労。掃除洗濯。喰い物失念でも多分二食。内職二時間老人的鎖国論。幻聴多発。パソコン日常的不調、完全故障で自己メディア喪失か。亀山早苗『渇望』オクトーヴァーセックスの深き闇を垣間見るエロ本。 , 1295559523 2011/01/21 , ,

快晴寒冷乾燥冬日。久しぶりに街から北アの白い山稜。寝具洗濯陽干。リハビリ結句の腰痛神経痛横臥。食パンバナナ生存食料購買、二百円弱で四日分の補給。残飯ピーマン肉詰め冷凍飯他。稍風邪気味ホット花梨。珈琲豆切れて古い粉末湯溶きで忍耐。疲労早寝。 , 1295656111 2011/01/22 , ,

快晴寒冷ぐうたら日和。終日睡魔惰眠。寒冷神経痛腰痛悲惨、こころ小康も身体の不随意不便。内職一時間、半年ほどつづけた与太記事を仕舞ひにして短編の結構で生活保障老人の黄昏でもと私念。夜久しぶりの依存酒千円酩酊。 , 1295742539 2011/01/23 , ,

快晴夕から陰寒冷宿酔。ぐうたらテレビ、将棋駅伝邪馬台国映画。終日怠惰。食料灯油最低生活。じゃがベーコン焼塩鮭飯。睡魔去らず結句の腰痛。大場より支援物資感謝。佐藤泰志『海炭市叙景』地方都市函館のローカル・アイデンティティ、市井の暮らしと人生を淡々と描く乾いた文体。佳作。 , 1295826905 2011/01/24 , ,

快晴寒冷。リハビリ。糞紙ティッシュ購ふ。やりたひてことしかしなひ割にはストレスフルな暮らしを反省して財政規律見直し、ネット携帯の通信費負担過重。携帯を廃棄して社会の窓を半分閉じたしも援助物資の関係で考量。飯三合一汁一菜。うちよみ惰眠愚老の冬眠ずぼらのきはみ。疲労早寝。 , 1295909341 2011/01/25 , ,

快晴寒冷真冬日。リハビリ。パスタ酢豚残飯。内職四時間も昔話のマンネリで稍不調スランプ。キャロル・オコンネルのクソ面白いミステリーも三日目でやつと半分、いよいよネットバカの心配。停滞の日々も一種のハルシオン・デイズと諦念。遅く就寝。 , 1295997558 2011/01/26 , ,

半陰寒冷。リハビリ。固焼きソバ他。保谷の小林から中條の訃報、帝都の困難・田舎の貧寒。山岸と電話。内職一時間午睡二時間冬眠生活もそろそろ半ば。腰痛神経痛義歯不具合他は低位小康。疲労早寝。 , 1296077983 2011/01/27 , ,

快晴寒冷氷点下十三度真冬日。リハビリ温泉。残飯二。山岡より到来物嗜好品感謝。スーパーで食パンバナナ。残り一週間の生活費残三千余円、灯油が心配。パソコン不調わが身低調。炬燵午睡腰痛神経痛。キャロル・オコンネル『愛おしい骨』技巧派ミステリーの佳作、小説世界に浸る。 , 1296170168 2011/01/28 , ,

快晴寒冷。リハビリ温泉腰痛。ハヤシカレー残飯。灯油をケチつて電気炬燵。中里さん来電、このところ流行親近の生老病死。内職二時間。松永よりブログ寸志千三百円感謝。疲労早寝。 , 1296255955 2011/01/29 , ,

快晴寒冷。疲労腰痛。終日炬燵蟄居寂寥惰眠。冷凍ライスカレー同牛丼バナナ。何も起こらなひ日々。ジェフリー・ディーヴァー『ロードサイド・クロス』ネット啓蒙ドンデンエンタメ例の如く。 , 1296349209 2011/01/30 , ,

快晴寒冷のち陰。掃除洗濯。灯油節約炬燵蟄居。幻聴独言はソーシャル欠如。。腐りかけの残飯二。久しぶりの内風呂粉末温泉。なんら無変化、妄念の閾値を知る。テレビ「ハーツ・アンド・マインド」懐かし。内田樹『寝ながら学べる構造主義』 , 1296429080 2011/01/31 , ,

快晴寒冷気がつけば睦月晦日恐らく寒さも底の一週間。リハビリ疲労。粗食の結末、体重増加二キロ。蟄居ひたすら惰眠と消閑うちよみ、幻聴幻覚腰痛神経痛。残飯二。このところ九時就寝四時起床、日常時間の老人的移行は虚実のあはいに陥穽、身体不随外食不要外飲不能。自己対話忌避。 , 1296514134 2011/02/01 , ,

快晴呆れるほどの寒冷如月朔。手袋をしても神経麻痺の指先壊死の如く。アクネス佐久平老人体操減量サウナ。内職二時間。宮澤来、支那蕎麦馳走になる。レイジーな午後炬燵うちよみ。納豆飯一バナナ。末枯れ具合にも春の兆し。夜、畑中タダ酒誘ひも睡魔優先。加齢による疲労早寝。 , 1296600749 2011/02/02 , ,

快晴、異様なほど寒気の緩み厳冬名のみの早春大気ストーブいらず。掃除洗濯。腰痛水歩減量サウナ図書館。ハッシュドビーフ他は失念。内職三時間。ジョン・ハートうちよみ至福と怠惰惰眠は身体のいいなり。九時就寝定着、はたらきは明方四時からの老人時間。睦月収支総計ナマホ他十一万借金一万三千円いま一息の勤倹節約。弥生よりの与太記事は「ナマホ老人鄙の家計簿」と「無能の人寒貧ブックレビュー」で報酬目標五万円の皮算用。 , 1296688007 2011/02/03 , ,

快晴春陽気。リハビリ訓練。内職二時間。ハッシュドビーフ他。佐久病院精神科カウンセリング、フロイト、ラカンについての絶望的会話。長男夫妻来。三河屋港畑中新店舗アパートで痛飲十一時間泥酔。惚けナマポ老人の遺言的会話。 , 1296789431 2011/02/04 , ,

快晴早春陽気つづく立春。大宿酔遅起。午後、長男夫婦を駅に送り炬燵惰眠のみ。何もできなひ一日、殆ど死んでゐた一日。八時就寝。 , 1296865546 2011/02/05 , ,

快晴ポカポカ陽気。掃除洗濯。手袋なしで外出、薬局処方薬眠剤他、保障費費で犬餌便所紙納豆灯油三百円の魚フライ弁当他失念。図書館。あとはぐうたら。ジョン・ハート『キングの死』教養小説的ミステリーは後の二作と同じ。佳作。 , 1296948338 2011/02/06 , ,

快晴早春賦。腰痛神経痛歯槽膿漏。終日蟄居惰眠。積読書籍三〇冊ほぼひと月分、図書館リクエスト用紙四〇枚蓄積三カ月はうちよみ暮らし、そのうちたれもいなひ春。炊飯トンカツ生姜焼き酢豚、解凍食品残飯類も四五日分確保。内職一時間記憶失調パソコン不調でフリーズ。樋口毅宏『民宿雪国』(注・感想無しは還暦過ぎには非お薦め本。実験失敗、多分立腹のみ) , 1297036212 2011/02/07 , ,

快晴寒戻る。老人ヨガ教室リハビリ腱鞘痛。散髪三千円。サイコロステーキ生姜焼き残飯二千五百カロリー。うちよみ惰眠テレビ。新規好ひ習慣考察も出口見つからず疲労早寝。小川征也『湘南綺荘想曲』老人純情小説乃至老人青春小説、佳作。 , 1297121951 2011/02/08 , ,

快晴寒冷。リハビリ満員海馬の大群。麻婆豆腐残飯。眠り病の如く惰眠貪る。内職三時間不透明な記憶アイデア枯渇。勝目梓『死支度』百歳老人枯れぬ性欲大妄想小説。意外に面白ひ。 , 1297208023 2011/02/09 , ,

快晴寒冷。洗濯。リハビリ発汗。佐久病院に宮澤見舞ひ支那蕎麦を馳走になる。内職三時間。喰ひ物失念。疲労早寝。 , 1297296409 2011/02/10 , ,

快晴寒冷。CW来、佐久のナマポ受給者一年で倍県内最高水準の末期的危機。リハビリ疲労。図書館。炬燵惰眠腰痛悲惨。西村賢太『苦役列車』読者を辟易させるあまりにもキュートなピカレスクの面白さは秀逸。ますます爽やかで手練れの印象。 , 1297386118 2011/02/11 , ,

陰終日断続的な降雪廿余糎、寒冷紀元節。何の因果か病的睡魔日の六割惰眠。常食トースト支那蕎麦バナナ。朝吹真理子『流跡』『きことわ』「文學界」西村島田鼎談は笑へる。 , 1297470784 2011/02/12 , ,

半陰寒冷天気雪、朝までに積雪廿余糎。雪山歩き困難回避で小林、午前直行来、差入煙草感謝。この時候スキーでもやらなければすることもなし、上田刀屋に蕎麦喰ひ。観光客の賑わひ。坂城に足を伸ばしてびんぐしの湯、雪見露天。東信雪景色ドライブ。夜こいき美好寿司港久々外飲馳走酒痛飲泥酔。 , 1297562915 2011/02/13 , ,

快晴寒冷大宿酔。宿酔小林も「帰つて寝る」早々の帰還。掃除洗濯吐気惰眠。一切の無為何もしなひ日、あつという間に暮れる。夜少しのテレビ疲労早寝。西村賢太『二度はゆけぬ町の地図』案外に文体家の笑撃堪能は慊ひことはなひ(豊崎由実の解説より)は妥当する。 , 1297639011 2011/02/14 , ,

半陰寒冷夕より雪。レタスパン餅支那蕎麦菓子。曜日の認識不要喪失。町田康『人間小唄』コロキアルなパンクの自由讃歌、佳作。 , 1297693331 2011/02/15 , ,

快晴気温緩む。午前浅間病院入院、八ヶ岳眺望病室不味い飯。夕担当医よりインフォームド・コンセント。手術をしても快癒まで半年、聞ひてないぜ。内田樹・高橋源一郎『沈む日本を愛せますか?』時事放談は賞味期限半年、ハズれた予想に面白み。 , 1297987583 2011/02/16 , ,

半陰千曲の川霧の朝。夕まで絶食空腹より喫煙禁断症状。全身麻酔意識喪失の刹那は殆どドラック。肘部管開放術小一時間。未明三時より記憶回復、その前に死者とのダイアローグ心地良し。
, 1297987645 2011/02/17 , ,

半陰気温緩む早春日。右手ギブス不随は喰ふ寝る着る排泄すべて不随意。午退院。不便生活も五日間ときどき激痛。ブライアン・グルーリー『湖は餓えて煙る』長ひ分だけカタルシス。 , 1297987701 2011/02/18 , ,

快晴緩寒。手掴み飯二。左手生活の一時的不便女中の必要。茶飲み炬燵。上野千鶴子『女ぎらい』ミソジニー学習東電OLはなるほど。 , 1298070467 2011/02/19 , ,

快晴緩寒の雨水。左手生活の不随意からの気鬱終日蟄居。洗濯。スプーン飯肉饅バナナ。山平重樹より「連赤」献本、山岡より厚情感謝。殆ど惰眠。運動不足の疲労感。テレビでハコの望郷でクマ懐旧。長谷川博一『殺人者はいかに誕生したか』プロファイリング、キネシクスに関連してヘタなミステリーより余程面白ひ。 , 1298244746 2011/02/20 , ,

快晴早春日。残飯二バナナ終日蟄居独語さかん。終日頭痛微熱風邪の兆候、頓服薬効無。久しぶりの不調期妄想忍耐。横臥テレビ老人、早差し羽生対佐藤康女マラソンその他、日暮れも知らず。辻野晃一郎『グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた』インフォリオティコンプレックスを刺激する地頭もの、ビジネスといふ現代風俗、どこまでもデタッチメントの時代感覚。 , 1298244872 2011/02/21 , ,

半陰のち快晴弥生日和。こころとパソコン不調期。終日断続的な頭痛頓服も持続せずぢつと忍耐、何もできず。飯失念バナナ二本冷蔵庫の柳葉魚腐臭。随分と長く外出していなひよふな気がする。安定剤セレクチブメモリー昔の女三人妄想。 , 1298335963 2011/02/22 , ,

快晴温暖気温十三度卯月の陽気殆どストーブ不要の日。市民病院右手ギブス外す。曲がらず伸びずときに激痛。全快は夏頃、それまでリハビリ。久しぶりに他人との会話。身体不随意が抑鬱傾向に拍車。久しぶりに軽井沢大日向、早春荒涼。携帯電話屋で節約契約変更。弁当と野菜を購ひ冷凍肉でライスカレー、何故かシラスおろし。体重三瓩増毛髪三割減。頭痛も起きづ下を向ひて閑かに遣り過ごす日々。 , 1298416828 2011/02/23 , ,

快晴温暖春陽気。木の芽どきの低調呪縛世間と遮断乖離。こつこつリハビリ、漸く右手が顔に届く。ただただ早春惰眠。ライスカレー二バナナ二。内職二時間も挫折。久しぶりに陋巷外飲晩酌屋カズ、阿部加藤工藤貧困組千五百円酩酊。 , 1298591514 2011/02/24 , ,

快晴温暖宿酔。朝からストーブいらず。牧田から貰つた八年落ちパソコン不調にいらつく。世間から隠れて惰眠。腰痛。ボストン・テラン『音もなく少女は』さすが。ミソジニーの蒙を啓くフェニミズム小説の傑作。 , 1298591564 2011/02/25 , ,

快晴温暖春日。抑鬱逃避惰眠にもつてこひの日。さすがに厭きたライスカレーバナナでも病的肥満傾向と脱毛。右手疼痛リハビリは不随意の自由。内職停滞。さう言へば数日前、角館の千葉克介さんと電話で話したよふな朧な記憶。関口良雄『昔日の客』昭和三十年代の東京、作家が文士だつた時代。酒乱を書けば私小説になるのに。新仮名表記は疑問だが名文。 , 1298678584 2011/02/26 , ,

快晴春日。アイデンティティ乖離喪失気分、不調に対処のすべなく諦めて再冬眠を決め込む。久しぶりの外出、駒場公園三〇分。喰ひ物失念。永井来電。殆ど寝たきり肘痛しきり。金井美恵子『猫の一年』すつかり老人ものになつていたのには好感。 , 1298760894 2011/02/27 , ,

快晴温暖、連日の早春強風。不調、殆ど三時間ほどで暮れるあつといふ間の一日ただ平身低頭。苦悩迷妄亡命者気分変へよふもなし。バナナ以外喰い物失念。夜テレビで戦争映画とバーボン。 , 1298845968 2011/02/28 , ,

降雨午から雪陽光なき陰鬱な如月晦日。世情から遠く離れて焼きそばバナナ惰眠、どこまでつづく泥濘ぞ。静岡池田さん来電。深夜ゴミ当番収集所開錠のみ外出。漸く洗顔に右手使用、恢復順調か。マーティン・ブース『暗闇の蝶』まあまあ。 , 1298934910 2011/03/01 , ,

陰終日氷雨夕より雪こころ暗き日弥生朔。浅間病院整形外科で抜糸リハビリ半年抑鬱悲惨。惰眠逃避依存酒逃避、阿部と痛飲泥酔。 , 1299112613 2011/03/02 , ,

半陰午後から晴間遅起大宿酔嘔吐。一日中テレビで順位戦最終局、丸山三浦久保が印象的。あとは惰眠の底無沼。如月収支一万五千円の赤字借金、何とか浮上して三万ぐらひ稼ぎたひの独語病理さかん。里見ク『木魂/毛小棒大』三丁目の夕日シンドロームは昭和前期に繋がる。 , 1299112705 2011/03/03 , ,

快晴寒冷真冬日逆戻り。内職三時間やつつけ自分史老人趣味。不調、読書にも支障は最悪期か。ひたすら惰眠。変質カレーさすがに破棄、いつ喰ふかも知れぬハッシュドビーフトンカツコロッケフライ。体力減退胃痛頻繁。 , 1299192020 2011/03/04 , ,

快晴寒冷連日の真冬日。朝から頭を低くして小さくなつて炬燵にもぐり込み気がつけば夕。ハッシュドビーフ五目飯バナナ。北村来電。不調から脱したら「跡形もなく」への身辺整理焦燥はいつもの待春梅時候の病理か。車谷長吉『灘の男』 , 1299280696 2011/03/05 , ,

快晴寒冷。ひつそりと残飯二。山岡より厚情、北村より食料支援レトルトカレー中華丼麻婆丼鯖缶凡そ飽きずに三月分感謝。川本三郎『マイ・バック・ページ』クソ懐かしき時代のイノセンス。 , 1299366432 2011/03/06 , ,

快晴温暖春陽気。なのに陰陰寂寞惰眠。テレビ羽生渡辺戦。小諸久々外食。木内昇『漂砂のうたう』逝きし世明治十年圓朝怪談まあまあ。 , 1299451715 2011/03/07 , ,

陰午後まで降雪廿糎寒冷。プールリハビリ再開。炬燵惰眠。肉野菜喰らふ。歯痛頭痛、世情同様我慢の範囲でセルフネグレクト。労働考察。テレビで映画、疲労早寝。 , 1299536917 2011/03/08 , ,

快晴寒気去る。掃除洗濯。新飯一残飯一。リハビリ。内職二時間、漸く不調緩和傾向、サウナは特効。北村より追加支援無洗米嘉納感謝。惰眠中阿部が迎へに来てカズで貧困酒席中飲酩酊。
, 1299710368 2011/03/09 , ,

快晴稍寒。リハビリ負荷かけすぎて肘痛。こころ同様ゆつくりとした恢復期焦燥禁物。啓蟄過ぎても春遠し惰眠。黒岩比佐子『パンとペン』大逆百年目の労作、評判どおりの好書。外骨ファンにして殆ど初聞赤面。 , 1299710421 2011/03/10 , ,

半陰寒冷東京空襲記念日。ケースワーカー来低調期貧稼報告。リハビリ結句肘上腕三頭筋痛悲惨ときに女中の必要。佐久病院精神科カウンセリング、この間の不調妄執幻聴等々「ま、のんびりやるわ」。野菜肉喰らつた記憶も朧。惰眠。生活改善中の松永他加志より激励メールうれし恥ずかし。小関智弘『羽田浦地図』再読。堺利彦からの連想で昭和中末のプロ文六全協京浜貧困町工場、北町貫多の親戚筋は相変はらず泣ける。この高原平野では春に何が匂ふのか。 , 1299799045 2011/03/11 , ,

快晴温暖。リハビリ。歯肉炎。午後、東北東岸大震災、アパートで震度五弱異常事態、同じ北米プレートの揺れ約一分遅れ微弱余震つづく。焼きそば他。深夜までテレビで被災状況。帝都帰宅難民を見て二度と上京無しの感慨。 , 1300059772 2011/03/12 , ,

半陰のち快晴温暖。早朝北信地震で目覚め。終日テレビザッピング、陸奥東岸壊滅。殆ど訪れたことのある町。最初の広告テレビショッピング。リセット思考の終焉、平成社民主義のはじまり予感。遅すぎたが政策的原発もこれまで。内職与太はひと月くらひ休止。黒井千次『時代の果実』 , 1300059817 2011/03/13 , ,

快晴温暖。終日テレビ被災状況ただただ悲惨、午後からの通常放送に違和。三・一一以降の歴史的転換を前に老人的不安に呆然自失。麻婆丼。右腕痛。疲労早寝。 , 1300059865 2011/03/14 , ,

快晴異様な温暖初夏陽気。リハビリ。アパート微震つづく。テレビで帝都の混乱、片田舎もスーパーガソリンスタンド等でオイルショック以来の買占めパニック。敗戦後初めての国の行く末不明老人に居場所無。八〇歳の都知事舌禍で落選必至だらう。何もかも崩壊の兆候。 , 1300147706 2011/03/15 , ,

快晴温暖。かつて双葉温泉と揶揄された東電第一の昔話思ひ出すが内職再開は暫く先。リハビリ焼きそば。佐竹レーサより厚情煙草珈琲豆到来物嘉納感謝。リサイクル屋で椅子購入三千円。夜地震震度四襤褸アパートは五弱飛び起きる。町のパニック、スーパーの缶詰ガソリン屋他昭和四十九年のデジャヴ。東北のみ昔の真面な日本の感有、直視困難。 , 1300231566 2011/03/16 , , 午前快晴、午後陰寒冷雪。レーサ珈琲専門店の美味さ感謝。リハビリ疲労。支那蕎麦柏餅。公共放送福島原発。灯油保存食他町のパニック異様な均質性に恐怖。いまのところ民主政権の継続のみ確定、震災後の東北浜漁の行方深刻。深夜中振。福田和也『アルエット・リミックス』もふひとつの「ひばりの昭和」三代目と小林旭は可笑しい。朝ジャ、前回よりはマシ。 , 1300316287 2011/03/18 , , 快晴寒冷。リハビリ。テレビでフクシマ危機、帝都混乱、情報難民。オール電化利権電力等々世情に対応不能殆ど絶望。レトルト飯三。震災気鬱昭和崩壊。川本三郎『それぞれの東京』失われたものへの哀惜。 , 1300403386 2011/03/18 , , 快晴彼岸の寒冷。リハビリ疲労。スーパー薄暗く糞紙品切れカップ麺棚カラツポ。世間と隔絶し孤独無縁の老でも日本沈没の終末観。原発危機これから。昨年のサンデルブームはこのための共同体主義だつたのか。いまのところ刹那滅的な世界観に縋つて日を経つより他なし。一応身辺整理急ぐ。 , 1300491811 2011/03/19 , , 快晴温暖春陽気。掃除洗濯。肘痛腰痛。焼きそば缶詰飯。非日常翼賛体制下でのテレビ情報のキュレーション老的困難。医療被曝が癌発症の第一要因といふ近藤論などは封印も反原発の空気は確定。戊申以来の陸奥危機、後藤新平的震災後思想の兆し。浪江小高は本来東北電力の原発だつたはず等々の与太も暫くは封印。アパートに軽震数回。久しぶりに猿久保温泉。マリオ・プッツオの映画。パソコン更新でメール不調も手立て無。取り敢へず春までの生き急ぎ。 , 1300578724 2011/03/20 , , 半陰温暖。飯菓子三。震災後までの思考保留、歯痛腰痛の日常刹那つづく。帝都の電力回復まで一年以上は衝撃、これで昭和は完全に消へる。テレビでプッゾー・パート2。茶菓子炬燵、食糧灯油節約疎開暮らし。身辺整理、何よりも小康期で助かる。
, 1300749213 2011/03/21 , , 陰時折小雨の春分。残飯二菓子類一。テレビ情報で世界を理解する手立て無、恐らくヒントは脱米属国と福祉国家への舵切りぐらひ。横を向ひて寡欲恬淡炬燵惰眠。ロジャー・スミス『はいつくばって慈悲を乞え』タイトルは悲惨だがステキな南アノワール。
, 1300749266 2011/03/22 , , 半陰朝雪のち快晴温暖のち曇天、地の揺れ治まらぬ四寒三温の時候。リハビリ疲労持久力八〇歳ほど。肉野菜炒め缶詰飯他。新規パソコン格闘二時間写真アップ儘ならず。山岡より内職再開の温情メール感謝。思考保留から徐々に生還の兆し。久しぶりに外呑みカズ中飲酩酊。佐々木中『九夏前夜』奇妙な味わひも若者向け。 , 1300833475 2011/03/23 , , 半陰寒冷。リハビリ。帝都の状況これからの困難は恐らく空襲以来の未曾有。飯二・五も中身は失念、惚け症状笑へるほどの進行。炬燵午睡。山田順『出版大崩壊』ここまで悲惨とはデジタル、オンライン難民には不明も驚愕。夜「震災後」的内職に復職。 , 1300919424 2011/03/24 , , 半陰寒冷。リハビリも無力感。炬燵避難。掃除洗濯パスタ納豆飯缶詰飯。震災鬱的思考保留つづく。半月で官邸大本営発表の読み方少し分かる。死者は三分の一、原発情報は小出しの三割発表。専ら新聞テレビ報道のみの情報弱者には管制行き届き死者映像皆無、兵隊さんありがたうの声なく東電倒産国営電力必至で首都機能の制限長期化は完全な機能不全。疎開から十津川的村落移住、双葉の土地のチェルノブイリ化、広瀬隆は使はず、発癌は数年先だから無視、不評公共広告等々。「情報はHPで」当然の如くの異常な常態化はデジタルネイティブ・オンライン人種と老ひたネツト難民の絶望的格差決定で大問題、といふより混乱に乗じた火事場泥的時代の移行。シシュポス都知事対オール泡沫の史上最低選挙。震災直前の文春本誌が「これが私たちの望んだ日本なのか」で突き当り、朝日は「日本破壊計画」まるで「希望は戦争」のリセット願望の空気、最悪期の最悪天災人災、それでも虫歯は痛むから小谷野敦『現代文学論争』相変はらず面白ひエンタメ。 , 1301007998 2011/03/25 , , 快晴寒冷。リハビリ。肉野菜炒めピーマン肉詰め鯖水煮缶他、レーサから貰つた高級珈琲美味。大本営発表と別に漸くパッケージメディア数社が福島浜道り半閾のチェルノブイリ級土壌汚染を報道、数十年失はれた故郷国土レベル七の衝撃。大本営発表キーワードは「すぐに」だけ、五年後十年後は判りませんよ。国策としての余計な電力生産原発推進その結句の深夜電力オール電化は二酸化炭素温暖化説に便乗しただけ、震災がなければ今頃その座にいなかつた宰相、被災は千年来戦に勝つたことがなく戦後集団就職と出稼ぎで高度成長を支へた陸奥の忍耐の民、だからてつぺん野郎知事発言は許されない。やはり不可思議な小沢の沈黙。内田樹『下流志向』再読。震災後も生き残る身体的思考。 , 1301096249 2011/03/26 , , 朝吹雪のち快晴寒冷強風慌ただしひ気象。三・一一「震災後」の失語症的不調は一部恐らくオフライン暮らしの不安、いまからデジタルのリテラシーなど不可能。そろそろ内職再開の焦燥も与太はときに非ず。冷蔵庫貯蔵賞味期限切れ食品大喰ひ腹痛、早寝。 , 1301234382 2011/03/27 , , 快晴寒冷。長野の客人と久々の遠出、甲斐増冨温泉、停電の影響でラジウム温湯のみ。八ヶ岳南アルプス富士の眺望。信州峠から川上村春を待つ畑。帰宅して焼きそば和菓子。週刊文春グラビアの西村賢太のアパートに騙されたの声も聞くがあんなものだと思つていた。 , 1301234687 2011/03/29 , , 朝快晴寒冷のち半陰平年並み。リハビリ肘痛。支那そば残飯二。花粉鼻炎はまだ若い。終日睡魔早春午睡。下川来電。さすがに震災後、自責による社会的鬱で有料ブログの与太記事は自粛、失語症状。下川から「ぢゃ日乗で老人妄想を記せ」の優しき託宣。よって少しスタイルを変える。「安全ですか?安全です。ただちに影響はありませんか?ただちに影響はありません。こだまですか、いいえ枝野です」の大本営発表、逐次的情報追認で遂にメルトダウンを認める。WSJ他世界中のメディアが報じてから半月遅れは(気持ちは分かるが)余りに無為不作為で悲惨。戦後初の翼賛大連立、消費税増税と民主マニフェスト見直し織込みで決定的。震災復興がコミュニタリアリズムの心性とケインズ主義的土木ニューディールの両輪もほぼ決定。昨年の白熱サンデルブームは皮肉にも予め予測された処方箋だったのか。中央浜通りのチェルノブイリ化も深刻。「患者よ、ガンと闘うな」の近藤誠によれば、癌発症第一要因は医療被曝、レントゲンやCTの放射線量は癌のストレス。あの土地が数十年失われる可能性もあるとはたれも言わない。三十年前に騒がれた「東京湾に原発を!」は正しかったのか。低生産コストの国家的ウソもバレる。莫大な建設費、遠く二百キロの送電線と電力ロス、垂れ流されるだけの環境悪化三十度の温水……。広瀬隆の温暖化ウソ本は大増刷か。赤坂憲雄の東北学も必見。耄シジュポス都知事を落としたくとも他はホーマツの悲劇。問題は首都機能(政府機能)の失われる夏、恐らく解はない。間違いなく戦後最大の混乱。松永のブログに書くための東北電力浪江原発スキャンダルと小沢の沈黙に週刊誌的興味もあるが記憶は朧のまま。

, 1301447813 2011/03/30 , , 快晴朝寒冷も気温上昇。ひいひい言いながらのリハビリ。焼き飯支那そばバナナ。
「三・一一」は八月十五日と同様の心理規制をもたらしている。唖然茫然。突然「暴力的に断ち切られた終わりなき日常」(東浩紀)にたれもが言葉を失っている。最大の被災地みちのくは千年以上前から、坂上田村麻呂以来、戦に勝ったことのない土地である。戊申だけではない。貞観、明治、昭和三陸の大津波、それ以前には数度の大飢饉で抑圧された「耐える民」のDNAが形作られたと思う。徹底して自然に逆らわない我慢するしかない民衆風土。恐らくそれは今後も変わらない。
この災害が結果的に時代の相貌を決定的に一変させたのがデジタル、オンラインの文化である。初動の被災地ではラジオとツイッターが情報支援の最大のメディアだった。大震災はソーシャルメディアの定着と軌を一にした。しかしネットリテラシーがなければ生き残れないという時代は高齢者を置き去りにする時代でもある。その意味で大震災はこの国の世代をデジタルネイティブとアナログ族に二分したのだろう。それでも被災地、避難所の様相は被災住民の自然発生的な原始共産制にボランティアのネット活用が手を結んで新しいティピカルな共同体主義の萌芽が散見されて心強い。
帝都の最初の死者が戒厳令司令部で出たことも何やら過去の亡霊を見るがごとくである。またぞろ小泉、小沢待望論も出ているらしいがバカバカしい。大震災はポピュリズム政治との決別、復興(当然当初は低成長資本主義)と大きな政府の社会主義的政策しかありえない。
夜、カズで阿部と痛飲泥酔ブラックアウト。小川洋子『人質の朗読会』相変わらず虚実のあわいを閑かに語る小川ワールドに酔う。 , 1301614838 2011/03/31 , , 快晴温暖遅起大宿酔。リハビリ帰りに嘔吐、飯も喰えず。頭痛吐き気夜までつづく。松永より厚情激励あり。何もできずの年度末、夜ひとり寂しく桜餅を喰らって震災無常観のなかでの老生誕生日。
東電第一の事故処理廿年とか。恐らく十万を超える住民の土地は国の買い上げ、集団移住は避けられない。東電の国有化も決定だろう。テレビでは「自粛」ならぬ「他粛」のAC広告が不評の上塗りをしているが、原発報道のいちばんの問題点は「反原発」の専門家を絶対に出さない「自主規制」にある。原子力安全委員会はどうみても「原子力擁護委員会」に成り下がっている。推進派と反対派がまっぷたつの歪で救いようのない学会・業界に政治家利権しか理由のなかった国策決定の経緯。愚老は長らく原発容認派だったが東海村の臨界事故以来、懐疑派に鞍替えした。それは原発労働者の劣悪悲惨な労働環境と差別が余りにも露骨だったから。「フクシマ500」に労基法が適応されないのは昔からのことで見捨てられた労働者という意味では「石の肺」アスベスト禍と変わらない現実があった。
ここにきて漸く自衛隊への普通の報道がはじまる。それにしても半月は遅すぎた。現地であれだけあがっている「兵隊さんありがとう」の声が公共放送で殆どなかったのは偽善であり醜悪にすぎた。ハイパーレスキューなど出動した消防に対する扱いとの好対照。恐らく五万人を超すであろう犠牲者と災害出動の自衛隊員を見て見ぬふりをした既存メディアとは何なのか。 , 1301614902 2011/04/01 , , 快晴温暖春陽気、花粉鼻炎痒い目悲惨。リハビリ疲労。ジャスコでフライパン購入七百八十円也。残飯一納豆缶詰飯一バナナ。このところ胸焼け頻繁ガスター。
テレビで宰相会見を見て唖然。この間日々に虚ろさを増していった眼が殆ど死んだ魚の目。唯一の取り柄でだから始末に悪かっただった権力欲も放棄したとしか見えない抜け殻。確かに震災が二週間遅れていればその職になかったという基盤は震災三週間で完全に崩壊。たれもが知るように器の問題。但し代えるわけにもいかない国民の不幸。
愚老の素朴な疑問。大本営発表でさえ「その可能性は否めない」と実質認めている炉心溶融についてどうして既存メディアは「メルトダウン」という言葉を紙面、電波から消したのか。可能性の極めて低い「再臨界」には触れずともこれは自主規制という欺瞞。避難地域についてなぜ「十年は帰れません」とその可能性に言及しないのか。そろそろ聞かなくなったが、なぜ電波メディアは長く東電の「想定外」発言を容易く受け入れたのかも面妖。通産の審議会で貞観地震の解析から大津波予想が指摘されたのはまだ二年前のこと。それを無視した東電の罪は重い。豆腐の上の原発を知悉する地震学会と、御用学者と反原発論者の五十年闘争がつづく原子力学会との径庭の距離。東電は木川田、平岩、那須と財界総理やら天下りで通産と一体の政商、巨大独占公共企業。電力法も自分たちで作ったから料金を勝手に決められる総括原価方式などがまかり通った。民主党など手玉に取られて当たり前。
六割の国民が原発「黙認派」だった大きな理由のひとつが反核をめぐる左翼間の親ソヴィエト騒ぎに嫌気がさしたから。そんな空気に乗じての国策推進、震災前まではオール電化のわが世の春を謳歌していたのだから左翼の責任は大。今から十七、八年前、浪江町の幹部が東北電力の原発建設に賛成したときの言葉「どうせ隣に原発があるのだから事故が起きれば一緒」。その浪江町は犠牲者の捜索もできず全町避難、故郷の風土は首都に搾取され遺棄された。 , 1301714020 2011/04/02 , , 快晴のち半陰早春陽気、微震二。洗濯。じゃがベーコン焼き飯桜餅。ただ呆然と言葉を失ってから三週間、漸く復旧の一歩のつもりで内職再開も惚け老人のメモワールに自粛の足枷。備忘がわりにこちらに記しておく。
「3・11」は「昨日」までの時刻をいきなり奪い去った。終わるはずのなかった退屈な日常がふいに絶えた。戦後生まれには初めての「八月十五日体験」である。但し、そこには勝者の連合国も占領軍もいない。あるのは荒涼とした無常のみ。「焦土」と化したのは伝統的な農漁を除けば集団就職と出稼ぎで帝都の経済成長に埋もれた地上の星、神武たちをうんだ「みちのく」であった。日に一本あった上野発東北・磐越西線会津若松行き急行「ばんだい」蒸気機関車で故郷に帰った団塊老人にはやはり言葉はない。
「まぎれもないたれ流しの老マキャベリスト」である耄碌都知事の「天罰発言」は撤回したとて許されるはずもない。何度も書くが東北の百姓の疲弊に同情してイノセンスな青年将校は蜂起したという一面もあったのではないか。その戒厳令司令部で死者の出た地震である。物欲、金銭欲、性欲というマンネリ発言は首都直下型震災で吠えればいい。てっぺん野郎の「裸の王様」ぶりにはたれもが気がついた。あとだしジャンケンの意味にいま合点がいく。それでも代わるタマのいない絶望的な首都の不幸。今後の放射能、電力問題を考えればいま求められるのは石原でも信雄型の有能な官吏なのだろう。
抜殻総理の被災地視察。Jヴィレッジで原発作業員に空いている客室使用は認められたのか。東電発注日当五万円が数次の下請けで五千円になる差別労働はどうなったのか。廿年ほど前までは地元で「ゲンパツ」は労働者の差別用語だった。反核・反原発ファシストのドグマがそれを許した。この十年のタバコ栽培農家に対する禁煙ファシストの差別もそれに変わらない。
廿キロ避難地区八町村から八万人の「消えた住民」はどこへ行ったのか。四年間、内地に全島民が疎開して帰村した「三宅島方式」は今回も国県町の行政で生かされなかった。
いまここに始っている土壌・河川・海水の長期的な汚染はどうなるのか。すでにチェルノブイリの事故発生十日間総量の二〜五割の放射性物質が出ているという説は多分少ないほうで当たっているのだろうが、そうなれば生態系における食物連鎖の濃縮はこの先深刻である。ロシアのような広大な国土ではないのだから。「ただちに」の時間が経った何年後かに、あのとき西に移住した人間の先見が明らかになるかもしれない。
暫くTPP論議は棚上げとなった。賢明だ。復興段階では広域、道州制論議がすすむだろう。これは賛成。
厭な予感は震災直後からあったが、歴史的転換点とはこういうことなのか。会津若松と萩の「和解」がなされたと新聞に載っている。少年期、会津の人間がいう「この前の戦争」は大東亜ではなく戊申だった。鶴ヶ城に行けば「会津は賊軍ではありません」のアナウンスが煩い。勿論、会津藩士は靖国には祀られていない。愚老の知る十年ほど前までは萩の市長が代わるとその都度、会津若松に「交流」の申し入れがあって若松市長が「まだあの戦争から百三十年しか経っていません」と拒絶するセレモニーが繰り返されてきた。それが会津っぽだった。今回の「歴史的和解」は私念としては将来に禍根を残すと思うが、勿論、いまは言えない。
鈴木邦男『遺魂 三島由紀夫と野村秋介の軌跡』野村さんの懐かしい記憶が甦る。 , 1301815666 2011/04/03 , , 快晴寒冷強風。室内でも花粉発作治まらず悲惨なズルズル。支那そば納豆飯他。睡魔つづく春の兆し。
ネットリテラシーが生死を別けたといっても、これまでパソコンに触ったこともない老人にその教育など可能だろうか。恥ずかしながら愚老も、かろうじて与太日乗ぐらいは打てるが携帯メールもできなければ当然ツイッターなどのソーシャルメディアは見たことすらない。新聞とテレビしかソースを持たない老人の多くがネット難民とならざるを得ない。この情報格差はこの震災でなし崩し的に既成化されるのだろう。問題は往々にしてネット情報の方が正確だという点。やはり壊滅した「吉里吉里国」でも「唯腕村」でもいいが、年寄りだけの社会は結果的に顕在化したと思う。今の日本は被災者、放射能に怯える首都圏住民、五月十一日まで恐怖の去らない南海、東南海不安地区、日常のつづく西日本、そして全国の老人帝国に棲み分けられている。
その住人の言うことだからまったく当てにはならない。震災後、後藤新平と寺田寅彦の名をよく聞く。但し後藤の帝都復興院は財源などでかなり中途半端に終わった。大正十二年ではなく昭和二〇年に欲しかった人物。耄碌知事とは比較にならない。寺田の『日本人の自然観』はまさに今回のみちのくの民そのもの、たれもが罹災者のおだやかで清潔な「天然の無常観」をもつ無辜の東北人を見た。たまたま若い人に問われたので「いま読む本」にこれと黒岩比佐子『パンとペン』、中島義道『不幸論』をあげておいた。
今月の総合誌が出る前だがこれまで目にしたものではやはりへそ曲がり養老センセイと高村薫の稿(アエラ増刊)が最も示唆的説得力に富む。電気を作って売っている会社に電気がなかったというブラックジョークは唖然とする手抜き。千年に一度の大地震大津波というが、大津波はこの百数十年の間で三回目である。少しも「想定外」ではなく「予想どおり」ではないのか。放射能危険都市・東京は今後、決定的な負のイメージが消えない……、これらは受け売り。
「原子力立国」を謳い原発プラントの「トップセールス」を自慢した総理は国際的恥辱にまみれている。内閣顧問の連合・笹森は元東電労組委員長だった。東電の社長も眩暈で入院した。宰相が激務過労で倒れてももたれもが納得がいく。「代行」でいいからここは千石にリーダーシップをとらせる。恐らくいまの状況は格段に良くなると思う。水素爆発をした原子炉建屋の曲がりくねった鉄骨の残骸が広島の原爆ドームに見えてきた以上それしか道はない。 , 1301900152 2011/04/04 , , 快晴寒冷。掃除洗濯。リハビリ。煙草を買いにコンビニに寄るとひとり3個までの販売制限。煙草税再増税も現実的。パスタ残飯缶詰バナナ。花粉最悪、かゆみ目に視力低下も追い打ち、テレビの文字も見えなくなる顕著な老化。バーボン葉巻ジャズのミステリーの時間が遠ざかる。およそひと月ぶりに内職再開。疲労早寝。
こんな愚老の与太ブログにも少数の読者がいるとみえて未知の人より「デタラメばかり書くな」の叱責メールを貰う。「自粛」「不謹慎」を旨としているので反省しきり。
あんぽん120、ユニクロ、楽天10億の寄付。昔ならば財閥にしかできなかったこと。一種の財産税と考えればいい。たかだか二〇年で数百人のミニゲイツ、ミニジョブスを生んだ市場原理主義、新自由主義に改めて驚嘆、再分配思想も広がるはずと納得。現代の資産家にこういう同調圧力が高まることは痛快。多分、近々ネットで「資産家寄付一覧」乃至「寄付しない資産家一覧」が出るのだろうがこういう「正義」のファシズムは薄気味悪い。
夜、テレビで東電の藤本(今事故の主犯)の出た番組を見る。まず一言の謝罪もなく笑みまで浮かべる傲岸不遜に唖然憤然。いくつもあった「非常用」電源の自家発電装置のすべてが何で浜側に並んでいるの、という素人の素朴な質問もできないマスコミの醜悪と相まって悲惨極まる番組。たしかに震災前までは東電が番組の最大のスポンサーではあったのだが……。小宮山元東大総長らの東電に「免責特権」の論しきり。国策企業、つまり政府・通産に手を突っ込むにはこのぐらいの司法取引は「仕方がない論」。何たる不見識、破廉恥。東電福島第一は二名の死者が出ている人災事故。放射能汚染の顕在・潜在的被害者数恐らく30万人超。電気事業者法以前に明らかな業務上過失致死から始めるべきは当然。手心を加える必要などない。
東電が平然とデタラメ発表をつづけるウラには国との一心同体、運命共同体のお墨付きと、のちの検証でも「あの時点ではパニック、混乱防止に仕方がなかった」のエクスキューズが担保されているからだろう。ここでも「仕方なし論」がまかり通る。しかし現場の科学者は正直。「低濃度」汚染水の海中投棄を発表したエンジニアはなぜ泣いたのか。「沿岸の魚を一年喰い続けても安全」のウソをつかねばならない切なさ。前回は自粛して書かなかったが生態系における食物連鎖の濃縮問題の数値、海中の放射線物質を1とするとまずプランクトンで二千倍、小魚一万倍と連鎖し(すてにコウナゴ漁は禁止された。人はもっと大きな魚を食する)ヒトの口に入るときには……。そこを見事にネグった詭弁強弁。
ついに細野豪志が政府ではじめて「メルトダウン」を認める。遅すぎた。終息まで「数か月」(さすがに何年とは言えなかった)発言も、事故以来はじめての素直に国民に届く言葉ではあった。国民の直感はホントの言葉を聞き分ける。復興省は石破大臣と細野でやるべし。
原発避難町村の二次避難問題。やはり早く「十津川方式」を提示するべきではないのか。会津が斗南に流されたこととは違うのだから。勿論、汚染されたふるさとの土地で死ぬ自由もあるが子供にはその選択肢はない。浪江町の「人もいない春」を見て泣ける。
新聞、テレビの既存メディアはシーベルトとベクトル、グレイ等々(マイクロとミリもわざと混乱させて本質隠しの策略は解るのだが)の「対比統一数値」での発表にするべき。老人にはいちいち計算が面倒くさい。
被災地の治安問題もメディアが隠しているようだ。自衛隊(MPが良いか)に司法警察権は無理だから「民間逮捕権」を認めること。いま人心の荒廃はいちばん怖い。 , 1301962804 2011/04/05 , , 快晴平年並みの早春陽気。リハビリ発汗。浅間病院整形外科「半年もすれば八分どおり恢復するのではないか」但し筋力をつけるリハビリも必須。煙草売り切れでコンビニ三軒漸く一日分確保。弁当ジャージャー麺渋茶で桜餅。何故か読書が苦痛となる。震災後に読んだ本も殆ど記憶霞み、これが「喪失感」なのか。人は大いなる不条理にはただ沈黙あるのみと思い知る。鬱々とした日常の覚束ない再開……。久しぶりに駒場公園散策は肌寒き青空、猿久保温泉で温もる。疲労早寝。
蒙昧愚老のため息は「不謹慎」に近い。いつまでも去らない無常感、喪失感、正視できない過酷な現実。
原油1バレル150ドルはやはり新たなオイルショックだろう。新聞の一面にリビア中東情勢も殆ど載らず、外国人は帰国しグローバルとは名ばりの鎖国孤立。
大東亜戦争も資源禁輸ならば今回の「八月十五日」との容易い素朴な連想が連鎖する。3月10日の大空襲、東京の「焦土」をみちのくの流され失われた町に見る。天皇陛下の「お言葉」に主権者の忘れていた「国体」を思い出す。大連立は大政翼賛。官房長官会見は大本営発表。無残で危険な廃墟(静かな爆弾)に向かう福島第一は進行中の原爆ドームそのもの。避難所は集団疎開。計画停電、暗い夜の町には灯火管制が敷かれ、緊急地震速報は空襲警報に似る。逞しき庶民は日々慣れを学習する。仙台には闇市も立ったらしい。すべてが昭和二〇年にダブってみえる敗戦国の「敗戦経験」。
これで時代も世の中も人も変わらざるを得ない。しかし正視できない仮借なき現実に漂う喪失感は往時と比べて厭世観、絶望感が強いのではないか。占領された日本は大多数の国民が格差なき貧乏から立ち上がった。今回はあきらかに一世代では回復、復活できない階層が少なからず出る。フクシマには故郷喪失者も出るだろう。隣組はじめ地域共同体の有り様が大きく変わっていた。だからこの不条理は残酷きわまりない。被災地で活動する被災者、自衛隊、行政、ボランティアにみるのは「社会運動」乃至ある種の「宗教」である。みちのくに固有の「雨ニモ負ケズ」。テレビは多くの「宮沢賢治」を映し出している。 , 1302051218 2011/04/06 , , 快晴温暖初夏陽気。花粉最悪マスクゴーグルの完全防備も効かず。リハビリ疲労。菊川の福井先生から大量の缶ピース、ロングピース嘉納、感謝。大いなる喪失感のもたらす気鬱、思考保留つづく。あと少しで終わる戯作自分史も呻吟難航、いまは与太のときではないという心理規制が強い。
仕方なく新聞、テレビの既存メディアからのアナログ情報で、世間の動きを知る。不謹慎な身辺雑記的混乱期の身の処し方などをいい加減に記す。デジタル・ネイティブから言わせると「だからダメなんだ」と嘲笑されるが、老人にはそれしか手立てもなく致し方ない。
六〇数年ぶりの煙草配給制。宮城多賀城のフィルター工場の被災等が原因。三〇年程前まではまだ自然素材のフィルターがあってハイライトなどは最後までそうだった。ポイ捨てしてもすべては土に還った。いまの化学繊維フィルターはいつまでも地球に残る。到来物の両切り煙草は、田圃の畔などに腰を下して一服したあと、そこいらにポイ捨てできるから昭和の名残でありがたい。
一次補正三兆円で3Kまではマニフェスト見直し。農家の個別保障は世間の雰囲気から無理だろう。国債発行は二次補正からは当然。それでもゴタゴタする翼賛大連立。紙面から窺えるのは明らかに菅の「過労入院」という鈴をたれがつけるのか、の流れ。その時は武士の情けで「原発セールスマン」の恥辱と今回のリスクコントロールは問わない、が条件。時期は福島第一のクライシスがよくも悪くも何らかの進展をみたとき。新聞のメッセージはそう読める。
原発の「総責任者」である元安全委員会委員長など原発推進派の大物専門家十六名によるはじめての「謝って謝れる問題ではないが」という「自己批判」は衝撃的な大ニュース。現状の危機的深刻さが再浮上。準国家的専門家集団がメルトダウンを認めた「敗北宣言」でもある。問題は炉心溶融(メルトダウン)が、圧力容器も溶融して格納容器ごとの大破壊(大爆発)の危機。そのチェルノブイリ、チャイナ・シンドロームまであと数歩……。一号機爆発直後に関西方面に疎開した人々の予測は大方五分五分の確立。新聞、テレビが発するメッセージ(専門家の見立て)は「たとえ窒素を注入したとしても」という悲観論から「確率は数パーセント」まで様々。事故後一週間ほどは「絶対にありえない」を繰り返してきた推進派の言だけに危惧される。
もうひとつ五月連休明けまでつづく「東海・東南海・南海」への連鎖、連動地震への恐怖。避難に関してはマニュアルは役に立たず「直感」で行動する「自己責任論」、とはいえこの狭い国土のどこに逃げる場所がある。移住しても生活の成り立つ階層がどの程度いる。
みずほ銀行の「六億円詐欺事件」は社会的意味が大きい。機械がちょっと故障(システム障害)しただけで、口座の中味が不明になり十万円単位でいくらでもカネを引っ張り出せた四日間。恐らくその手口がネットで広まっていれば被害額は十倍ではきかなかっただろう。デジタル・オンライン社会のマヌケぶりはよく知っておく必要がある。

, 1302135806 15002011/04/07 , ,  半陰温暖そろそろ杏の開花。桜前線報道のない天気予報で「有事」を再確認。信州では中部電力浜岡危機がうるさく仕方なしに後架の便座ヒーターを切るためニトリで便座カバー購入百九十円。マスコミが触れない報道のひとつが避難所の後架事情。都会の人間で耐えられる者がどれほどいるか。LED電球は高くて手が出ず。「節電」というより「適正使用」で三割減ぐらいはスマートグリッドなどなくてもできる。但しこのところ週一ほどの割合で「ああ、また」と、やってしまう脳軟化による夜間・長時間の消し忘れは独居老人の猶予、控除。聞けば省エネ家電に買い替えると電力消費は増えるという人間心理もあるらしい。深夜、ボロアパート揺れてロヒプノールの強制睡眠も破られ、キッチンに起きていくとワン公も狼狽えてウロウロ、仕方なく自室に入れて寝る。その後たれかから来電の気もするが寝惚けて不明。
 宰相チェンジングの流れは本人が「絶対に辞めない」と言えば言うほど決定的なものになってきた。あとは「花道」の用意だけ。臨界知識やリスクマネージメントなどは二の次、この男に決定的に欠けているメッセージの「発信力」は目を覆いたくなるばかり。サイレントマジョリティの六割がそう思うと「世論」ができあがり流れに掉さす。テロリズムの効果を徹底して認めなかった司馬遼太郎も「桜田門外の変」だけは例外的に認めている。管直人の「安政的愚昧」は近々終わるだろう。やはり「有事」の際の人間感染力やリスペクトのある「人徳」は決定的意味を持つ。例えば恐慌時の高橋是清のように。
「原子力安全・不安院」の会見が信頼を失っているのは西山審議官がこの間まで通産の推進役だったこと、アクセルからブレーキへのそう簡単なギアチェンジはイカサマというだけではなく、やはり頭上に偽装(そういえば耐震偽装の姉歯秀亊次もカツラだった)などする人間に対する不信感もあるのではないか。
 一番の問題は「1000シーベルト以上」という建屋付近の放射線量をいつまでも発表できないこと。すでに放射性物質の放出拡散期間ではチェルノブイリを超えているというのに、この数値だけは「恐ろしくて言えない数値」らしい。ネットには出ているのかもしれないが情報音痴でホントは何千なのかは知らない。知りたくもないが……。
 天気予報に加えて首都圏では「電気予報」と遅ればせながらのSPEEDI「放射線汚染度」が毎日更新されるらしい。福島第一の周辺、特に大熊、双葉、浪江、飯館の土壌汚染は二十年は「遺棄された土地」のレベル。東芝は廃炉まで十年半というが、間違いなく六ヶ所村は「廃棄燃料物質」を受け入れない。実質は原発作業員という「棄民労働者」を除いて地図帳から消された町となる。思い知るのは「豆腐の上には作れないものだった」という余りにも高くついた授業料。蛸壺アカデミズムの原子力学会は総懺悔。石炭液化の技術にとって代わられる。
 被災地での「ヤマト宅急便」のはたらきに小倉康臣の遺訓をみる。採用基準が「仕事のできる人間」より「ひとのいい人間」というロジスティック企業の「十円寄付」は素晴らしい。恐らく利益の三割ほどの額になるか。その評価は必ずでてくる。
 それをみたら義捐金の被災者への配給にともなう「事務経費」三割はボッタクリに近い。中央競馬会でも寺銭は25パーセント。千円寄付しても被災者には七百円しか届かない。そのうち批判が噴き出すだろう。
, 1302222736 2011/04/08 , ,  半陰温暖、今年はじめてストーブを炊かなくてもよい朝。今季最後の灯油購入。漸くリハビリ効果で小指が左右に動くようになる。残飯と支那そばの日々。言うべき言の葉をもたない内職苦痛。久しぶりの娯楽、将棋名人戦。テレビのあと毎日新聞の有料ネットで観戦したかったがやり方が分からず断念。他の棋戦は無料なのに倒産新聞社は有料化、まあ仕方がない。
 テレビで前夜の余震報道を見る。東電、東北電力、六ヶ所村どこの原発、核施設も電源喪失、福島第一の二の舞にあと一歩の危機的状況だった。この間ぞっとするような「綱渡り」がつづいている。本震後ひと月でのМ7クラスの余震。気象庁の「予測」は「確率10%」だったはず。急遽「今後二か月」が「半年は覚悟」に切り替わる。改めて過去に何度かおきた「双子地震」への恐怖が甦る。七年前のスマトラ沖地震ではたしか三か月後にМ8クラスの双子地震が起きた。誘発、連動の不安はまだ暫くつづくと思い定めねばならない。
 毎朝、新聞で「浪江・赤宇木」の突出した放射線レベルを見る。何度も同じことを書くが、二十年近く前に東北電力の「浪江・小高原発」の建設が決まったとき、町の幹部(町長だったか、町議会長だったか失念)が言った言葉。
「すぐそばに原発があるのだから事故が起きればうちも被害を蒙る。ならば雇用や補助金を選択した方が得だろう」
 自棄というよりは安全神話の過信だったと信じたい。予定では九年後の平成三十二年に運転開始となっているが計画は間違いなく中止される。今後百年、フクシマに新しい原発は絶対にできないと断言できる。
「原子力」に関して四〇年程前の私的な体験を記す。
 昭和四〇年代の後半、青森六ヶ所村でむつ小川原開発が始まった。いまは使用済み核燃料再処理工場などが集結するいわゆる「核のゴミ捨て場」(不思議なことにいつまでたっても本稼働しない)だが、当初からその計画だったのだろうか、記憶は霞んでいる。何もない荒涼とした土地だった。そこに用地買収と漁業補償の国のカネが天から降ってきた。そこで見たのはいくつかのプレハブ造りのキャバレーで一万円札をホステスにバラ巻くグロテスクな狂瀾だった。万札で洟をかんでポイと捨てたオヤジもいた。海を棄てた漁民の正視に耐えない醜態を見た。人心などあっという間に荒廃することを知った。バブルの二〇年も前の話だ。
 四、五年前に六ヶ所村を通ったときいくつものゴテゴテと飾り立てた「核御殿」を見たが、その醜悪さは変わらない。何を得て何を失ったのか。原発に常につきまとう疑問の原体験となった。
 それでも愚老は長く「原発黙認派」できた。大きな理由は推進派と反対派の不毛な議論に嫌気がさしたからである。団塊世代は小学校で映画「第五福竜丸」を観た。戦後民主主義とともに核アレルギー教育も受けた。同時に原水禁、原水協の分裂などをみてイデオロギーの無謬性には生理的な嫌悪をおぼえた。原発という発電プラントは科学技術であるはずが、この半世紀以上つづけられてきたのは「正義」をめぐるイデオロギーの争いでしかなかった。その責任の多くは戦後の既成左翼(社会党と共産党)にある。かって中上健次は林京子を「原爆ファシスト」と正直に呼んで世の糾弾を受けたが「反核正義論」はバブル期まではこの国の世論であり通奏低音であった。
 気が変わったのは前記の浪江の件からだ。そのとき(今から考えると福島第一だったのだろう)原発労働者の労働差別を痛いほど知った。地元で「東電」はエリート職場だったが「ゲンパツ」は現場の被差別労働者の蔑称だった。そこでは「使い捨て」の悲惨な労働実態があった。それを知って「原発懐疑派」に鞍替えした。世間にその実態が明らかになったのが東海村の臨界事故だった。「公式」には久保山愛吉以来の「被曝死亡者」となったがそれはウソである。それでも労働環境の改善がなされなかったのは今回の事故で暴露されたとおりだ。いまの科学技術では現場での被曝は避けられないのである。だから使い捨て労働者は社会の底辺、山谷などから調達された。
 
 その実態はひた隠しにされた。民主党は「原発立国」を掲げ、自民時代より原発政策を加速させた。宇宙人の宰相は「温暖化防止」を錦の御旗に国民を欺いた、というより無知だったのだろう。管がベトナムでのトップセールスを誇ったのは昨日のことである。だからこと原発事故に関しては「大本営発表」以外にできることはないのである。つまり「責任」は重いのである。

 星野智幸『俺俺』が今年の大江賞。若者の孤立無縁から社会溶融が起き、最後は天皇陵での原始共産制に終わる現代の生きにくい「切実さ」を描いた佳作。「震災後」に希望をもたせるという政治的配慮もあったのではないだろうか。 , 1302312725 2011/04/09 , , 陰ときおり小雨も気温は春暖。缶詰飯を喰いながら北村からの到来物で栄養食餌の大半を賄ってきたふた月に改めて感謝。まったく本が読みづらくなってきたのは「震災躁」から「震災鬱」への移行期かも知れない。時間をかけて読む新聞に遠ざかる「安穏」に新しい閉塞感が色濃い。時代に取り残された膨大な数の老人階層を「疎外」と考えるか」「独立」と捉えるか。世代論的社会構造は多方面で今後の世の中に定着するだろう。
 新聞、テレビは相変わらずの大本営発表たれ流し。その「情報」のキュレーション、ないし「裏読み」は解りやすい。雑誌ジャーナリズムはこと原発に関して「大変な事態」を煽る「理想主義的革新派」(原発反対派)と「過剰反応。騒ぎすぎ」を戒める「現実的保守派」(原発容認派)とにまっぷたつ。比率は八対二。スキャンダリズムが雑誌の本分なら当然のことか。「ネット世論」はパソコン音痴の老人なので判らないが、これまでの経緯をみていると一週間後には「アナログ世論」にとって代わられている。、
「買いだめ」「風評被害」はこの国のティピカルな国民資質「均一性」「付和雷同性」の産物で予想どおり。さみしいことだが民度の問題である。本来はこういうときほど若い世代から「新しい資質」の層が出てくるものだがボランティア以外は寡聞にしていまだ見えてこないのは寂しい。
「無能内閣」の機能不全は目を覆いたくなるばかりの状況続く。「被災地対策」と「原発対策」の二正面作戦の非情困難は理解してもまったく伝わらない宰相メッセージの無残さ。瓦礫撤去、被災住民保護に旧態どおりの法適用で「超法規的」な「政令」も「特例」も「手続きの簡略化」も発令実行までに三週間もかかった。瓦礫のなかで孤立する被災者に支援物資のひとつも「投下」できなかった法という「バカの壁」に幾人の自衛隊員が泣いたのか。当初、自衛隊員投入に消極的で結句「戦力の逐次投入」という最悪の戦術的失策を重ねたのは「元市民運動家」というDNAの残滓だった。フクシマ避難地域への「指示」の迷走ぶりもすべては「官邸危機管理センター」の無能・無作為にある。ようやく国民の声となった「やっぱり菅じゃダメだったのか」。はっきり言えば「器・能力・人徳」のメッキが非常時で剥げただけでありハッキリ言えば「素人宰相」の悲しさであろう。外国人献金問題で「失脚」が決定的だったときの震災で「運がよかった」のは菅だけ、国民は取り返しのつかない「不運」を嘆く結果となった。
 原発事故と計画停電は人災としての「菅の犯罪」は明らかである。震災直後の「米軍派遣」を断ったのは褒められた「属国」からの独立心などではない。単に東電の言いなりだっただけ。東工大卒の「臨界音痴」の相談相手は笹森清・内閣特別顧問。民主党の票田、連合元会長は元東電労組委員長である。東電に怒鳴り込んだり居座ったのは見るからに労組体質の団交パターンではないか。
 震災翌日の福島第一視察で危機的な「事象」が加速したのはすでに検証されている。あのスニーカー姿を見たときに国民のたれもが不吉な予感をもったのではないか。

 ほとんどダブっているが、ついでに松永他加志と山岡俊介のウェブに書いている(老人特有の省エネで同じものを使い回し)与太駄文を再録しておく。


瘋癲老人のレイジーな日々 26
「昭和」が終わった沈黙の春

 退屈な、しかし果てしなくつづくものと疑いもしなかった昨日までの「日常」が圧倒的な自然災害によって暴力的に断ち切られた。
 バブル以降「失われた二〇年」のだらだらとした、それでも強固だった日常という連続性が一瞬にして「非日常」に一変した。昨日までの時間は目の前でぷっつりと消えた。
 テレビ画面に映し出されるパニック映画のような「現実」に失語した。文字どおり言葉を失ったのだ。唖然、興奮、放心、失意、怒り、不安、恐怖という生の感情に言の葉が届かない。ただ得体の知れない無力感と喪失感だけが重い空気のように身をつつんでいる。鎮魂のいま、たれしも傍観者でいることはできない。
「3・11」からひと月を過ぎて、ようやく漠とした「天然の無常」を見つめる老爺が、ぽつねんといる。いまはただ頭を垂れて膝を屈し沈痛のまなざしで、この不条理に向き合うしかあるまい。
 書くことに意味はない。まして「有事」のいまは与太記事を書く場合でもない。それでも生者の傲慢は今日も日々の飯を喰らい「震災後」という新しい時代の時間に流されて生存をつづける。このちっぽけな暮らしは少し質を変えてつづいている。不謹慎の誹りを甘受してもう少し連載をつづける。

「3・11」は敗戦の申し子である団塊世代の愚老には遅れて来た「八月十五日」の宿命的な追体験のように思われてならなかった。
 その前日、三月十日は東京大空襲の記念日だった。日露戦争奉天会戦、戦勝の日「陸軍記念日」である。その日の未明から帝都の下町はB29の焼夷弾で焼きつくされた。「川向う」の葛飾にはほとんど爆弾は落ちなかったから、少年の頃「夕焼けのように真っ赤に照り映える夜空がきれいだった」という大人の話をよく聞いた。
 地震と津波で何もかも壊され流された荒涼とした風景を、みちのく太平洋岸の「焦土」に見た。肉親の命、住居、職場、生活のすべてを失った罹災者たちの呆然とした姿を見た。そこにあった町さえも跡形もなく消え失せたのだ。その地は再び多くの「いのち」を奪い去った。
 みちのくは平安の昔、坂上田村麻呂の蝦夷征伐以来、戊辰戦争までいくさに勝ったことのない土地である。
 古い記録では貞観地震津波以来、三陸は数十年に一度の大津波に幾度となく襲われ大きな被害を出してきた。今回は明治三陸、昭和三陸と百十五年の間に三度目の大津波である。これを「想定外」とは言わない。統計的には「予想どおり」の災害である。それでも人は昔から大自然の前には無力な存在であることに変わりはなかった。
 みちのくには夏場にオホーツクからの北風、山背が吹く。その寒風は冷害の「飢饉」をもたらす。一方で「日照リノ夏」は旱魃で田畑は実らない。冬の寒さも厳しい。東北は近代までどの地方よりも「餓死」と背中合わせの過酷な風土だった。
 つい六、七〇年前までみちのくでは間引きも、娘の身売りもあった。
 石原莞爾の満洲建国の夢も、二・二六事件の青年将校の憂国もその端は飢饉による東北の疲弊にあったのではなかったか。そういえば地震で東京の最初の死者はその「戒厳令司令部」(九段会館)で出た。深沢七郎は『東北の神武たち』でその風土を神話的アニミズムの小説として書いている。
 だから宮沢賢治は「雨ニモ負ケズ」と唱えるしかなかったのだ。農村社会運動だけでは救われない。村の「宗教者」にならざるを得なかったのはその自然の過酷さにある。みちのくの人間ほど自然を畏怖し、自然に忍従する「耐える民」はいない。いま少しくこころ安らぐのは被災地にボランティアという名の多くの「宮沢賢治」をみるからである。
 そこには寺田寅彦が『日本人の自然観』で書いた「天然の無常」という身に染みついた生きる「かなしみ」が連綿としてある。
 戦後は集団就職と冬場の出稼ぎで首都の経済成長を支える名もなき「地上の星」(中島みゆき)という安価な「労働力」となった人々だ。みんな東北本線で「上野駅」に着いたのだ。
 だから老耄剥き出しの首都の知事の「天罰」発言はいくら撤回してみせても許せないのである。この傘寿にならんとする耄碌老人の世迷言には黙っていられないのである。一つ覚えの「物欲、金銭欲、性欲だけの日本人」に対する「天罰」だと思うなら、きっと首都直下型大震災が近い将来、必ず来ることになるのだろう。その前に放射能の「死の灰」が降るかもしれない。都民の不幸はこんな「裸の王様」を首長に戴くことだ。今回の選挙で致命的だったのは対立候補が全員ホーマツという悲喜劇にあった。ついでに言えば三〇年ほどの雑誌記者生活で、その傲岸不遜に殴りかかりたくなったのは青嵐会時代の石原とJC会長だった麻生太郎だけである。

 その昔、愚老は上野駅から一日に一本出る東北本線経由磐越西線の会津若松行き急行「ばんだい」でふるさと会津に帰省した。中通りから会津に入る中山峠はスイッチバックで登った。もちろん蒸気機関車である。帰路の東北本線は荒川を超えて東京に入ると便所が使用禁止になった。列車の便所は穴から線路が見えるたれ流しだったからである。
(この項つづく)

, 1302528282 2011/04/10 , , 半陰温暖、春陽気。掃除洗濯。クラッカー、野菜豚小間炒め、渋茶柏餅。長野からの客人に讃岐うどん二八〇円を馳走になる。眼疾というほどの霞目悲惨、花粉も悲惨。同じミステリーがなかなか終わらないのはやはり「震災鬱」の兆候か。それでもゆっくりとした小さな暮らしがつづく。
 この間、養老孟司のいう〈「環境」という言葉はヒトの傲慢さ〉について思うことが多い。人間を自然から切り離して相対化させたものが(ひと以外の自然という)環境。大森荘蔵を思い出す。たしか人も自然の一部だから晴れた日には心が明るみ、曇天には心も陰鬱となる、というような話だった。
 テレビで好転しない被災地の窮状を見る。機能不全の政権が的確なメッセージを伝えられないことによる自治体行政の停滞は深刻。被災直後の無私のはたらきがひと月たってお役所仕事のルーチンワークに戻りつつあるのが危惧される。すべて中央政治の無能から来ている。被災者が一種の「興奮」から醒めるいま、この体たらくはまさに国難であり、これからが
 三陸はじめ海岸の棲まい方は変わらざるを得ないだろう。明治、昭和の三陸津波でもあった「新しい高台の町」は今度こそ作られると思う。そこから港に通う漁業という形態。この信州の片田舎でも江戸期の「戌の満水」で千曲川が氾濫して村が流され、人々は高台にムラをつくった。
 その過程で「広域自治」と「道州制」は時代の流れとして進むはずである。できればそのときに一緒に「首都機能移転」ないし「分散化」を計るべきではないのか。法律ができて二〇年、グローバル資本主義に翻弄された末の財政悪化で場所も時期も未定のまま時だけが過ぎてきた。そろそろ停滞、腐乱のはじまった東京は元気な名古屋か大阪に首都を明け渡せばよい。極端な一極集中は必ずスラム化という沈降期をむかえる。
 原発でふるさとを奪われた福島浜通りの漂流難民のごとき人々には早く道筋を指し示すべきなのだ。土地、住宅、田畑、雇用は国が準備をして新しいふるさとをつくってもらうのである。十津川も滝川も百数十年前に蝦夷が島に集団で渡ったのだ。いま国が発するメッセージでいちばん大切なことは月並みな言い方をすれば被災者のこころに希望の種を早く広く蒔くかということに尽きている。



瘋癲老人のレイジーな日々 26 
「昭和」の終わった沈黙の春 (つづき)

 妄想じみた「敗戦体験」に戻る。
 総理官邸の枝野官房長官の会見はまさに「大本営発表」そのものである。とくに福島第一原発の重大事故に関しては情報をひた隠しにしている。新聞、テレビのマスコミ、既存メディアはそれを垂れ流すこと戦時中と変わらない。起用する「専門家」はすべて原発推進派の補助金漬けの「御用学者」ばかりである。いわゆる「原子力村」の住民ばかりだ。
 被災地の映像には遺体がきれいにネグレクトされていた。当初は避難民と行政ばかりで災害出動で十万の「出兵」をした、瓦礫の海に不明者を捜索する自衛隊員の姿を意図して報道しなかった。現地の「兵隊さんありがとう」の声はあえて消された。日陰の暴力装置・自衛隊報道をみてこの国の戦後根強い左翼思想、九条の呪縛を知るのである。
 今回は大本営発表に対峙する情報メディアとしてのインターネット、とくにツイッター、フェイスブックなどのソーシャルメディアが時と場を得て活躍したらしい。被災地ではネットリテラシーがまさに生死を分けたケースが多々あったという。だが高齢化と過疎の村にどれだけリテラシーを持った人がいたのか。老人の多くはネット難民であることは間違いない。
 いまはまさに戦後最大の「有事」である。黒船、大東亜につぐ「第三の敗戦」という「国難」である。非常時の「大連立」は「大政翼賛会」の再現に似る。国を挙げて国難に対処することは当然である。それにしてもほとんどメッセージの「発信力」をもたない宰相の虚ろな目は死んだ魚のごとく見える。リーダー不在の不幸である。そもそも震災がなければ「外国人献金問題」でその椅子に座りつづけることはできなかったはずだ。後述するが自民党の「原発推進政策」を加速させ「原発立国」を謳いベトナムでのプラント輸出でトップセールスを誇ったのは昨日のことである。そしていま菅は原発事故で国際的な恥辱にまみれている。 近いうちに首相チェンジングの動きは顕在化し、本人が「絶対に辞めない」と言いつのるほど世論は反発するだろう。またぞろ小泉、小沢待望論を聞くが恐らくときの「近衛文麿」に代わるのは、官僚を使える「仙石由人」になるだろう。そのタイミングは福島第一クライシスに何らかの変化があったときに実現するのだろう。「復興相」には石破茂。第一次補正予算で実質的に4Kマニフェストを見直した以上、谷垣自民党の党利党略は許されない。
 震災五日目に出された被災者、国民に向けた天皇陛下の「お言葉」で国民の「震災躁」めいた動揺が落ち着きを取り戻したのは事実だと思う。平成の御世に日常では忘れられていた「国体」をみた思いがする。
 輪番停電で灯りの消えた街は「灯火管制」の暗闇と重なる。首都圏を襲った電力不足では「節電」が叫ばれ世間には「自粛」「謹慎」の空気が漂う。テレビでは「修身」のごときAC広告が氾濫した。まさに「欲しがりません勝つまでは」のプロパガンダを思い出す。
 テレビでドキリとさせられる緊急地震速報は「空襲警報」だろう。
 仙台には「闇市」が立ったというし、この片田舎でも煙草が販売規制の「配給制」の有様だ。宮城・多賀城のフィルター工場が罹災したせいだという。
 被災者の避難所暮らし、福島第一二〇キロ圏の避難住民の転々とする避難所生活は「集団疎開」そのものである。
 しかしこの「敗戦」には連合国も占領軍もいない。日本人は敵を殺すことなく、ただ殺されたのである。戦争は最大の人災である。いまもつづく福島第一の原発事故が敗戦体験を呼び覚ますのは、あの水素爆発した原子炉建屋の鉄骨が曲がりくねった無残な姿に容易に広島の原爆ドームを連想するからである。
 ついでにいえば震災直後の悪質な「チェーンメール」というデマゴギーは関東大震災のときの「流言飛語」を思い出す。少し駄弁を弄す。その震災で虐殺された大杉栄の盟友であった堺利彦と「売文社」の闘いを描いた黒岩比佐子の『パンとペン』は秀作である。あの社会主義者にとっての「冬の時代」を生き抜いた堺の強靭さはイデオロギーではなくユーモアにあった。大人のたしなみともいえる。宮武外骨や南方熊楠、あえていえば高橋是清、斎藤隆夫、桐生悠々という明治人がもつ低音の反骨心。挫けない柔らかなこころ。そういう人たちのいる社会は勁いと思う。
 この早春の大震災とあの夏の大きな違いは、その後に漂う色濃い「厭世観」だと思う。いま怖いのはたれでも容易く感染するアナキーかも知れない。それは荒廃にもつながる。
 昭和二〇年の焼け野原ではほとんどの国民がたれもが貧乏だった。貧しさは平等だったから人々は活気と明るさを取り戻せた。だから「戦後昭和」は明るかったのだ。
 いま日本は被災者、電力不足と放射能汚染にストレスフルになる首都圏の市民、誘発地震の恐怖に怯える首都直下型、東海、東南海、南海の住民、さしあたって安全な土地の国民、と物理も心理も棲み分けされている。
「金持ちだけが生き残れる」けして口にはされない暗黙の空気がある。明らかにこの時代の「格差」が被害を増長させたのである。被災地では復興に十年はかかるだろう。原発はもっと長い時間がかかる。明らかに一世代では復興の不可能な人々も少なくない。まだ東北には地域共同体が残っていたが、それでも高齢化社会には残された時間は少ない。だからこの大震災には大いなる不条理をみるのである。

 少し長くなるが「原発」に関して記しておく。
 愚老は昔から「原発黙認派」できた。団塊世代にははじめて観た映画が『第五福竜丸』という人間が少なくない。小学校で全員で観に行ったからだ。日教組の教諭に戦後民主主義と「核アレルギー」の教育も受けた世代である。そして長じて「反核」の欺瞞を知る。原水禁、原水協の分裂以降、この国の「反核運動」はイデオロギーという「正義信仰」で堕落した。少年はそこに生理的な嫌悪感を感じた。かって中上健治は「原爆作家」の林京子を「原爆ファシスト」と呼んで世の糾弾を受けた。反核は理屈抜きに「正義」だったのだ。
 原発推進派と反対派の間には正と邪の不毛な二元論ばかりが半世紀もつづいた。原発は電気を作る科学技術のプラントである。安全性の検証はあってもイデオロギーとは無縁なはずである。そんな常識が通用しなかったのは唯一の被爆国といういびつな「被害者心理」もあった。
 国は原発推進を国策として決定し建設地の行政や東大原子力工学科の「御用学者」を補助金というアメで取り込み「絶対安全神話」を形成していく。いまテレビにでてくる「専門家」はすべて御用学者である。議論の成り立たない不毛な蛸壺が「原子力村」という虚妄である。
 もう四〇年ほど前になるが昭和四〇年代の後半、青森六ヶ所村でむつ小川原開発が始まった頃、取材に行って魂消た。いまは使用済み核燃料再処理工場などが集結するいわゆる「核のゴミ捨て場」(不思議なことにいつまでたっても本稼働しない)だが、当初からその計画だったのだろうか、記憶は霞んでいる。
 何もない風の強い荒涼とした土地だった。そこに用地買収と漁業補償の国のカネが天から降ってきた。そこで見たのはいくつかのプレハブ造りの「キャバレー」で一万円札をホステスにバラ巻くグロテスクな狂瀾だった。万札で洟をかんでポイと捨てたオヤジもいた。海を棄てた漁民の正視に耐えない醜態を見た。人心などあっという間に荒廃することを知った。バブルの二〇年も前の話だ。
 四、五年前に六ヶ所村を通ったときいくつものゴテゴテと飾り立てたキンピカ「核御殿」を見たが、その醜悪さは変わらない。何を得て何を失ったのか。原発に常につきまとう疑問の原体験となった。
 以前に何度も書いているが愚老の「兄貴」だった阿部勉さんは福島で地元の経済誌(いわゆるトリヤ雑誌)の編集をしていたことがある。その縁で福島には「政治結社・閑人舎」の支部もあった。
 あれは二〇年近く前の話だ。当時、いまは全町避難の浪江町と小高町(現南相馬市)に東北電力の原発ができるという話があった。浪江町は議会で誘致建設を決定したが用地買収はなかなか進まなかったのだと思う。東北電力はその頃、新潟の巻町での用地買収まで済んでいた原発計画を住民投票で否決されるという大失態を演じていた。その理由は最後までゴネた地権者の土地を他の土地の何十倍もの価格で買い上げたことが発覚して住民の反発を呼んだのだった。
 浪江にも同じ事情があった。反原発の運動家だったМという人の土地がどうしても取得できなかった。Мの息子は東北電力の社員だった。その土地がある日、内密に地上げされるのである。小さな土地だったが巻町のケースと同じようにその買い上げ価格は他の地権者のたしか百倍ぐらいではなかったか。その「証拠」の小切手か送金書だったか「何千万円」のコピーがあった。これは「フライデー」で取材した。そのとき浪江町の(町長だったか町議会議長だったか失念している)幹部が言ったことは憶えている。
「どうせすぐ近くに東電の原発があるのだから事故が起きればうちも被害を蒙るのです。それならば雇用や補助金を選択した方が得でしょう」
 まさかそれが事実になるとは夢にだも思わなかったろう。この「浪江・小高原発」は九年後の運転開始を目指しているとネットで見た。もちろん中止されるのは間違いない。いや今後百年、福島に新規の原発が建設されないことはたれでも断言できる。
 実はその「裏金」を払ったのは東北電力ではなかった。そこには三重県の聞いたことのない建設会社の名前があった。調べてみると「あの会社は業界の痰壺。ウラでは汚れ仕事専門」という評判の地方サブコンだった。その会社の名前は「水谷建設」である。
 もう取材記者を引退して十年以上経つからいまさら余計な詮索はしない。ただ「小沢疑惑」が原発にまで繋がれば恐らくこの梟雄も一巻の終わりとなるのではないか、とは妄想する。
 面白かったのは原発がらみで水谷建設から出たカネは他にもあった。受取人が多摩の女性だった。これも調べてみると、その内縁の夫は暴力団員だったのだ。原発建設までにはいろいろあるのである。そこまで取材して東北電力に電話取材をかけた。これも記憶はあやふやだが、たしか翌日に広報か総務の人間が仙台から慌てて上京してきた。
「浪江は二〇年も前から計画してきたんです。いま記事が出たら巻と同じことになります」と、泣きつかれた。実はその案件がどうなったか記憶にない。カネを貰った記憶もないから多分、福島の方でハナシがついたのだろう。
 その取材を通じて地元の「原発労働者」の実態を知った。今から考えるとその原発は福島第一だったのだろう。原発労働者の労働差別は悲惨だった。地元で「東電」はエリート職場だったが「ゲンパツ」は現場の被差別労働者の蔑称だった。そこでは被曝線量による「使い捨て」の悲惨な労働実態があった。それを知って愚老は「黙認派」から「懐疑派」に鞍替えした。世間にその実態が明らかになったのが東海村の臨界事故だった。「公式」には久保山愛吉以来の「被曝死亡者」となったがそれはウソである。それでも労働環境の改善がなされなかったのは今回の事故で暴露されたとおりだ。いまの科学技術では現場での被曝は避けられないのである。だから使い捨て労働者は社会の底辺、山谷などから調達される、と当時も聞いた。

「震災前」のことも書くつもりだったが、ひと月が随分と昔のことのような気がする。長くなったので次回に回す。 , 1302528364 2011/04/11 , ,  快晴温暖、それでも朝のゴミ出し時刻は氷点下の寒風。リハビリ。焼き飯、焼きそば。花粉ヒスタミン剤でやたらと眠い。炬燵で惰眠二時間。また地震で目を覚ます。夜まで微震つづき身体が敏感になる慢性船酔い症状。
 いま日本で起きていることは官邸の大本営発表、所謂「官制専門家」が頭を隠そうとしているケツを見ていくと大体は的確な情報に近づく。千年に一度の大地震は「余震活動」に関しても「想定外」の事象がつづいている。原子力村と違い地震学会はオープンでレベルも高いという。気象庁の「М7クラスの余震」は学術的にはもう大丈夫だろうという頃にきた。長野北部の活断層でいまも余震のつづいている地震は、大震災が引き起こしつつある「誘発地震」の先駆けだったのではないか。南東北、北関東で頻発する「正断層型」の余震は、列島が東西に引き伸ばされたのだから素人にも頷ける。なぜか震災直後に語られていた「誘発地震」の単語がここにきて急に目につかなくなった。こういう「規制」が不安感を増すのである。またぞろ復活した「富士山大噴火」のような与太は半世紀もつづいている都市伝説のようなものだから相手にしなければよい。そういえば愚老もその昔、そんなバカっ話をゴーストで書いたことがあった。中味はすっかり忘れた。
 学者の中にはМ7、М8級の「巨大余震」(はじめて目にした言葉!)の可能性にまで言及する者(東大地震研の平田直教授)までいる。関東大震災でさえМ7.9である。東日本大震災は過去の統計、理論さえ不確実にするほどの巨大地震だった。だから素人の妄想さえリアリティを獲得するのである。パニックの大元は想像力である。
 市役所が出している防災マップでこの辺りには活断層がないことを知る。予想される最高「震度六強」の揺れは「糸静中部」つまり列島構造線、フォッサマグナの断層で起こるものらしい。「3.11」で震度5弱だった築30年のボロアパートは多分、耐えられない。
 まるで悪徳業者の不渡り手形のごとく「本部」「会議」を乱発する内閣が「東日本大震災復興構想会議」を新設したらしい。議員に赤坂憲雄、特別顧問・梅原猛の名が多少の期待を抱かせる。赤坂はいま宮本常一にもっとも近い民俗学者の一人だろう。しかし赤坂の「東北学」が政治家に理解されるとは思わないが、あのセンスが生かされれば……とは願望する。できたら「つげ義春」も入れたかった。
, 1302618404 2011/04/12 , ,  
 快晴肌寒。掃除洗濯。リハビリ。ライスカレー、納豆飯。山岡から到来物珈琲厚情、感謝。朝から微震つづく豆腐列島。マイケル・バー=ゾウハー『ベルリン・コンスピラシー』
 千年に一度の巨大地震がつづけて発生するのは、もちろん「想定外」であるが、余震でさえ「大地震」(現に昨夜の地震では死者も出ている)になりうるというメガ地震、震源域の恐怖を想う。もっと恐ろしいのが「飛び火」の可能性だ。千年に一度ということは実質的にははじめての経験であり、科学的にはいまは、未知の領域にあるわけだから。いまだ解明されていない地球のメカニズムがこのいまもつづいている。
 原発事故が「レベル7」と格上げのニュースはやはりおかしい。審議官のカツラではないが無理な「過小評価」を強引に押しつけていたのは政府、東電、不安院の「裸の王様」だけ。大半の国民は最初の水素爆発直後からスリーマイルを超えたのは直感で解っていた。海外のクオリティペーパーのほとんどが即座に「メルトダウン」を報じていたのだから。燃料の溶融がなければ水素は発生しない、と解説していた新聞、テレビがメルトダウン、水素爆発以降、放射性物質の放出という「事象」に関して急にトーンダウンした。そういう雰囲気は画面から伝わってくる。
「安定に向かっている」というのは、そちらを向いているだけで歩を進めているとは思わない。
 飯館村のように「一か月かけての避難準備」というのもおかしな話に聞こえる。「年配の方はもう二度と見ることのないふるさとですからゆっくりとお別れをして下さい」というメッセージなのか。完全な「廃炉」までは十年以上かかることだけはたれでも知っているのである。最終的にチェルノブイリのように「石棺」で覆うにしても、たとえ放射線レベルが下がったとしても、その作業の期間に農漁の困難な土地に人を住まわせることができるのか。もちろん高齢者には故郷で死ぬ自由がある。だが子供はそうはいかないのだ。
 なぜ国は国民のたれもが知ってしまったその事実を素直に語ろうとしないのか。
 菅の記者会連をテレビで見て呆れた。これほど意味をもたない言葉の羅列は滑稽を通り越して人として哀しい。産経記者の「どうしてそんなに椅子にしがみつくのか」という質問もあながち「悪意」ある糾弾ではなくもはや国民の声になってしまったかのごとく聞こえる。このひと月、弥縫に弥縫を重ねてきた罪である。仙石が菅を毛嫌いわけもよく分かった。権力者の末路はいつでも哀れを誘うが、いま同情するのはお人よしでしかない。 , 1302618878 2011/04/13 , ,  快晴肌寒。リハビリで一キロ減量。二か月ぶりの散髪、抗ヒスタミン剤の睡魔で寝ているうちに終わっていた。まったく本が読めなくなってきたのは如何なる理由か不明のまま。久々の外食外飲、支那そば三百円、カズこいきで阿部たちと痛飲酩酊二千円。
 ときに貧困飲み屋で与太を飛ばすから「死神彰」と揶揄されるが「どこに出しても恥ずかしい老人」は懲りない。政府の無能無策を大いに嗤い怒る。総理が代わらなければ悲惨な事態は終息しないと年寄りの冷や水を承知で駄弁をふるう。
「レベル7」は水素爆発の直後からそう書いてきたので「いまさら」の感しかないが「チェルノブイリの一割の放射能物質」は現時点で(少なく)見積もっての数値である。やはり爆発直後に「二割程度」と書いたが、その根拠は海外紙の報道に拠っただけだった。ただし今回の原発事故報道に関しては「よその国の出来事だが世界経済への影響と、やはり放射能汚染が怖い」という立ち位置の国の報道が凡そ的確である。とくに七〇年代まで大気圏内核実験で地球上に今とは比較にならない量の放射能をバラ撒いてきた核保有国の検証、反省を踏まえた発言がリアルであるのは当然だろう。この国のマスコミは三週間遅れでそれを追認してきた。
 それがこの数日の「巨大余震」の危機感からだろう、明らかに変わりつつある。異変がみてとれる。ひとつは今まで封印してきた「反原発論者」のテレビ出演などで知る。また東電社長記者会見の怒声と「吊るし上げ」でも明らかとなった。それが結句、政府の「無能」を再検証させている。いま「耐える」から「怒る」に潮目は大きく変わったと思う。
 煽るつもりは毛頭ない。だがこの時点でチェルノブイリの一割ということは、新聞、テレビをみていればこれが「史上最大の原発事故」になる可能性がいよいよ現実的になってきたということと同義であることもまた確かなのだ。福島第一の放射性物質放出が治まるのにどのぐらいの時間がかかるのか。原子炉の爆発的事象という最悪のケースは防げたとしても、恐らく漏洩の元であろう制御棒駆動機構の溶接部、圧力抑制室の損壊の「修繕」などよほど熟練したロボット技術がなければ不可能だろう。一か月で一割は一年でチェルノブイリを超す計算である。核燃料の量はチェルノブイリよりはるかに多いのである。たれもが疑問に思っているのはヨウ素とセシウム、プルトニウムは出てきているが他の核種についての言及がまったくなされていない事実である。そこにはいったい何が隠蔽されているのか。
 松本健一の「発言」は文学者らしい「確信犯」で痛快に思った人が多いだろう。震災後、何度も書いてきたがフクシマ30キロの「失われた故郷」に関しては「漂流難民」と化している人々に希望であれ絶望であれ、正直に語るのが政府の義務である。松本は仙石の東大同級生で親しいから仙石の入れ知恵もあったかも知れない。しかし福島浜通りの土壌汚染、海洋汚染の深刻さは恐らく報道されているようなレベルではない。生態系における食物連鎖もはじまっている。三〇年人の棲めない土地は「失われた国土」である。だから東電、通産、政府は「売国奴」の汚名を逃れることはできないのである。 , 1302755950 2011/04/14 , ,  快晴初夏日。畑の土色が濃く匂いたち杏の花が咲く田園の春。長かった寒冷期が終わり、老人も冬眠から目覚める季節。新規ケースワーカー来、この半年の目標所得月五万円と大風呂敷を広げる。レトルト・缶詰飯二。リハビリ肘痛。佐久病院精神科カウンセリング。震災で患者の症状悪化は深刻だったらしい。眠剤ロヒプノール処方以外に特に痛痒を感じなくなる。SSRI(ジェイゾロフト50)などいらないから「シアリス20を処方してくれ」病院はそこまで捌けてはいない。
 内閣参与という「側近」松本健一の「訂正された」首相発言暴露は、やはり仙石の「プチ・クーデター」だったということを週刊誌で知る。もちろん成功するとは思わない「揺さぶり」程度だったのだろうが……。松本健一は元々左翼の文学者という立ち位置だったが「北一輝」へのシンパシーを隠さなかったから司馬遼太郎などに嫌われてきた。頭山満、大川周明、小沢開作、三島由紀夫、昭和天皇……、ナショナリストの評伝は軽いが面白い。「イデオロギー」から遠く立つので左翼からは「裏切り者」呼ばわりされている。今回の確信犯的言動はさすがに菅の「無能の人」ぶりに立腹したのであろう。気持ちはよく解る。
 毎日、新聞で「天気予報」のように目を通す「大気中放射線量観測」、福島の中通りまでの数値が気になる。計画的避難地区あたりまではすでに積算で50_シーベルトを超えているのではないか。なにせ線量計を設置したのが三月二十三日と遅すぎたから大量放出の時期の値が判らない。もちろん国は知っているが言えない。
 こういう時期には「声高な正義」で「なじらない」、不確かな情報で「あおらない」が大人の「たしなみ」というものである。但しいまのマスコミの報道ぶりはまだまだ異常である。さすがにNHKを除いては、すべて「大本営発表」のたれ流し、という様相は変わってきた。全国紙、民放も「原発批判派」のコメントも載せるようになってきた。週刊誌は新聞社系(アエラが突出)、週刊文春、週刊現代の「大騒ぎ組」と週刊新潮、週刊ポストの「パニック批判組」にまっぷたつに割れている。一見「良識的」にみえる専門家の「正しく恐れる」も「情報統制下」では科学的データ不足でやはり最後は「善悪二元論」に偏る。信憑できる発言(メッセージ)が少なすぎるのである。原電出身・与謝野の(原発政策を)「まったく反省しない」という発言には「君死にたまえ」とでも言うしかあるまい。
「再臨界」の可能性はほとんどない、とはいうものの、それならば何故、原子炉から漏れている放射性物質のデータをひた隠すのだろうか。臨界でしか出てこない元素もあるのだからそれを発表すればよいだけである。解析に四、五日かかるとはいうが事故からすでに五〇日経った。最悪の事態が起こっているならば、なおさら国民に知らせる責任がある。
 厭な気がするのはこれもまた米軍なり海外からの「輸入情報」で知ることになるのではないか、という危惧である。当事者能力を完全に失った政府をみていると心配なのである。なにせ「メルトダウン」という「言葉狩り」を現に今もつづけている政権なのだから。そうなれば、そのときが菅内閣の終焉となる。
 余震活動が多少おさまってきた。つぎの「活発期」まで暫しこころを休められる。それでも米地震学会の「東日本大震災の震源域に隣接する地域の巨大地震発生を強く懸念する」というコメントは、この国の大方の地震学者が発言を「自粛」している懸念だけに今後二か月は「不安期」がつづく。 , 1302921279 2011/04/15 , ,  快晴ポカポカの初夏日、鼻水とまらず。リハビリ。図書館。納豆飯缶詰飯。シルバー人材センター登録。出来ることは「話し相手」つまり高齢者の「安否確認」時給五百円。花粉薬でづっと惰眠。
 前にも書いたが一次補正の財源で実質的なマニフェスト見直しに舵は切られている。ガリガリのマニフェスト原理主義の「小沢党」も今は異を唱えられない。但し、いちばんの問題は「4K」ではない。民主党誕生のいちばんのインセンティブは「年金制度改革」にあったのではないか。この震災非常時に「税と社会保障の一体改革」の目玉のひとつ「制度の一元化」も「最低保障年金」も先送りされた。ドサクサに紛れた「後退」である。
 一方で「復興税」は消費税の利率を上げることになるだろう。当然の措置である。
 愚老はその昔、山本夏彦翁が書いていた「無税国家論」が忘れられない。まだ「直関比率見直し」の議論が喧しい頃だ。夏彦説はすべて間接税にしてしまえば納税者は税の存在など忘れる、というものだった。その後、売上税構想から消費税が実施されるが、それまでもその後も(去年の大幅値上げのときは例外だったが)たれも煙草を吸っても酒を飲んでも「納税している」という意識などなかったのだ。サラリーマンの所得税だって天引きされていれば残りが給与だと錯覚するのである。
 民主党は左翼リベラルの社会福祉充実・大きな政府派と市場主義の新自由主義リバタリアンの「分裂政党」である。旧社会党と自民党の烏合だから当然である。その勢力比はときの社会、経済情勢によって左右にブレる。リーマンショック後は格差、貧困問題などもあって「社民政策」が大きな流れだった。ならば当然、復興税では法人税引き下げの撤回とともに相続税、贈与税の大幅の引き上げも検討されてよい。いまこの国を覆う先行き不安感、閉塞感、絶望感は「皆が等しく貧乏になること」で少しは解消されるだろう。「再分配の思想」は昨年のサンデル・ブーム以降、タイガーマスク運動(多分に偽善的だったが)、そして震災の寄付金、ボランティアでこれだけ見えているのだから。
 いま東北の被災者、とくに高齢者の問題を考えたときベーシック・インカムの論議も再燃するような気がする。
 私事をひとつ。今回の震災で「義捐金」がどれだけ集まるかはこの国のありようをみるときにひとつの指標になるのではないか。何とか「一兆円」集めること。あんぽん百二十億などの例外も多々あるだろうが「ひとり一万円」ならば一兆円は実現する。貧困愚老は三か月計画で募金箱に千円札を入れている。
 余震活動がひと段落、と書いたそばから、いままた北関東が揺れた。震源域の南限に近い。この「南下現象」が他地域の誘発と結びつくのかどうか。安穏の日々は遠い。 , 1302921328 2011/04/16 , ,  快晴、肌寒い春の風。午から杏、木蓮、辛夷、連翹、桜、水仙の春花紀行。丸子の水仙公園、武石ともしび博物館、うつくしの湯とめぐる麗らかな春の休日。水仙の畑に佇み震災の春、残酷な春に瞑目する。武石丼、コッペパン、納豆飯。花粉薬惰眠。右上腕靭帯痛、リハビリでも改善の兆候みえず苦痛。

 予想どおりプリントメディアで「誘発地震」とくに首都直下型のクライシス「扇動記事」が出始める。同時に「首都機能移転」論議、一極集中からの分散論、果ては「遷都論」まで喧しい。実は平成の大合併以降、地方では実質的な「道州制」も「国民背番号番号制」もどんどん進行している。田舎には「個人情報」を言い立てる莫迦な町民は少ないから、都会と比べて「住基ネット」の活用も充実しているのである。消防、警察、水道、焼却場等々、自治体ではほとんど「広域」が定着している。県の「中二階」不用論も水面下で進行し、リストラ県職の危機感も顕在化しつつある。
 宮城には金属、電子ほか最先端の「産学共同」ではトップの帝大がある。かっては批判の矢面に立たされた「産学共同」のビジネスモデルは東北大の西澤総長あたりが作ったのではなかったか。それは地域興しのロールモデルとなった。ならば仙台平野をシリコンバレー化するなり、科学技術なり通産の拠点にすればよい。
 意外にたれも言わないので「顰蹙」「不謹慎」を甘受して書くが、世界の先頭を独走するこの国の「超高齢化社会」において「老人の急増問題」は実は地方ではなく「東京」にある。地方での過疎・高齢化は半世紀もつづいて「限界集落化」はすでに一段落している。それが当たり前になっているのは、被災地の老人たちの「諦念」にも似たおだやかな顔貌に見ることができる。圧倒的に「老人だけが増えている」のが都会である。
 原発フクシマの「疎開」から「移住」への流れは不可避であるが、都会の脱生産年齢層(高齢者)の地方移住も新しい動きになるのではないだろうか。バブル以降の「田舎暮らしブーム」はまだ経済成長神話のなかでの牧歌的なドロップアウトだったが、震災後は低成長(ないし成長なき)社会の「身の丈」にあった「生活の質」としての「地方生活」が射程に入ってきたと愚考している。「帰宅難民」三百万人の街に「在宅」が常の老人の居場所はあるのか。身もふたもない言い方をすれば、これからは「老人の生き方」と同時に「老人の死に方」という当たり前の思想(死生観ともいう)が「暮らし」の礎におかれると思う。震災の生みだした「無常感」は本来の「生老病死」という日本人の自然観も思い出させたのではないか。
 
 赤坂憲雄『岡本太郎という思想』を面白く読む。赤坂は「震災復興会議」のメンバーで異色ではあるが柳田國男、宮本常一を継承し「日本人」をみつめるまなざしにおいては貴重な期待できる存在だろう。
 戦後の日本人にとって最初の「前衛」であった「岡本太郎」は早すぎた時代のランナーでもあった。万博の「太陽の塔」はあの時代でもすでに「かなしい遺物」であったことを思いだす。太郎の「異様に低い評価」もあの肉声とともに合点がいく。赤坂には何としても「東北の哲学」を提言に生かしてもらいたい。
, 1303101702 2011/04/17 , ,  半陰早春日和。相変わらず終日の睡魔惰眠。うたた寝の合間にテレビで「震災後情報」を見て過ごす。
 東電の「事故“収束”ロードクップ」(「終息」ではない点が姑息)にみるべきもの全くなし、は想定内ということか。要は「今後どうなるか分かりません」という告白をしただけのことである。正直に「国にせっつかれて一応出したが、いまは新たな水素爆発を起こさないだけで手いっぱい」と言ったほうがよほど誠意がある。最先端技術といわれるプラントでやったことは「色つき水・オガクズ・新聞紙」なのである。国民のたれにもその「無能」ぶりはバレでいるのだから。
 寡聞にして情報難民に近い愚老ではあるが、震災以降、全国紙(朝日)ではじめて「メルトダウン」の活字を見た。それが「科学面」だったことには苦笑も失笑も禁じ得ない。「情報規制」で自分の首を絞めたマスコミの苦労がしのばれる。
 それは「風評被害」の元凶が無能政府と、その「大本営八表」に準拠したマスコミにあったことの証左でもある。まさか「大本営発表」をホンキで信じていたとは言うまい。この「マスコミ亡国論」の責任は重い。近く公共放送でも「メルトダウン」の言葉が使われるのは時間の問題であろう。
 前にも書いたがヨウ素、セシウム以外の核種についてもドサクサ紛れのように「テクネチウム」(半減期400万年)の土壌汚染、海洋汚染にもチラリと触れている。「逐次的情報発表」が本当にマスコミの存在意味なのか論説委員にでも聞いてみたい。
「放射線」という自然界の電磁波(かどうかは中卒なのでよく知らないが)は「いまの科学では人間が完全にコントロールできない」という素人にも解ることを、これまで強引な「安全神話」で隠蔽できたことが面妖なのである。戦後この方「核アレルギー」も「反核正義」もあった国で、しかも水や食にはことのほかセンシティフな国民だというのに……。やはり「フクシマ・イチエフ」のシビルアクシデントは戦後の日本人すべてに突きつけられた重い課題である。
「廃炉」が決まって即座に実質国営企業(アレバ)を伴って「商談」に来日したサルコジの「強欲資本主義」に日本人は複雑な思いをしただろう。その品位のなさに唖然ともしたであろう。「あなただってベトナムでやったばかりではないですか」天に唾した菅直人はフランスに嘲笑されたのである。この宰相に決定的に欠けているのは「廉恥」の感性かもしれない。
 
 テレビで被災地の瓦礫の街を見る。この地に生きる青少年は「震災後焼け跡派」となった。避難所から復興を担わざるを得ない世代である。あの夏の東京は乾いた「焦土」だった。すべて焼きつくされた街は見はるかす荒野で砂漠のように乾いていた。いまの「焼け跡」は湿地である。そこは会社や工場よりも土や海に生計する一次産業の土地であった。恐らく家々、家財、車という膨大な量の「瓦礫」は戦後の豊かさゆえの瓦礫でもある。その荒涼たる風景を「明らかに見る」人々は「諦め」を抱えて立ち上がらねばならないのだ。ひとの生物的生存は大方「肉体質」に拠るが、ひとは「神経質」でも生きている。「がんばろう」という声のむこうに内向する呟きのような想いも垣間見る。困難とはこういうことなのだ。それを家族、地域共同体、国民的共感共同体がかろうじて支えている。国の声だけが聞こえてこないのである。 , 1303101752 2011/04/18 , ,  半陰春日。リハビリ。年金申請。夕より阿部たちと貧困酒場カズ千円、楚々に展じて畑中奢りで震災夜話痛飲、小粋で仕上げ。泥酔不明。
 原子力危険・不安院がはじめて「燃料ペレットの溶融」「溶けた燃料の落下」つまり「メルトダウン」を認めた。爆発事故から四十日近く経っての「遅すぎた報告」で、官・業・政・学・報の「鉄の結束」原子力村ペンタゴンもようやく溶融を始める。驚いたことに「可能性は限りなく少ない」と説明してきた「再臨界」についても1号機に関しては「再臨界状態」の可能性が語られはじめている。原子炉建屋の放射線量は毎時270_シーベルトと作業は不可能な値だし、2号機タービン建屋に溜まっている高濃度汚染水については「1千_シーベルト以上」というだけで相変わらず線量を発表しない、いやできないでいる。この1号機GEのプラントに関しては格納容器の小ささなど設計の古さと運転四十年の「老朽化」問題が水蒸気爆発という「最悪のシナリオ」まで微妙な綱渡り状態がつづいている。他の機でも格納容器の「水素爆発」という危機はつづいている。ベントで放射性物質を放出しながらバランスをとりつづけなければならない。まだまだ「安定化」などとは程遠いのである。「石棺」にしろ「水棺」にしろ「終結」が見えてくるのは数年後であり、それから十年以上かけての作業がつづく。
 東電の工程表が「絵に描いた餅」であるのは、まず第一に「作業員の枯渇」という肝心の労働力不足への対策が欠けているからである。いまイチエフの六百名という作業員の多くが被曝線量の上限(計250_シーベルト)に限りなく近づいている。ほとんどが「タマが残っていない」状態である。当然、熟練したベテランから戦線を離脱していく。他の原発から応援に来る作業員も増えるだろうが、長引けば新人が増えて作業効率は落ちていく。また相次ぐ余震活動、誘発地震でまた外部電源の喪失というリスクは相変わらず改善されてはいない。夏場の落雷、大雨、台風も大きなリスク要因となる。
 汚染水の除染冷却システムはトップセールスが功を奏して仏アレバという「傭兵部隊」が受注した。恐らく「廃炉」までのほとんどの段階で仏、米の原発企業が中心の作業となるのだろう。東芝、日立、三菱重工にその技術が劣っているのか、あまりにも危険な作業に二の足を踏んでいるのか。
 いまいちばん頼りになる米アイロボット社の「パックポット」はアフガンやイラクでの「戦場兵器」である。映画『ハートロッカー』でお馴染みになった。それをみて米軍、NATO軍頼みのこの国の「戦場」を知るのである。
 それにしても最新の世論調査の今後の原発政策で「現状維持派」が六割もいるのには驚愕した。「世論」とは責任をとらなくていい意見である。それにしてもこの数字は国民の半数以上が「あと七年後までに十四基の増設」をするべきだといっている。電力の四〇%を原子力でという国策を容認している。その国は狼狽えた末、すでに「脱原発」の方向性を示しているというのに……。早速「脱原発」に舵を切ったドイツの国民には理解しがたい日本人のメンタリティだろうと思う。


, 1303263002 2011/04/19 , ,  終日雨の暗い日。遅起宿酔。支那そば、コロッケ、バナナ。悲惨な一日。
 降雨で浜通りの放射線量が微増した。被災地での「関連死」が増えてきたという。ほとんどが老人である。町職員の自殺もあった。震災から四十日、いまだ避難所生活者は十三万を超える。その「非日常的空間」にも「震災後」という新たな日常性が忍び込んでくる時期である。何度も書くが「震災鬱」が蔓延していく時期に入ってきた。
 ここにきて仮設住宅建設をめぐっての国と自治体の意思疎通の齟齬が顕在化している。明らかに政治にメッセージの発信力がない。「希望」を与える言葉がない。政権党は各種の「震災チーム」を乱立させ「混乱」だけを助長している。幻の「復興相」石破茂の「復興基本法」成立を目指す「大連立」もたちまち消え果た。野党の「菅アレルギー」は当然ながら強い。「そんなことをやっている場合か」という国民の良識以上に政界の非常識はすでに「菅降ろし」の流れが加速している。もはや決定的となっている。霞が関もポスト菅を睨んでの「仙石詣で」がおさまらない。クーデターは間もなくやってくるだろう。リーダー不在の期間は早く収束させねばならない。
 復興費の財源問題は「消費税の増税」しかないだろうと書いてきた。世論調査でも「増税やむなし」の声は六割を超えている。ただひとり「名古屋」だけが世の中の空気を読めないでいるだけだ。ただし菅のブレーン・小野善康という学者の物言いにはいつもながら違和感を覚える。この政権の機能不全はこと経済政策についてはこの学者のエキセントリックな理論に責任があると思ってきた。それを鵜呑みにしてきた菅の無能もまた事実である。平時ならば多少時間をかけて「税と社会保障の一体改革」をやっていてもよい。だが、いまは戦後最大の「有事」である。権力欲だけでポストにしがみつく「無能宰相」が許される時ではない。国民の悲劇は即刻終わらせねばならない。
  , 1303263051 2011/04/20 , , 快晴肌寒。昨日の雨、山は雪で浅間も八ヶ岳も銀稜が美しい。掃除洗濯。桜の開花はじまる。リハビリ。腰痛、坐骨神経痛酷くデイケアの予防体操。このところ煙草は福井先生からの到来物缶ピー専門だが、薄着になってくるとポケットに入れるのがかさばるので携帯用煙草ケース購入千五百円。焼き飯、塩サバ定食美味は腐る寸前だからだろう。
 本屋で佐野眞一のルポの載った「g2」購入。新宿の文壇オカマバー『ルル』を閉めて帰省した大船渡のキン子のことは心配していたが、ゴールデン街から何の連絡もないので生き残ったとは思っていた。案の定、キン子の家は津波で流されたが「漁村センター」の避難所でしぶとく逞しく生きていたようだ。それを佐野さんのルポで知るというのが嬉しい。東電といえば昼はエリート社員、夜は円山町の娼婦「渡辺泰子」(東電ОL殺人事件)の記憶がまだ残る。東電という「事なかれ主義」官僚体質の企業に対する《「なぜみんな本当のことを言わないの」と身体を張って抗議した彼女なりの抵抗であり、ダイイングメッセージではなかったか。》東電の記者会見に泰子の亡霊をみる人は多い。
 陸前高田の病院で九死に一生を得た元日本共産党文化部長(創共協定時の連絡役)山下文男の述懐はこころに沁みた。高田は四階の病室で津波に襲われカーテンにしがみついてずぶ濡れになりながらも翌朝、自衛隊のへりで救出される。《僕はこれまでずっと自衛隊は憲法違反だと言い続けてきたが、今度ほど自衛隊を有り難いと思ったことはなかった。国として、国土防衛隊のような組織が必要だということがしみじみわかった》山下はそのとき自衛隊員から手渡された毛布を盛岡のホテルに移っても手放さない。老コミュニストの「転向」佳話である。
 そして佐野さんは書く。《今回の大震災は、これまで通用してきたほとんどの言説を無力化させた。それだけではない。そうした言葉を弄して世の中を煽ったり誑かしたりしてきた連中の本性を暴露させた。》「小文字」で語られた佐野さんらしい好ルポとなった。

 同じ雑誌に震災から十日目に書かれた赤坂憲雄の「東北ルネサンス」という小さな声で書かれたマニフェストは、震災後に読んだもののなかでもっともこころに届いた。原発事故について赤坂は《専門知は飽かずくりかえし、想定外という言い訳をもてあそんでみせた。もはや騙されるわけにはいかない。飽き飽きだ。わたしたちの眼前にむきだしになったのは、原子力というものが人智によっては制御しがたい荒ぶる力であるという、否定しようもないシンプルな現実であった》と書く。まったく同意する。そして「東北学者」は《東北はいかにも過酷にすぎる試練を課せられた》ことを問う。《なぜ、またしても東北なのか》《なぜ、東京の「負」を東北が背負わされるのか》それは《東北が依然として強いられている辺境としての役割と無縁であるとは》思えない。いま起こっているのは地震、津波、原発もはるかに超えた《巨大な何か》であり《世界史的な運命》かもしれないという。復興会議の委員の言葉は力強い。《求められているのは、未知なる地平へと踏み出すことだ。東北の思想を創らねばならない。たとえば、東北から、あらたな人と自然を繋ぐ世界観を探り求めてゆくことだ。》《人として身の丈に合った暮らしの知恵や技を、民族知として復権させねばならない》のだと。

 フクシマ「イチエフ」の二〇キロ圏避難住民(七〜八万人)に対して国は「避難指示」から「警戒地域」にレベルアップさせた。「なし崩し的」対応である。三キロ圏内には「一時帰宅」(といってもせいぜい二時間)も認めない。実質、原発周辺は「国有地」になった。いまでも二〇キロ圏は毎日、千人単位の人々がとくに防護もせずに車や家財を持ち出しに「帰宅」している。事故以来、今後の見通しをなんら語ってこなかった政府の「無策」の反映であろう。まだ犠牲者の捜索も尽くされずにある土地である。今後、秩序だった「一時帰宅」が実施されたとき明るみに出るのは間違いなく「空き巣被害」「略奪」の無残な痕跡であろう。被災者は三次、四次の多重被災に曝される。家から避難させた以上財産を守る「治安確保」は最低限の責任である。いまの政権は「後手後手対応」で拙速、弥縫をくりかえしているだけだ。リーダー不在とはかくも恐ろしい。

 明治三陸でも昭和三陸でも津波被害では犠牲者の約半数は見つからなかった。新聞の一面に載る「被災者数」の「死亡」「行方不明」はほぼ同数になった。海に呑みこまれた人々は帰ってこない。今後、千人単位で増えるのは一家全滅、独居など縁を失った人々の犠牲だろう。それは一年後、行政が完全に復旧するまでは判らない。その被災地の厳然たる事実のまえにはリビアもカストロも遠く霞んでいる。
 鹿沼のクレーン車事故で「ナルコレプシー」を疑うのは、昨日、図書館で伊集院静『いねむり先生』を借りてきたからである。そういえば色川武大も最晩年は岩手、みちのくの人だった。 , 1303351468 2011/04/21 , ,  快晴春日和。桜三分咲き。田道に菫大犬玉袋ほか小さき花、穀雨のころ、やさしい風吹く。リハビリでカロリー消費300㎉のルーチン日課。残飯焼き飯、ジャージャー麺、和菓子。遅ればせながらの冬タイヤ交換。短手数の名人戦を投了までテレビ観戦。震災後の被災なき日常に紛れこむ平穏という異物。
 また昨日の新聞・テレビ報道から身辺雑記的な感想を老的迷妄のごとく記す。
 全国紙(ネットの第五階層は知らない)の「誘発地震報道」が週刊誌なみの加熱ぶりで、マスコミの上ずり方を知る。そういえば昨夜も揺れた。それで解るのは「地震予知は不可能」という科学的不確実性のみ。それでも首都直下、東海、東南海、南海いずれもМ7〜М8クラスがいつきてもおかしくない、という経験則はほとんどの地震学者に共通する。危機は1年から10年間説まであるが、地震、津波、原発、風評に更なる誘発地震まで加わってこの国の空気はかってなく、どんよりと重く淀んでいる。そのクライシスに混乱するばかりで正しく適応する政府・中央行政が見えない。その空虚な喪失感を菅の福島訪問ライブ映像で見る。この男の思いつき、場当たり的な適応、この「迷走」を止まらせるものはないのか。
 憮然とした福島県知事と並んで、恐らく知らない人はどちらが宰相か見間違えるだろう。この「存在の耐えられない軽さ」に「政権交代」の「恋々とした」悪夢をみる。いままで「過労による入院」(伸子恐夫人による強制入院)、「翼賛クーデター」と「交代劇」のシナリオを書いてきたが、避難所の映像にようやく光明を見出した。菅は国民注視のなかで「国の言うことを聞いてそのとおりに避難してきた。もうひと月も経つのに今後の見通しも何の説明もない」と詰め寄る被災者に対して「六か月待ってください。必ず帰れますから」と「大嘘」をついた。本人が10年から20年は帰れない、と考えているのは松本健一に暴露されたばかりだ。恐らくこの中継された「公開の食言」はフクシマの被災者がぢっと耐えてきた「怒り」に火をつけたと思う。それは自衛隊以外頼りにならない中央政府に対する憤りとして被災地の避難所、被災民に燎原の火のごとく拡がるだろう。避難所の「ジャスミン革命」がフクシマから、いまはじまるのだ。いやツイッターやフェイスブックのソーシャルメディアではもうはじまっているのかも知れないが、既存メディアは「第五階層」(ネットなど)については触れないので分からない。
「仙石総理、石破復興相」には他意はない。官僚を動かせるリーダーならばこの国の統治システムは動き出すのである。もはや元東電労組のボスという「側近」しかもたない男では事態が前進しないのだ。

 先日の総理記者会見で「どうして総理の座にしがみついているのですか?」と唯一まっとうな質問をした産経・阿比留瑠比の『政権交代の悪夢』(新潮新書)を読む。やはり「政権交代」とは「悪魔の選択」だったらしい。ルーピーな「子育て手当」の宇宙人宰相も悲惨だったが《経済にも外交・安全保障にも国会運営にも疎い。そして何より人心に疎い。それが「一点突破、全面展開」という新左翼用語を好んで口にする市民活動家出身の政治家》はもっと悲惨だという。産経「保守思想」は「左翼・リベラル」の民主党を《自民党の劣化コピーと旧社会党の交雑物》と切って捨てるが、たしかにいまの菅の姿は《無能と無責任を描いた戯画》そのものだというのには同意する。考えてみればこの男には、何かある度に鳥丼、牛丼、かいわれ大根、今回はホウレンソウ、苺を喰って見せるだけの貧相なパフォーマンスしか取り柄などなかったのだ。それが許されてきたのも結局は時代が甘やかしたのだろう。財政が破綻しても所詮「平時」だったのだ。
 政治記者がみたこの「混迷」の端は安倍晋三が《郵政造反組を復党させたこと》がきっかけだったというのは、片田舎から横目で帝都の議会を眺めていた愚老にも納得がいく。
 面白かったのは鳩山が完全に小沢幹事長の「傀儡」だった時代、小沢の作り出したシステムは「民主集中制」だったという指摘には深く納得する。小沢の「独裁イメージ」はまさに日本共産党のそれと同じだったわけである。「震災前」ははるか昔のような気もするが政権交代後の一年半を振り返って「政権交代」を後押ししたリベラル・マスコミ(または新し物好き)の無責任を糾弾する一冊である。

 20キロ「警戒地域」の128地点「線量調査」がはじめて文部省から出る。「まだら汚染」の実態は予想以上に深刻だった。年間被曝量が100_シーベルトを超える地点が17ヵ所。最高は「白血球の減少が起こる」500ミリシーベルトを超えている。土壌汚染、海洋汚染もいままでの発表より数値が高い。その分布はやはり「スピーディ」の気流予測図とほとんど同様だった。そのデータを秘匿してきた気象庁の責任も重大といわざるを得ない。「明日の世界」が見えてこない日々がつづく。 , 1303453022 2011/04/22 , ,  半陰温暖。リハビリ。図書館。パスタ、ハッシュドビーフ、苺。野本響子『いいね!フェイスブック』(朝日新書)、やはり、よく分からない。佐野洋子、西原理恵子、リリー・フランキー対談集『人生のきほん』(講談社)。「震災前」の老人のアイコンだった佐野洋子の「飄逸」も、秋山絲子の「超然」も震災後はその「たしなみ」さえ変質したような気がする。内職少々。

「こんなときに」なのか「こんなときだから」なのか確としないが、東大地震研の不吉な発表もどこか浮き足立って聞こえる。とくに「放射能」が火をつけた首都圏の「不安連鎖」は不可逆的な流れに入ったともみえる。たれもが「がんばろう!日本」の掛け声と裏腹に「まだ何かが来る」という明日の恐怖に怯えている。状況はエフイチ同様、日々刻々と変わるのだが「正しい対処」の解はたれにも分かっていない。
 震災から四十日余り、被災地では「がんばろう」の声にも消耗の色が濃くなってきた。みちのくの農漁の民の自然観からくる雑草のような生命力は勁い。国民の結束力がこれほど高まったことは恐らく敗戦以来はじめてだろう。
 あまりにもバカバカしくて書く気もしないが、その「自然発生的民力」に道筋や工程、希望を指し示すべき「政治」だけが機能不全、空白のまま迷走している。菅直人に対する国民的な失望が菅にだけ伝わらないという苛立ちが圧力を高めている。あれだけ民主党を応援して政権交代に加担した山口二郎も御厨貴もとっくに匙を投げている。ふだん政治的発言をしなかった人々の声を聞く。多分「戦後民主主義」はようやく弔鐘をきいたのだ。
 しかし国民の多くは「総理大臣」の「権力」の強さに今更ながら怒りと絶望を感じている。恐らく菅という人間の「権力欲」をたれもが見誤っていたのだろう。「裸の王様」に鈴をつけるべき、諫言する政治家がひとりもいない民主党とはいったい何なのか。その「空虚」が地方行政の障害となって被災者を苦しめている。地元の愚直な村長、町長、役場職員たちは「規制法」という「」瓦礫に手足を縛られた往く手を阻まれたままだ。
 国民のたれにも解っているのは、いまは原発事故の収束と被災者の救援、被災者地の復旧を急ぐというただその一点のみである。震災復旧特例法をつくり、すべての行政を動員して事に当たるだけのことである。菅政権はそれができない。まともなリーダーに代わるしかない。
 菅には一次補正案の可決する連休を「花道」にして「本望」と思ってもらうしかない。これ以上の猶予はない。一日も早く失われた空白を取り戻し、一年なり期限を切って自民、公明との翼賛大連立で乗り切るしかないではないか。小沢のちょっかいさえ注意しておけばよい。ふだん政治的発言をしない人々の声は悲痛である。イラついているのは国民なのである。報道されない高円寺の「反原発デモ」もフクシマの被災者に連帯して菅の「罷免」を突きつけるべきであろう。高円寺から国会へ。
 
 北茨城の被災地をお見舞いした天皇、皇后両陛下の映像に、総理大臣とはまったく異質の「祈る人」の姿をみる。大震災は国民的人気のあった総理大臣の化けの皮を剥いで無残な醜態を露呈させ、平成の御世のたれもが忘れていたこの国の「国体」を思い出させることになった。 , 1303588243 2011/04/23 , ,  終日雨の薄暗い週末。長野牧場の桜も足踏み。昨年の餅を干して霰をつくる。
 震災後の全国紙世論調査で「原発維持派」が相変わらず六割という数字に違和をもつ。一方でギャラップの国際的調査では「賛成派」は大きく激減しドイツのようにはっきりと「脱原発」に舵を切った国もある。この国では原発行政はイコール補助金行政だった。その実態は米軍基地の七割を県内にかかえる沖縄に似ている。厄介なお荷物を受け入れれば「見返り」もある。原発の立地は過疎でこれという地場産業をもたない海辺の静かな町である。温暖化論議も推進派の体のいい言い訳に使われたが、ひとつ酷な言い方を敢えてするなら、原発の町はその土地を、風土を「身売り」したと言えなくもない。「安全神話」を信じたのではなく、鰯の頭のように信じたかっただけなのだ。原発が東京湾にできなかった理由はひとつしかない。原子力学者のたれもが万がいちの場合「核は制御できなくなる」という科学的根拠の合理を信憑していたからであろう。この明らかな「人災」は横奪された土地という地方格差、地方差別に因がある。
 二十年近く前、関西電力の美浜原発に行った。若狭湾水晶浜の観光ポスターには原発の建物がきれいに「削除」されていた。旧役場も関電が買い上げ、夏休みには関電社員が「ノルマ」で海水浴にやってきた。得たものと失ったものの歪な偏りが原発には必ずついてまわる。
 膨大な量の使用済み燃料の再処理さえまだこの国では実現されていない。核のゴミ捨て場・六ヶ所村も差別された土地である。
 この豆腐のような「地震列島」のどこにも「絶対安全」な原発など作りようがないのは立ち止まってみればたれにでも分かる。だからひたすら「安全性」から目をそらすことが原発行政の根幹にはある。それは科学的ニヒリズムといってもよい。 , 1303797691 2011/04/24 , ,  快晴。肌寒い風のなか、千曲川河川でデイサービスセンターの花見。昨日の雨が山では雪、浅間の冠雪が春の日に美しい日。バーベキューを喰らって呑み酩酊。アパートに帰って夜まで痛飲、泥酔。
 現政権に対する絶望感が国中の空気に充満している。与党、野党の党利党略が隠しようもなく見え隠れして失望は高まる。この「空気」は六〇年に国会をとりまいた空気と同質である。ただし「非常時」という要因によってその声は抑えられている。バカの一つ覚え「政治主導」は官僚を意のままに動かしてこそだろう。役所も動かず停滞は被災地の自治体に憤懣となって復旧を拒んでいる。そんなことをやっている暇はない。先行きのまったく見えないフクシマの状況は「菅災」の様相を呈して時間だけが無意味に過ぎていく。強大な権力とは恐ろしい。かってはサヨク・リベラルだった市民運動家は少なくとも震災後は手のつけられない独裁者然としている。
 岸信介はアメリカの属国になることで経済を成長させるという苦渋の「選択」をしたのだろう。それもまたあの時代のひとつの見識ではあった。優秀な官僚政治家の選択は半世紀たったいまでもこの国の体制を変えていない。だから安保を通して舞台を去った。いまにつづく禍根はまた別問題である。菅直人にはそういう「哲学」は皆無である。被災地の困窮に託けてそのポストにしがみついているだけである。この困難にあたって宰相不在、政治のリーダーシップが見えないというのは恐るべき悲劇である。一刻も早く抜け出さなくてはこの国の明日は見えない。

, 1303797745 2011/04/25 , ,  半陰天気雨、終日宿酔嘔気。リハビリ。固形物入らず水物ばかりで悲惨。酒も呑めない年齢。
 テレビで国会中継。「だら菅」の醜悪な権力欲に怖気立つ。いま何故「首相の交代」が急務なのか。どうしてそこからはじめなくてはならないのか。愚説を記す。
 第一に原発事故の対応でこの宰相は国民の信頼を完全に失っているから。水素爆発の要因のいくつかはこの男の震災直後のパフォーマンス、米国への対応等があったことはすでに検証されている。フクシマ避難民に対して本当のことを言わない罪。原発周辺の汚染マップはとっくに年間で原発作業員の被曝量に達している。どうしてその土地に帰れるのか。何度も書くがふるさとで死にたい高齢者の自由は尊重するが、子供にはその選択肢はない。いまは戦後最大の国難に対処する統治者のリーダーシップこそ問われなくてはならない。が、この男に希望は託せない。菅にはすでにその資格がないのは明らかである。
 大震災がこの国と国民につきつけたパラダイムシフトにこの宰相だけが異様なほど「鈍感」なのである。恐らく原発事故の責任を感じても認めたくないので「鈍菅」を装うしかないのだろう。無知蒙昧以上に悲惨な自己保身。「どこに出しても恥ずかしい人」に堕ちてしまったのである。
 思えば菅は「対小沢」の「判官感情」だけで総理になった男である。小沢の悪相を嫌悪する国民が「小沢でなければ」という党内抗争の相対的な消去法で祭り上げられただけである。代表選のときネット世論は小沢勝利、非ネット世論は菅贔屓だった。この男の致命的な点は政治家の力量を問われずに「小沢嫌悪」という世間の空気だけで宰相になったということであろう。人心が判らなくても不思議はない。
 中曽根大勲位でさえ期限付き大連立に組する。反対しているのは小泉ぐらいで、それは戦後最悪の奇人ポピュリストだから相手にしても仕方がない。近年で最も評価の高い「凡宰」小渕にあった愚直さとも無縁だ。厚相時代の薬害エイズもパフォーマンスとみれば判りやすい。他のブログに書いたが、菅とはその昔、三鷹市で一緒に選挙をやりそこなったので、この男の「他人のこころが分からない冷たさ」はそれなりに知っている。
 何とか連休中の「政変」を期待するが、ここにきてまたぞろバカな山岡はじめ小沢グループの魑魅魍魎が跋扈しはじめた。それは結果的に菅を助ける。延命手段となる。悪役二人に蹂躙される「政治不在」に震災からの復旧などありえない。 , 1303861632 2011/04/26 , ,  半陰肌寒宿酔不調つづく。リハビリ疲労。洗濯。冷蔵庫掃除の残飯三食。安アパート二度揺れる。内職に気が入らず花粉薬惰眠。
 テレビで国会中継。お盆までに仮設住宅の表明もたちまち国交省官僚から「無理」の声、弥縫でもなんでも行き当たりばったり、思いつきの「空虚」だけが漂う。会議、委員会を山ほどつくって論は整理できず混迷を極める。それが原発事故の「菅害」責任回避と「運命的」に恋々とする権力保持なのだろうが、この国の政治家はいつからこんな「責任放棄」だらけになったのか。先行き見えず、途方に暮れる被災者の心情に寄り添えない「まつりごと」とは何なのか。先駆的に「跡付け」を書いておくと、菅直人の「総理の通信簿」は恐らく「戦後最低」は免れないだろう。
, 1303861746 2011/04/27 , ,  快晴バカ陽気、気温二十三度初夏の薫風。桜満開。リハビリ発汗疲労。コンビニ弁当焼きそばレトルトカレー。佐竹レーサより厚情到来物わかば感謝。図書館、公園うたた寝。西村賢太『廃疾かかえて』震災後も変わらないのは北町貫多の「無頼純情」だけか。
 ようやく最初の震災関連法である「税制特例法」が成立した。あまりにも遅すぎる。肝心の「復興基本法」は政界が「ポスト菅」を睨んで立ち竦んだまま空転するのみで、官僚も動かずに機能不全に陥ったままだ。被災地自治体の焦燥も国会に届かない。
 なぜ菅ではだめなのか、についてのトートロジーをくり返す。原発事故の「A級戦犯疑惑」が本人のトラウマとなっていっさいの中・長期的見通しを語れなくなってしまったこと。フクシマ避難民への説明も、被災地復旧も「もの言えば唇寒し」の失語症は、すべて政治家の「政治責任」にかかってくるので何も言えない。「知らしむベからず」の大本営情報統制はとっくにネットでの「ダダ漏れ」で破綻しているらしいが、知らないふりをしているのは総理大臣という「裸の王様」だけという悲惨な有り様である。
 新聞の「読者の声」に世論の変質が窺える。一言でいえば「いい加減にしろ」の憤懣鬱積。今年の連休は東北への「ボランティア・ツーリズム」というニッポンの国民的連帯と政治の空白化の乖離に漂うのは情けないほどの絶望感だけである。
 小沢「陸山会事件」裁判で水谷建設元社長の「一億円裏金証言」は小沢グループへの牽制球として歓迎する。「死に体」小沢の復権への抑止力とはなるだろう。
 何度も書いているが今回の原発事故で最大の「被災地」は原発建設地の大熊、双葉町を除けば放射能汚染が深刻な「浪江町」である。だが浪江町は二十年ほど前に小高町(現南相馬市)とともに東北電力の原発を「誘致」し「建設」を議会決定した町である(運転開始は九年後の予定)。浪江町の被災者へのまなざしが複雑になるのはその理由による。町は「原発事故」というリスクと引換えに「交付金」という財政を選択した。だが、浪江にも小高もすでに「隣に原発のある町」だった。事故のリスクは最初から存在していたのである。東北電力は「絶対安全」で住民を説得した。住民は「補助金」と「雇用」で説得された。だからといって「自己責任」などとはたれも言えない。福島は福井とともに大都市への電力供給地として宿命づけられた土地だったからである。農漁の一次産業と集団就職の昔から廉価な労働力を都会に提供することで東北は存在してきた。いま世界の自動車生産が止まるほど部品工場の多い生産地であったのは、国内においての「中国」だったからにほかならない。
 話が逸れた。東北電力の原発反対派をカネで恫喝したのが小沢に「ワイロ」を贈ったとされる水谷建設である。小沢一郎に最後の引導を渡すためにも小沢と原発の関係はマスコミに追及してもらいたいと切願している。 , 1303952418 2011/04/28 , ,  半陰温暖、桜桃日和。リハビリ。図書館で恩田勝亘『東京電力・帝国の暗黒』リクエストしたのが震災前、ちょっとエキセントリックなので敬遠していた広瀬隆本といい震災直前に興味が向いたのが妙な気がする。森正人『昭和旅行誌』(中央公論社)。昭和へのレクイエムとして読む。
 政治の「空虚」が震災後の「汚染列島」に蔓延しはじめている。この間の総理発言(メッセージ)で残っているもの「恋々としない」「これも運命」「本望」すべて「総理の椅子」がらみの「執着」と「東北がつぶれる」「フクシマは二十年帰れない」の「軽率発言」のみ。果敢なき言葉の数々。対策本部、参与・顧問の不明な粗製乱造。号令かけど官はそっぽを向くのみ。被災者の言う「東京目線」は愚老からみれば「薩長史観」高杉晋作を気取るのは嗤えない噴飯もの。やはり「みちのく」は一山三文の片田舎という差別史観としかみえない。奥羽越列藩同盟の歴史的怨嗟さえ感じてきた。民主党応援団の朝日新聞の論調でさえ「もはや、これまで」の空気が濃厚になってきた。
 震災直後の「忍耐強く冷静で秩序正しい民」が帝都中央発の「対応」に怒りをもちはじめている。アナキーな無法の陥穽は「放射能」がもたらしている。三陸の被災者とフクシマの避難民の「補償」に対する大いなる落差に政府・東電・原子力村の「大罪」を知る。はやくも「免責」を言い出した東電に対する本社デモは国会に向けられるべきであろう。当然と思われる「脱原発」の世論が盛り上がらないことと同様に震災後の不可思議。核兵器を持たせてもらえない国で「第三の灯。アトムズ・フォー・ピース」が半世紀もつづいたことが前世紀の異常ではなかったのか。

, 1304213468 2011/04/29 , ,  半陰肌寒の昭和節。いつもの年とは違う連休はじまる。午、小林来。差入れ煙草が払底、到来物野菜ジュース他感謝。小諸の藤舟で麦酒鰻重馳走になる美味。アグリの湯、春露天風呂の長閑。夕より置酒歓語、三月九日青春食堂(恥ずかしきネーミング)からはじめて小粋、カス、さくら痛飲泥酔。
 テレピで小左古・内閣参与の涙ながらの「内部告発」会見を見る。「場当たり的。事態の収束を遅らせているように見える」要は文科省の放射能被曝基準値、スピーティの非公開などの「情報操作」批判だろう。原発推進論者の「自己批判」を科学者の良心とみるか、救いようのないデスペレートな「三等内閣」批判と受け止めるか。それを受けたか、国会での菅の豹変ぶりは何かおかしい。曰く「未熟」「思慮の浅さ」「謙虚に欠ける」という反省の弁。ただし原発事故の見通しをまったく語れないのは変わらず。東電「工程表」は極めて「楽観的な見通し」で「最低五年は帰れない」等々、正直な情報開示ができなければ事態は変わらない。すでに国際的評価は地に堕ちている。この際、外交日程などは考慮の必要さえない。
  , 1304213514 2011/04/30 , ,  半陰肌寒大宿酔。午前、小林帰還、悲惨な嘔気無為ごろ寝、殆ど死んでいる日。初老の身体はボロボロ。堀江敏幸『雪沼とその周辺』こころが洗われるような自然とちいさな営み。こういう平成自然主義小説が面白い。
 賞味期限が三日ほどの与太を書いているのも宿酔の日にはやはり虚しい。習慣だけでつづける。
 東京電燈の企業体質について少し古い本だが恩田勝亘『東京電力 帝国の暗黒』で学習する。「地域独占公共企業」「総括原価方式」という企業形態が政治と一体となって「安定供給」という大義名分の「勝手放題」の実態は今回の原発事故で暴露された。「絶対に損はしない」確かによくできたシステムだと感心する。世界一高い電気料金にも国民は文句を言わずにきた。「オール電化」に象徴されるプロパガンダ世論操作の勝利だろう。深夜まで煌々と明かりの灯る大都市はエネルギー消費を当然のごとく甘受し、過疎地の地方(福島・福井)は「電源三法」の交付金と雇用と健康リスクでエネルギー生産を担ってきた。消費する側は生産者の実態にあえて目を瞑ってきた。
 東電は原発「人災事故」の「免責」に逃げ込みを画策しているが、それは明らかに無理である。一説に内部留保四兆円をすべて支払い、なおかつ発電会社と配電会社に分離して、しかも一時国有化は避けられないだろう。暗愚だからいまにして思うが「原発のコストは安い」などいう虚言にどうして容易く騙されてきたのか? 使用済み核燃料の最終処分地もその方法も不明のままで「廃炉」には五千億円もかかるというのに……。それは無尽蔵にエネルギーを消費してきた都会の住民の大半が地方出身者(東京は日本一の田舎)だったという事情と切り離せない。都会の住人は田舎の過疎や高齢化、雇用に熟知し同情もしている。「おらが田舎」のことだから当然である。田舎を助けるために都会はガンガンとエアコンを使い「ヒートアイランド」という自虐的な自罰を課してきたのだ。昭和四十八年のオイルショックも都会生活者のトラウマとなってきたし、最近は「二酸化炭素温暖化」というデタラメがまかり通ってきた。だから日本中に原発を増設するために毎月電気料金に三百円の「原発お布施」を加えて支払ってきたのだろう。多分、都会も地方もなくこの国の国民は「原発立国」という国策に関しては「知らなかった」という言い訳は通用しない。
 付け加えるなら「身の丈」にあったエネルギー消費とはどの程度をいうのだろうか。愚老には昭和四十年代の「街灯がついて街が暗闇でなくなった頃」の東京が相応しく思える。ノスタルジーという感傷は経済成長などという神話より、よほど身の丈に合って仕合せな暮らしに近いのではないか。 , 1304395459 2011/05/01 , ,  半陰温暖。宿酔から醒めた途端に「花見」と称して貧困飲み屋「カズ」での午の酒席に招待される。二時間ほどは記憶があるが、たしか阿部と連れ立って午下がりの町中にくり出したような気はするが記憶は喪失している。薄らぼんやりとアパートの玄関で目覚めたのはまだ八時頃ではなかったのか。悲惨なアル中初老は被災地の春を思い出して死に入りたくなるほどの自己嫌悪に苛まれる。
 南木佳士『山行記』。八千穂高原で山歩きをはじめた頃、パニック障害、うつ病の作家はようやく麦草峠あたりを覚束ない足取りで歩いていたのではなかったか。小説としても読める「山文学」は深田久弥を想わせて愉しい。
 新聞で「憲法二十五条」が取り上げられていて興味深かった。多分、時がたてばそういう論調は予測できた。前にも何度か書いたがベーシックインカムの論はこれから活発になると思う。みちのくで暮らしのすべてを失った被災者、ふるさとまで失うことになるフクシマの民。一世代では「以前の暮らし」の再生が不可能な国民をどう救うのか。「成長」の終わったシュリンクする超少子高齢化という世界史の実験国家にとって「生存権」は最後の安全網だった。それで救われている愚老には切実に解っている。そこに大震災が起きた。間違いなくパラダイムシフトはいま進行しているのだと思う。新自由主義も自己責任も原発立国もすべての虚飾欺瞞が暴かれた。敗戦の焦土と化したこの国にもし「震災後民主主義」が可能ならば、それは国家社会主義の相貌と似るだろうと私念している。恐らくすでにこの国は都市と地方、若者と老人、金持ちと貧乏人、あらゆる「分断」によって「昭和の日本」ではなくなっていたのだから、新しい価値基準、法と税のシステムの構築が必要なのだろう。あんぽんやユニクロが巨額の寄付をしたように、ここはひとつ適度な貧困と適度な「再分配」の思想で日本人が等しく「少し貧乏になる」しかないのではないか。間違いなく日本を脱出する金満階層は少なからず出るだろう。山河を棄てる売国奴は放っておけばよい。
, 1304395496 2011/05/02 , ,  快晴温暖大宿酔。固形物入らず終日液体補給。
 一次補正成立を菅政権の花道にしたかった国民は六、七割ほどだろうか。さして落胆もしないところが国民性と言ってしまえば身も蓋もない。ならば原発事故の最高責任者は少なくともフクシマの避難民に言葉を発するべきではないのか。この宰相の異様なリアリティの欠如は精神病理学の対象だろうが、政治的ニヒリズムの蔓延まで残された時間は長くはない。震災後「責任」を回避する政治家の醜悪を悪夢のごとく見せつけられている。
 オサマ・ビン・ラディンの処刑を劇的に発表するオバマのメッセージ発信力に少しく感心する。菅直人のスピーチライターは知らないが、少しは見習ったほうがよい。「9・11」十年目のカタストロフィに米国民の熱狂をみてフクシマの二十年後を思う。
 たった十年で忘れてしまったが「9・11」はCIAの「大失態」で起こった。未然に防ぐことができたという意味ではフクシマに似ている。「UBLの動き」は情報機関の知るところだった。たしかボブ・ウッドワードの『ブッシュの戦争』でそのあたりを読んだ記憶がある。
 いまの日本に「文明の衝突」がないのは救われる。「米グローバリズム」が失われた二十年のおかげで小泉が思うほど徹底しなかったからだ。アフガン、イラクの戦争に加担したとはいえイスラム原理主義の標的になるまでは至らなかった。米の「属国」ではあっても、その中途半端ぶりにこの国の「国柄」をみる。震災からの復興もその国柄、国民性にかかっていると思う。
 十年ほど前は「憲法改正」がこの国の「主流世論」だったこともある。党是「原理主義」の安倍晋三への期待が熱狂的だった時代もつい昨日のことだ。いま国民は「九条」を容認し改正反対が主流となっている。この国を支配する空気、不可思議なバランス感覚さえ国民性の為せる業であることは間違いない。 , 1304395537 2011/05/03 , ,  曇天終日霧の陰湿な憲法記念日。午過ぎに浅科温泉でアルコールを抜きようやく人心地。薄ら惚けのまま春炬燵でなぜか面白い堀江敏幸なぞを読んでほとんど無為に遣り過ごす一日。夕、長野の山女が山菜狩りの収穫を持って来、タラノメ、ノビル、コゴミ、水セリ他天麩羅などを喰らう。
 天気予報のごとく日々の大気中放射線量マップ、収束の気配なし。浪江だけでなく飯館もすでに「年間許容量」を超えたようだ。不安院、東電、文科省などの発表されなかったデータ五千件(つまり大半)のなかに恐らく一時的に「驚愕」の数値が隠されているのだろう。知りたくもないが「知らせなかった責任」は重い。
 一次補正後の「倒菅」運動の気配が弱まり諦めムードが漂いはじめる。本来は「政局」ではなく「非常時のリーダーシップ論」であり、震災直後は喫緊の課題として国民的共有の「理念」だったような気もするがこれも「賞味期限三日」の世論。責任ある「言葉」を持たないリーダーの下での復興という意味では、こと「原発」と「政治」は「敗戦焦土」の心象風景ではなく「戦中」の混迷にあるといっていい。「政権交代」の世論操作で新聞を売ってきた朝日の新主筆の「予想を大きく超えた不覚」という「自己批判」は「(菅が)まさかここまで無責任な男とは思わなかった」という忸怩たる思いが伝わる。いまさら、とクオリティペーパーの不明さに呆れるしかない。まったく内容のない会見をそれなりに聞かせる「こだま枝野」の三百代言のほうが同情を集めるだけよほど上等である。「星ケ丘」で焼きそばを喰っても別に構わないが双葉の町民に「すぐに帰れる」と大ウソをつくのは許されない。
 すでに大半の国民がはっきりと感じているのは「放射能とは人がコントロールできない」もので、原発立国は結果的にリスクが高すぎたということ。推進派と反対派の「永遠の水掛け論」は何も生みださなかったこと。新規原発はやめにしてエネルギー政策は変えていかねばならないこと。そしてフクシマの「いまそこにある危機」について、原発政策を推進してきた国が「殺風景な総理」以下、だれもホントのことを言わないという「絶望」と「怒り」である。
 テレビの被災地報道でいつも「爽やかなナショナリズム」を感じるのは自衛隊、消防団、郵便局員、自治体水道マン、ガス屋、下請け電気工事業者、電話屋、下水道屋、そしてボランティア……、自らのやるべき仕事を淡々とこなす「職人顔」の能吏たちの姿である。委員会を乱立させ専門家の顧問・参与を集め、揚句に「責任回避」に汲々とするリーダーにない「責任を果たす人々」のさわやかさである。 , 1304469301 2011/05/04 , ,  快晴温暖、連休観光日和。毎年、この季節は飯山の朧月夜公園で菜の花と桜をみて高野辰之の唱歌を歌い、小菅神社の森で山菜取りと自然遊びの時候だったがこの二年、心身不調で外歩きがめっきり苦手になった。駒場公園の親子マラソンに家族の風景を見ると、横臥して堀江敏幸『未見坂』でひとり雪沼のあたりに遊ぶ。老人の休日はシンプルで生活の質は問わなくなってきた。それが普通の暮らしになった。
 テレビで案の定、鳥肌立つような寒々しい光景をふたつ見る。フクシマの避難所を訪れた総理大臣と東電社長の「お詫び」行脚。ともに見事なほどの空虚、殺伐たる「虚礼」のセレモニーとなった。ただのアリバイ証明としか思えない。日付をみて合点がいく。高度成長期以降「黄金連休」という名の一億総移動のいかにも貧相な休日は為政者にとって、ひとの目を欺きドサクサ紛れにコトを起こすには絶好のタイミングであった。格好の例がかっての「長者番付」発表である。新聞の休刊日もはさみ国家はアンガージュマンの空気を抑え込み許さないのである。
 恐らく震災後はじめて大きなターニングポイントとなった最初の日であろう。
 日本は新たな「国策」として「原発維持」の意思表示を明らかにした。悪い夢でも見ているような不可解にして明確な現実である。
 フクシマの「原発難民」に対して総理大臣は言った。「東電の工程表では六〜九か月で安定的な状態になる。年明けの時点で改めて帰宅などの判断をする」(俺は十年、二十年帰れないと専門家から聞いているけど、内心はおくびにも出さなかった)。この国の政府は「原発事故」の責任を「一義的に」東電に押しつけて自らは「二次責任」に逃げ込んだ。その「宣言」は無能で無作為の悲惨な「決定」であろう。原発政策を推進してきたのが政府ならば東電と「共同共謀正犯」ではないのか。いまフクシマで進行している「危機」は一事業者に任せて済む「事象」ではあるまい。サルコジのトップセールスで決まったアレバの汚染水処理は「国際的支援外交」ではなかったのか。国の関与は皆無だったのか。原子力危険・不安院は通産省ではなく東電の外局だったのか。専門家と称する安全委員会の御用学者は国家公務員特別職ではなかったのか。
 菅の口癖「一点突破全面展開」は強引に原発事故の責任を東電に引き受けさせ、代わりに国の賠償肩代わりと「原発維持」を担保して企業の存続を図り政権を維持する、というシナリオだったのだ。もちろん青図をかいたのは菅の「いちばんのお友達」である内閣特別顧問・笹森清元連合会長(元東電労組委員長)だというのは素人の老人にも判る。菅の強気の背景には先の世論調査で「原発現状維持」が六割だったという数字があってのことだろう。あの世論調査も面妖である。その後のギャロップの国際的な世論調査では日本も「脱原発」が六割を超えていたのではなかったか。
 そうしてみるとよく解せるのである。東電は損害賠償に関して世間の顰蹙を買いながらも当然のごとく国の「資金援助」を「要望」している。その中味はフクシマの原発難民を「泣き寝入りさせることがないように」という露骨すぎる恫喝、いや兆円単位の「恐喝」である。東電とタッグを組む自民党はさっそく通産原発族議員で「原発を守る会」(エネルギー政策合同会議)を立ち上げた。甘利明というのも余りな男である。そのメンバーの東電顧問という元参議は「低線量の放射線は体にいい。病気が治る」と真空地帯のごときブラックジョークまで飛ばす。もちろんこの背後には笹森がいて菅がいる。政権維持の「連立茶番劇」であることは言うまでもない。
 反省と自戒を込めて言えば多くの国民が「元市民運動活動家」という男を見くびっていたのだ。「異常な権力欲」の持ち主とは知っていたが、自民党の族議員を巻き込んでまでのしたたかな策略で政権維持を図るとまでは思いもしなかったのだ。ただし考えてみれば菅はこの十数年、政界最大のヒールだった小沢一郎に勝った男でもあったのだ。もちろんこのような「棄民政策」を平然ととれるのは「ひとの心がわからない人間」だからこそできるのである。
 震災直後にあれだけ高まった「菅ではだめだ」の声もそのうち「反原発ファシスト」呼ばわりされるかもしれない。それはきっと大きな禍根を残すだろう。同時に「五月四日」は南東北の「福島県浜通り地方」が国から「捨てられた日」として記憶されるだろう。
  , 1304582919 2011/05/05 , ,  半陰温暖の子供の日。掃除洗濯、独居の嗜み。ライスカレー、焼き飯。佐竹レーサよりの到来物キャメル珈琲豆、感謝。このウェブ日乗で「状況的発言」という与太を書き始めたら稿料の貰える内職売文に手がまわらず生活苦いちだんと厳しさを増す。シルバー人材センターからのアルバイトもお声がかからず寂しいかぎり。夕よりまたカズで阿部たちと依存酒、悲惨な貧困話柄、蛞蝓長屋の貧乏自慢。なかなかに味わい深い老後生活と得心する。酩酊。久々のブコウスキー『勝手に生きろ』例によってアル中讃歌の素晴らしさ。
 朝日新聞で遅まきながらのウィキリークス報道。暴露された「日米属国外交」の舞台裏にはただ嗤うのみ。それにしても「子ども手当総理」というのはホントに悲惨だったようだ。国家機密のダダ漏れよりも一国の総理大臣の「幼稚さ」にただ呆れるだけである。結局、情報管理がインターネットシステムで行われる以上、アノニマスの自由や漏洩、悪意も必然的につきまとうのは至極当然である。横浜のサミット前に察庁の公安資料が漏洩してから尖閣映像、みずほ銀行のシステムダウン、よく分からないがソニーのゲーム……、問題つづきが当たり前の世の中になっているらしい。携帯電話は持っているがメールもできないアナログ人間としては、その昔「国民背番号制」に反対していたリベラル意見とは何だったのかと感慨をもつ。ネットは本来、軍事技術だから「合理性」だとか「正確性」を追求してきたものであろう。だから、その「綻び」もリアルすぎる情報である。ははあ、あの外交官は陰であんなことを言っていたのか。ただ、それらの「放言情報」がほとんど想定内というのがこの国の外交力の貧困なのかとガッカリさせられる。佐藤優というのはやはり優等だったんだなあ。 , 1304737042 2011/05/06 , ,  快晴温暖の立夏、宿酔。久しぶりのリハビリ、連休中の大飲大食で体重四キロ増、そのせいで腰痛悲惨。駒場公園の速足散歩で汗を流す。午睡に吹く五月の風の爽やかさに無為の儚さ。そういう生きる愉しみは還暦を過ぎて知った。そういえば団鬼六の逝去もファンとしては残念である。
 テレビで総理大臣の「浜岡発言」にほとほと呆れる。何が「国民の皆さんに重要なお知らせ」なのか。一昨日書いたが、この男の「頭の悪さ」はやはりビョーキの閾に入っていると思う。
 中電の浜岡原発はとっくに止まっていなければ「危険」な原発というのは、中電の電気を買って生活しているのでよく知っている。東電と違って中電の原発依存率は一割程度だから止まっても大した不便はないとも聞かされてきた。だから菅の「浜岡停止要請」は少しも「英断」などではない。川勝平太もおかしな男である。
 フクシマクライシス以来、国民の目にはっきりしたのは「原発立国」「原発推進」がこの国の「国策」であり、地域電力会社だけの経営方針などではなかったということである。その「最高責任者」はもちろん総理大臣である。電力会社は国の(表面上は)厳格な「審査と認可」を得て原発を運転してきたのだ。勝手に「これが儲かるから」とやっていたわけではない。電力会社は国と共同して原発を動かしてきた。その最高責任者の「総理社長」が部下の「中部部長」に事前に何の連絡もなく「要請」などというヘンな話はあり得ない。何ともバカバカしい。菅お得意のスタンドプレー、パフォーマンスだが(しかも七時の公共放送ニュース番組の時間に合わせて)あざといにもほどがある。そんなことは通産の局長クラスが中電の社長に一言いえばすぐに決まる話である。なんであんたが「要請」するの? そう見せることで一見「国民の安全、安心」にこころ砕いているように見えるからである。
 しかし震災後、この国の政府、特に菅直人だけはいちども「エネルギー政策の転換」を口にしていないのである。もちろんその気はないからだ。浜岡も防潮堤さえできれば「再開」の言質を与えている。いまの大問題は震災後、政府が「国策」ですすめてきた原発事故の責任を東電に「丸投げ」して一切の責任を回避していることにある、とは一昨日も書いた。フクシマ二十キロプラス計画避難地区、またそれ以外もは自治体が学校の校庭の「汚染土壌」を削り取ったりしている。その「汚染物質」を取り除くことさえ国は「拒否」している。東電も運ぼうとしない。ようやく農地に関して農水省が動き始めただけである。
 その責任を一切とらずに、いかにも「国民のため」という格好だけで筋違いの「要請」とは国民をバカにするのも甚だしい。中電でなくても呆れ果てるだろう。 , 1304737082 2011/05/07 , ,  しばらく間があいた。この数日、老身はいまの殆ど絶望的な「空虚」という不条理な世界に耐えがたく緊急避難的な飲酒に依存して世間に背を向けていたからである。もちろん心境はいまも変わらない。被災地の現状を見るたびに痛切な思いに身を切られる。いまこの国で「被災者」でない国民はいないと思う。しかし、この今に「政治」の不在は切実に深刻である。リーダーのいない国はまさに「漂流」している。その行先は誰にも判らない。「希望」は潰えて「不安」がこの国を覆っている。
 
 半陰温暖。掃除洗濯。武石村余里の一里花桃の花見に出かける。大半が高齢者の里山の小さな部落に白、ピンク、赤の華やかに春が花に飾られている。田には水がぬるみ蛙が鳴いている。恐らくみちのくの被災地にもこの春は来るはずだったのだ。「春を恨まない」がこの震災のひとつの命題であることを想いながら田舎道を歩く。帰路の一湯は武石温泉、露天は午睡ができるほどの陽だまり、かすかな南風。仕合せとはいかにもぼんやりとしたものである。不味いトンカツ定食は身の丈を知らぬ贅沢ではあった。反省という名の苦い酒。

 浜岡問題で川勝バカ太知事だけでなく「脱原発」論者からも「英断」の声にはただ呆れるのみ。何度も書くが菅政権はエネルギー問題の「再検討」は断固拒否している。「見直し」はしないと言っているのだ。二十年後までに新規に九基の原発をつくり、電力の五割を原子力でまかなうと宣言しているのである。しかしフクシマクライシスで国民の民意は完全に「反原発」もしくは「脱原発」に傾いている。この流れは誰もが肌身で感じている。素人は「やっぱり豆腐の上の原発はリスキーすぎたね」「放射能ってコントロールできなかったんだ」とはじめて学習した。「原発推進」を肯じてきたのはナイーブに「安全神話」に騙されてきたからである。そのすべてが「暴露」されても現政権は「原発立国」のビジョンを放棄するつもりはまったくない。国民の声は届かない。たしかにフランスと同じように「原発立国」もひとつの見識ではあろう。たしかに「ヒロシマ・ナガサキ・フクシマ」はとかくセンチメントやイデオロギーに流されて思考停止やファッショ化するのも事実である。ただフランスのある欧州と日本列島の歴然とした違いは地殻、プレートの「場所」にある。ガンモドキと絹ごしぐらいの違いはある。絶望的な「空虚」の正体はあえてリスキーな国造りを進める政権・通産に誰もが何も言えないという「不条理」にあるのだと思う。 
 浜岡会見で質問が許された公共放送と朝日の記者は言外に(おい、いい加減にしてくれよ。また思いつきのパフォーマンスかよ)と聞こえたのは空耳だったのか。質問にまったく答えない総理大臣を見て、現場の記者の嘆き声はこうして伝わる。しかしこの震災では大マスコミの「大本営発表」報道は常軌を逸している。安全な「被曝線量」という放射線医学ひとつとってもマスコミはこの二か月コロコロと意見を変えてきた。その根底には「政権交代」という旗を振って結句、失敗したというトラウマがあるのは間違いない。この「検証」もいま同時に行われなくてはならないだろう。

 たまたま震災が十日遅れてやってきたら総理大臣は変わっていたのだ。菅の「外国人献金問題」は前原の「オモニ美談」より程度も質も悪かったのは明らかである。菅でなければ誰でもいい、敢えて「イフ」を言うなら、今頃はとっくに「災害基本法」もできて官も動き、被災自治体の瓦礫片づけも避難所の「生活権」も今よりはづっと改善され進んでいただろう。鉄骨ビルの屋上のスクラップになった車の「所有権」(所有者の承諾がなければ六か月間は自治体が片づけられない等々)などという「平時の法律」が幅を利かせて復旧を阻害するのは総理大臣が何も決めないからである。ウソのような話だがそれだけの理由なのである。それも「責任回避」というふざけた動機だけなのである。二か月もそれを見せつけられて「うんざり」しない人間がいるだろうか。
, 1305004332 2011/05/08 , ,  快晴夏日、半宿酔。体重激増の重い身体でぶらり公園散歩、ハナミズキの街路樹に初夏の微風。昔のような日常は帰ってこない。震災後に死ぬという人生。夜、アパートでルヘインを読みながらバーボンを舐め缶ピースの味わい。

 テレビ番組で仙石由人が「戦略、政策としては原発を堅持する」と明言。死んだ目をした総理大臣の意味なき言葉よりはいっそ清々しいリアリストの言葉は震災後はじめて聞く。ただし、その方針は国民の「民意」とはずいぶんかけ離れている。よくある議論で再生可能自然エネルギー、風力・水力・太陽光・太陽熱・地熱・海流・バイオマスなどではとてもエネルギーをまかないきれない、という「俗論」がある。それらの研究開発にどのぐらいの投資をしてきたのか調べてみるといい。原子力の半分でも研究開発費をかければ、民主党政権の「二十年後に五割」という原子力発電が恐らく「一割」には減らせるはずである。
 もう忘れてしまっただろうが菅はフクシマ事故直後には国会でエネルギー基本政策の「見直し」を口にしたこともある。議事録に残っている。いまさら菅の「変節」には誰も驚かない。もともと定見なき「その場しのぎ」の場当たり的思いつきがこの男の実態だから仕方がない。いい迷惑なのは国民だけである。「拙速と弥縫」ならばまだましな方である。拙速でも何かしてくれた方がよいのである。菅は何もしないことによってただただ「政権延命」のみに固執している。その根性は見上げたものである。震災直後に菅が言った「東日本がつぶれる」という発言は、なるほど自分がわかっていたのかと考えれば解せるのである。しかし、こんな男と「無理心中」させられる被災地避難民はそれでは済まないのである。いまは「政局」よりも一日も早い復旧、復興、そしてこの国の新しいビジョンを示すべきときである。被災地の、この国の「希望」はそこにしかない。ある種痛快な仙石発言は菅に対する痛烈なしっぺ返しのようにも聞こえるのである。
 毎日ウオッチしている「大気中の放射線量」で福島県中通り地方、福島、郡山という二大都市の線量が気にかかる。浜通りから噴出した汚染物質はやはり相当量がひと山越えたのである。郡山市が文部省の言うことを聞かずに学校の汚染土壌を削り取ったことは正しい。これを本来は「英断」と言う。その「土」は福島第一の「落し物」であるから東電に返さなくてはならない。それを拒む公共事業体・東電と国家・通産はどこを向いているのか。誰のために仕事をしているのか。この国は震災後、国民国家という実態を完全に失っている。少なくともゲンパツに関しては。だから高円寺発の反原発デモは東電本店から国会へ押しかけねば意味がないのである。
 関係ない余談だがルースがこの間の「無為無策」政権に関して本国にどんなレポートを送っているのかウィキリークスで早く見てみたい。 , 1305004378 2011/05/09 , ,  快晴初夏日。ようやく炬燵を片づけるが恐らく梅雨時にまた欲しくなることは例年の常、高原盆地の気象である。久しぶりのリハビリ。身体の重さと腰痛の深刻に余生の悲哀を感じる年頃になった。コロッケ、銀鱈西京漬け、納豆、缶詰飯。ダメ元で中込の職安でバイト探し。職員に「還暦を過ぎているのでフクシマの軽作業はないかい?」案の定、六十過ぎの求職者から同様の問い合わせはあるらしい。夜、清水さんとカズ、桜二軒で八百円酩酊、呑まずにはいられない愚鈍老人の自嘲ばかり。
 ネットの宿痾、未知のアニノマスより「あんまりデタラメばかり書くなよ!」と叱責のメールを貰う。よってこんな与太を読んでいる閑人のいることを知る。還暦過ぎの「北町貫太」だから致し方なし、と開き直るのも愚昧のなせる業である。
 浪江赤宇木の積算線量が二か月足らずで50ミリシーベルトを超えた。年間300ミリという数値はエフイチの「非常時特例」の250ミリを超えている。個人的に信頼する放射線医学者によれば「そこに住んでいれば間違いなく癌発症率が平均の10〜20倍になる数値」だと言う。そんななかで「計画的避難区域」飯館村で「特養」の老人たちはふるさとに居残るという話にはフクシマ事故の対応ではじめて知るホンネの論議だと思う。書き方は難しいが、そこには特養で寝たきり介護の老人をふるさとで死なせてあげたいというみちのくの人間観が垣間見えるような気がする。介護者は中年以上、留まるには癌発症のリスクを引き受けうる年齢というわけだ。東電エフイチは高額日当で「使い捨て」の中年労働力を都会の「寄せ場」で集めているという。ここには「綺麗ごと」を寄せつけない仮借なき現実というリアル世界がある。
 いま震災後のこの国の国民にあるいちばん濃厚な「気分」は「鎮魂」であろう。みちのく(白河以北の道の奥)は、この国の歴史で長らく地勢的にも心理的にも「辺境」であった。一次産業の農漁の生産品を中央に出荷し、廉価な労働力の供給地でもあった。常に「東京」を向いて生きてきた土地は時代を経て過疎と高齢化というムラの最終段階にもあった。飯館の特養問題はその現実を直視している。
 いま陸奥の被災地には(減ったとはいえ)多くの「宮沢賢治」の顔をしたボランティア(志願兵)という都会の若者がいる。彼らはいつか中央に戻る。そして復興を担う「震災後焼跡派」という世代が新しいみちのくを創ることになる。ふと谷川雁を思い出している。多分、また叫ばなくてはいけないのだ。
「東京へゆくな ふるさとを創れ」と。 , 1305004427 2011/05/10 , ,  終日雨の陰鬱な日。納豆缶詰飯、三日分のパスタ。肘痛、腰痛、坐骨神経痛他加齢による身体の不随意リハビリもなぜか目的がぼやけて発汗の爽快もなし。帰路、図書館で新着の総合誌をめくる。湿ったかび臭い閲覧室で老人的昼下りのアンニュイに浸る。ひとも大地や海洋、石ころや草木、すべての生命体と同じように自然の一部だから気象にこころも左右される。それだけでなくこのところ心が打ちひしがれ沈む日が多く、またぞろ依存酒に逃げつつある。なぜかぼんやりとしている時間が心細いのである。独りの寂しさが身に沁みるのである。以前からだがますます運動行動が鈍くなった。本読みにも没頭できない。予想していた「震災躁」から「震災鬱」への移行期かもしれない。

(実は昨日の朝、こんなことからいつもの愚昧な「状況的発言」めいたものを50行ほど書いた。リハビリから帰ってきたら「最小化」しておいたものが消えて復旧できない。近代機器は厄介である。何を書いたのかも忘却してしまっているので余計に消耗する。仕方なく新たに老人的愚痴のごとき妄想を徒然に記す)

「3・11」以降、それまでの田舎暮らしの閑適老人「酒中日録」といったヘタな私小説のごとき極私的メモランダムだったウェブ日乗を少し変えた。柄にもなく世間に物申すようなスタイルになった。理由は不明である。ひとつには殆ど終わりまで来ていた「瘋癲記」という来し方の与太記事が書けなくなったせいかも知れない。ダダ漏れで書き連ねる「虚偽」に耐えがたくなってきたのかも知れない。ひとの日常という習慣も心変わりするものだ。文体の変容は恐らく得体の知れない「怒り」に近いものである。藤原知美が書いた切れる「暴走老人」の心理規制、メンタリティそのものである。
 するとアクセス数という「電脳つながり」が多少増えたのは結構なことだが「世の中の邪魔だから、あんまり無知蒙昧をさらすな」という叱責も受けるようになった。所詮「便所の落書き」だから当然である。総理大臣ほどではないが「どこに出しても恥ずかしい人」(C・友川カズキ)であることは自覚している。それでも続けるのは「人はひとりでは生きられない」と、どこかで朧に感じているからかも知れない。ときに煙草、酒、米といった生活必需品の到来物を頂戴するのもブログのおかげである。多分、いちばんの理由は「安否確認」だろう。まめに与太を書きつづけていれば独居老人の孤独死も発見が多少は早まるのではないかと私念しているわけである。シンプルで分かりやすい。

 このところ「震災後」の「気分」の変容について想うことがある。「3・11」という未曾有の大地震、大津波は「忘れた頃にやってきた」(C・寺田寅彦)天災である。津波で壊滅したみちのくの沿岸をみて、ひとは喪失感、無常感に打ちのめされた。それまでの日常が暴力的に断ち切られるという不条理に直面した。「失われた二十年」という経済の不調など何ほどのこともなかったのだ。昔から文明は自然災害で何度も滅びてきたのである。自然の中での生存とはかくも仮借なき現実であることを思い知ったのだ。被災地が縄文の昔から「原日本人」のふるさとであり有史以来「戦に勝ったことのない」《「負」の遺産を背負った「辺境」》(C・赤坂憲雄)でありつづけた白河以北の「道の奥」東北であったことも悲劇の色合いを濃くし、また「耐える民」の「自然観」という勁さも示したのだと思う。みちのくは敵の見えない戦争に敗北し、敵を殺してもいないのに殺戮され「焦土」と化した。だからこの国の国民は「鎮魂」という「かなしみ」の感情をみんなで共有したのである。「復興」という目的は国民に共有され、ひとは六十六年前の「敗戦」を新たにしたのだ。
 グローバリズムという経済思想に敗れ、植民地も持たない国では当たり前の「日本はひとつ」という月並みなフレーズさえ実態と現実感をもって耳に届いたのだ。
 サヨクには叱られるが被災地を慰問行幸する「祈る人」のすがたに胸を安堵し、平成の御世の「象徴天皇制」という「国体」を思いだしたのである。(毎回のトートロジーはご寛恕いただきたい)
 その「つながり」を分断し「堕落」させているのが福島「エフイチ」の「事件」であるのは言うまでもない。フクシマは「事故」などではない。いまの「事象」が「違法事案」であるのは当然である。本来は「原子力安全法違反」であるが通産が責任を取るわけはないので、入口は「業務上過失致傷」(現に負傷者が出ているのだから)あたりになるのだろう。うんざりするほど先行きは見えている。夥しい数の営業妨害など「損害賠償請求」等の民事訴訟が提訴され間違いなく多くの被害者は泣き寝入りするだろう。いままで「御巣鷹山」も「福知山線」も見てきているのだ。長い時間をかけて「フクシマ」は二十一世紀の「水俣」になるのだろう。
「ネット弱者」の老人でも少しは電脳を使える。いつでも「明快」なオジサンである内田樹のファンだから「内田ブログ」からひとつだけ引用する。
 いま子供でも思ういちばん素朴な疑問は「どうしてこんな豆腐の上に原発なんか作ったのか?」である。《原発を建てた人間はいったい何を考えていたのか。何も考えていなかったと私は思う》と内田クンは言う。彼らは《大地震は大地震が来るまでは、来ない》と《考えることを止めたのである》。それは「無責任」にとどまらない。それは「耐震偽造」の「姉歯事件」に似ている。《何よりも(彼らが)罪深いのは》《(地震が)どうせ来るなら、そのときは破局的な事態になった方がいい」という無意識的な願望を抑制できなくなるからである》なぜなら《安全に対する手立てを講ずることを怠る人間は、自分が「なすべきことを怠っている」ということを自覚している。だから、必ず、「どうせ何かが起きるなら、安全について手立てを講じた人間も、手立てを講じなかった人間も、等しく亡びるような災厄が訪れますように」と祈るようになる》からだと言う。いつもながらのけだし達見であろう。
 はっきりしているのは豆腐の上に原発を作る以上、ひとは《愚鈍で邪悪》にならざるを得ないのである。その意味で東電は「確信犯」でありフクシマの「不都合な真実」はすべてそこに集約されると思っている。無意識の「悪意」がふんぷんと匂う酌量すべき情状のまったくない「事件」と思念する所以である。

 ようやく菅が「エネルギー基本計画」の「白紙見直し」を発表した。もちろん「思いつき」である。「浜岡要請」と同様、閣議にも計っていないのではないか。なにせその二日前、実質的に官僚機構を動かしている仙石由人・官房副長官が公共放送で「原発政策堅持」を表明したばかりなのである。少なくとも「熟議」の物理的な時間はなかったのだ。大方、いくら「愚鈍」な菅でも国民の民意(オピニオン)がはっきりと「脱原発」に傾いていることを不承不承認めざるを得なかっただけである。「輿論」との乖離には唖然とする。そこには政治家のビジョンも信念も哲学も皆無である。いつもの「場当たり」だから驚きもしない。「歳費」なんて返さなくていい。いや「特別慰労金」を「追い銭」してもいいから早くそこから消えてくれ。国民の六割はこの総理大臣にはとっくに絶望しているのだから。
 菅でもうひとつ許せないのは「復興基本法」を政局の具につかって恥じなかったことである。阪神淡路のときの「社会党総理」トンちゃんでも震災ひと月後には成立させていた。基本法は「復旧・復興」の「憲法」である。それが四月半ばにはできていながら「政権延命」のための連立を模索して提出できなかった。その間、被災地の避難民の困難は改善が阻害されていたのである。そういう「情理」はこの男の頭にはまったくないのである。「A級戦犯」「売国奴」では済まない「犯罪者」であろう。万死に値すると本気で考えている。 , 1305169744 2011/05/11 , ,  終日雨降りの陰鬱な日、こころざしも萎える日。冷凍しておいたカレー、同鯵の干物、バナナ。老人デイケアセンターのリハビリで、すでに小走り(軽度のジョギング)もできなくなっていた老いを知って少しくかなしみにくれる。もう歩行者信号の点滅しはじめた横断歩道を走って渡ることも、生涯もうないのである。本読みもさっぱり。移住の資金を確保してふるさと会津に帰りたいという血脈の里心しきりに湧く。貧困飲み屋カズ、サクラで阿部たちに貧乏酒をたかる。ナマポは同情されて居心地がよい。痛飲、酩酊。暗いアパートの部屋で独語は病か。
 このところ朝、妙な既視感を感じて、また壊れた脳の症状かと思っていたらテレビのワイドショーで青木理の顔が映っているせいだと気づく。イデオロギーから遠い軽快な左翼ジャーナリストはこの辺りの産だった。すっかりタレントが板についていて感心した。朝は消音してCDをかけているので判らなかった。深夜はBSでときにジイサン風情になった二木啓孝の顔を見る。古い友人は懐かしい。それにしても大して呑んでいないのに目覚めて知る台所の照明、出しっ放しの給湯、つけっぱなしのテレビ……、心理の省エネと物理の垂れ流し、老いとはカネがかかるものである。
「震災復興」や「被災者」を「人質」にとったかのような「政局」にうつつを抜かす菅政権に民主党に甘かった大マスコミからも政権批判が噴出しはじめた。あまりにも遅きに失している。いっこうに進まない復興の恐らく九割が総理大臣の「無能」に因がある。たしかに一昨年は「政権交代」がこんな「悪夢」だったとは誰も思わなかったのである。世論は情緒といえ大きな悔いを残した。多分、自民党よりはましではないのか、と誰もが思ったのだ。「友愛」なんてバカげたものいいもお坊ちゃんだからいいか、ぐらいに軽く流したのだ。「政治主導」が素人政治の謂とは気づかなかったのだ。いま責任は一に国民が取らされている。マスコミの自己批判めいた弁明も少しは聞こえてくる。
 フクシマはまったく実態が知らされない。いまごろになって日本原電の東海第二でも地震直後のクライシスが明らかになった。よく爆発しなかったものだと感心する。原発関連の情報はほとんどが秘匿されている。ときおり「現場」から漏れ伝わるウィキリークスは悲惨極まるものばかりだ。さすがの破廉恥総理も「安定化に向かっている」とは言わなくなった。「安全」な原子力テクノロジーは科学の粋を集めたものだと思い込んできた国民は本当に無知蒙昧であった。その実態が「色つき水・オガクズ・新聞紙」だったり「山谷の土方集め」とは思いもよらなかった。一方で「国有化」「送発電分離」「独禁法違反」などには手を付けない賠償のスキームは間違いなく菅の「スポンサー」東電への「温情」にあふれ、きっとそのうち自画自賛するに違いない。
 新聞で「競輪評論家」友川カズキのいい話を読んだ。《原発は誰かの我欲を満たす「金のなる木」なんだろうと思っていたけど、それだけに彼らは枯らすまいとするだろうと、あの時までは高をくくっていた。おれは無知で鈍感だったよ。この国は愚劣だった。今の情緒の大部分は怒り。放射能を垂れ流す原発から目を、気持ちをそらさずに生きていこうと思う。(中略)情緒はいつもまっさらでいたい。でも、原発のある風景の中では、ただの酔っぱらいでは死ねなくなってしまったということなんだ》不良初老の分かりすぎるほどよく判る弁である。またゴールデン街で呑みたい。友川が西村賢太を「現代最高の作家」と評しているのには苦笑した。団塊世代は「無頼派私小説」が好きなこと誰も変わらないのである。
  , 1305191355 2011/05/12 , ,  快晴、初夏の薫風田舎日和。田に水が入り浅間の残雪も消え、野の花の春。こころの病には危険な時候。掃除洗濯。残飯二食。久しぶりに配給の煙草わかば三個購入。夜、アパートで軽飲早寝。

 東電がようやく一号機の「メルトダウン」を認める。国家・通産と共謀した約二か月に渡る犯罪的な「情報操作」が終わった。公共放送のニュースでも初めてその用語を聞く。東電はなぜこれほどまでに「メルトダウン」という言葉を恐れたのか。もちろん現場も本店の技術者も水素爆発の数日後には、いま起きている「事象」が「燃料ペレットの一部損傷」などで済んでいないことは充分に認識していた。名前は忘れたがメルトダウンがなければ出来ない物質も検出されていたのだから「臨界」ぐらいしか知らない素人にも察しがつく。その時点でシビルアクシデントは明らかだった。いや、その前に世界のクオリティペーパーのほとんど、ワシントンポストもウォール・ストリート・ジャーナルもニューヨーク・タイムスもル・モンドもすべて「メルトダウン」と書いていた。超高濃度汚染水などの「状況証拠」のようなエビデンスはいくつもあった。
 その頃、公共放送の七時のニュースで忘れがたい場面を覚えている。解説委員の水野某が思わず「大変なことが起きているようです」と顔色を変えた。その直後にその言を否定するかのごとく冷静な口調に戻った不自然な言動があった。テレビ画面は正直だから視聴者はそのときにメルトダウンを確信したのである。福島第一で水素爆発が相次いだまだ数日後のことである。その映像は大津波の中継映像で人の乗った軽自動車が港で波にさらわれる直前にバッと画面を切り替えたディレクターの判断と同じ心理規制である。被災地の映像では自衛隊員が立てる赤い布のついた竿(遺体のある場所)の映像がまったくなかった。「大本営発表」に従順な公共放送は非常時はジャーナリズムではなくなるので仕方がないのかもしれないが、他の大手マスコミはここでボタンを掛け違えたのだろう。つまり「自主規制」と言う名の「偽善報道」である。
「大本営発表」が許されないのは、自らの言葉で語らず、自らが言説に責任をとらなくてよい仕組みだからである。それは記者クラブ制度で堕落しきったいまのマスコミの姿である。厄介なのは読者は「発表」から語られなかったことを「翻訳」する手間をかけねばならないからだ。だからときに産経のガチョウだかアヒルだとかいう「正直者」の発言にはほっとするのである。
 そうして新聞を翻訳して読んでいるとフクシマでは三号機もメルトダウンが起きているし、(たぶん)地震でサブミッションプールの壊れた二号機の収束は悲観的に難しい。扇動的なことを書くわけではないが「再臨界」と「水蒸気爆発」の可能性も「専門家」の言うほど低い確率ではないと思える。もちろん「水棺」のシナリオは当初から素人目にもオプティミズムに過ぎて冗談としか思えなかった。超高濃度汚染水がたれ流しの配管の穴を誰がどうやって修理するというのか。はっきり言えば「終息」のロードマップなどは最初からなかったのである。ある種の確信をもって言うがフクシマは六ヶ所村に代わる「核の込み捨て場」にするしかないのではないだろうか。
 毎日うんざりして書くが菅政権の犯罪的な為政とは初期の段階からこの実態を知りながら地元住民に対して「集団移転」も「子供の疎開」にもまったく触れてこなかったことにある。意図した無作為によってフクシマ被災者の「希望」という心の支えを弄んだと指弾されるべき所業である。結句は松本健一にバラされたとおりに(「二十年帰れない」発言)事態は「想定どおり」進んでいるのだから。
 フクシマの「被害者」への損害賠償は実質国家予算の三割ほどになるだろう。東電は青森から延々とつづく鉄塔を資産に配電会社になるしかない。原発含め発電は関電か日立か三菱が買えばよい。アレバが叩いて買うかもしれない。電力を国営化する気がない以上、実質「国営」の地域独占などという欺瞞は止めた方がよい。愚老は自由化論者ではないが、東電が電力の受給者から毎月三百円の「原発代」を取っていた以上「残余のリスク」などでは言い逃れはできない。国民のすべてがフクシマ・クライシスを「電気を作る会社に電気がない」という「ブラックジョーク」のような「子供でも判る」(ふつう非常電源なら山の方に置いておくものでしょ)バカな人災と知ってしまったからである。
 復興構想会議は菅の意図とは図らずも別に、よい中間整理案であった。この会議は「理念」のみに関わる。「この大震災をどうとらえるか」では「復興の起点としての追悼・鎮魂」「現代文明への警鐘」。正論である。梅原猛、赤坂憲雄、玄侑宗久の仕事だろう。そういえば赤坂の「遠野」も玄侑の「三春」もみちのくらしい魅力的な町づくりをしてこの震災でもその対応が賞賛されている。 , 1305279488 2011/05/13 , ,  快晴温暖。初夏陽気はぼんやりと怠惰な生活を誘うが「震災後」のいまは、それもたちまち自省と悔恨の苦い思いに変わる。いままでとは違う世界に生きて二か月だがこの重っ苦しい空気は晴れない。温かい飯とコロッケ、明太子のおかずで二食の仕合せに泣きそうになるのは、こんなちいさな暮らしにも人生観の変容というパラダイムシフトが起こっているからであろう。。リハビリで体幹、骨盤矯正、呼吸法などを教わるが理屈は理解しても実践はからきし。夕より阿部たちと深夜まで痛飲、泥酔で自己逃避。情けないだけの老体は無残なだけだ。

 三日ほど前から暫らく落ち着いていた余震活動が活発化している。「浜岡87%」に対して、福島原発の今後三十年の地震リスクを「0%」と「予測」していた政府の地震学者たちは予測の見直しを発表した。意外に「無能の人」の「思いつき」にも動物的カンが……、などと今年いちどしかない「十三日の金曜日」が妙に不安だったが、まずは無難に過ぎてほっとした。
 週刊誌で高山正之が「差別的」に書いている。「奇兵隊」大好きの長州人総理はそのやることの《下品と傲慢》が世良修蔵に似ている、と。福島、会津をふるさとに持つ愚老はそのとおり同意する。フクシマは無能の「菅軍」に蹂躙された百四十年後の「戊申戦争」だったのだ。だが今回は奥羽越列藩同盟も黙ってはいないだろう。時間の問題で狼煙が上がると思う。 
 浜岡を「要請」というミエミエの人気取りで停めた菅だが、それでも「脱原発」の意思はまったく見えない。二、三年で防潮堤を作り津波に備えるというが、浜岡のリスクは津波よりも「地震の揺れ」にあるのである。やっていることは「弥縫と拙速」にすぎない。復興の理念づくりを依頼した構想会議の五百旗頭真に「バカ呼ばわり」されても仕方がないテイタラクぶりである。
 ようやく「メルトダウン」という言葉が「解禁」されて喧しいかぎりである。フランスを除いて「脱原発」は国際世論となった。被災国のリーダーだけがそれを解そうとしない。
「原発事故」は「グローバル金融」「テロリズム」とともに近代社会の「象徴的なリスク」とウルリッヒ・ベックが言っている。「保険」という「社会契約」が成立しない「大規模災害」は《事故の影響が広範で複雑で長期にわたるから》である。チェルノブイリの犠牲者が数十人から数十万人と学者によって別れるのはその「複雑さ」によっている。だからロイズでも保険は引き受けられない。何度も書くが要はいまの科学技術では「放射能」のコントロールは不可能というのが厳然たる事実である。どう考えてもベネフィットとリスクが釣り合わないのである。まして世界一の地震国ならなおさらだろう。数年前に柏崎刈羽でボロが出たのに国は国策を見直さなかった。「原子力基本法」という最低限の法律にもコンプライアンスなどなかった。いまもまた年に「1_シーベルト以下」だったはずのICRPの基準値など簡単に変えられている。それまでにして原発を守ってきたワケは「事故さえなければ原発は儲かった」からである。その「利権」のシステムが出来上がっていたからである。だから「大地震」も「大津波」も来ないことを「想定」したのである。
 いまは立ち止まって考えればよい。これまで原子力テクノロジーの研究、開発に注ぎ込んできた資金を自然エネルギーの研究に振り替えれば、恐らく十年で原子力エネルギーは一割程度まで減らせるのではないか。なぜ菅はそう言えないのか。与太な「思いつき」を言えば団塊世代はおぼろげな記憶のなかでマッカーサーは憎んでも「アイクさん」が好きなのだ。それはアイゼンハワーが太平洋でなくノルマンジーの元帥だったからである。そして「アトムズ・フォー・ピース」を信憑した手塚治虫の三兄弟(アトム・ウラン・コバルト)を無垢に愛したからである。 , 1305444225 2011/05/14 , ,  快晴初夏日、大宿酔。野良のみずたで田植えがはじまる田舎の抒情、ぬるむ水に映る八ヶ岳残雪連峰の美しさ。固焼きそば、豚生姜焼き。昼下りの布施温泉、露天の午睡、薫風のここちよさ。怠惰な暮らしを恥じつつの中島みゆきと梅酒の夜。

 東電が秘匿しつづけてきたシビアアクシデントの実態がダダ漏れ「情報洪水」のごとくマスコミに溢れ出している。そこに新たな怒りはない。この原発を含めた今回の震災が前の「敗戦」と違うのは、国民には「大本営発表」意外にもインターネットという情報ツールが機能していて「政府・東電発表」にシラけていたからだろう。ないし苦笑していたのだ。デジタルネイティブでなく「ネット難民」に近い愚老にもその程度のリテラシーはあった。真相を隠せば隠すほどその姿が露わになることを、ほとんどの大人は経験則で知悉している。原子力基本法にある「民主・自主・公開」の原則は「悪い冗談」と、もとから知っていたのである。
 無知蒙昧な愚老が震災後、常々不可思議に思っていることがある。復興財源の「増税」をめぐる論議である。絶対に増税はダメだと言うのは財界と多くの経済学者という「専門家」たちである。しかし国民の七割近くが消費税、復興税を「已む無し」と考えているのである。専門家(エコノミスト)は増税は経済成長を致命的に損なうと反対する。「財政規律」原理主義の大蔵省によるによる「世論誘導」だと言う。しかし、いま国民に共有されている「増税容認」の声は「はらから」という民族の「共同体主義」コミュニタリアリズムに根ざした自然発生的な国民の声ではないのか。みちのくの被災者に対する共鳴と支援の表明ではないのか。
 そこで愚考するのは「経済成長」という名の崩壊した「神話」である。それはどこまでも原発の「安全神話」と相似している。二、三年ならば我慢もできるが、エコノミストたちの言うことはこの二十年「結果」を出せずにここに到っているのである。原発「安全神話」を振りまいた原子力ムラの御用学者たちとどこが違うのか。
 この国は何年か前に(戦時を除くと)歴史上はじめて「人口減少」という新たな時代に入り「少子高齢化」という新たな国家形態に変わったのだ。同時に新自由主義にもグローバル強欲資本主義にも「敗戦」したのである。だが寡聞にしてエコノミストの何人かが責任をとって自裁したなどという話は知らない。
「経済成長」が日々の暮らしの、心身の「豊かさ」とは直接、結びつかないものだったとは、この二十年で人々の悟ったことではなかったのか。だからいま愚老は増税反対を叫ぶ専門家を信用しないのである。もう懲りたのである。
 三〇代の青年の三人にひとりが結婚もできない「非婚」を強いられる社会は、やはり「異常」である。わが団塊世代はどんなブ男でもブスでも貧困でも性格破綻者でも誰もが婚姻という社会の「贈与」にあずかれた。それは仕合せなことではなく社会が当然のこととしたからである。かってあったその「社会」が消えて久しい。
 この震災でいま起きつつある、焼跡から生まれつつあるパラダイムシフトは、だから大事にしなくてはならないのだ。かって日本国中の国民が等しく貧乏から立ち上がった「明るい昭和」があったように、この震災は「狂った社会」を「正常」に取り戻す機会であることは間違いないと思う。もはや「政府」などは当てにせず、こころに萌した民族の思いを、この奇禍に見つめなおすときとすべきなのである。 , 1305505975 2011/05/15 , ,  快晴初夏日つづく。掃除洗濯。納豆缶詰飯、到来物の菓子パン他。図書館ついでに駒場公園陽光散策。相変わらず「本読み」の愉楽は戻ってこない。海外ミステリー(特別にハードボイルド)の、あの余韻にひたる至福の時刻が帰ってこない。夕より閑人老人集いて非教養的飲酒、酩酊にも悔恨の苦さ。
 
 やはりこの「十三日の金曜日」はみなそれぞれの不安を抱えて過ごしたらしい。年寄りのカンは大体ハズれる。結句、同慶の至りとなった。
 社会の「経済成長」に関して愚老の妄想観念をつづける。恐らく還暦を過ぎて人生の甘苦をひと回り巡ってくると、生きていく社会のステージが変わることに気がついた。昔は「隠居」などという嗜みがあったが団塊世代はなべて「年齢性同一障害」、つまり年甲斐もない「若作り」という世代的宿痾をかかえている。昭和戦後まであった「成熟」にほど遠いのである。「若年寄り」という褒め言葉もなくなった。
 実質マイナス成長だったこの二十年に就労年齢の最後が重なった老人は来し方に思った。あの「成長神話」とは何だったのか。パイの拡大だけを追い求めているうちに見失ったものとは何だったのか。尾羽打ち枯らしたいま、零落して気楽になってみるとバカバカしい空虚な感慨に捉われるのである。もちろん人生などほとんどは無意味なものだからそれでよいのである。
 還暦記念日以降、クオリティ・オブ・ライフに多少のこだわりを持っていた(震災前まではそうだった)。身の丈の「消費」を考えた。経済が分かりやすい。四十数年勤労して引退した身の余生の「適量」について考量した。信州の片田舎で気楽な閑適暮らしをする場合、家賃・光熱費を除いた生活費(衣食)は三万円ぐらいが適量である。清潔で文化的な「生活の質」を保持する場合、そのぐらいのカネはかかる。
 昨年のベスト・ミステリー、ウィンズロウの『フランキー・マシーンの冬』が格好の手引きとなった。フランク・マルシアーノの暮らしぶりをマネてみると世間の居心地がよいのである(震災前までは)。
 早朝の四時半に起床、バッハ(ときに変わる)をかけて珈琲豆を挽いて朝の二杯を愉しむ。春からは公園の並木道を速足で二キロほど歩いてシャワーを浴びてから珈琲を飲みながら時間をかけて新聞を読む。時候がよければ緑陰でぼんやりとミステリーを読む時間が好きだった。そんな日常がこの二か月「中断」している。
 世間的には一日千円の暮らしは贅沢とうつるか、倹しいものかは判らない。それがわが身の丈にあった老人の「経済的適量」と思っているだけである。つけ加えるならば、田舎の安アパートでも家賃は三万もするから光熱費も加えると月に七万円ほどの生計となる。民主党のいう「最低保障年金」はクオリティ・オブ・ライフないし憲法二十五条の「生存権」を考えると適度な金額である。だから愚老は解りやすい再分配思想のベーシックインカム論者になったわけである。そうして考えるとマイナス成長という「成長なき経済」でもなんら痛痒を感じないのである。老は「おいら、いち抜けた」と言って憚らないのである。もちろん「少数意見」だとは断っておく。

 ブログに写真が載せられなくなって久しい。ウィンドウズ7のマニュアル本を見ているのだが上手くいかない。デジタル人種は近場にいない。まあ、時間だけはたっぷりとあるので半年ぐらいかけて何とか成功させたいものだ。
 訳があってインターネットの仮想空間をしばし渉猟した。大した訳ではない。新聞、テレビに出ない「流行」を知るためである。ネット発の情報は世間に出回るより一週間ほど早くネット内で流通する。それで「正直者」アヒル記者のブログで例によって総理大臣を揶揄した《立てば国難、座れば人災、歩く姿は風評被害》という戯作を知った。週刊誌で活字になるだろう。
 しかしネットの「情報洪水」ぶりには驚いた。「2チャンネル」というものをはじめて見たのだ。個人が発信するブログというのもいくつか見た。その「玉石混交」ぶりにも驚愕した。いくらタダとはいえこれらの情報の「信憑」を嗅ぎ分ける教養もリテラシーも老人にはない。やはりネットの世界には近づかない方が身のためだと痛感した。棚に上げたこのブログに関しては何度も書くように孤独な老人の「安否確認」以上の意味は持たない。
, 1305597321 2011/05/16 , ,  終日どんよりとした雲の厚い陰。宿酔。肘痛、腰痛、坐骨神経痛が酷くリハビリをサボタージュして薄らぼんやりと、いつもながらの非生産的な一日。ジャガ芋ベーコン、カレー南蛮他。

 テレビで国会中継を見る。死んだ魚の目をした総理大臣の無内容な言葉に立腹する。二次補正を「拙速に過ぎるのは気をつけねば」と八月以降にズラした発言には真空総理のブラックジョークしか感じない。菅直人は諧謔の人だったのか。もちろんお笑い芸人では困るのである。
 松下圭一は読んだことがないので「大衆社会論」の何たるかは知らない。「国会内閣制」などという言葉もはじめて聞いた。アジールとしての「首相の椅子」を守るための理論武装なのだろう。それはさておき菅がよく言う総理大臣は「期限つきの独裁者」というのは「リーダー論」として正しいと思う。とくに非常時のリーダーは「独裁者」であることが求められていい。菅直人がひとつ忘れているのは独裁者とはすべての責任をわが身で引き受ける人のことである。言動に責任さえもてば何をしてもいいのである。「無作為」という手法で何もせずに、だから何の責任も問われないというのは独裁者とは言わない。たんなる「権力亡者」でしかない。
 それで蒙昧な愚老にもようやく菅発言の真意が解ってきた。ふるさとにいつ帰れるのか問うフクシマの被災者に対して「年明けにはっきりする」と言った。いや、その前に国会で「二年半の任期をまっとうするのが本望」と宣言したのか。それは「冗談」ではなく本気だったのだ。
 それ以来の菅は「任期まっとう」の目標に向かって「スケジュール闘争」に入っていたのだ。今月末のサミットから六月の国会会期も延長せずにお盆の仮設住宅、その後の二次補正と復旧・復興の「スピード感」も「ビジョン」とも無縁な自分だけの「工程表」どおりに確信的にコトを進めていただけなのだ。
 たしかに判りやすい。しかし「任期」を最終目的とする総理大臣では、少なくともいまは困るのである。
 だから復興の「増税やむなし」の世論が急速にしぼもうとしても(誰もがうんざりしはじめている)、フクシマの避難民にこれから先の展望という名の「希望」を示せなくとも菅にとっては「別に大したことではない」のである。
 何度も書くがフクシマ(少なくとも十キロ圏と北西の帯)に関しては「ふるさとは失われた」ことをすでに被災者自身が知っている。それは「子供は帰れない」からである。子供のいないムラ・共同体は成り立たない。だから「子供の疎開」か「集団移転」はチェルノブイリをみるまでもなく急務だと言ってきた。
 いまはすべてが身動きのとれない陥穽に入りつつあるようにみえる。菅政権は「低位安定」しつつあるのではないか。それがもたらすものは国民の諦念である。それは容易に荒廃にもつながる。「絶望」それが恐いのである。
 老人的妄想である「スーパーリアリズム」で考えてみれば、いま「半年だけでも」野党・自民党が「救国政権」に協力して二次、三次補正まで「原発対応」と「復興の道すじ」だけをつけたならば、再度の「政権交代」は間違いなく現実的になるだろう。 , 1305597366 2011/05/17 , ,  半陰、午過ぎまでときおり降雨、落雷の荒天。夕空は青空に茜差して晴れ渡り皐月の清々しい微風、一年でもっとも過ごしやすい小満の候。焼き飯、支那そば。無為怠惰に流されて薄らぼんやりとした日。半分ほど読んだ『フェイスブック』もつまらない、消耗して投げ出す。うち呑みバーボンの在庫も僅少。何もしないという疲労と焦燥、眠剤早寝。

 日々の身辺雑記的感想のいくつかを記す。夜、テレビで「身体にいい」低量放射線が大好きな「究極のKY男」東電顧問の加納時男を見る。原子力不安院の西山審議官といい「偽善エネルギー」原子力村の住人はどうしてこんなにミエミエの「毛髪偽造」が好きなのか理解に苦しむ。必要もないのに番組で流す加納の写真はスカスカの頭で、ヅラを強調する。汗まみれで必死の弁明を語らせる反町理といい、そこにみるフジテレビの「悪意」には苦笑を禁じ得ない。マスコミに「スキャンダリズム」と「悪意」は必要悪と思い知る。久しぶりにテレピで「個人攻撃」という(当然の)吊るし上げを見ておかしき爽快(カタストロフ)のポピュリズムに毒される。

 日替わり、場当たり、その場しのぎ。世間の顔色をうかがう菅政権の迷走つづく。自民党の不信任案チラリズムにたちまち二次補正、会期延長という定見のなさをさらけ出す。もちろん二次補正など今国会で出すのは当然なのである。ここにきて「こだま」枝野のホットな饒舌ぶりが「冷血菅」との温度差を感じさせて注目される。さすがの枝野も菅に無意味なだけの「三百代言」を演じさせられることにキレかかっているのかと、なかば同情して察する。
 救国翼賛の「大連立」がほとんど消滅したいま、政界は「再編」に向かって傾れをうちはじめたようだ。「民自連」などで存在感を示すのがポスト菅の次世代、次々世代の政界遊泳・処世術となり、国民など不在の混迷ぶりは魑魅魍魎のラビリンスのごとし、である。そのなかで存在感、求心力を発揮しているのが石破茂だろう。仙石あたりと気脈を通じればサミット後の政界再編クーデター「大政局」もありうるのではないかと妄想している。「菅でなければよい」という世論の風は吹いている。それもまた浅薄で悲惨なポピュリズムではあるが……。かなしくも貧しいこの国の政治は少なくとも「震災後」には機能しなかったのだ。

 菅直人という男は「悪い人間」ではないのかも知れない。少なくとも「正直」な男のようである。フクシマの「二十年帰れない土地」発言、「臨界」って何?発言(それはほとんど「僕って何?」問題である)、そして今度は共産党によって「使用済み燃料が貯蔵プールにあることを知らなかった」発言を暴露された。ここまでくると一国の総理大臣の「無知クライシス」も犯罪的なレベルであろう。もう「恥ずかしい」だけでは済まないのだと思う。
 前にも書いたがフクシマは六ヶ所村に代わる「核のゴミ捨て場」として「終息」させるしか方策がないと思っている。「廃炉」への道すじは、それが合理であり、リアリズムだろうと思う。
 もうひとつ、痛切なリアリズムを見せつけているのが飯館村の特養ホームなどの「特例」問題だと思う。放射線被曝による健康被害(それも国策による被害)と、ふるさとの土地という二者択一の命がけの「選択」には究極のヒューマニズムという「政治」があるのだと思う。そこには福島浜通りの農の民にとどまらないみちのくの農漁工の民のこころがある。「自己責任」などという軽い言葉では収まりきらない自然観と死生観がある。ひとの人生とは政治の言葉を超えてあるのだと切実に思うのである。

「浜岡」に関してひとつ余計なことを記す。信州の山中には「糸静構造線」(フォッサマグナ)が南北に走っている。信州の地震で最大震度予想はその断層で起きるとされている。その南端近くに浜岡はある。中部電力から電気を買っているので浜岡の「運転停止訴訟」などはそれなりに知っていた。
 それとは別に「東海地震」はこの国が半世紀近く「地震予知」という「国策事業」として莫大なカネをつぎ込んできた「想定地震」である。だから浜岡は耐震構造も津波対策も最大の対策を準備してきた「日本一安全な原発」である。安全委員会も保安院も国の機関がこぞって安全の「お墨付き」を与えてきた「安全」のモデル原発である。だから中電は老朽化した炉を廃炉にせざるを得なかった。安全優等生だからである。
 その日本一安全な浜岡を「安全上」の問題で止めるならば、全国すべての原発を止めなくては論理的におかしなことになる。浜岡に運転中止を「要請」した菅は、防潮堤ができたならば「運転再開」を約束した。その時点では「原発推進」の「国策」を変えるつもりはなかったが、たった数日でエネルギー政策の「白紙見直し」から「再生可能エネルギーの開発」へと逐次的に「後退」した。世間の顔色をうかがったのである。恐らく中電との約束は守られることもなく、もちろん責任などとらないだろう。こういう不定見は混乱しか与えないのは言うまでもない。
 三陸の大地震・大津波は百十五年の間に三回目だったから「想定外」どころか「予想どおり」だった。その地震の規模は前二回よりも大きく千年に一度の規模だったとはいえ、津波の高さは明治三陸大津波とさして変わらない。今回は面的なエリアがとてつもなく広かっただけである。だから津波被害も広範囲に及んだ。「千年に一度」の大地震が数年うちに起きればそれは科学的にも「想定外」と言える。もし「想定外」というエクスキューズが許されるならば、浜岡はその意味でもやはり日本一安全な原発と言えるのである。
 世間の顔色をうかがって右顧左眄するような為政は政治とは言わない。だからいま、この国には「政治」がないとしか言えないのである。 , 1305686968 2011/05/18 , ,  快晴温暖に霞む初夏陽気。焼き飯、芋天麩羅丼。コンビニのはしごで配給煙草がようやく入手可となりひと安心。腰痛に耐えてのリハビリ、小指が少し動くようになってきた。断行、捨行、離業の呼吸法教室で後期高齢者と交じわる。夕より依存酒、大工、ペンキ屋と安飲み屋二軒、計八百円。痛飲、泥酔。与太ブログのアクセス数が増える。恐らく松永あたりがツイッターやフェイスブックいうソーシャルメディアで何か書いてくれるからだろう。どちらも老人には難しすぎてできない。

 三山喬『ホームレス歌人のいた冬』。リーマンショックの年、年越し派遣村の冬。朝日歌壇で突如沸き起こった「公田耕一(くでんこういち)現象」を横浜・寿町のドヤ街で読み解く東大卒・元朝日記者の極私的ルポルタージュ。山崎方代のファンだからという理由で読んだ。貧困、孤独、老い……、絶望に落ちそうな境遇は(ホームレス歌人)よりも作者に切実らしく、そこに「私小説」のようなおもしろみがある。憲法二十五条で最低限のくらしを「保障」されたであろう「ふつうの生活者タイプ」の投稿歌人を「ハッピーエンド」と評する支援者の目に貧困問題の新鮮なリアリズムをみるのは、われも生活保障で暮らす身の上だからである。そういえば話題になった菅直人のかっての盟友ホームレスに菅が救いの手を差しのべたという話は寡聞にして聞かない。

 日替わりで「方針」が変わる菅内閣のエネルギー問題。「白紙見直し」「自然エネルギーの研究」「省エネ・節電」は言うが、なぜか「脱原発」だけは絶対に言わない。笹森の入れ知恵なのか、とことんサルコジとの「盟約」を守るつもりなのは知らないが、ここまで来ると呆れて立派としか言えない。ただフクシマ以降、国内だけでなく世界のオピニオンの流れは完全に「脱原発」に舵を切った。コトが起きたときの被害の規模が途轍もなく大きく「割に合わない」エネルギーと悟ったからである。チェルノブイリまでは「あれはウクライナだから」と言えた。日本とはテクノロジーの信頼性がまるで違うからである。
 国内でいえば「あんなものを豆腐の上に造るのではなかった」という明々白々な科学技術的知見の悔恨であろう。めったにないからといっても、いったん起これば「ふるさとの山河」さえ喪うのである。そんなギャンブルはもうやめとこう、という国民の素朴な思いである。それがこの元市民運動家には伝わらない。多分いま、民主党議員でも六割以上は「脱原発」論者だろう。枝野の東電対応にもそれが垣間見える。だから玄葉よりは共感を得ている。菅はなぜそんなに原発が好きなのか、平田オリザにでも聞いてみたい。
 何度も書くが、この国の科学技術をもってすれば十年でいまの原発依存率を半分以下にできるのは自明の理である。しかも発光ダイオードの普及は大きな節電効果がある。もう「オール電化」でバンバン電力を使いましょう、という時代は終わったのだ。それが「震災後」「ポスト・フクシマ」の世界である。

 朝日新聞の「原発工程表」という「社説」には魂消た。愚老は半世紀前の『氷点』以来の読者である。かって内藤洋子は菩薩であった。思想信条は違うほうが「批判的」に読めるので考察は深まるのである、とは言い訳にすぎない。活字の紙面はいったん慣れると習性となるのである。ウオシュレットを使う人間に和式後架が億劫になるのと変わらない。習慣とは中毒と同義である。余計なことを書いた。
 社説は書く。《外部の多くの専門家は「早い段階でデメルトダウンがおきているはず」といっていた。なのに東電と原子力安全・保安院は「炉心の損傷」という言葉を使ってきた。小さな事故のイメージに誘導したのではないか》
 この論説委員は何を言っているのだろう。あいた口が塞がらない。随分と前からここに書いてきたが、事故直後からメルトダウンの「科学的証拠」はいくつも上がっていた。それを「東電発表」だけを鵜呑みにして(大本営発表は横並びだから抜かれる心配がない)だらだらと垂れ流してきたのはどこの誰なのか。新聞記者は取材をして記事にしてナンボのものである。取材を放棄して何も書かなかったメディアがいまさら東電に責任を押しつけるのは噴飯ものである。
 週刊誌は早い段階から活字にしていたではないか。スキャンダル雑誌「アエラ」の出版元はどこなのか。新聞は当初は「メルトダウン」とカギカッコにいれたり、NHKは「いわゆる」という前振りをつけた。恐る恐るなのである。自信がないのである。その言葉が完全に解禁されるとダダ漏れのごとく使いはじめた。
 アナログ老人の情報源は相変わらず新聞とテレビである。それでもメルトダウンが起きていることは書いていなくてもはっきりと判っていた。「大本営発表」はほとんどがウソだから、その偽善の風はおのずと伝わるのである。だから公共放送は武田邦彦に「乞食の集まり」と罵倒されている。マスメディアはいつからこんなに堕落したのか。無責任な論説氏はこうも書く。
《工程表の進展は、ふるさとへ帰る時期の指標になるからだ。炉を落ち着かすことができれば、帰宅を検討できる》子供でも判る。これは総理大臣の言いぐさである。大本営発表である。真面目に取材をしている現場の記者はもちろん知っている。すでにフクシマには十年以上帰れない土地がある。来年、そういう発表があったときにこの記者はまた書くに違いない。「多くの専門家は早くから云々」と。そして「大本営発表」を批判し、再び責任転嫁するのである。自ら取材して自らの責任で事実を報道するのはメディアの本分であろう。自らそれを捨て去ってふんぞり返るその姿勢はもはや醜悪で見ていられない。
, 1305821911 2011/05/19 , ,  快晴初夏の陽気。宿酔。掃除洗濯。ビーフストロガノフ、支那そば、納豆缶詰飯。一年ほど前のゴールデンバットに火を点けたら本当に炎が出て燃える。東信濃の高原盆地すべてが乾いた心地よき乾燥地帯と知る。リハビリ、サウナでようやく体重六〇キロ台に戻る。佐久病院精神科カウンセリング。再再度のアルコール依存受容について「ひとには不健康になる自由もあるからね」といつもの管見妄論。精神科医からは飲酒時の抗鬱剤、眠剤服用による「奇異反応」事故多いので要注意とのこと。どのみちラリパッパは修正不能と見定める。帰路、南相木滝見の湯でひとりぽっちの薫風露天風呂、持ち込んだ缶麦酒でアルコール補給、午睡のレイジーな時。この温泉も東電の揚水ダムのオマケでつくられた。原発が「無意味に作る」深夜電気で落とした水をダムに汲み上げている。「恩恵」と「無駄」は区別がつかない。中込職安で若者に交ってアリバイ的な就労活動。「時給六百円以上。軽作業」の検索にも該当案件皆無の不景気に泣く。夜になって書店で週刊誌立ち読み後、紅灯の巷そぞろ歩き、ペンキ屋、屑鉄屋の奢りで中飲酩酊。

 震災後に行数の増えた耄碌日記にこのところ未知の人よりの激励(同情)メールが届く。もちろんロジ坦、カンパニアの申し出はさすがに遠慮している。みちのくが復興したらありがたく頂戴します、の返信を書く。本を読む愉しみがなくなり、ぼんやりとした時間が苦痛の「震災鬱」も、甘受していると何気ないパラダイムチェンジを感じる。ふたたび帰ってくることのない震災前の日常。「敗戦」を境にした昨日とは違う今日。そう思うのはたんにセロトニンとドーパミンの作用だけかも知れないのが、病人にはよく分からない。

 世間離れした「鳩山友愛」のスピーチライター(平田オリザ)の「食言」から解ったことについての短見を少し記す。
 いかにも唐突だった米上院レビン、マケインの「新・普天間コンフィデンシャル」はフクシマとセットと見れば平仄が合うようだ。たわけた妄想かも知れないが「3・11」は新たな「占領」の始まりだったのではないかと私念している。
 今回の占領軍は「トモダチ作戦」でやって来た。SМI事故後のアメリカは一基の原発も作れなくなった「原発後進国」らしい。それでも「原発ビジネス」は受注したい。震災と原発事故は大きなビジネスチャンスである。サルコジのトップセールスに初戦は敗れたが「廃炉」に関しては仏アレバともいい勝負ができるのである。日本には五十四基の原発がある。すべて廃炉にすれば長期に渡る莫大なビジネスとなる。
 アメリカはシンプルな国柄である。国益(経済)にかなえば何でもやる。フクシマでも強欲資本主義の動きが速かった。国民の「脱原発」の機運を見越しての「廃炉ビジネス」というスキームである。
 汚染水の海洋放出という地球的な「重大事」を、どうして米国が「指示」できたのか? もちろん日本が国家の主体を持たない米国の「属国」だからであるのは言うまでもない。答えは明解である。米国の意図も明快である。そうしてしまえば「脱原発」の流れは不可逆的になり止めようがなくなるからである。国際的な非難を承知で東電がその指示に従ったのは、もちろん菅政権の指示があったからである。恐らく菅政権と米国との間で「密約」があったのだと思う。米国にとって「脱原発」はその間の代替エネルギーとなる石油、天然ガスの輸出でもおいしいビジネスとなる。それを菅は呑んだのだろう。もちろん二年間の「菅政権」支持という「担保」もとったと思う。だから米国はその返礼として普天間の嘉手納統合というニンジンを与えたのだ。けして「震災お見舞い」などというヒューマニズムではなく冷徹なビジネスの論理である。菅がいつまでも「脱原発」を口にできないのは、その「密約」が後ろめたいからである。「売国奴」と言われたくないからである。あの「総理大臣を絶対に辞めない」というエキセントリックな「自信過剰」の裏には米国のお墨付きがあったのだろう。そう考えると得心するのである。恐らくその真偽はサミットで答えが出るはずだ。
 ついでに民主党の「原発トラウマ」についても余分な妄言をつけ加える。鳩山が普天間「迷走問題」で「海兵隊のプレゼンスがよく分かった」と発言したのは一般には「沖縄に核兵器があった」と同義に捉えられている。そこで思いだすのが戦後、アイゼンハワーの「核の平和利用」で、この国に原発が持ち込まれたときに松前重義が果たした役割である。その推進役のひとりが社会党の重鎮だったことは記憶されていい。民主党のDNAのなかには原発の種子が埋めこまれていたのである。長く「反核」だった社会党が「原発容認」に舵を切ったのは、やはり大地震(阪神淡路)があった村山政権のときである。「歴史的転換」がどさくさ紛れに行われるのは何も政治にかぎった話ではない。菅直人は社会党の子供だから「原発大好き」は少しもおかしくはないのである。その菅が米国に唆されて実質的に「脱原発」を決定づけたとなれば、これもまた歴史の皮肉としか言いようがない。はっきりしているのは日本が相変わらずアメリカの「属国」であるという厳然とした事実だけである。
 自民党には党是としての「憲法改正」と同意味の「反米独立」という見えない地下水脈が流れている。それは核の抑止力からの独立でもある。この国の「自主防衛」は畢竟、自前の核兵器を持つことに尽きる。そのためには原発が「生産」するプルトニウムが必要なのだ。国策としての原発推進のインセンティブのなかには、けして口にされない秘めたる「願望」があったと思っている。
 本日もまた悲惨な宿酔で書いているのでほとんど妄想という記述になった。 , 1305948555 2011/05/20 , ,  快晴初夏陽気の小満。宿酔。天麩羅うどん、鯖水煮缶詰飯、バナナ。震災十週間、分厚く束ねたこの間にクリッピングした新聞を古紙とまとめて捨てる。印象的な言葉、言説、思考の欠片も身のうちに残らず情報の肉体化と言う意味では脳軟化の症状を再認識。やはり慣れないことは血肉化しない。ついでに冬物の蒲団を日干し、寝具洗濯、窓拭きの明窓浄机。文庫本二ページで睡眠導入、春は眠たい。猿久保温泉で震災後、一度も剃っていない髭を当たろうと思い立つがさすがに銭湯では叱られると思い至る。暗くなって依存酒の虫が騒ぎだし貧困酒場で痛飲、現金の代わりに煙草二個で飲み代を支払う。物々交換はほとんど戦後の焼跡闇市の暮らしぶり。
 野村秋介さんの遺訓を継ぎ、阿部勉さんを兄事していた民族派の蜷川正大さんが自身のブログ「白雲去来」で尾崎放哉を書いた吉村昭の『海も暮れきる』の読後感にふれ《今回の本を読んでいて頭に浮かんだのが長野に住む閑人社の新藤厚のことだ。彼も、様々な葛藤と戦いながら日々酒を飲み、自らを傷つけて荒んで行く。俳人ではないが、そのうちに廃人にならないか心配である。》と記していた。山頭火、放哉、方代のファンにしてみれば「褒めすぎ」と汗顔の至りである。ともに還暦を過ぎた同学齢だが身体の不随意に関してはとっくに「病気自慢」の体たらくである。

 八十八夜も過ぎて収穫の茶葉から検出される放射性セシウムの記事で、フクシマの「塵」の飛散範囲の広さに改めて驚く。ここ信州でも下水汚泥の処理(コンクリート原料加工)がペンディングのままになっている。どうして「脱原発」の流れが決定的かといえば、まずその被害が広範囲に及ぶことがある。海洋では他国の領海まで広がるかも知れない。三号機の高濃度汚染水は20兆ベクレルで止まったが、オガクズや新聞紙で止めようとした二号機では4700兆ベクレルもの放射線物質を含んだ汚染水が流出したのだ。その生態系における食物連鎖の濃縮問題が明らかになってくるのはまだ先のことである。
 被害の長期化も放射能事故の避けられない特質である。フクシマ被災者の「癌発生率」が全国平均の十倍、二十倍になると予測する学者もいる。それがはっきりするのは十年も先のことかも知れない。まだ生まれていない「被害者」もいるかも知れない。ヒロシマ、ナガサキの被曝認定訴訟は六十五年もつづいている。加害者が民間企業だった「ミナマタ」の悲劇を思い返せばよい。賠償を認定する文部省の機関は原子力損害賠償「紛争」審議会という名称である。とうてい一世代では終わらない長い裁判闘争も不可避であろう。
 廃炉まで三十年かかるとして、その間に三次災害、四次災害の起こる可能性はけして低くはない。フクシマの「被害」はまだその一部が顕在化しているだけである。
 最大の問題はその「複雑さ」にあるのだという。放射線防護医学ではまだまだ解っていないことだらけなのである。だから法律で「年間1ミリシーベルト」と定められていた被曝基準値がいつの間にか20ミリになり、原発作業員の250ミリなどと「何が本当なのか」判らないことになるのである。いま国民はしみじみと述懐している。われわれは四十年間も着陸する飛行場のない飛行機に乗っていたんだ、ということを。

 菅政権があまりにも悲惨なのでそちらに目を奪われているが、もともと国策としての原発を推進してきたのは自民党である。震災後、自民党からは甘利や加納アデランスなどの開き直り派は出ても、反省の弁は河野太郎ぐらいしか聞こえてこない。これは妄想だが、恐らく一部の専門家が原発、とくに老朽化した原発の事故リスク(耐震問題)に関して「対応手段なし」との絶望的な結論を出したのは六、七年前だったと思う。以来、専門家は「原発事故が起こるような地震は来ない」と「思い込み」を前提化するしかなくなった。そう信じるしかなくなった。原発アナキズムのはじまりである。だから小泉改革で多度津工学試験場の起振台をスクラップにしたわけである。明らかなリスクの「証拠隠滅」を図ったわけである。使用済み燃料の処理施設さえ稼働していないのである。どうせ不時着もできない飛行機に乗っているのだから何も考えずにおこう、専門家はそう思ったに違いない。国策の原発推進とは結句、科学に目を瞑るというアナキズムに支配されるしかなかったのである。 , 1306033359 2011/05/21 , ,  快晴、遅起宿酔朦朧。今年はじめての夏日。長野の宮沢君来、山中新緑ドライブで上州の里山。蓮華、三つ葉の躑躅と荒船など新緑の山が美しい。下仁田で蒟蒻を喰らい荒船の湯、露天の午睡。帰宅して横臥テレビ、年中怠け者の不甲斐ない暮らしぶり。冷やし中華、天丼、アイスキャンデー。健全なる休肝日。

 埒もない愚昧な「震災後日乗」も習慣化してきた。追悼、鎮魂、そしてやり場のない怒り。こころはいまだはじめての「敗戦体験」のさなかにある。それでも世間の片隅から眺めていると震災を契機としたパラダイムシフトは到る所で芽生えているように見える。余生において、そんな社会の変化を見つめていたいというのは偽らざる心持である。だからもうしばらく与太を書きつらねる。

 テレビでまた厭なものを見た。菅直人が今度は胡瓜を齧っていた。О157のカイワレ以来、この男の食いものパフォーマンスを見せつけられると碌なことがない。それにしても日中韓首脳会議を福島で開催したいという神経はどういうことなのか。被災地の自治体にいまそんな余裕があるとでも思っているのか。原発事故から二か月経ってもフクシマの被災者が希望を持つような道すじは何も示していないのである。無神経というよりスタンドプレーを自己宣伝はあざといと言うしかない。
(蛇足だが温家宝〈おんかほう〉と李明博〈いみょんばく〉の「表音」の違いが判らない。朝貢国や辺境のまなざしでも関係があるのだろうか)。

 菅は前日の国会で「東電の発表までメルトダウンが起きていることをを知らなかった」と弁明したが、もちろん大方の国民が思っているようにそれは真っ赤なウソである。本当に知らなければ「情報収集」の点で総理失格であり、単なるバカとしか言えない。こんな弁明が立法府でまかり通るのはメディアのチェック機能がまったく果たされていなかったからである。だから追及もできない。新聞、テレビが「取材報道」さえしていれば、この時点で菅はメルトダウンしていたのである。その一事をとってもマスヒミの責任は重いと思う。
 そのせいで朝日の星浩などはいやいや菅の「続投やむなし」などと書きはじめた。ついこの間までは「早く花道を用意して交代させろ」と言っていたマスコミの論調にも変化の風がある。この非常時に実質的支持率一割の総理大臣でも首に鈴をつけられない絶望的に貧相なメディアのオピニオンを改めて知る。

 西岡武夫の言うことは正論ではあるが やはり何か勘違いをしていると思う。諫早湾の因縁もあるのだろうが、この男の言葉には「品位」がない。ヒステリカルにも聞こえる。正直にいえば西岡には偏見をもっている。随分以前だが落選して浪人中に髭面だったこの男は心の病気とは聞いたが、かなりエキセントリックな言動をしていた。ふつうではなかった。当選回数だけ多いのでいつの間にか三権の長のポストに座っていたが、メンタリティはあの茶坊主・珍念(山口敏夫)に近いのだ。何だか子供のまま老人になったような印象が拭いきれないという二世議員の典型であり鳩山と似て世間知らずなのである。やはり「恥ずかしい人」だと思う。

 震災後はじめてほっとするパラダイムチェンジの記事を読んだ。震災後の「結婚ブーム」である。あまりにも簡易ではあるが明らかな変化の兆しだろう。震災前、適齢期の女性の八割は年収三百万以下の男を相手にしなかった。だから青年諸君の半数が生涯未婚を強制される異常な社会だった。それは少子化の元凶でもあった。
 震災はひとの「孤独」を炙り出したのだ。「非正規労働」「貧困格差」「無縁社会」といった殺伐とした世相にひとつの歯止めがかかったと信じたい。ひとは一人では生きられない。多くの若い男女にとって「勝ち組」を目指す「条件闘争」だった婚姻の敷居が低くなった。それは同時に「自助努力」「自己責任」を煽ってきた新自由主義の終焉であり、リバタリアンの退場を促す。家族、地域・社会共同体にあった日本人本来の「共助」に立ち返ったとき、それが解ったのだろう。
 いや考えてみれば大多数のロストジェネレーションにとって「失われた二十年」に生きるなかで高学歴、高所得、経済成長、エネルギーの大量消費などというものははなから「偽善」でしかなかったのだ。それがハピネスに結びつく道筋と無関係であることは解っていたのだろう。愚老の願望を記せば山田昌弘の言う「生涯婚活」も再認識されるに違いない。
 震災は世間の空気を換えたのだ。だからあれほど拒否反応をおこしていた「増税」にも六割以上の国民が賛成したのである。今後、共助という再分配の思想はますます広がりをみせるだろう。グローバル資本の市場原理主義は敗北し、この国は北欧型の社会福祉国家へと舵を切った。こころ豊かな昭和の最大の「宗教」であった「終身雇用」に似た安心のシステムを選択したのだ。その文脈に「結婚ブーム」も「脱原発」も「最低保障年金」も位置づけられる。

 産経でよい記事を読んだ。誘発地震で震度六を三度も経験し村の約千世帯の二割の家屋が全半壊した信州・栄村の「死者ゼロ」という「奇跡」について。産経の記事は村の「自治意識」の高さを称讃している。
 新潟県津南町との県境に位置する秋山郷は平家の落人部落といわれてきた。中山間地というにはその谷は深く切り立ち部落は隠れるようにひっそりと身を沈めている。その昔、江戸期に山東京伝の弟子・鈴木牧之が『北越雪譜』でパセティックに記した雪深い山里の民俗誌がある。マタギの南限であり東北の山の民との縁も深い。愚老はこの谷の春の新緑と秋の紅葉が好きで何度も足を運んでいる。もちろん過疎、高齢化率五割の部落は限界集落に近い。
 信州では「栄村方式」と呼ばれる「道普請」という共助のシステムは名高い。村の道を直す場合に行政はその資材を提供し、人手は村民の共同奉仕による。財政に乏しく過酷な自然のなかに生きる村の知恵はかってどこの田舎にもあったが、それも今日ほとんど失われている。そんななかで村民自治が貴重な文化であることを思い知った栄村地震である。直後には村民の八割、千七百人が避難生活をおくった大地震からひと月近く経って村長にお見舞いの電話をかけてきた男がいた。この国の総理大臣である。「忘れられた村」に国の支援策はまだ示されていないという。
, 1306138060 2011/05/22 , ,  半陰午後から雨の暗い日曜日。焼き飯、焼きそば。何もしない一日も夕に暮れかかればアルコール依存の悲痛な餓えに襲われて、ふらふらとアパートを出て行く。老いたる北町貫太のだらしなさ。中飲酩酊。

 このところ「小さな暮らし」について想うところが多い。震災後の大きなパラダイムチェンジのひとつだと考えている。間違いなく時代の潮流として決定的になるだろう「脱原発」の行方は、大量のエネルギーを消費しない生活でもある。エネルギー消費と経済成長が比例的なものだとしても、この二十年、給金も上がらず正社員にもなれず経済成長と無縁だった「負け組」の多くの国民にとって、そんなものはどうでもよくなってきているのではないだろうか。経済成長が個人のハピネスと結びつかないことは理の当然と思われている。
 中央と辺境、都会と田舎の仕組みも変わらざるを得ない。首都直下地震の悪夢に怯えなくても一極集中の時代は終わるのだと思っている。東電が営業エリアに一基の原発も作れなかったのは「危険なテクノロジー」の正体を知っていたからでしかない。わざわざ青森に作るのは離れていれば安全だからであろう。
 もう四十年ほど前になるが東京ではゴミ焼却の自区内処理というルールが確立された。池袋のスケートセンターも近代的な清掃工場に変った。たしかに「橋の哲学」(フランツ・ファノン)の美濃部都政は財政悪化など結果悲惨ではあったが受益者負担という平等の原則は貫いた。それに倣うならばやはり東京湾に原発を作らなければならなかったのだ。これからのエネルギーが再生可能な自然エネルギーにシフトしていくならば分散型の小さな発電施設が多くなる。それは中央と辺境というこの国の歪曲した一極集中も解消する方向に向かうはずだ。本来ならば「東京は原発があるからいやだ」と地方に逃げ出す人の群れがあってもよかったのだ。
 それにしても原発に関しては余りにも長い間、この国は議論不毛の地ではあった。推進派と反対派の間に熟議など存在しなかった。高木仁三郎は軽視されつづけた。原発プラントはテクノロジーだが「反核」はイデオロギーである。そこには感情の対立はあっても科学の二項対立は存在しない。一方でこの国の安全保障の要には米軍の「核の傘」という現実があった。ヒロシマ、ナガサキの被害国は「核」によって守られてきたという皮肉があった。その被爆国も原爆ひとつ持っていないのに放射能「加曝国」になってようやく目を覚ました。
 何度も同じことを書くが、辺境はいまこそ「東京へゆくな」(谷川雁)の声を上げて、ふるさとをつくるときである。中央の時代は終わったのだと見定めなくてはならない。十坪の土地があれば一人が消費する野菜のあらかたは生産できるものだ。地方の暮らしは幾分かの文化的不便を我慢すればヒートアイランドのような地獄の環境とは無縁で、朝な夕なの爽やかな風も吹く。小さな暮らしを営むには田舎が向いている。同じ貧乏ならば自然に身近な貧しさの方が大らかなような気がしてならない。 , 1306246142 2011/05/23 , ,  陰雨のブルーマンデー、寒いと思ったら最高気温九度。リハビリ。ライスカレーを作り二食する。テレビで国会中継を見て途中から惰眠。飲酒の資金に枯渇したので楚々、美好寿司、こいき、おかんのハシゴ酒は畑中と健三の温情にタカっての痛飲、泥酔、ブラックアウト。ほとんどアル中患者の薄弱な意思、猛省も酔いにまぎらし霧消する。

 エフイチの海水注入中断問題の「主犯」が菅であることがはっきりした。それも斑目・安全委委員長の発言「再臨界の可能性もゼロではない」を「再臨界の危険」と早とちりしたというマヌケでお粗末な話だ。もっともメルトダウン、水素爆発の後だから事象には然したる影響はない。例えれば10対0で負けた試合が、よく見たら11対0だったようなものだと誰かが言っていた。事象に影響したという意味では爆発当日の福島第一「視察」の方がずっと罪が重い。
 この件で問題なのは菅政権に一貫する言葉の軽さ、情報管理の杜撰さである。それがもたらす政権の迷走、混乱こそ非常時の大失策に他ならない。そのうち必ずマスコミに登場するエフイチのキャプテン吉田がありのままを証言すればすべてが明らかになるはずだ。もちろん吉田所長は自社に都合の悪いことは喋らない。だが、それに代わる「ディープスロート」が必ず出てくるはずである。あの日、官邸で何があったのかは必ず発覚するだろう。
 それにしても内閣参与などの続出する「食言問題」をメディアはどうしてもっと追究しないのか面妖である。誰もが総理の「発言」は本当だったと思っている。撤回したからといって「事実」が変わることはない。汚染水の海洋放出が米政府からの「命令」だったとするなら、この国の「主権」のありようが問われなければならないのは当然である。
 フクシマの放射能に関しては「ハルマゲドン」やら「無間地獄」など懐かしい言葉が飛び交っている。そう、だれもが。「オウム」を思いだしているのだ。フクシマは「カルト化」してきた。「常識」という理解を超えはじめているのである。
 いまから絶望的に想像できる。ドービルサミットでも菅は「脱原発」を宣言することは絶対にないだろう。サルコジと「原発堅持」のタッグを組んでメルケルに不思議がられる。菅は言うだろう。「わが国の国民世論はいまは〚脱原発〛ですが、忘れっぽい国民性ですからそのうち原発事故なんて誰も言わなくなりますよ。わが国にはこんな諺があります。〚毒喰らわば皿まで』って」ああ、厭だ。 , 1306246188 2011/05/24 , ,  半陰ときおり青空、微風。昨日の雨は浅間、八ヶ岳に季節外れの冠雪をもたらし新緑に山が映える。遅起、大宿酔。朦朧ヘナヘナのリハビリ、帰宅してダウン、そのまま死人のごとく気がつけば夜半。林檎ジュースほか液体補給のみ。呑みすぎるとこの恢復の遅さ、此岸で薄ら恍けているのが大きな間違いのような日常。死ぬには適度な年頃と自嘲する老残の余生のかなしみ。

 仏アレバ社の汚染水処理プラントビジネスが、まだ増え続けるエフイチの汚染水をすべて処理すると「十兆円」と聞いて唖然とする。東電の二年分の事業収入である。大統領が国策ビジネスとしてトップセールスで飛んで来るのも了解できる。何十年かかるか知らないが福島第一の六つの原子炉をすべて廃炉にし、使用済み燃料も処理するには賠償も含めて恐らく日本の国家予算の半分ぐらいはかかるのではないだろうか。「安全」もウソならば「廉価」もウソだった。
 総理大臣以下経済界、産業界、学界の絶対に原発を止めたくない勢力はまだどのくらい残っているのか。少なくともこの国ではマジョリティは「脱原発」気分であり「自然エネルギー推進」という小型分散化、地産池消の潮流だろうが原子力村が廃村になったわけではない。
 ただ愚老にも分かることがある。もし何かの拍子に原油価格が四十年前ぐらいの水準(オイルショック以前。実は新入社員の初任給がいまはその当時まで落ちている)に下がったら、たちまちエネルギーは火力発電100%になるはずである。経済はカネの論理だから、まだまだ原発が「儲かる」と思っている人間がそれだけいるのである。

 はじめて文明論としての原子力エネルギーついて腑に落ちる言説を聞いた。内田樹・中沢新一。平川克美の鼎談『大津波と原発』は震災後はじめての「目から鱗」本だった。宗教学者・中沢新一の「原子力技術は一神教的な技術」という文明論は実に新鮮で刺激的である。
 火の獲得にはじまる人類の文明史では、原子力とコンピューターは「第七次エネルギー革命」に位置づけられるらしい。薪、石炭、石油というそれまでのエネルギー源はすべて地球の生態系のなかにあった。
 それらは《いったん生態圏のフィルターをとおして変換された太陽エネルギー》であり、それは原子核の周りの電子の結合様式を化学反応させるだけだから人間の科学技術でコントロールできる。しかし太陽の核融合反応と同じ原子力エネルギーは原子核を結合している核力エネルギーを取り出す技術である。それは《今まで生態圏になかったエネルギー形態》であり、持ちこめば《生態を破壊していくことはまちがいない》と中沢は言う。
 本来はそこにない「鬼神」のような「毒」をこの生態圏に持ちこんだ有り様は「一神教」と変わらない。原発は一神教における神であり、原発問題は神学問題であったのだ。最大の問題はこの原子力技術が《大量生産と大量消費による経済成長をもとめる産業界と結びついて、ひとつの盲目的なイデオロギーを形成してきた》ことにある。日本人は本性がアニミズムだから「神聖さ」の欠片もないふつうの工場のような原発を作った。原発事故の背景にはその「神」に対する「思想」をもたない科学があったと言うのである。
「安全」といったところでキュリー夫人がラジウムを手づかみで実験し、全身ガンだらけで死んでまだ七十年なのだそうだ。
 この本では例によって内田樹が面白いことを言っている。原発の推進派は「安全」だけを言い、反対派は「危険」だけしか言わない。《でも、あらゆる機械は「ときどき壊れる」んだよね》。でも、その「テクニカルな不調」に対してどう対応すへきかというエンジニアリングの議論は一切ない。電力会社は「ときどき壊れる」ことを絶対に言わない。《リスクに対して「備えをなにもしていない」ということによって、安全性を世界に向かってアナウンスしていくという、めちゃくちゃな構図になっている》。一方の反対派も「危険だ!」と言う以上、どこかで《無意識的に最悪の事態の到来を願う》という「狼少年のパラドクス」の危ない心理に陥っている。「左翼的な危機論」はすべてその構図と言われれば同意せざるを得ない。
 原発に対しては「一億総反省」のときがはじまっていると感じている。われわれは何故、騙されたのか?その糸口に絶好のお奨め本である。なにより薄くて安い。 , 1306546480 2011/05/25 , , 半陰。胃痛つづき不調。福祉課ケースワーカー来。シルバー人材センターも不況風が吹いているらしく時給五百円の半端仕事にもありつけず寂しい日々。午からデイケアセンターで「転ばない歩き方教室」に出て、ついでに腰痛予防体操の老人的日常。ライスカレー、焼き飯。夜、アルコール依存発作も財布の千円はあと十日分の生活費。ひとり寂しく安アパートでバーボンをちびちびとしんみり通夜のような酒。長期休業の内職に机に向かうが何も書けず。
 
 首都圏の某首長から来電。フクシマから「縁故疎開者」百二十名を受け入れたが「あいつら我儘で困る」と憤慨している。無料で公営住宅を用意したが「汚い」(多分、ホントに汚いのだろう)といって入居を拒むらしい。いろんな人間がいるのだろうが、やはりフクシマ県民の「被災者心理」は複雑のようである。地震、津波の天災は受け入れて耐えるしかない。みちのくには歴史の風雪にさらされた自然観がある。辛抱強いという東北人の心性もある。だが、いまの福島は事情が違う。原発立地の人々は過疎、高齢化の足元を見られて電源三法の補助金(交付金)という「毒まんじゅう」を(むりやり)喰わされた経緯もあり雇用などではステークホルダーの一員であり、周囲の自治体からは「加害者」のまなざしを向けられている。「こんなはずではなかった」という絶対安全の神話のいちばんの被害者でもある。
 反原発の民意を貫いた自治体も多い。彼らは政治の不条理に憤っている。総理大臣にだって「土下座しろ」と言う。周囲が必死になってとめて、マスコミもそんな「不規則発言」はなかったことにした。東電の清水にはこの「自主規制」が適用されなかったので、清水家は末代までの恥辱を背負った。身も蓋もなく言えば単なる弱い者いじめともいえる。

〔ここまで書いたとき、パソコンが不調になった。いろいろいじくっているうちに(スイッチを入れたり消したりしていたぐらいだが)何とか回復した。その間、四日経っている。たまたまアルコール依存期にも入っていてどうでもいいような気になっていたが機械が復調したので「震災後日記」を再開する。なにせ日録はもう三十数年つけている。うち十一年はネット公開(だから格好をつけたヘタな創作になる)でつづけてきた。「習慣」は大事にしたい。すべてにおいて愚老のエクスキューズの大半はこれに拠る。
 ただし四日も空くと何を書こうとしていたかはすべて忘れ去られている。いま書くことのほとんどは賞味期限が二日、ないし三日だからである。世間に溢れる「情報」は軽く信憑に欠け、だから言うこともころころ変わる。心変わりも当たり前のようになっている。それでもいまの時代はわが団塊世代がはじめて身を浸している「敗戦・戦後体験」であり、明らかなパラダイムシフトが起こっていることだけは実感している。良し悪しは別にだれもが「時代と寝て」いるときである。
 この間、エフイチ一号機の海水注入「中断事件」ではキャプテン吉田の「反逆行為」が明らかになった。いかにも吉田節の主らしい「さもありなん」の行動で「全身確信犯」だから全面的に肯定する。
 サミットでは案の定「脱原発」の方向性は示せなかった。単なる発電方式のバランスの「変更」であり、しかも十年後の「自然エネルギー20パーセント」(いまだって電源設備では水力がそのぐらいあるということはイコール「何も変えません」とも受けとれる)というのもヘンな話だ。要するに国際的に「放射能加害国」になってもなんらメッセージを発信できなかった「さみしい国」を確認しただけである]
, 1306546518 2011/05/26 , ,  半陰、夕より降雨花冷え。リハビリ。喰い物失念、たぶん二食。掃除洗濯。ようやくデニス・ルヘイン『ムーンライト・マイル』読了。『愛しき者はすべて去りゆく』の続編でパトリック&アンジーシリーズ最終巻。好きなシリーズの終わるのは寂しい。
 金欠なのに暗くなると狭斜の巷が恋しく、思いついて未使用の除湿器をサンタの倉庫に持ちこんで二千円で売る。そのカネを握りしめて貧困飲み屋。阿部に馳走になり助かる。十代の終わり頃、よく腕時計を公益質屋に預けて赤提灯で呑んだことを想いだす。たしか三千円になった。あの昭和のアドレッセンスの刹那的な、消費的な、過剰な情動が還暦を過ぎてふたたび還ってきた。貧困飲み屋で天下国家の話柄はご法度を承知で原発話をしていると重機オペの現役、井出老人(73)から「おめえは脱原発より脱ナマポだべ」の叱責される。反省しつつ帰路の涙やまず。

 いつもの「自動筆記」で書く。シュールである。
「こだまでしょうか、いいえ、枝野です」の鉄道バージョンを新聞で斎藤美奈子に教わる。《「熱海」っていうと「通過」っていう。「名古屋」っていうと「停車」っていう。こだまでしょうか、いいえ、ひかりです》は、大変に面白い。
 斎藤もいうようにパロディは「健全な精神」のありようだから、こういうときにはほっとする。関東大震災後の宮武外骨や堺利彦に思いをはせば「反骨」は健全の証である。いま「面白半分」や「へちまの花」があるのかどうかは愚老には判らない。
 金子みすゞのふるさと長州長門の仙崎には六、七回往った。あの魚屋の横丁の本屋はいつの間にか立派な記念館になった。たしか下関だったか、みすゞの自死は先日の「ハーグ条約」に関する抗議の死だった。昭和のはじめの「親権」の問題だった。この時期に金子みすゞが甦ったのは偶然ではない。
 近所には浴田由紀子の実家がある。東アジア反日武装戦線事件でただ一人、まるで北朝鮮の工作員のように携帯していた青酸カリで自決した斎藤和の女房だった左翼暴力団である。日本赤軍クアラルンプール事件の超法規的処置で国外脱出したが捕まっていまは栃木あたりの刑務所にいる。なぜそんなことを書くのかといえば、浴田の支援者の一人から愚老もまたカンパニアを貰っているからである。カネには色も名前もついていないからそれでよいのである。
 なぜ長門によく往くかといえばそこに香月泰男の素晴らしい美術館があるからである。シベリア・シリーズは(一点を除いて)すべて山口美術館にあるから、ここには習作が並ぶ。何年か前に静岡の美術館に全作が並んだので見に行った。香月が道端で拾った木片でつくった玩具のファンである。再現されたアトリエを窓からのぞいては倦むことがない。蛇足だが立花隆の「香月論」は専門外なのに秀逸である。「シベリア抑留論」の傑作である。その美術館も多分、もう往くことはないだろう。

 菅直人の「悪意ある悪口」はバカらしくなってきたのでしばらく書かない。
 震災の翌日、エフイチ(Jヴィレッジ)で防災服の足元をテレビで見たときにこの男はダメだと知った。初老の男が日曜日の公園で履くようなあの「スニーカー」にすべてが現われていた。危機のとき、非常時に感じる直感的な警報(アラーム)は六十年以上生きているとそうはずれることがない。
 同じような「違和」をあんぽんの「電田プロジェクト」に感じている。孫正義は昔、一度だけ話したことがあるが他のベンチャー企業家と違って礼儀正しい好青年の印象が残っている。(悲惨な代表はパソナの南部というのは会った人間のだれもが言う。人徳とは恐ろしい)。違和の正体はまだ解からない。
 
 そんな流れで連合の原発推進政策「凍結」方針は震災後、最大級の「政治ニュース」だと思っている。何度もしつこく書いてきたが菅政権は「連合の政権」であり、もっと言えば「笹森・電力労組」の「傀儡政権」である。だから政権交代選挙のマニフェストに「原発推進」を高らかに謳いあげたわけである。
 民社党・同盟・友愛は現実合理の「労働組合」だから最初からサヨクではなかった。一方の総評・日教組・自治労も恵まれた「正規雇用」の労働組合だからイデオロギーの駄弁に現を抜かしていられた。社会党が消滅したとき、民主党の事務局は旧社会党の右派が占めていた。それはかろうじてサヨクの匂いがした。だからルーピーと菅の民主党政権も片山、村山、鳩山と三山の「労働者左翼政権」かというと、もちろん自衛隊合憲のトンちゃんの時代から違うのである。民主党から左翼小児病を絶滅させたのは小沢一郎だろう。なにせいちばん悲惨な患者だった日教組(輿石東)を腰巾着に手なづけたのだから。
 わが団塊世代は時代の要請で大量消費のためのワーホリックできたから世情には疎いのである。
 気がつけば「労働組合」イコール「左翼」などという単純明快な時代はとうに終わっていた。とくに連合というナショナルセンターは「友愛主義」旧同盟がイニシアチブを握ったからほとんど「保守」に近い。いまは「正規雇用」という既得権を守ることだけに躍起になっている。階級闘争史観などはとうに死語である。
 脱線した。ようやく連合がエネルギー政策の見直しを決めたことで民主党政権は「脱原発」に踏み込めるかというと、まず無理であろう。菅の金玉を握る電力労組は原発を捨てきれないからである。だからフクシマから七十日も経って日本も先進国の国際世論も多くが脱原発に傾くなかでそれを口にできない。しかし連合が「脱原発」と言った途端にこの政権は「脱原発」と言いだすに決まっている。「こだまですか、いいえ、民主党です」。
 もちろん中国、インド、ブリックスなどでは原発はどんどん進む。いまはそれだけのエネルギーを賄える発電はほかにないから仕方がない。地震のない所では作ればいいのである。
 それと日本は違うでしょう、ということを震災以来、壊れたレコードのごとくリピートしている。
 ドイツにはネオナチという極右勢力がある。はやく原爆を持ちたい連中だ。それを徹底してツブす修正憲法がある。いくら独仏連合を組んでも欧州では「いつかまたやらかすかもしれない」というゲルマンに対する幽霊のような「ドイツ問題」が消えない。そのドイツが「脱原発」に舵を切ったことはどう理解すればよいのか。
 ドイツの原発は「原爆をつくるため」という口にされない「国意」があったと思っている。オットー・ハーン以来、核分裂科学の「本家」はドイツである。ドイツから逃げ出したユダヤ人科学者がいなければマンハッタン計画もヒロシマ、ナガサキもなかった。その本家が原子力から足を洗うと言いだした。
 日本にはアメリカの「属国」からの「攘夷独立」という「国是」があるとは、内田樹がしつこく書くところである。もうひとつ国連安保理の「常任理事国入り」という願望も見果てぬ夢であった。
 ドイツの「脱原発宣言」は、だから「連合国」からの独立宣言のように聞こえるのである。ドイツ人はもう原爆を持たなくてもいい時代になったと考えたのではないか、と。
「YP体制は終焉した」
 テレビでサミットを見ていて思った。冴えない総理大臣を見ていてそう思ったのである。貧困愚老のくだらない妄想である。 , 1306561209 2011/05/27 , ,  半陰宿酔。身体リハビリ。帰路、浅科温泉で露天午睡の能天気。何の確証もないが、なんとなく第一期震災鬱からの移行期に入ったと感じる。失語期、無意味な饒舌期を経ての精神のリハビリ期かとも思う。震災という「敗戦」に寄り添ってふた月半はけして短い時間ではない。
 外飲不可能で紙パックのいいちこを独り呑む四畳半。藤縄からの電話で牧田吉明の一周忌を思いだすと矢のような時刻を感じる。鐵道運賃を出すから最後の上京をしろと誘われる。何だか寂しいだけのマイ・バック・ページ。

「記憶遺産」というのは無知にして知らなかった。飯塚、田川の山本作兵衛と聞いて得心する。その伝でいうなら「原爆ファシスト」(中上健次が言った)の林京子や丸木夫妻、『苦界浄土』の石牟礼道子などの名前もそのうち出てくるのだろうか。フクシマから連想するのは『原発ジプシー』に高木仁三郎か。吉田昌郎の「証言」がなされれば百年後に間違いなく登録されると思う。震災でいえば和合亮一の「言の葉礫」を推薦したい。
 グリーンピースの海産物汚染のデータを見るまでもなく、すでにフクシマがチェルノブイリを「超えている」ことは間違いない。総理大臣の口癖をもじるなら「歴史が証明する」だろう。そういえばルヘインのミステリーにもチェルノブイリで胎内被曝した「異常人格」の殺し屋が出てきた。思いだすとB級エンタメだからこそ面白いМI5のJ・ボンドはなぜか記憶喪失になって日本にいたが新聞で大気圏核実験「きのこ雲」の写真を見て記憶を取り戻したのだった。たしか『007は二度死ぬ』だったか。その新聞は小さく切られた便所の落とし紙だったのでフレミングの取材力に感心した。トイレットペーパー以前を知る人間もどんどん少なくなってくる。その時代は痔疾が少なかった。印刷インクの油がケツによかったらしい。

 フクシマでは「2号機クライシス」がいちばん厄介だと書いてきた。水素爆発による内部(格納容器)破壊がはっきりしていたのはここだけだったからである。フクシマが遺棄された土地として「核のゴミ捨て場」という最終処分場にならざるを得ないと書いたのはチェルノブイリの歴史があるからである。それに関してはマスコミの先輩から「無知蒙昧のデタラメを書くな」と叱責された。「センミツブログ」と怒られた。千に三つも真実が含まれていないからである。反省してもうそういうことを書くのはやめよう。
 いまの政権では「脱原発」の方針が出せないことがはっきりした。逆説的にいえば政権が変わればちまち「脱原発」の民意は実行へ向かうと思う。中沢新一の「緑の党」構想が現実化すると思っている。しつこく書くが「十年後までに原発発電量を10〜15パーセント」に抑えられれば、多分、二十年ぐらいでいまある五十四基の全炉運転停止、廃炉の道筋が実現するだろう。恐らくその頃にフクシマの「終息」が見えてくる。
 われらが少年期「発電所」は小学生の「社会科見学」の定番だった。当時はほとんどが「自然エネルギー」の水力発電所だった。そこで都会の少年も「山国日本」を実感するのである。
 子供が見学できる発電所がふつうなのである。それが「社会常識」でなければおかしいのである。低周波問題が解決すればかざぐるまを見に行けばいい。地熱発電で火山国は地震国と知ればよい。太陽熱というのは愚老にはよく分からない。太陽光というのはあのパネルがどうも好きになれないので答えは保留しておく。 , 1306716147 2011/05/28〜29 , ,  気がつけば日録が暦と三日ほどずれていた。片田舎の暦日なき老いの暮らしだから別に痛痒は感じない。一日の時間は無慈悲なほど軽く通り過ぎて、ときに立ちどまると季節が変わっていたりする。
 皐月の台風がきて降雨の日が二日ほどあった。何を喰って生きていたのかはもう忘れた。アルコール依存は順調に昂進している。四十年ぶりぐらいに安飲み屋でツケで呑んだりもしている。あまり褒められた暮らしぶりではない。 , 1306796466 2011/05/30 , ,  半陰夕より小雨。リハビリ。掃除洗濯。飯二食、何を喰ったかは失念。夜、ペンキ屋と中飲酩酊。

 震災後の「厳粛」が腐り始めている。
 大震災という「非日常」に、帰ってきた「日常」が浸食をはじめている。いや「非日常」もいつかは「日常」に堕していく。いちばんの理由は絶望的なまでの政治の「不在」だろう。誰にでも分かっている「いまは被災者の救援、被災地の復旧」という当たり前のことが、政界の権力闘争にとって代わられてしまった。基本法も公債特例法も何もすすまない。あの三月の「鎮魂」も「メメント・モリ」もあっけなく置き去りにされた。その総理大臣の「政治責任」を問う声はいっさい無視されている。その絶望感は静かにニヒリズムの空気となってこの国に漂いはじめている。
 いままた思いだすのは安吾である。しかし六十五年後の『堕落論』は先の「敗戦」とは決定的に違う。この「敗戦」には連合国がいない。敵は自然災害という不条理であった。それは日本人本念の「無常」を知る自然観で克服できるものであった。
 だがそこに「東電」「国策」という身内の敵(裏切り者)がいたことが知れて様相が一変した。日本人は自ら「戦犯」である身内を裁くという伝統をもっていないから、そこを悲惨な政権につけこまれているような塩梅になっている。
 誰の目にも当然と思われた「翼賛連立」という超法規的な「救国政治」は皮肉なことにAC広告という修身の掛け声だけで消えていった。
「よりによって」の忸怩たる思いは去らない。総理大臣がいまと違う政治家であったならば大半の案件が少なくとも今よりは確実に解決していたのだから。しかし今更言ってもはじまらない。
 日本人には惻隠の情がある。総理大臣の気持ちも解からないではない。自らが政権のマニフェストに謳ったいちばんの「売り」である「原発立国」がいとも無残に崩れ去ったのである。ちいさな人間にも始末に悪い自尊心があるから、その格好の悪さは認めたくはない。責任など感じたりはしない。みちのくの被災者でなくともその「不運」(何度も書く。震災が一週間後で内閣が代わっていれば……)を甘受するしか仕方がない。
 国民は「政局」の前に「おあずけ」を喰わされている。この国の政治にはプライオリティという常識観念が存在しない。自公の不信任案提出でみちのくの復旧が早まるのか。フクシマの先行きが見えてくるのか。
 野党の「急がば回れ」という論理で政界再編がすすみ、新たな内閣が復興を担うのか。不信任案が否決されれば国民は全面的に菅内閣を信任したことになるのか。議会制民主主義とは不思議な制度である。
 菅政権が「脱原発」を打ち出せない気持ちも解かる。脱原発に舵を切ったドイツ、イタリアの枢軸国と決別して今度こそ連合国入りしたいという気持ちは痛いほど解かる。
 そんななかで「我関せず」の鉄幹の孫だけはしたたかと言うべきなのか。震災後を機に「大蔵主導」という国の成り立ちの根幹のイニシアチブだけはいつの間にか確立していた。ここにも総理大臣は不在であった。

「日の丸・君が代訴訟」について極私的な私念短見を記す。
 原告の教師がいた「都立南葛飾高校定時制」にはその昔、何か月か通学していた。「南葛」は葛飾の立石にあった。やはり大震災にまつわる「亀戸事件」の「南葛労組」とは何の関係もないが「ナンカツ」の語感には戦前の「主義者」の匂いがある。中学を卒たあとニードル・ベアリングの工場で少年工として働いていたとき、この夜学校にしばらく通った。あまりにも勉学に向かなかったのですぐにやめた。担任の女教師と問題を起こしたことも理由だった。だから半世紀近く前の南葛はクソ懐かしいのである。
 戦後このかた最高裁というのは「ほとんどたれ流しの耄碌爺い」のあつまりだからマトモな「判決」などは出したことがないのである。とくに「憲法」に関われば、それが自前のものではないという抜きがたい不信もあってフザケたことしか言えないのである。
「起立命令」とは要は「上司の命令」である。学校経営者(校長と教頭)の能力の問題である。「君、今日残業を頼むよ」「用事があるので帰ります」それだけの問題である。そこを何とかさせるのが経営者の仕事であろう。なにも違法行為をやれと命じているのではないのだから。
 世の中にはいろんな人間がいる。自由な考え方も保障されている。ただ面白いことに世の中の節理にはおのずとしれた「大人の態度」というものがあって「社会常識」ともいう。藤原正彦のいう「品格」である。 ひとは何を言っても何をやっても勝手ではあるのだが、集団社会だから迷惑を許さない法律の規制もある。だが、それ以前に言動に「品位」がないと軽んじられるのである。リスペクトされないのである。よって「そんな奴もいるよね」で終わるのである。それが多分、健全な社会なんだろうと思う。
 だから愚老は前世紀末の「国旗・国歌法」も震災後、首都になった大阪のタレント知事の「君が代条例」もただ莫迦らしいとしか思わない。言うまでもなく「愛国心」というものは、いちいち説明したり法律で規制したりすること自体が馴染まない。そういうことは恥ずかしい。なぜ五輪で日本人選手が活躍すると涙が出るのか。なぜ蹴球の国際試合にあんなに熱狂するのか。答えは「日本人だから」しかないのである。日本人である以上、ナショナリストやパトリオットたらざるを得ないのである。
 国民国家とはそういうものである。中国のような奴隷国家と違ってこの国には海外も含めた移動の自由も保障されている。国を棄てる自由もある。
 この震災後の天皇陛下の「お言葉」や被災地の「お見舞い」をみればよい。そこに誰が「憲法第一条」を意識したのか。何世代もの血脈を流れる日本人の血がそこに意識されない「天皇」や「国体」を感じてこころを落ち着かせたのではないか。世の中には口にされない真実のほうが多いのである。
 それが面白くない朝日新聞などは大騒ぎするが、愚老には些事以外の何物でもないのである。
, 1306805636 2011/05/31 , ,  半陰宿酔の皐月晦日。起床時に寝台で二十分の腹式呼吸、インナーマッスルの強化というが当てにはならない。腰痛、坐骨神経痛の痛みは低気圧の影響か。身体の不随意はクオリティ・オブ・ライフ(生活の質)を危うくする。いちばんは薫風散歩の気力が出ないこと。リハビリで転倒防止体操と骨盤矯正。数年ぶりに満洲餃子をつくるがガーリックとゴマ油がなくて悲惨な代物。ストレッチポールに横臥してペレケーノスの午後。つましい暮らしをのぞんで消費は少なくてよいと思う。エネルギー大量消費の時代は終わったのだからこの際、大電力のリニア新幹線も止めればよいと思っている。

 こんな選良しかいないのかと痛感する貧相な政局である。政界再編の動向にもまったく期待は持たないが、この数年を振り返ってみると「小沢一郎」という過去の遺物が生き残ってきたことがいちばんの失敗と感じる。一億円裏金事件であれだけ生々しい証言が出ても軍団を維持できる不可思議。この男の行くところ腐臭がしてくるのは原発と似ている。引退したはずの「創業者」ルーピーと宰相との三バカトリオ(出資者・黒幕・権力亡者)を見ていると「政権交代」の悪夢を実感する。
 救国翼賛内閣は無理だろうが「復興庁」はぜひ石破にやらせてみたい。原発は細野と太郎の若手にやらせる。河野太郎はいまこそジイサン(利権政治の始祖)とオヤジ(土下座外交の始祖)の「贖罪」をはたすときである。

 雑誌の立ち読みに寄った書店で「反原発本」の多さに驚く。そのトップランナーに躍り出た石橋克彦の「原発震災」は説得力がある。この豆腐国(地球の表面積0・3%の日本列島に全地震の10%が異常集中する)では原発問題は原子力工学以前に地震問題(地震動)にあったことを知る。東電は事故の原因を「想定を超えた大津波」にしたい。だから「世論操作」のためにいまごろ津波写真を公表したりする。だが津波の前の地震動で実際は何が起きていたのか。実際は電源喪失の前に配管の破断などがあり、それが「冷却材喪失」の原因という説は有力だと思う。2号機のコンテナ破損などはそう考えないとおかしい。
 誰かが言っていた「えっ、非常用電源ってウォータープルーフじゃなかったの。腕時計だってそうだよ」以前の問題だったのだ。
 そうしてみると多度津の工学試験場を潰した小泉も「A級戦犯」の罪を免れない。六十年前の「核の平和利用」からいまの原発大好き首相につづく「国策」の犯罪はもちろん「国策捜査」など入ることはない。

 徹底して「お母さん目線」で「放射線量」にこだわりつづける武田邦彦の「告発」は正しいと思っている。意義を認めている。朝日新聞、公共放送を「乞食集団」と呼ばわるのは「そんなの昔からだよ。今ごろ気づいたの」と苦笑するが、科学者はえてして世間に疎い「専門バカ」だから仕方がない。だが武田の「情報発信」が一見「風評被害」の元凶のごとく扱われているのは悩ましい問題である。農漁の民は武田を恨んでいるという。国のように大甘な「いい加減な基準」(ただちに影響はありません。ただし十年後は知りませんよ)にしてくれと言う。それで思い出すのが「癌発症の第一要因は医療被曝」と言いつづける近藤誠の説である。国は「安全な放射線量」を喧伝するのに「CTスキャンでもこのぐらい浴びている」と言いつづけた。その医療被曝が癌を発症させているというのだから武田の頑迷な原理主義は筋が通っている。
 要は誰にもはっきりしたことは解かっていないのだ。放射線防護医学の限界である。だからといってその数値が昨日と今日で20倍も100倍もコロコロ変わることには「ウソ」を見抜いている。前にフクシマはチェルノブイリを超えていると書いたのは、二十五年後の「原発先進国」でも「ウソ・欺瞞」によってしか事故の現実に対応できないというそのあまりの不条理、絶望感があるからである。それがこの先いつまでもつづくことだけは間違いないのである。 , 1306904285 2011/06/01 , ,  半陰、午後から梅雨前線のしとしと雨、そろそろ芒種の水無月朔。洗濯うち干し。室内干しはなぜか侘しい。食パン、バナナの貧困食、さすがに空腹感。リハビリで腰痛悪化の矛盾。テレビで国会ショーを見てから惰眠。黄昏どき、雨が上がったので貧困酒場でツケの依存酒。われながら困ったものだ。中飲酩酊早寝。岐阜の細川から来電で牧田吉明の「一年命日」(孤独死を発見された日)だったことを思い出す。永井からの来電で、彼が昔、海江田万里のゴーストライターだったことも思い出す。往時茫々ぺんぺん草もまばら。

 党首討論を横目で見ていて、何故これほど菅直人が嫌いなのか少しく理解った気がする。場当たり、思いつき、弥縫。好んでいう「私の内閣」の「私」を読み解くキーワードは「自己正当化」である。政治家とするなら国民を「愚民視」することである。昨日の発言を忘れたふりをして「通年国会」を言ってみたり「小沢マニフェスト原理主義」をグチってみたり(さすがに谷垣に「そっちの夫婦喧嘩を隣に持ち込むな」とバカにされたが)その言調に透けて見えるのは「バカな国民は騙せる」という過剰で傲慢な自信である。
 実はそのメンタリティは団塊前後の世代に多く共通している。時代の精神とは恐ろしい。愚老もこの男と歪な思考はそっくりであった。その昔、社会党の職員に「菅と顔が似ているから」との理由だけで一緒に選挙をしそうになったことがあった。菅が二回目の国政挑戦、こちらはボーダー千五百票の三鷹市議会。四十年近く前の話だが似ていたのは顔だけではなかったのだと今更にして思う。汗顔の至りである。
「その場しのぎ」とはあとでウソがバレてもまあいいか、という精神態度である。一学級50数名×9クラスの「生存競争」と「悪いのは体制」という戦後民主主義教育が偏頗な人間を大量生産した。総理大臣のデタラメを聞きながら愚老は反省しきりではあった。
 新々宗教団体の傀儡政党に「やる気があるのですか!」と怒鳴られて「あるわけねえじゃねえか」とは言えない。スピード感をもって事に当たったら、それだけ早く仕事が終わってしまうじゃないか。だから六月会期は延長しないと言った。「延命」とは長続きすることが「目的」なのだから。
 政治が「結果責任」などという民意はこの国にはない。そんなのは妄言である。一日でも長く総理大臣の椅子にしがみつくこと。「責任」はそれしかない。だから被災地の基本自治体の首長連中が堪忍袋の緒が切れても知ったことではない。なにせこちらには「バブリック・エネミーズ・オザワ」という切り札があるのだから。
 たしかに震災前の「国民の敵」ナンバーワンは小沢であった。すでに「陸山会事件」でも「強制起訴」でプレゼンスは「死に体」である。ただ「小沢の敵は国民の味方」というロジックは残念なことにいまだ健在なのであろう。菅は「(小沢の)あの人格だけは許せないでしょう」という崖っぷちで踏ん張っている。被災地の地方選を特例法で延期しても「解散」のブラフをかける。それがまた有効なのは菅という男の不思議な「人徳」のなせる業である。菅なら被災者を「人質」にすることぐらいやりかねない。なにをしでかすか分からない男はバカバカしいが不気味、と考えてしまうのがわが選良たちのだらしなさでもある。
 
「美談辞任」した前原の禊がすむまで民自公の翼賛「仙石暫定内閣」で復旧に当たればよいではないか。単純明快な老人は思う。やはり昨日の発言を忘れて「菅内閣支持」に舵を切り、世論を操作する朝日新聞などは自民の悪役、森や古賀のコンスピラシーを週刊誌スキャンダリズム風にたれ流す。
 この政争はニッチもサッチもいかないおかしなところで演じられている。誰もが時限爆弾を踏んで足を動かせないと思いこんでいる。ロシアンルーレットにも似ている。誰かが死ぬのは確実なのだがやってみるまで判らない。生き残りをかけたサバイバル政局は、しかしいま誰の目にも愚劣にうつる。

 意外にひょっとするとひょっとするかもしれない、と思っている。否決されてもヒトケタの票差なのではないか。震災後、一皮剥けたような原口あたりの行動が若手にどんな「感染力」をもつのか。裸の王様に諫言すれば「自浄作用」と評価されるかも知れない。
 多分、後世にとっては菅・小沢・鳩山三バカトリオの退場が望ましいことだけははっきりしている。最悪はもちろん菅内閣が「信任」のお墨付きでますます「暴走」(迷走)することである。結果は午後にでる , 1306973172 2011/06/02 , ,  半陰小雨。リハビリ。支那そば、バナナ。生活扶助が出たのでおよそ二か月ぶりの散髪。カインズで便器のフタ購入。帰宅してテレビで国会ショータイムを見る。あらら、の展開。半世紀ほど前のクレージーキャッツのコントを思いだす。三バカ大将の大根役者が揃うと出し物も笑える。夕より阿部たちと依存酒、泥酔ブラックアウトで覚えていないが明け方まで呑んだくれていたらしい。

 もともと節操などと無縁の生き方をしてきたので変節も容易である。今日から菅直人のファンになることにした。「因循姑息」(家鴨記者)もここまで徹底すると、やはり感心する。こころ打たれる。昔から大好きだという「一点突破全面展開」の好例を久しぶりに見た。ルーピーとはモノが違うことを見せつけた。(たしかに元祖ペテン師が何を言ってもブラックジョークでしかない)。小沢の「除名」という「引導」についてはまた「切り札」として温存した。「冷温停止まで」などとは言わずに「廃炉」まででも権力に執着してほしい。
 だが大変残念なことにうまくいった戦術は、実は術に裏切られるのである。政治の世界には「ポリティカル・パラドクス」の原則が生きている。策士は策に溺れるのは自明でもある。(もちろん菅に「策」などという上等なものはありはしないが)。
 この迷宰相は「語り草」としては歴史に不朽の迷声を刻んだと思う。いま日本でいちばんほっとしているのは宇野宗佑の遺族だろう。「憲政史上最低総理大臣」の不名誉を菅に譲り渡したのだから。つくづく残念に思うが3・11以降の実態なき「大本営」も全マスコミをを敵に回しては立ち行かない。それにしても新聞の社説も日替わりで論説も迷走した。最たるのが朝日だった。菅は「偽装辞任」というウルトラCで自分のクビを締めることになってしまった。だから愚老の「ホメ殺し」も意味はないのである。
 アメリカ駐留軍が日米首脳会談を九月に延期したのは、もちろんルース報告でレームダックを見抜いていたからだが「ポスト菅」に誰を擬しているのかをウィキリークスで知りたい。
 例によってドサクサ紛れの消費税10パーセントも筋道が立った。この間の混乱に乗じてやることをやったのは与謝野、野田、大蔵だけである。一人勝ちに近い。だからといって野田や玄葉、まして新首都・大阪代表の糠床ではあまりにも貧相であろう。震災以降同じことをくり返しているが「仙石翼賛暫定救国内閣」でいいのではないか。あの仙石の人を食ったような物言いには人物の年輪を感じる。ペダンチックの欠片もなかった前任者との比較は際立っている。だが三木のときの「椎名裁定」のような重みのある人物もいない。はっきり言って渡辺恒三は会津の恥である。まだ淫乱女房のビデオ事件は忘れられていない。旧田中派の腐臭もずうずう弁では消えしようがない。 , 1307155079 2011/06/03 , ,  梅雨の晴れ間の快晴。大宿酔。ロウカジ掃除洗濯。缶詰飯と液体補給。嘔気リハビリで老人から顰蹙。ぢっと横臥して胃腸薬、ウコンの死に体老人。

 数日前から震災後三回目の余震活動期に入っている。雨季も重なる。不安な季節である。放射能ダダ漏れフクシマ工場の「汚染水生産」は止まらない。アルバの水処理技術ではとても追いつかないことがはっきりしてきた。台風の季節に新たなクライシスが発生する可能性は高まる一方である。
 原口の「子供の集団疎開」「村の集団移住」発言はそれにしても遅すぎた。たしかに最高責任者はフクシマの「収束」を一日でも遅らせることを「延命手段」にしてきた確信犯だから誰も言い出しにくい雰囲気はあった。どうせ子供だってすでに被曝してしまったのだから、いまさら一緒だろうという不作為の悪意もあった。いくら憲法十九条で「悪意の自由」が保障されているとはいえ、寒々しい男の寒々しい国はそこまで絶望に冒されていた。
 菅政権の震災対応とは自身の「保身」でしかなかったから仕方ないのである。「脱原発」より「脱小沢」だったから文句も言えない。決断も実行も(ほとんど)なかったから当然、責任などないのである。被災者は泣き寝入りするしかなかったのである。
 フクシマがチェルノブイリを超えるのは放出・流失した放射線量でいけば1、2年後になるのだろう。すでに150テラベクレルを超えているとすればウクライナの四分の一である。単純計算では四半世紀後に二十五万人に死亡してもおかしくない数字なのである。煽らない、怒らないのスタンスは守るべきものだが、いまだ放射能を生産しつづけるフクシマに関しては、
 それを「人質」にした菅の悪意は許されてよいものではない。この非常時に政権延命には「何でもアリ」の形振りが国民にアパシーを植えつけたことは間違いがない。いくらブラフとはいえ参政権の侵害(東北三県で参政権が行使できないのは自明)という憲法違反まで平気で口にしたニヒリストである。やはり菅直人は国民の「最大不幸」であった。菅ファンとしても認めざるを得ない。 , 1307155129 2011/06/04 , ,  半陰。三日酔い悲惨。自炊の気力なく食費扶助で二百八十円の支那そば。夜、缶詰飯。掃除洗濯。異様な睡魔で本は読めず、腰痛、神経痛の痛みのみが生活の実感。素晴らしきアメリカ野球では鈴木一郎の安打数記録が途絶える見通しが立ったらしい。職業野球には興味がないので何とも思わない。

 ファンとしてはつくづく残念であるが「ペテンにひっかかるのが悪い」と確信事犯だった「偽装辞任」が理の当然で裏目に出て菅の「早期退陣」の流れが確定した。あとは「早期」の解釈の時期だけ。もちろん明日にでもというぐらい早ければ早いほど国民のためにはなる。だが、わがモンスター総理は「粘り腰」で、もう一悶着起こすだろうと期待している。基本法成立と復興理念会議の答申を花道とする六月末が人としての常識ではある。そうすれば「この非常時に何もしなかった」という「空白期間」は百日余りで終止符を打つ。(もちろん異常な月日ではある)。
 もう国民の間に「政治不在」に対するニヒリズムが蔓延したいま、一、二か月の違いなど気にしないという被災地以外の国民の声もある。菅直人の(歴史に名を残す)立派な功績の最たるもののひとつが、震災当初に自然発生的に湧きあがった利他的民族性の発露をみごとに邪悪な「堕落論」の世の中に変えたことである。あの厳粛な「追悼」も「鎮魂」も浜通り、中通り地方の「棄民策」の結果、人々のこころから消えた。多分、菅以外では為しえなかったと思う。誰かが書いた「無能なヒトラー」も有りだと思っている。
 もうひとつの大功績が「脱原発」の流れを阻止したことだろう。最近の世論調査で「増やす」+「現状維持」が56%、「減らす」+「止める」が41%。(朝日新聞世論調査)。
 この「原発ニヒリズム」は東電の「パシリ」に徹した菅と大本営発表に終始した大マスコミの「愚民化誘導」なしではありえなかった。菅のレジオンドヌール受章とアレバ顧問就任も当確だろう。誇らしいことである。カツラ加納やあまりな男など同じ「パシリ」でも格が違う。
 菅直人は義理の人である。東電労組委員長・笹森清を内閣特別顧問という別格官幣大社に祭り上げてこの労働貴族(貧困・格差・ワーキンギプアの大量発生はこの男の連合会長時代ではなかったか)に忠誠を誓った。東電に「ベントを急げ」「撤退などありえない」など当初からの大根役者ぶりに国民は汗顔した。そのシナリオライターも死んで義理も果たせたことだろう。その茶番劇の真相が漏れだして国民はまた恥ずかしい思いをしている。
 東電の清水社長の「緊急入院」は「自殺未遂」だったという一部報道にはうなづける。その間に住宅ローンも完済した家族主義者だったそうだから、既遂だったら勝俣と笹森、菅にとっては大団円だったことだろう。東電批判が「死者に鞭打たない」という日本人のたしなみで緩和されたからである。それが清水が生き残り、菅は退陣、笹森死去……、世間の正義はかろうじて守られた、という予定調和である。
 ヒロシマ・ナガサキ・フクシマ……、それでも日本は「原発推進」の「国是」を死守した。やはりこれが菅の最大の手柄であろう。国家戦略室(通産省)の「エネルギー戦略」は東電を守ることにおいてだけはブレなかった。笹森のロボット・菅の素晴らしさである。
 そのフクシマの一号機建屋では毎時4000_シーベルトという高放射線がダダ漏れしている。人間が一時間いれば半数が死ぬという値である。マスコミはときどきアリバイ的に書くだけになったが「生産」の止まらない「超高濃度汚染水」は間違いなく土地や海に流れ出すのである。多分、すでに漏れだしているのは誰でも知っている。いくら収納タンクを量産したところで生産される汚染水の量には追いつかないのだからそれもニヒリズムである。
 中沢新一らの日本版「緑の党」が新しいこの国の希望になることも間違いないと思う。 , 1307351490 2011/06/05 , , 半陰。長野の宮沢君来。最近ローカルテレビで見た伊那の薔薇園が記憶にあって、和田峠を越えて南箕輪村まで新緑ドライブ。大芝高原でのんびりするもローズガーデンは見当たらず。どうも北信の中野の薔薇公園のニュースと記憶が絡まっていたようだ。最近、この手の勘違いや虚偽記憶が多い。年齢相応の老人力に自信をもつ。
 辰野で吉野家の牛丼を馳走になって帰宅。身体が重く睡魔が去らないのは抗鬱剤の副作用だろう。
 山岡俊介からカンパニア、感謝。松永他加志も内職をさせてくれる。岡山の宇野さんより味付け海苔到来物、感謝。相変わらず本が読めないのが辛い。疲労、早寝。

 いったいこの空虚な三か月は何だったのか、と思わせるポスト菅の不可逆的な流れがいきなりの加速である。数日前に飲み屋で言われて思いだしたが、民自公翼賛政権で仙石が暫定総理になれば賭けに勝って三千円貰えるらしい。三千円は一週間分の生活費である。ぜひとも欲しい。その理由だけで個人的には仙石を推す、というのは冗談だが、世間の常識からみれば最も現実的な選択だと思っている。いかんせん二か月以上の空白は遅すぎたが。
 もちろん復興院総裁には石破新平を推す。原発は細野と太郎とは何度も書いた。実は老人は年齢と違って思考が幼児的でもある。甘ちゃんとも書生的とも理想主義者とも呼ばれる。恥ずかしながらいくら通産(国家戦略室)が「原発推進」を再決定しても、いまだ「脱原発」の理想を捨てきれないのである。松下村塾の「幸之助イズム」も昭和で終わったと思っている。玄葉を「次の次」からハズしたいのは、もちろん菅の原発大好き遺伝子を受け継ぐこともあるが、長州史観(松下イズム)の腐臭も嗅ぐからである。

 原発推進派のマジョリティは都会の中産階級だという。年収六百万円以上のクラスだという。リバタリアンの生き残り連中である。その階層は「反増税」でも認識を共有している。彼らは恐らく、いまこの国で起きつつあるパラダイムチェンジに最も鈍感な層だと思っている。たしかに「震災婚」は大方、プアな若者たちの間で起きているのだ。
 林真理子の『下流の宴』は震災前の日本の「最後の風景」だった。焦土と化した焼跡のなかから新しいものが生まれてくるのは先の敗戦を想えばよい。あの貧乏、困窮を想えばよい。そこには取り敢えずの「救国内閣」が必要なのである。
 大好きな菅直人の最大の功績である自身も含めた「三バカ大将」(プラス耄碌日教組のボス)の自滅は必然的にパラダイムシフトをもたらすのである。それは「歴史の必然」である。
 NHKで「仙原幸彦」の名前を知った。いうまでもなく「日本放送協会法違反」である。日報協法には「不偏不党」が謳ってある。ポスト菅の政界情報などを報じてはいけない。議院内閣制は直接選挙ではない。だが民主党代表選は「一般党員票」という国民票がある。仙原が誰をさすのか知らないが一部の国民に予断をもたせるプロパガンダである以上、当然ながら法に触れるのである。その「国民票」が内閣総理大臣に結びつく以上、選挙前には報じてはいけないのは中学生でも解る。
 日放教(日本語をエヌ・エッチ・ケーとアルファベット読みさせるのも面妖である)は「公共放送」などと不思議な日本語を使うからおかしくなるのである。受信料不払い違法の判決も出た(もちろん憲法違反ではあるが)のだし、さっさと「国営放送」の看板に付け替えたほうがよい。震災報道で(特に原発放送では)あれだけ「大本営発表」をたれ流ししてきたのだから当然である。ただし「国営放送」は憲法違反のタブーである。だから実質国営を「公共」と名乗って偽装した。
 その日放教のNスペの原発ドキュメンタリーは面白かった。恐らく「イラ菅」報道では出色の出来である。協会職員のなかには「反菅・反大本営」の主義者もいるらしい。総理大臣の無知蒙昧を戯画化した「悪意」こそジャーナリズムの原点である。民放だったら拍手喝采なのだが、国営放送のもつ自己矛盾はほとんどメルトダウンしている。震災後に現出した逓信省の昔からのボタンの掛け違いである。
, 1307435440 2011/06/06 , ,  半陰。図書館。リハビリ。猿久保温泉。夜、阿部の奢りで痛飲、泥酔。震災慢性期のアルコール依存が深刻。 , 1307498537 2011/06/07 , ,  半陰のち快晴、大宿酔。ロウカジ掃除洗濯。パスタ二食。胃痛吐き気をこらえてのリハビリ。市立病院整形外科受診で神経麻痺と五十肩、腰痛、坐骨神経痛他加齢症候群のレクチャーを受ける。「死んだ方がいいんぢゃねえかい」「そう言わずに地道に運動しましょう」若い医者もそのぐらいしかアドバイスはない。日常に非日常がふいに顔を出す不思議な時空の震災慢性期。横臥本読み。久々の内職は震災後の復旧活動に似る。

 敬愛する菅直人の首相在位「一周忌」を悼む。寡聞にしてその後の通産の動きは知らないが宰相の頂上会議での国際公約「一千万個のソーラーパネル」はどうなるのだろう。常識的に考えれば「あんな思いつきを政策化するほど通産はヒマじゃない」といったところだろう。この菅の最後っ屁のような「不規則発言」(海江田は7秒間絶句した)はルーピー鳩山の「CО225%削減」公約と、言葉の軽さではいい勝負である。どうして小人は小風呂敷を広げたがるのか。
 枝野の「ただちに」からはじまった政府のフクシマ対応だが、いままた「ただちに」が菅退陣のキーワードとして帰ってきた。在位が一日単位で長びけば長びくほど将来に禍根を残すという意味では菅直人という名の「放射線同位元素」も厄介ではあった。
 猫の目政局で仙石のコンフィデンシャルがおもしろい。この男が代議士になった頃、電話取材で政治家のコメントを貰うのにいちばん便利な存在だった。さばけた人物だったからである。その印象が強いので仙石には期待している。昔から菅を嫌っていたのは健全な判断力の証左であろう。近年の官房長官ではピカ一の存在感があった。「暴力装置」などという社会科学用語を国会に持ち込んだりする人を食ったたしなみはなかなかにステキだと思う。たしか福田和也も「総理の通信簿」では「仙石影武者セットの菅」に、それなりの評価を与えていた。

「黒い波」の被災地で復旧・復興という名目の土木ケインズ主義の利権をめぐっての水面下抗争が熾烈を極めているらしい。その醜悪の最大の原因は政治不在による被災地のアナキーだという。阪神淡路ではひと月で成立した「基本法」その他、私権制限を含む「特措法」も「特区構想」も何もできず「遺棄された土地」では数兆円規模の震災ニューディールに貪りつく土建ハイエナが跋扈しはじめているらしい。
 自民党の大翼賛をめぐるこの数日の妙な動きには、その利権の主導権争いが影響していると聞いた。復旧・復興にはスピード感が重要というのはそれで理解する。
 
 オーストリアは憲法で原発を禁じている。「中立不可侵」に関するウィーン・コンスピラシーのようなものがあるのだろう。フクシマ以降のドイツの「脱原発」の民意を受けた政策決定までのスピード感には驚愕した。ただ国際社会、とくに欧州ではそれが「常識」なのである。この国との千里の径庭を思うと、一国のリーダーの資質、その功罪に気が遠くなるような無力感を感じる。
 たしかにひとつの見識ではあるだろう「原発推進」の国策と、それを支える民意。そこに世論誘導の悪意(愚民化政策)があると思いこんでいる。「安全神話」は崩壊したがエネルギーの大量生産・大量消費という「成長神話」はしぶとく生き残っている。政官財学報「鉄のペンタゴン」のマインドコントロールはつづいている。畑村失敗学にはそこを解明してほしい。財政・雇用などという経済と放射能がいかに釣り合わないものかということを証明してほしい。少数意見だから小声で言う。「放射能には魂など売り渡すものではない」と。

 この数日、深く考えさせられたこと。なぜいま「佐藤泰志ブーム」なのか? 「義捐金ポイント制」に感じる大いなる違和。フクシマの「ミナマタ化」が不可避ないま、語り継がれたはずの歴史(記憶遺産)はどうなってしまったのか? 
, 1307498578 2011/06/08 , ,

 快晴初夏日。ゴミ出しついでに駒場公園を遅足散歩、久々二キロ。リハビリ二時間疲労。アジフライ、コロッケ、鯖缶の贅沢な食生活。山岡から到来物は珈琲豆、感謝。配給煙草の流通も徐々に復旧してきたが、
財政難からゴールデンバットとわかばを交互に吸っている。テレビで名人戦。、羽生に神が舞い降りているような気がするのは渡辺竜王戦の屈辱を雪いでもらいたい願望があるから。Bブレックスの小林にブログの写真の載せ方を教わる。ジョージ・ペレケーノス『夜は終わらない』ギリシャ系の出てこない新生ペレケーノスもさすがに読ませる。震災後のミステリーがようやく面白くなる。慢性期に入った証左。夜、依存酒、酩酊。

 安飲み屋での貧困老人の世迷い言を再録する。
 わが愛する菅直人のしぶとい「スケジュール闘争」を横目に代表選に向けての猫の目政局。当て馬候補の乱立でトトカルチョのオッズも揺れ動いている。
 毎日、なぜいま仙石かを飽きずに書く。尖閣柳腰対応という致命傷はあっても他にタマがいないと思っている。「翼賛救国」というエマージェンシーの「暫定政権」に求められているのは、大胆で速やかな実行力のみである。「決断・実行・責任」という菅直人がやらなかったことである。国を挙げて(官僚機構を動かし)、被災地の基礎自治体に理念と特例と人とカネをどれだけ素早く大量に送り込んでいくのか、の時間との勝負である。いまの政権と真逆のことをしなければならない。
 とっくに手遅れとなったが本来は「基本法」の前に「緊急事態法」が必要だったのは誰の目にも明らかである。だが新法を待たずに既存法の弾力的な解釈、運用という手法は法曹の専門である。しかも「超法規」ギリギリの大胆さが求められている。それはある種のサヨク思想「社会主義的」な政策にならざるを得ないと思っている。赤い官房長官は「元主義者」である。昔の血が騒ぐのではないか。 
 例えば被災地の田畑の国家買い上げ(農地改革)、漁船の国有化、建築物などの私権の制限……、すべて社会主義的政策である。リバタリアン、市場原理主義者は絶対にやらない。思想に反するからできない。公助は最低限、あとは共助、自助でやれというのが震災三か月、避難者九万人の被災地への国のメッセージであった。
 それを大胆に変えなくてはならない。今月末の復興理念会議で示されるのは高台への集団移住や新町構想など私権の制限なしでは実現しないものもあると思う。当然、復興財源で消費税の増税が出てくる。実はそれがこの震災で最大のパラダイムチェンジとなる「高負担・高福祉」の福祉国家への第一歩になると私念している。
 世間の常識は判りやすくて単純である。超少子高齢化という世界の実験国家の方向性とは福祉国家以外の選択肢はないだろう。合法的姥捨て山でもつくるか、貧乏人ははやく死ね、とは恐らく言えないのではないだろうか。仙石は元サヨクだから「大きな政府」論者だろうと推測している。北欧型福祉社会、緑の党などには親和をもっているのではないかと期待している。

 一時、朝日が書いて立ち消えた「生存権」にも仙石ならば対処できるのではないか。避難所生活の実態は憲法二十五条にいう「健康で文化的な生活」ではない。明らかに「憲法違反」の状態である。被災地では仮設住宅に当たっても入居しない避難者の問題がある。入居すれば食費などは自己負担になるからだ。本来はそこにセーフティネットが生かされなくてはならないのだが、処分できる土地や預金があれば生活保障はされない。職を失った非正規雇用の人間には失業保険がないから避難所から出られない。そこに一時的な特例を設けるのが非常時の対応であろう。だが内務、厚生、労働どこの役所も知らん振りをしている現実がある。官僚を動かせる政治家がいない。

 本日の本命・野田はまだ若いのにメタボを克服できない。敵も少ないが大蔵に対する正当な「政治主導」はまったくない。(だから敵が少ない)。「一年暫定」の「次」は前原で決まりだろうが、それは幻に終わる公算が高い。政権交代二年で(現時点では)次の総選挙での政権「自民帰り」は決定的になっている。三バカ立て馬車+日教組+東電(連合)をみていれば同情はできない。

 新聞からフクシマの「超高濃度汚染水」の「超」の字がいつの間にか消えた。こういう小手先の姑息な手法を「世論操作」という。その汚染水処理が上手くいっても残った放射性物質は新しい「核廃棄物」である。その「処分」については、これからの「研究開発」と「法整備」が必要だという。唖然とせざるを得ない。
 それでもこの国は頑迷に「原発推進」の国策を止めない。「宗主国」アメリカはSМI以来、実質的に「脱原発」にシフトしている。一基の新設もないのだからそうなのだろう。ドイツはフクシマを見て、三か月足らずで国策を方向転換した。たしかエネルギー政策の「白紙見直し」を言明した誰かもいたが原発に関しては「維持推進」でケリをつけた。
 フクシマからは放射能、被災地の災害廃棄物(瓦礫)からはアスベスト、ダイオキシン……。東日本の土地は発癌性物質で充満している。まさに地球的非常時である。 , 1307633716 2011/06/09 , ,

快晴のち半陰、落雷雷雨。一日おきの宿酔胃痛はアル中との共生。焼きそば、バナナ。苦痛リハビリ、帰宅後ダウン、夜まで熟睡。パソコン苦闘苦戦。立川の山下さんより到来物、簡易食品感謝。数年ぶりに電話、貧困差はあっても共に年金生活者。「若い頃は強請りで齢をとったら集りとは筋が通っている」奇妙な激励。信州も糸静構造帯牛伏寺断層でМ8クラスの予知発表に大騒動。老体の生存中にくる確率は万馬券程度とか。

 孤独な総理(裸に気づいた王様)は盆まで続投の意向らしいが、今月中の「めど」はもはや決定的だろう。自民から翼賛救国の連立話立ち消えの報道だが、パーシャルであっても連立は不可避だろうと思っている。 ポスト菅は迷走中。王様に引導を渡したものが次の王様という塩梅になっている。
 天気予報とともに「放射線地図」と「電気予報」が日常化した東国は、ほとんど国家の体を成していない。死の病に冒されている。その間、偏差値頭の官吏は悲惨だった。福島中通りの学校の校庭表土除去がどれほどの効果があったのか。当初、文部省はそれを禁じたのである。子供たちを見殺しにしようとしたことは記憶されねばならない。福島、郡山市の首長の決断力がそれを救った。だが東電はその汚染土という「落し物」を引き取ろうとはしない。これは原子力安全法違反ではないのか。
 ぼんやりと陸奥の新しき農本主義を夢想している。宮沢賢治という「宗教」のの正統な継承をひそかに願望している。
 消費、所得、法人税の増税は意外にたやすく受け入れられるだろう。いまだ国民の間に被災者への共感が急性期ほどではないにしても共有されているからである。みんなで等しく、少しだけ貧乏になろうというオピニオンがあるからである。少なくともセシウムが飛来した箱根の関より関東では。西国は上方に先祖返りした。特殊経済の名古屋と君が代大阪が新しい首都になった。百五十年の江戸の時代は幕を閉じた。
 だからこそ中電以東の電事連は年内にも「脱原発」の輿論に抗しきれなくなると思う。東電の株主総会が終われば空気は変わるだろう。新しい総理大臣は「脱原発」に踏み出さざるを得なくなると思っている。フクシマの「ギブアップ」は緩慢に着実に近づいている。 , 1307694456 2011/06/10 , ,

 半陰。内陸性乾燥盆地の梅雨空は苗田の田園風景によく似合う。身辺整理的明窓浄机。塩サバ、焼売、肉野菜炒めの勤倹節約食も涙の出るほど美味哉。
 デイケアセンターのリハビリ、完全腹式呼吸法教室、転倒防止体操教室に掛け持ちで出る冷や水ぶり。同輩受講者よりノネナール消臭についてのレクを受ける。夜、梅酒独酌、抗鬱剤による奇異独語。別に誰か見ているわけでもないから気にもならず、とはいえ、ときに饒舌になり汗顔する。
 横臥して伊集院静『いねむり先生』を読む。四十年近く前、三流週刊誌の編集部で毎週のように色川武大(阿佐田哲也)さんと机を並べて仕事をしていた時期があった。たしか『続・麻雀放浪記』を書いていたのだろう。あの巨体に吊りバンド姿は懐かしい。ときおりあのぎょろ目で辺りを窺う風情に昭和文士の風格と、裏街道の稼業の人に特有の凄みを感じた。「話の特集」に連載された『怪しき来客簿』で大ファンになっていたので、自分の仕事の合間にこの人を盗み見るのが愉しかった。往時茫々の感がある。

 日々の状況的繰り言、時事的老人妄言が予想どおり不評である。最近は顰蹙さえ買っているが、大半は無視されているのはまっとうな反応でありがたい。「生活保障受給者は黙っていろ」というメールも来る。わが身も差別主義者だからその言説は正しい。反論できない。
 一に友人も少ない独居老人は閑なのである。もちろん寂しくもあり、余生の味わい深さもあるが、時間もまたたっぷりとあるのである。
 二にリハビリ。社会の窓は多少空いていたほうがこころの風通しもよいのである。精神科医もそう勧めている。だいいち、いつまでも慣れないパソコンに向っているときは酒を呑めない。依存酒治療のAA作用と勝手に納得している。
 たまたまの偶然で千年に一度の震災に遭遇したのである。世界がどう変質していくかを見てみたいという欲求は興味本位は当然だが、老人のたのしみともなった。目を背けるのはもったいないとさえ思っている。
 解答のない問いを発するのはなぜか。もちろん、みちのくに遠く離れて放射能を発する核種は低量しか降らず、現に被災していないからである。そこに働くのは月並みな想像力である。声高な「煽らない。怒らない」の嗜みもときに怪しくはなるが、いま言葉を担保するのは「想像力」しかない。(それでさえ「空語」に変わりはない)。追悼と鎮魂の姿勢をとるのも想像力である。
 いま起きつつあるパラダイムチェンジをこの目で確認してみたいのである。ヤマト急便や城南信金を応援したいのである。震災婚も慶びたい。みちのくに遠野物語や宮沢賢治の歴史文化の復権を見たい。一方で愚かな政治や東電は糾弾したい。
 できれば「脱原発」への流れを後押ししたい。要は言葉を発する理由などいくらでもあるのである。それは殆ど「沈黙」とも同義であり、震災後も生きているからというだけにすぎない。
 できるならば「成長神話」から脱した新しいこの国の成り立ちを見物したい。成長しない社会とは「成熟」する社会である。なにせ二十年も失われたのだから、デフレ経済で生きる術は身につけている。一般家庭の衣食費支出はこの十年で二割減っている。通信費(携帯・ネット)は四割増加している。(生協調査) つまり成長とパンは結びつかないと言ってもよい。

 週刊誌のグラビアで「ひとの消えた町」フクシマ十キロ圏の動物写真を見る。この飼い犬たちは野犬化するのだろうか。名前は忘れたが東京で最後の野犬は東京湾の埋め立て地、夢の島で薬殺された。今回も藤原新也の被災地映像に胸を突かれた。だからメメント・モリと呟いた。

 いつもの暴論を書く。
 村上春樹の「非現実的な夢想家論」は国民の過半が(無意識的にも)共有しているのだと思う。やはり商業マスコミは「原発がなければ電気が足りない」という「虚言報道」を猛省せざるを得ない。